「おいおい、勝手に作った訳じゃないぜ。俺のルールで決めたんだ」
「どう言う事かな?」
「この世界で俺がここを関所にするって決めたんだ。そして通行する代わりに代金を貰う、普通のビジネスと変わらないけどな?」
「けど、この世界にはこの世界のルールがあるんだ。通行料金を払うなら、この世界のルールに従って貰わないと」
「は、そんなのはあんた達が勝ってに決めた事だろ。俺達デジモンは自由に生きる生き物なんだ。人間様の決まりに従ういわれはないぜ」
晴樹が立ち退くように言ってもガルルモンは聞かなかった。
「晴樹、これ以上の問答は無意味よ。こうなったら実力行使してでも追い払いましょう」
淑乃が実力で追い払うべきだと言った。
「へえ、俺とやろうってのか。言っておくが俺は強いぜ。この俺とやり合う覚悟はあるのか?」
ガルルモンが挑発的に言った。
「そこまで言われたら黙っている訳にはいかないぞ。俺とベアモンは色んな困難を乗り越えて来たんだ。お前になんて負けないぞ」
「負けないぞー!」
カズマとベアモンは戦う気満々だった。
「こうなったら勝負して決めよう。君が負けたら大人しく退散してくれるかい?」
「ああ、いいぜ。俺に勝てたらな。行くぜ!」
ガルルモンが走り出した。勝負開始である。
「行くわよ、晴樹!」
「ああ、淑乃!」
「俺も行くっすよ!」
晴樹達は、ユキアグモン、ピコデビモン、ベアモンに指示を出してガルルモンに向かわせた。
「リトルブリザード!」
「ピコダーツ!」
ユキアグモンとピコデビモンが必殺技を飛ばしたがガルルモンはかわしてしまった。
「小熊正拳突き!」
ベアモンが必殺技を振るったがガルルモンには大したダメージにはならなかった。
「甘いぜ、成長期で俺様に勝てると思ってんのか!フォックスファイヤー!」
ガルルモンが必殺技を飛ばしてユキアグモン達を攻撃した。
「うわ、強い・・・!」
「やりますね・・・」
「ユキアグモン、進化だ!」
「ピコデビモン、進化よ!」
「ベアモン、進化だ!」
晴樹達が進化を促した。
「ああ、晴樹!」
「もちろんです!」
ユキアグモン達は、ヒョーガモン、アイスデビモン、グリズモンに進化した。
「何?!進化するのか!」
ガルルモンは驚きながらも爪による切り裂き攻撃に出た。ヒョーガモン達はこれをかわして必殺技を振るった。
「氷丸投げ!」
ヒョーガモンの攻撃がガルルモンに当たった。
「当身返し!」
グリズモンが必殺技を振るってガルルモンを投げ飛ばした。それを見てアイスデビモンが羽ばたいた。
「フォックスファイヤー!」
ガルルモンが必殺技を飛ばしたが、アイスデビモンはこれをかわして攻撃に出た。
「フロストクロー!」
アイスデビモンの必殺技が決まってガルルモンは地面に落下した。
「やった!」
「俺達の勝利っす!」
晴樹達の勝利となったがガルルモンが起き上がると意外な事を言い出した。
「おいおい、あんた達、ちょっと汚いんじゃないか?」
「どう言う事?」
晴樹が聞くとガルルモンは不満そうに言い出した。
「3対1でやり合うなんて卑怯じゃないか。一人の俺に寄ってたかって三人で来る所が気に入らねえな。それに指示を出しているのも我慢ならねえ」
「はあ?負けたくせに何言ってるのよ。どんな形であれ負けたんだから大人しく引き下がりなさいよ」
「淑乃さん、待って下さい」
怒りの目を向ける淑乃をカズマが宥めるとガルルモンに言った。
「ガルルモンって言ったな。どうすれば納得してくれるんだ」
「そうだな、1対1の勝負で指示なしだったら挑んでやる。それであんた達が勝ったら大人しく退散してやるよ」
「分かった。それで受けてやるよ」
「ちょっと、何勝手に・・・!」
「淑乃、夏八木君にも考えがあると思うんだ。ここは彼の言う通りにしてあげよう」
「晴樹・・・もう、仕方ないわね」
晴樹と淑乃もカズマの言う通りにする事にした。
「本当に俺達が勝ったら、通行料を取るのをやめてくれるな?」
「ああ、勝ったらな」
「分かった、男の約束に二言は無いぞ!」
カズマとガルルモンの約束に晴樹達は一度去る事にした。そして翌日、約束の日を迎えるのだった。