「淑乃さん、君はデジモンを知っているかな?」
「デジモン、街で見た不思議な生き物ね」
「その通り、この世界にデジモンがいるきっかけだけど、かつてこの世界にはスパイラルと言う存在がいたんだ」
「スパイラル?」
慧斗がスパイラルについてを話した。
「スパイラル、デジモンが進化する時、生まれ変わる時に出来る不純物から形成される存在、それが猛威を振るっていた。そのスパイラルを俺と仲間達が倒したんだ。その結果、大量のスパイラルがデジタマになってこの世界にやって来た。その結果、多くのデジモン達がこの世界に移住する事になった。人間とデジモンが共存する世界になったんだ」
「なるほど、それでデジモン達が街中にいるのね」
「でも、いい事ばかりじゃない。デジモンによる犯罪や治安の悪化が問題視されるようになったんだ。俺達はその治安を守っているんだ」
「そうなの、それで、私もチームに入ってその治安維持に務めるのね」
「淑乃、俺達はデジモン達とよりよい世界にするために頑張っているんだ。淑乃も一緒に入るかい?」
晴樹が淑乃にチームに入るかを聞いた。
「そうね、ピコデビモンがパートナーになった訳だし、何もしない訳にはいかないわ。私も協力させてもらうわね」
淑乃は快く頷いた。
「ありがとう、そう言って貰えて嬉しいよ」
「玉田先輩!」
そこへ慧斗の後輩がやって来た。
「どうしたんだ?」
「公園でデジモンが暴れています!」
「よし、すぐに出発だ。晴樹、淑乃さん、公園に向かってくれるかな?」
「はい、了解です先輩」
「ええ、任せて」
慧斗に言われて晴樹と淑乃は現場に向かっていった。
「公園で誰が暴れているんだ?」
「さあ、行って見ないと分からないわね」
公園に辿り着いてデジモンを探した。すると、空気の塊が飛んで来た。
「淑乃、危ない!」
晴樹は淑乃を抱きかかえて飛んで来た空気の塊から淑乃を守った。
「あ、ありがとう、晴樹」
「どう致しまして」
「勝負、勝負、僕と勝負だーーー!」
見ると、耳が羽になっている黄色いデジモンが羽ばたいて空気の塊を口から吐いていた。
「あいつが原因ね」
「あれは、パタモンかな・・・」
晴樹はパタモンに近付いて声をかけた。
「君かい、騒ぎを起こしているデジモンは?」
「お兄さん達、誰?」
「俺は黒川晴樹、彼女は藤枝淑乃、君が騒ぎを起こしているから止めに来たんだ」
「僕、騒ぎ何て起こしてないもん、ただ勝負がしたいだけだよ!」
パタモンは羽ばたくと空気の塊を飛ばして来た。
「うわ、危ない!」
「何こいつ、危険すぎるんですけど・・・」
「お兄さん達、僕と勝負してよ。体が疼いてしょうがないんだ。僕といますぐ戦ってよ!」
「はあ、何でこんなガキと戦わなくちゃいけないのよ、晴樹、すぐにとっ捕まえましょう」
淑乃が呆れた顔をして晴樹に捕まえるように言った。
「淑乃、ここは勝負を受けてあげよう。それで気が済めば大人しくなると思うし」
「戦うの?面倒くさいけど、晴樹が言うならそれに従うわ」
「ありがとう淑乃、じゃあ、勝負しようか?」
「いいよ、僕、負けないから!」
パタモンとの勝負が始まった。晴樹はユキアグモンを、淑乃はピコデビモンをスマホから出して勝負を挑んだ。
「晴樹、俺達に任せろ!」
「成長期デジモンには負けませんよ」
ユキアグモンとピコデビモンがパタモンに向かっていった。
「リトルブリザード!」
ユキアグモンが必殺技をパタモンに飛ばしたがパタモンは羽ばたいてかわして必殺技を飛ばして来た。ピコデビモンが羽ばたいてパタモンに向かっていき、パタモンの飛ばすエアショットをかわしていった。
「ピコダーツ!」
ピコデビモンが必殺技を飛ばしてパタモンを攻撃した。
「いいわよ、ピコデビモン!」
「ユキアグモン、今だ!」
「よし、リトルブリザード!」
ユキアグモンがリトルブリザードをしてパタモンを攻撃、パタモンを倒した。
「やったぜ!」
「私達の勝ちですね」
勝利してユキアグモンとピコデビモンが喜んだ。
「今のは無しだよ!もう一回勝負して!」
パタモンが起き上がって再戦を求めて来た。
「はあ、またやるの?貴方負けたでしょ、観念しなさいよ」
「やだやだ、僕が負けるなんてありえないもん!もう一度勝負して!」
「淑乃、納得いくまで勝負しよう」
晴樹がまた再戦をしようと淑乃に言った。
「はあ、面倒になりそうね。これで最後よ」
パタモンとの二回戦が始まった。
「またやるのか、晴樹」
「ああ、気が済むまで頼むよ」
「分かった」
ユキアグモンは頭を掻いてパタモンと対峙した。
「やれやれ、往生際が悪いですね。ここはまた格の違いを見せてあげましょう」
ピコデビモンも溜息を吐きながらもパタモンとの再戦を始めた。