事件は既に起きていた。街中にスパイラルが発生したのだ。
「まさか街の至る所にスパイラルが現れるなんて・・・!」
「大変な事になったわね・・・」
晴樹と淑乃は慧斗と一緒にスパイラルに立ち向かっていた。
「行くぜ、慧斗!」
「ああ!」
慧斗のパートナー、エレキモンは究極体のヘヴィーレオモンに進化してスパイラルを蹴散らしていた。
晴樹と淑乃もユキアグモンとピコデビモンを進化させてスパイラルと戦った。
「これは・・・?」
慧斗がスマホを取り出してエネルギー反応を見た。
「玉田先輩!」
「黒川君、ここからまっすぐ、北の方角に一番高い反応が出たよ!君達で調べてくれないか?」
「分かりました、先輩!」
「ええ、任せて!」
晴樹と淑乃は急いでその方角へと向かっていった。だが、その道中でスパイラルの群れが立ち塞がった。
「ちょっと、急いでるんですけど・・・」
「こいつ等をどうにかしないといけないのか・・・」
「ちょっと待った!」
すると誰かの声が聞こえてきた。晴樹達が見ると、そこにはブイモン、パタモン、メラモン、バードラモン、ブラックメガログラウモンがいた。
「君達、来てくれたのか!」
「街が大変なんだろ!」
「我々に任せてくれ!」
ブイモンはマグナモンにアーマー進化して、メラモンはデスメラモンに進化した。
「僕達も力を貸すよ!」
「俺に任せろ!」
パタモンはガルダモンへと進化して、バードラモンはエアロブイドラモンに進化した。
「ブラックメガログラウモン・・・」
「勘違いするな、お前達は俺が倒すと決めた相手だ」
「でも、協力してくれるんでしょう、ありがとう」
素直でない返事をするブラックメガログラウモンに晴樹は心からお礼を言った。
「ふん、俺以外に負けるなよ、さあ、行け!」
「分かった、行こう、淑乃!」
「ええ、晴樹!」
晴樹達は急いでその高エネルギー反応のする方角へと向かった。そこはある研究所のようだった。
「ここは、研究所みたいだね・・・」
「ここに高エネルギー反応が出てるみたいね・・・」
晴樹と淑乃が見渡すと、カプセルの中にスパイラルがいる事に気付いた。
「スパイラルが生成されている?」
「こんな事をするのって・・・」
「ふふふ、素晴らしいだろう、私の作った芸術品は・・・!」
そこへ白衣を纏った眼鏡をかけた男が現れた。
「貴方が、スパイラルを作ったのか!」
晴樹が言うと男は薄笑いを浮かべながら頷いた。
「その通り、私は穴路博士(あなろひろし)。スパイラルを研究し、世界征服を夢見ているのさ!」
「世界征服?」
淑乃が首をかしげると博士は語り出した。
「スパイラル、デジモンの不純物が形を作って生まれた物。これを復元させることが出来ないか、私は研究を重ねてようやく、スパイラルに似た存在を作る事が出来た!」
「それが、今までのスパイラルになって・・・!」
「そう、いわば、スパイラルの形をした何か、スパイラル・フェイクとでもいうべきか。だが、そのスパイラル・フェイクもやがては本物と同等の力を有する事になる。私はこのスパイラルの力で、このニュータウンを、ゆくゆくは世界を支配するのだ!」
「そんな邪な野望を叶えさせるわけにはいかない!」
「私達が止めてみせるわ!」
「出来るかな、君達に?出でよ!」
博士がスパイラルを召喚させた。それはムゲンドラモンを象っていたスパイラルだった。
「このスパイラルに勝てるかな?」
博士が薄く笑って勝てるかを聞いた。
「晴樹、迷う事は無いわ。私達の絆を、愛の力を見せてやりましょう」
「ああ、淑乃。俺達の愛の力で!」
晴樹と淑乃はクロスタッチをすると、ヒョーガモンとアイスデビモンに指示を出した。
「ヒョーガモン、行くよ!」
「アイスデビモン、頼むわよ!」
「ああ、行くぜ、晴樹!」
「我が主、お任せください!」
ヒョーガモンとアイスデビモンは頷くと、スパイラル・フェイクに向かっていった。