「貴方は、誰かしら?」
「ホークモンと言います。以後、お見知りおきを」
淑乃が聞くとそのデジモンは礼儀正しく挨拶した。
「君は、誰かのデジモンかな?」
「いえ、私にはパートナーとなる人間はいません。ガンクゥモン殿の指示でパトロールをしているのです」
「そうなの・・・」
「で、君がここへ来たと言うのは、ガンクゥモンさんから何かの知らせがあっての事かな?」
「いえ、そのような事はありません。ただ、お二人の仲が大変良かったのが微笑ましかったので声をかけてしまったのです」
「え、それだけ?」
「はい、それだけです。人間同士の絆も素晴らしいと思います」
そう言ってホークモンは晴樹と淑乃の間に絆がある事を伝えた。
「絆ね、確かに、私と晴樹は切ってっも切れない仲よね」
「そうだね、俺にとっても淑乃は大切な存在だ」
そう言うと晴樹と淑乃は互いに頬を赤くした。
「私達の絆の再確認になったわね」
「そうだね。ホークモン、それを確認させてくれてありがとう」
「いえいえ、私はただ挨拶をしただけです」
仲良く話をしていると、何かの異変に気付いた。
「淑乃、これは?」
「ええ、スパイラルね!」
見ると公園に無数のスパイラルがいる事に気付いた。
「スパイラル、最近になってまた現れたようですね」
スパイラルを見てホークモンは戦闘態勢に入った。
「一緒に戦ってくれるかい?」
「ええ、お力になりましょう!」
晴樹が言うとホークモンは共闘を約束した。
「ありがとう、行こう淑乃!」
「ええ、晴樹!」
晴樹と淑乃はユキアグモンとキャンドモン、ピコデビモンを向かわせた。
「ユキアグモン、キャンドモン、頼むよ!」
「任せろ、晴樹!」
「お任せ下さい!」
「ピコデビモン、頼むわよ!」
「お任せを」
三体のデジモンとホークモンがスパイラルに向かっていった。
「リトルブリザード!」
「ボンファイア!」
「ピコダーツ!」
「フェザースラッシュ!」
四体のデジモン達が必殺技を飛ばしてスパイラルを倒していった。
「え~ん、助けて~!」
「大変だ、女の子が!」
見ると逃げ遅れたコロモンを抱えた女の子がスパイラルに襲われていた。
「私にお任せを、フェザースラッシュ!」
ホークモンが素早く動いて必殺技でスパイラルを倒した。
「もう大丈夫ですよ」
「ありがとう」
「さあ、ここは私に任せてお逃げなさい」
女の子を逃がすと、ホークモンはスパイラルと対峙した。
「貴方、優しいのね」
淑乃がホークモンの優しさを褒めていた。
「何、弱きものを守るのも戦士の務めです」
淑乃に褒められてホークモンは胸を張った。
「頼りにしてるわよ、戦士さん」
「はい、お任せを!」
スパイラルが結集して巨大なハグルモンの姿になった。
「晴樹、俺達も本気を出すぞ!」
「ああ、行くぞ皆!」
ユキアグモンは完全体のギガドラモンに一気に進化して、キャンドモンはブラックグラウモンに進化した。
「ピコデビモン、行くわよ!」
「はい、我が主!」
ピコデビモンも一気にマリンデビモンに進化した。
「皆さんも進化するのですねでは私も本気を出しましょう!」
ホークモンも進化してサンダーバーモンになった。スパイラルが攻撃して来る。ギガドラモンとサンダーバーモンは素早く動いてこれをかわしていった。
「プラズマブレイド!」
「ギルティブラック!」
ブラックグラウモンとマリンデビモンが得意技と必殺技を振るってスパイラルを攻撃した。スパイラルが波状攻撃を飛ばして来た。
「かわすんだ!」
「かわして!」
晴樹の指示でギガドラモン達は軽快に動いてこれをかわしていった。
「ギルティクロー!」
ギガドラモンが得意技を振るってスパイラルを怯ませた。
「今だ!」
「行きますよ、ギルティブラック!」
「エキゾーストフレイム!」
「サンダーストーム!」
マリンデビモン、ブラックグラウモン、サンダーバーモンが一斉に必殺技を飛ばしてスパイラルを攻撃、これを見事に倒して消滅させた。
「やったわ、晴樹!」
「ああ!」
勝利して淑乃と晴樹は喜んだ。スパイラルを倒して四体のデジモンも成長期の姿に戻った。
「やりましたよ、晴樹!」
「俺達の勝利だ!」
キャンドモンとユキアグモンが晴樹に駆け寄って喜んだ。
「よくやったよ、皆」
「貴方も中々の腕前でしたよ」
ピコデビモンがホークモンの勇姿を褒めていた。
「いえ、それほどでもありませんよ」
ホークモンは謙虚に言った。
「君の活躍もあって助かったよ、ありがとう」
「それで貴方はこれからも街を守るの」
淑乃が聞くとホークモンは頷いた。
「はい、私はこれからも街の治安を守ります」
「そうなの・・・」
淑乃は何かを考えていた。そしてホークモンに言った。
「ねえ、良かったら私達に付いていかない?」
「貴方達にですか?」
「ええ、貴方の強さと優しさ、度量の広さは私達が求めていたものよ。貴方がいれば心強いわ。良かったら一緒に来ない?仲間として」
「仲間ですか・・・。私も仲間が欲しいと思っていました。貴方達の頼みは願っても無い事です」
「じゃあ、仲間になってくれるのね」
「ええ、私で良ければ喜んで。貴方達を守る翼になりましょう!」
「決まりね、これからよろしくね」
「はい!」
こうしてホークモンが晴樹達の仲間になった。彼は淑乃のパートナーデジモンになった。