「うふふ、本当に可愛い・・・」
うつぶせになって頬杖をついた状態で淑乃は微笑んでいた。優しい笑みを浮かべて愛する我が子を見ていた。愛娘は今日もエレキモンにもたれかかって眠っていた。
「子供なんて最初は興味なかったけど、こうして授かると愛着が湧くわね」
淑乃は子供を持った幸福感を実感していた。
「淑乃、只今」
そこへ晴樹が帰って来た。
「お帰りなさい」
淑乃は起き上がって晴樹にキスをした。
「今日は大学は早く終わったの?」
「ああ、講義も早く終わったよ」
「そうだったの」
「それで淑乃、玉田先輩から依頼があるんだ」
「依頼?何かしら?」
晴樹がその依頼についてを説明した。
「何でも山の方に高エネルギー反応が見つかったんだ」
「またスパイラルかしら・・・」
「いや、スパイラルとは違う特別な反応だった。先輩からそれを調査してほしいそうなんだ」
「そう、分かったわ。それを調べればいいのね」
「ああ、俺達で調べてみよう」
「この子も一緒だからいいピクニックになるわね」
「ああ、それも楽しみにしていこう」
晴樹と淑乃は早速デジモンを連れて調査に向かった。山に入ると木々の中を歩いていった。
「晴樹、ここにその反応があるのかしら?」
「ああ、すぐに見つかるよ」
「何だか宝さがしみたいで楽しいな」
「全く、ユキアグモンは相変わらず子供みたいですね」
無邪気にしているユキアグモンに対してピコデビモンがからかった。
「ですが、危険なものである可能性も無きにあらずです」
ホークモンは警戒するように言った。
「見えた!」
晴樹が止まるとキリカ部があった。そこに不思議なアイテムが置かれていた。
「これが高エネルギー反応を示した物だね」
「まるで何かの抜け殻のように見えるわ」
「主、これはスピリットと呼ばれるものです」
ホークモンが淑乃に説明した。
「スピリット?」
「ええ、ハイブリッド体に進化する可能性を秘めたものです。それを使う事で強力な力を手に入れる事が出来ます」
「へえ、そんな凄い代物なのか!」
ユキアグモンが驚いて言った。
「晴樹、これはどうするの?」
「そうだね、スパイラルに渡ると厄介だ。俺達が受取ろう」
晴樹は土のスピリットBをしまった。
「これで一安心ね」
「ああ」
晴樹達が安心したのも束の間、スマホが鳴り出した。
「晴樹・・・!」
「街にスパイラルが現れたようだ」
「行きましょう、主!」
「行こうぜ、晴樹!」
「ああ、分かってる」
「すぐに行きましょう」
ホークモンとユキアグモンに促されて晴樹と淑乃は街に急いで戻った。街に戻るとスパイラルが暴れていた。
「淑乃、俺達で止めよう!」
「ええ、ぺガスモン、エレキモン、この子をお願い!」
「ああ、任せろ!」
「お任せあれ」
エレキモンとぺガスモンに晴香を守るよう指示を出して、晴樹と淑乃はスパイラルに立ち向かった。
「ユキアグモン、キャンドモン!」
「ピコデビモン、ホークモン!」
ユキアグモンはギガドラモンに、キャンドモンはブラックグラウモンに、ピコデビモンはマリンデビモンに、ホークモンはサンダーバーモンに一気に進化してスパイラルに向かっていった。
「ジェノサイドギア!」
「ギルティブラック!」
「エキゾーストフレイム!」
「サンダーストーム!」
ギガドラモン達は必殺技を飛ばして並みいるスパイラルを倒していった。するとスパイラルが結集してインペリアルドラモンパラディンモードの姿になった。
「これは強そうだ・・・!」
スパイラルの強力な姿にギガドラモンは驚いていた。
「いえ、必ず勝てるはずです!」
サンダーバーモンが晴樹に言った。
「晴樹さん、私にスピリットを渡して下さい!進化して倒してみせます!」
「分かった、淑乃、いいかな?」
「ええ、晴樹を信じてるわ」
「ありがとう、淑乃。じゃあ行くよ!」
晴樹が土のスピリットBをサンダーバーモンに投げた。サンダーバーモンは姿を変えてギガスモンになった。
「力が湧いて来ます!」
ギガスモンはマッスルポーズを取ってスパイラルに向かった。スパイラルが切り裂き攻撃に出た。
「なんの!」
ギガスモンは白刃取りをして防ぐと投げ飛ばした。そしてジャンプして拳をハンマーのように振るって地面に叩き付けた。
「俺達も遅れないぜ!」
ギガドラモン、マリンデビモン、ブラックグラウモンも必殺技を飛ばしてスパイラルを攻撃した。
「とどめです!アースクェイク!」
ギガスモンが必殺技を振るってそのスパイラルを見事に倒した。
「やったわね!」
「ああ、淑乃!」
スパイラルを倒して勝利した。ギガドラモン達は成長期デジモンに戻って晴樹達の所へ駆け付けた。
「晴樹、勝ったぜ!」
「僕達、頑張りました!」
「ああ、ユキアグモン、キャンドモン、ありがとう」
「ホークモン、逞しい姿になったわね。勇敢だったわ」
「感謝します、主。これからも主を守っていきますよ」
ホークモンは胸を張って言った。スパイラルを倒してスピリットの事を慧斗に報告すると晴樹達は家に帰った。
「晴樹、大好き・・・♡」
寝室のベッドで淑乃は仰向けになって晴樹に愛の言葉を伝えた。
「淑乃・・・」
晴樹は淑乃にキスをして抱きしめた。
「ねえ、晴樹・・・」
「何だい、淑乃?」
「晴香の事なんだけど・・・」
「ああ、それで・・・」
「あの子にも兄弟が必要だと思うの。だから、赤ちゃん、もう一人作らない?」
「赤ちゃんをもう一人、うん、それも楽しそうだね。淑乃が望むなら喜んで・・・」
「うん、私ももう一人赤ちゃんが欲しい、晴樹、赤ちゃん作りましょう♡」
「ああ、淑乃・・・」
服を脱いで裸になると晴樹は仰向けになっている淑乃を見つめた。
「淑乃、愛してる、赤ちゃんを作ろう・・・」
「ええ、晴樹・・・」
「淑乃・・・」
晴樹は淑乃の唇にキスをして首筋を舐めた。
「あ、きゃあ、晴樹、あん、首筋を舐めちゃ・・・」
「淑乃、俺に首筋を舐められて、気持ちいい?」
「あああ、気持ちいい、晴樹の舌がザラザラしててピクピクしちゃう・・・」
淑乃は歯を食いしばってシーツにしがみ付いて首筋を舐められる行為を感じていた。