※この作品はR-18です。

棘(とげ)   作:霜月朔日

2 / 4
女教師 従順な女に教え込んでいく


絹(27歳)

「一言でいうと要するに、都合のいい女だったんだ。みんなが言うところの。どちらかというと地味な顔をしていて、世間ずれもしていなかった。純粋というのか、人を疑うことを知らなかった。肌が白くて、黒髪で、からだつきはきしゃじゃなくて。古くさい、和の感じの名前だった。思春期の子どもを相手に学校で教えていた。理数系だったよね。

 

「おれは彼女に対して特に好意を感じていたわけでも、惹かれたわけでもなかった。容姿にしてもスタイルにしても性格にしても華があるわけじゃない。ただある時に、こんな地味な女をいいようにしたらどんな感じなんだろうと興味を感じた。こんな女が歓喜の声を出したり、快楽に乱れたりするとしたらどんな感じなのかなと思った。きっかけがあるとすれば、それだけのことだった。男子生徒よりも、女子生徒に好かれていたみたいだね。彼女の周りにはいつも女子生徒が群がっていたから。ただあの年頃の男の子は性欲が強いから、彼女を思い浮かべて自慰行為をしていた子は多いと思う。その程度には魅力的だった。

 

「おれと関係を持った時、彼女は確か二十七歳を過ぎたころだった。それまで男というものを彼女はまったく知らなかった。だから簡単に誘いに乗ってきたんだろう。彼女は異性との経験というものがまるでなかった。男女交際をしたりデートしたりしたこともなかったらしい。つまり貴重な処女だった。おれが彼女を女にしてやった。おれが彼女に男を教えてやったんだよ。学校がテストの時にドライブに誘って、一緒にご飯を食べて、そのままホテルに行った。抵抗するとか、拒否するとか。そんなことさえ思いもつかないみたいだった。でもセックスに興味はあったんだろうな。セックスを避けているとか、拒絶しているのではなくて、今までそういう場面がなかったから処女のままだったと言っていた。初めての体験に

どう反応すればいいのかわからなかったんだろうな。まるっきりの言いなりだったよ。

 

「さすがに最初は正上位で犯った。初めての挿入だから痛がっていたかもしれないけれど気がつかないふりをしてゴムをつけて最後までやった。自分が気持ちよければそれでよかった。一度目の射精したあとでゴムを外してすぐに口でしゃぶらせた。射精の直後でまだ硬さの残る精液がついたままのペニスを舌で舐めさせてやった。フェラチオの知識はあったんだろうな。さっきまで処女だった女がおれのペニスを咥えこんでいる横顔は最高だったよ。あれこれ要求しても彼女はそのとおりに従った。亀頭を舌で舐めさせたり、睾丸の袋を縫い目に添って舐めさせたりもした。ペニスが硬さを取り戻したあとは、喉の奥まで押し込んでディープスロートをさせた。眉間にしわを寄せて苦しそうな顔をしていたけど少しも構わなかった。頭を押さえたまま思い切り腰を使ってそのまま口の中に射精した。この日二度目の射精だった。最初の時はそれで終わった。

 

「一週間ほど経ってから呼び出すと、彼女は自然な顔で待ち合わせ場所にきた。セックスを期待していることがわかった。少しだけドライブして、前と違ったホテルに行った。初めての場所に行った方が彼女を緊張させられると思ったから。その方が都合がよかった。この時からゴムを使うのを止めた。ゴムなしの生で挿入して外で射精した。腹の上に射精するのがほとんどだったけど顔にかけてやったこともある。生で挿入することについて彼女はなにも言わなかった。普通はゴムなしでやらせる女なんていないよな。そんなことも知らなかったんだろうな。なにも知らないということはおれにとって都合のいいことばかりだった。経験ない彼女の膣は入り口と中ほどのあたりが狭くて締めつけがあってよかった。やっぱり生でやるのは、膣の体温や襞の凹凸が直接に感じられて最高だった。

 

「ホテルの大画面のテレビでアダルトを流して声の出し方とか腰使いとかを見せた。初めは恥ずかしがっていたけど、とちゅうからは食い入るように見た。アダルトはおおげさで興ざめするというか、実際の行為とはずいぶん違っている。彼女はだんだんとアダルトのように反応するようになっていった。たとえば、他の誰かと、普通の男とセックスするようになったら困るだろうなと思った。あきらかに、誰かに仕込まれたのがわかるから。普通の女は自分から騎乗位でグラインドしながら腰を振ったり、シックスナインで男の上に乗ってフェラチオをしたりしないもんな。これまで経験がなかったぶん、彼女がセックスに夢中になっていくのがわかって面白かったよ。職場では真面目な顔をしていても、ベッドではそれが卑猥なふるまいだとは気がつかずにアダルトの女のように腰を使っている。そのギャップがたまらなかった。

 

「関係は半年くらい続けた。月に数回、おれの都合で連絡して呼び出して、そのたびにホテルに行った。おれは土曜の夜とか金曜は家にいることが普通だった。もちろん彼女とホテルに行っても泊ることはしなかった。おれのほうはちゃんと家族がいたし、家だってあったから。家族に気取られないように平日の出張帰りや、休みの午後に呼び出して関係を持った。自分の都合のいい日の、都合の良い時間、あちこちに彼女を呼び出しては関係を持った。彼女に好意がなかったわけじゃない、けれど愛情とかそんなんじゃなかった。経験の少ない女に、誰にも知られることなくセックスを教え込むのは楽しかった。周囲の人が知っている彼女と、セックスに夢中になっている彼女とのギャップがだんだんと大きくなっていくのが楽しかった。

 

「彼女の膣に挿入したことのあるのはおれのペニスだけだった。膣の中の形や、うるおいがだんだんおれだけの仕様になっていく感じだった。彼女と行為をすることは必要だった。性欲を処理するためではなくセックスを楽しむために。最初は彼女の反応をみながらゆっくりと、途中から強弱や変化をつけてグラインドし、最後は乳房や尻を荒々しくつかみながら激しくフィニッシュするのがおれの好みだった。脚を大きく広げさせ最後はいつも激しく突いた。彼女もセックスとはそんなものだと理解したと思う。荒々しく、猛々しく。一方的で、乱暴で、暴力的で。彼女にとって女性というものは男性に組み敷かれて声をあげて懇願しながら犯され征服される存在だった。少なくともセックスの場面ではそういう存在だと理解したと思う。

 

「ある時、鏡の前で立ったまま、彼女の全身を映しながらゆっくりと衣服をはいだことがある。鏡に映った姿を彼女に見せながら、シャツの釦を外し、合わせ目から手を入れて、乳房を愛撫した。下着をずらして乳房を剥き出しにして、白い乳房に指がくいこむ様子を見せた。彼女はこれまでにないくらい荒い息をした。スカートの下から手を入れて、下着のわきから指をくぐらせてやった。陰部はこれまでないほどに濡れていた。全身が鏡に映るようにしながら、膣に指を入れて動かすと彼女はこらえきれずに嗚咽のような声を上げた。

 

「おれはシャワーを浴びてすぐにベッドに仰向けに寝転がった。シャワーを使った彼女に、疲れているからぜんぶやってくれと言った。彼女は全裸でおれにおおいかぶさり、唇と指を全身にはわせた。首元から胸元、そして下半身へと。流れの中で自然にフェラチオをして頭を上下させた。おれは両足を広げて彼女の肩の上に乗せて、アナルを責めてくれと言った。彼女はおれのアナルに唇をつけて舌をはわせ、指を入れた。唇と舌と指をつかってアナルを責めてくる業はなかなかだった。おれは極まってきたような声をわざと出してやった。それを聞いて彼女も興奮したようだった。演技を見抜けないなんて馬鹿な女だと思った。荒い息づかいをしてやると、ペニスに空いていた手を伸ばしてきた。ペニスを手でしごかれておれは思わず射精してしまいそうだった。風俗の女でも特別な料金を払わなければこんなことはしない。それを普通の男女のセックスだと思っている彼女が可笑しかった。

 

「だんだんと普通のやり方じゃ飽き足りなくなってきた。いろいろと試してみた。たとえばこんなふうだった。おれがソファに座って、目の前に立っている彼女に指示を出す。服を脱げとか、全裸になれとか。彼女はおれの目の前で、一枚ずつ衣服を脱いでいく。彼女が下着までぜんぶとると、こんどは椅子に座って、ひじかけの上に両足を脚を広げて自慰行為をすることを要求した。彼女はいつも、最初はためらい、最終的には要求に従った。あらがいきれず、最後には要求を受け入れて屈する瞬間が好きだった。

 

「だんだんと欲求が暴走し始めた。ある時、彼女がほかの男と寝ているところを見たくなった。正直にそう話して、ある時本当に若い子をアルバイトで呼んできた。遠方に行き、名前も素性も知らせず、若い男を手配することができた。専門学校生だと言っていたけれどもっと若い年齢にも見えた。その子はひどく緊張した様子だった。最初はおれたちの行為を見せた。事前に知らせたアルバイトの中身はそういうことだった。彼女は、結局はその子に見られながら行為を行うことを受け入れた。

 

「おれたちの行為が終わった後、どうだったかその子に尋ねた。ズボンの下で股間が屹立していた。ズボンを脱ぐように言うと、若いベニスが急な角度で屹立した。彼女はペニスから目を背けるようにしていたが、手で慰めてやるよう命令した。長い間ためらった後、結局いつものように、最終的には命令に従った。ためらいながら、おずおずとその子のペニスに手を伸ばすと、ペニスは生き物のようにびくびく跳ね上がって動いた。ペニスを握り、根元から先まで圧をかけて数回往復した。その子のペニスはすぐに暴発して射精した。彼女の手の中でその子のペニスは痙攣するように何度も射精した。大量の白濁した精液が出た。十分な量を射精していったん萎れたその子のペニスはすぐに勢いを取り戻して再び屹立した。彼女の目の前で、前よりも硬く、角度を増して勃起した。

 

「彼女がほかの男とセックスしているところを見たいという欲望が抑えられなくなった。それでその子に彼女に挿入するように言った。挿入の前に必ずゴムをつけることが唯一の条件だった。ゴムをつけてならば彼女を誰とセックスさせても構わないと思った。その子は彼女をベッドに押し倒し、彼女は声を出して抵抗し、必死に逃れようとし、やがて受け入れた。状況に屈服したんだろうな。自分は全裸で、ベッドの上で、男の力に抑え込まれてもうやらせるしかないと思ったみたいだった。男が彼女を上から抑えて乳首に舌を伸ばしたあたりで抵抗を止めた。男は広げた脚の間に割り込んで、性急に挿入した。初めておれ以外の男に貫かれて、彼女はからだを硬くしていた。その子は挿入してすぐに射精したようだったけど、すぐに回復して若いペニスで彼女を幾度も突いた。他の男に犯される彼女の様子は最高に良かった。湧き上がる感覚をこらえながら、突き上げられる彼女の表情は最高に美しかった。

 

「途中からおれも加わった。二人の男を相手にするセックスは彼女には刺激的だったようだ。四つ這いになった彼女の尻を両方の手でわしづかみにしながら背後から突いた。同時に、若い男が彼女にフェラチオをさせた。何度も役割を入れ替えた。射精する前に膣から抜いて、若い男に挿入させた。若い男も途中で膣から抜いて、交替した。常にどちらかのペニスが挿入されていて、つねにどこかが愛撫されている状態だった。いつまでも終わることのない輪姦のようだった。二つのペニスが代わる代わる挿入され、彼女はこれまでにない絶頂感を何度もきわめていた。おれのなかで征服感が高まってくるのを感じた。万能感みたいなものに全身が包まれているようだった。

 

「しばらくして彼女との関係を辞めることを考えるようになった。彼女の方が二人の関係をなんだか違ったふうに受け止めるようになった。将来だとか、この先だとか、そんな言葉をほのめかすようになってきた。それとこれは別のものだ。ただおれはセックスを楽しむ相手として、自分の仕様に仕立て上げた彼女を手放したくなかった。乳房も尻も膣もおれの仕様に仕上がっていた。舌も口も指も好みの通りだった。彼女と行為をして過ごす時間は、おれにとっては充実の時間だった。彼女にとってもそうだったはずだ。モノのように扱っている、大切なのは心だ、相手の気持ちを考えていない、いろいろな声があるのかも知れない。けれどモノと心はどれほどに違うのか、愛情と欲望はどれほどに違うのか。おれにはさほど違っているとは思えない。

 

「そのころ、彼女に内緒で、行為を撮影した。後から自分で見て楽しむか、別れた後で呼び出す話題にするかのつもりだった。彼女の生徒や同僚に見せてやるのもいいなと思っていた。できるなら、彼女のことを知っている人に見せて感想を聞いてみたかった。撮影していることを彼女に気づかれることはなかった。シティホテルにまだ明るい時間に彼女を呼び、クローゼットに隠したカメラで行為を撮影した。画像は鮮明で音声も明瞭だ。全裸になって行為を行っているのが彼女だと、彼女を知っている人なら誰もがわかる。仕事の濃いグレイのスーツ姿で部屋に来た彼女の衣服を脱がせて全裸にし、乳房を愛撫し、クンニリングスで股間に舌を這わせて責め立てる。仰向けになって彼女にフェラチオをさせた後、騎乗位で挿入し、後背位を経て、正上位でフィニッシュする。一連の行為の中でわざと彼女の顔と体がはっきり映るように行為を行った。

 

「結局、半年ほど彼女との関係が続き、その後は辞めることにした。その後に彼女がどうなったかは知らない。彼女が別の男と交際しているという話は聞かない。結婚したという話も聞かない。彼女が別の男とセックスをしたとして、その相手が彼女の性技をどう感じたかを聞いてみたい。たまたま彼女の人生とおれの人生が少しの時間交差しただけのことだ。男性経験もなく、長い間セックスに妄想と期待を膨らませていた彼女の経験を満たしてやっただけに過ぎない。愛情の確認のためのセックスではなく、セックスのためのセックスをしただけだ。いつだって彼女とおれは対等だし責任だって同等だ。おれが責められることなんかじゃない。最低だと言うのならばそうかもしれないだろうが、いつでもおれはもっと最低のことをやってみせることだってできる。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。