※この作品はR-18です。

スーパーロボット大戦OG淫呪伝~逆襲のテンザン~   作:真田クロ:B=Lack

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第4話『桜花隷落』

「ん……ここは……?」

 

 『オウカ・ナギサ』が目覚めたのは、彼女の全く知らない場所の、ベッドの上だった。白で統一され清潔感があり、周囲には医療機器らしきものがあるので、なんとなく『そういう所』なのはわかる。

 だが、直前までの記憶が想起されるにつれ、オウカは今自身がどういう状況なのか、ますますわからなくなっていく。

 

「確か、私はアギラを巻き込んで自爆する直前に……突然、目の前に黒い機体と、ゼオラが現れて……っ

 そう、何故か、ゼオラ以外の全てが、時が止まったように見えていて……それで……」

 

 白と青の機体『ビルトファルケン』に乗っていたはずのゼオラが、なぜ急に黒い機体に、という疑問はあったが。その声音と姿から、間違いなく守るべき最愛の妹の一人だと確信したオウカは、ゼオラの呼びかけに答えてコックピットハッチを解放し……

 そこで、オウカの記憶は途切れていた。

 

「あの子、あの時『私を助ける』と言っていたわ……じゃあ、それで……でも、一体何が起きたというの……?」

 

「あ、オウカさん、目が覚めたんですね~ 身体の調子はどうです? 多分、大分良くなってるとは思うんですけど」

 

「身体……あぁ、確かに。頭痛も、だるさもあまり感じない……これ程体調がいいのは、久しぶり……」

 

 確か自分は、薬物による強化と『ゲイム・システム』の後遺症で、下手すればすぐにでも死んでしまう程に身体はボロボロだったはずだ。それが今や……濃緑の長髪の艶やかさや、瑞々しい肌の張りも含めて……かつてゼオラと別れる少し前ぐらいには、回復していた。

 まさかゼオラは、こうなる事まで含めて、自分に『助ける』と言っていたのだろうか……

 

 ともあれ、身体が回復しているのは良いとして、更なる混乱の種がオウカの目の前にはあった。

 

「その……貴女は一体? 私を看護してくれていたようですが、その姿は……」

 

 銀髪で褐色肌の、自分よりも年下に見える美しい女性……かなり豊満な方であるはずの自分よりも大きい胸も驚きだが、何よりも彼女の格好が破廉恥過ぎた。

 紫色でカットのえぐいハイレグレオタードに、紺のロンググローブとブーツ。加えて金細工一杯のアクセサリーは、上から白衣を着ていても医療従事者には到底見えない。

 

「私は『セニア』。今はまだちょっと人手不足で、ここの医療ラボも担当してるの。ふふ、いきなりで混乱してるわよね。

 大丈夫、すぐにテンザン様とゼオラが来て、事情を説明してくれるから」

 

「そう……ゼオラも……ここに居るのね」

 

 目の前の女の子は格好がアレだし、この場所の気配も少し嫌な感じがして、正直不安を感じていたが、ゼオラが居るのなら心配なかったかもしれない。

 しかしそんなオウカの想いは、一瞬で打ち砕かれる事となる。

 

 

 

「ゼ、ゼオラ! どうしたの、貴女……その姿は、一体……!」

 

「ふふ、おはよう、オウカ姉様♪ あ、いいでしょ、コレ♥ テンザン様の為の、とってもエッチでスケベな姿……♥

 私って元から、大分ドスケベだったらしいんだけど、テンザン様のお陰でよりメス奴隷に相応しい身体になれたんだぁ~♥」

 

「おいおい、ゼオラ、それじゃわからねぇっての。よう、初めましてだな、『オウカ・ナギサ』……お噂はかねがね、だ。

 俺様の名は『テンザン・ナカジマ』。お前を死の運命から救い出し、そしてこのゼオラの主となった男、だぜ!」

 

 ずんぐりとした体型に、太い眉毛で好色そうな容姿の……一応、ノイエDCでデータだけは見た事のある『テンザン・ナカジマ』という名の男。

 その男に連れられ現れたゼオラは、先程のセニア同様に銀髪褐色肌で爆乳の、エロレオタード女になってしまっていたのだった。

 更には言っている事も無茶苦茶で、オウカの混乱はますます深くなっていく。

 

「何を……ふざけた事を言っているの。まさか、貴方がゼオラをこんな破廉恥にしてしまったのですか!?」

 

「落ち着いて、姉様。テンザン様が私を破廉恥?にしてくれたのは本当だけど、それにはちゃんとした理由があるの。

 だからまず、私の話を聞いてくれる? オウカ姉様を助ける事が出来たのにも、関わりのある事だから……」

 

「それはっ…………ええ、わかりましたわ。まずは話を、聞かせてもらいましょう……」

 

 ゼオラの様子からも、自分を助けたのがこのテンザンという男で間違いないだろうとは思うが、嫌な予感はどんどん強くなる。

 だが、何をするにもまだ、情報が足りな過ぎた。故にオウカは男への激昂をぐっと抑えて、まずはゼオラの話を聞く事にした。

 

 

 そこからオウカに話された内容は、余りにも荒唐無稽な……しかし、この状況を説明するにはそれしかない、と思えるものだった。

 

「私を、時流エンジンとタイムジャンプ装置で時間を遡行して救い出し……その圧倒的な科学力で、ボロボロだった私の身体もここまで癒した、と」

 

「うん、そんな感じ。流石にタイムジャンプや時止めは消耗が激しくて、テンザン様でもそう何回もは出来ないらしいけど……これで納得出来たでしょ♪」

 

 時間を遡った上に、戦場の時間まで止めてしまうなんて。常軌を逸しすぎた力だが、自分の身に起こった現象は、その説明で納得出来てしまう。

 そしてオウカにとっては、その後に語られた事の方が遥かに衝撃的で、受け入れられないモノであった。

 

「だけど……その『契約の呪い』の代償として、ゼオラが! この男に全てを捧げ、絶対服従の奴隷にされてしまったなんて……! なんで、ゼオラ……私なんかの為に……っ」

 

「あ、気にしないで、オウカ姉様♪ 最初は怖かったけど、今は幸せで一杯だから♥ むしろ、こうなって良かったって思ってるし…… ふふふ、そう考えたら、私がテンザン様の眷属メス奴隷になれたのは、オウカ姉様のお陰でもあるのよね……ありがとう、姉様♥」

 

「くくく、つー事だ、オウカ。俺は『正当な報酬』として、このゼオラを手に入れたってわけだな。いやぁ、良い取引をさせてもらったぜ。このエロメス、どこを取ってもドスケベに溢れてて、このデカケツだって……ひひ、最高の揉み心地だっての!」

 

もみもみもみっ

 

「あぁん♥ お尻モミモミ、気持ち良いですぅ、テンザン様ぁ♥」

 

(くっ、この男……本当に破廉恥極まりない! 好色そうだとは思いましたが、その域を超えていますわ……! あぁ、ゼオラ……こんな下衆な男に好きにされているのに、喜ぶようにされてしまったなんて……なんて酷い……!

 そして契約で人をここまで変えてしまう『呪い』を使う男が、時までも操る事が出来るなんて……危険すぎますわ……!!)

 

 実際のタイムジャンプは莫大なエネルギーが必要なのに加え、過去の因果を崩さないようにする為に制限も圧倒的に多く、現状は未だ『操る』なんて上等なものではない。

 だがそれでも、オウカがテンザンを危険すぎると感じた直感は、間違いではない。現に最愛の妹までもが、こうして(おぞ)ましい姿に変えられているのだから。

 男の瞳に宿る淫らな欲望のオーラは、念動能力者ではないオウカにもわかるほど強烈で……それ故に、彼女は男の次の意図を読む事が出来た。

 

(この男の狙い……下劣な視線を隠しもせず、舐めるように私を見ている……そう、そういう事ね……)

 

 かつて何度もその身に浴びた、男たちのぎらつく劣情の視線。『スクール』の妹や弟たちを守るためその身を差し出し、『慰安任務』までこなした経験もあるオウカにとって、テンザンの視線はわかり易すぎた。

 

「それで……今度はこの私も、毒牙に掛けようという訳ですね。そんな事の為に時間まで超えるなんて、スケールに対してやっている事が陳腐に思えますわよ」

 

「ホ! 言ってくれるじゃねーの。だがそれは、お前を助ける為にその身を差し出したゼオラに対しても、嫌味に聞こえちまうぜぇ?」

 

「ええ、そうよ。私ごときの為に、ゼオラがその身を費やす必要など、無かったですのに……それで、貴方は私を犯して、私をも呪いでメス奴隷とやらにするのですか?」

 

 そう言ってスっと目を細め、自身を睨みつけてくるオウカを、テンザンはニヤニヤとした余裕の笑みで受け止める。

 

「まぁ、ぶっちゃけそうだな。治療したとは言え、お前の寿命はちょい延びた程度だからな……だが俺の眷属になってニンゲンやめれば、それも解決する。

 ゼオラのお前を助けたいって望みも完遂出来て、一石二鳥だ。つー訳で……お前の身体を完全に治してやる代わりに、お前も俺のモノになれ、オウカ。

 それで『契約』は成立、お互いハッピーで大満足だろっての!」

 

「寿命の代わりに、貴方のモノになれ、ですか…………お断りよ。貴方のような下郎に魂まで売り渡すのなら、私はこのまま死んだほうがマシだわ。ゼオラには悪いとは思うけれども……ね」

 

 ゼオラに起きた事については本当に心を痛めつつも、オウカは悠然とした態度で、悪魔の誘惑を振り払った。

 

「ほぅ……断るか。だがなぁ、俺はゼオラの為にも、是が非でもお前を眷属にしなくっちゃならねぇんだ。ひひ、当然、俺自身の欲望としても、だけどなぁ! お前みたいな超絶美人は早々お目にかかれねぇし、絶対にモノにしてぇんだっての!」

 

(なるほど……この反応、やはり。アギラたちの『リマコン』のような無理矢理の洗脳は、この男はしないのですね。

 そして『契約』に拘るあたり、『呪い』というのもそこまで万能ではないのでしょう。ならば……)

 

「では、ゼオラを元の身体に戻して、解放なさい。そうしたならば、私は喜んで、貴方のモノになりましょう。それこそ、身も心も、魂だって捧げてあげますわよ」

 

「ホ! 自分からそこまで踏み込むたぁ、『スクール』ナンバーワンってのは伊達じゃないってワケだ!

 だがなぁ、お前は超絶イイ女だが、いかんせん『中古』だからなぁ……ゼオラを手放すまでの価値があるかってぇと、なぁ?

 しかし、過去まで飛んだ労力もあるし、何より俺様の忠実なメス奴隷となってくれたゼオラの願いも、叶えてやるのが男の甲斐性ってモンだ。つーわけで……」

 

 ここに至ってオウカも、最初の提案がテンザンの本命ではなかった事に気付く。

 悪魔の誘惑は抗いがたい故に、『悪魔の誘惑』なのだと。

 

「お前も俺も、機動兵器のパイロットだ。勝った方の総取り……ここはいっちょ、実力って奴で白黒つけよーぜ?」

 

 自身も無事に解放され、ゼオラまでも助かる。

 それは、オウカにとってもやはり、抗いがたい魅力のある提案だった。

 

 

 

「まさか既に、こんなモノまで用意していたなんて。貴方は最初から、この『決闘』を挑む気満々だったという事かしら」

 

 案内されたイスルギ秘密地下工廠の格納庫内。そこに在ったのは、彼女も良く知る、漆黒のアサルト・ドラグーン。

 

「まぁ正直俺も、こうなるだろうとは思ってたさ。ワンチャン寿命と引き換えで楽出来るかもってのもあったが、こっちの方が面白そうだし、俺も大歓迎だぜ?

 んで……『ラピエサージュ・レプリカ』だ。機能、武装共に当時と同じで、性能自体は最新技術でパワーアップしている。コイツならお前も、十全に実力を発揮出来る……『納得』して、『契約』と『決闘』に挑めるってモンだろう?」

 

「ラピエサージュ……」

 

 先程まで乗っていたので、この機体に対して彼女の中に懐かしさなどは存在しない。ただ、深い感傷があるだけ……コレに乗って、良い事など何一つなかったのだ。

 それでも、『スクール』最強の『アウルム1』であるオウカは、この機体でならば自分は誰よりも強いだろうという自負もあった。

 それは戦いの為に生み出され、戦いの中でしか生きられなかった彼女の、確かな誇りでもある。

 

「大丈夫だ、細工なんてしてねぇよ。そんな『嘘』があっちゃあ、『契約』は成り立たないからな。

 あぁそれで、機能は同じと言ったが、『ゲイム・システム』だけは弄らせてもらっている。そのまま使っちゃ、勝負がつく前にお前が死にかねんからな」

 

「そう……それは確かに、そうね。で、あの忌まわしいシステムが、どう変わったというのです?」

 

 『ゲイム・システム』。

 それは奇しくも、今まで面識もなかったこの二人を繋ぐ……しかし、『縁』と言うには悍ましすぎる代物か。故に二人とも、このシステムの恐ろしさは、誰よりも身に染みて知っていた。

 

「まず悪いが、弱体化している。やっぱアレはちょい効果が強すぎてな、心身にダメージを入れないようにするには、そうするしかなかった。

 でだ、死なれちゃ困るんで、さっき話した機体へのダメージ同様に、システムによるお前への負荷も性的快感に変わるよう、呪術を施してあるって状態だ」

 

 こちらに与えられるダメージは全て、性的快楽に置換される。そして相手には、そのままダメージが通る。オカルトすぎて荒唐無稽だが、そういう呪術結界が、『決闘』の場には施されているというのだ。

 

「俺はお前を絶対に死なせたくないからな、オウカ。だからお前の敗北条件は、ダメージが置換された快楽によって、お前が『屈服絶頂』に至った時、だ」

 

「そして貴方の敗北条件は、自身が敗北を宣言するか、死か。貴方が死んだ場合でも……」

 

「安心しろ。俺が死んだら、自動でゼオラも元通りになるようにしてあるっての。ついでに勝ったらここの施設で、ニンゲンに出来る限界までの治療処置もしてやるから、遠慮なく殺しに来てくれて構わねぇぜ? ひゃははは!」

 

「……っ」

 

 自分に対して『屈服絶頂』だなんて、やはり破廉恥で、ふざけている。

 でも、その天秤の反対側に自分の命を乗せてしまえるテンザンに対し、オウカはこの男の恐ろしさを見誤っていたのではないかと、内心で戦慄する。

 

「で、こっちの機体なんだが……」

 

「はいはい! 私も、テンザン様と一緒に戦いたいです! テンザン様が戦って下さるのは、私の為でもあるんですしぃ……♥ 私もテンザン様のお役に立つため、分からず屋のバカメスなオウカ姉様に、メスの本分を思い知らせてやりたいんですぅ♥」

 

「と、ゼオラが言って、聞かないからなぁ♪ 丁度新しいメス奴隷の実戦訓練もさせたかったし、2対1でやらせてもらうぜ。

 その代わりこっちはワンオフ機じゃなく、俺もゼオラも量産機に乗ってやるよ……この『デモリオン』に、な」

 

 格納庫内、ラピエサージュ・レプリカの反対側のハンガーに2機の黒いリオン系らしきAMがあり、今まさにそれらの装備が換装されている最中だった。

 

「俺のには『ガンナー・ユニット』を装備で、『デモリオン・ガンナー』に。ゼオラのには『アサルトシューター・ユニット』で、『デモリオン・アサルトシューター』って所だな。

 呪力で多少は強化されるが、今回『呪隷炉』にはリミッターがかかるし、最新鋭技術で強化したワンオフ機のラピエサージュ・レプリカに比べりゃ大分劣る。

 『納得』出来る、丁度いい戦力差だろ? 念のため詳しいスペックも見せてやるから、それで決めてくれっての」

 

 テンザンの言葉の後、オウカの前にホログラムディスプレイで、自機と敵機の姿と詳細なスペックが表示される。この情報に『嘘』はない。『契約』とはそういうモノであり、その制約があるからこその強制力なのだろうと、オウカは既に理解している。

 そしてやはり、表示されているスペック差はオウカも2対1の決闘を『納得』出来てしまう、絶妙なバランスであった。

 

(このスペック差ならば……アラド以外とは碌な連携の出来ないゼオラは間違いなく、完全に抑えられるわ。彼女を殺さないように戦わないといけないのは、多少厄介ではあるけれど……私ならば、やれるはず。

 だから後は……このテンザンという男の、技量次第ね。随分と自信がある様子だし、もしかしたら私よりも強い可能性も、否定は出来ないわ)

 

 『スクール』最強であるオウカに勝るパイロットなど、まず存在はしない。

 だが『ゲイム・システム』を使った経緯から、オウカはかつてのDC時代のテンザンのデータを、多少だが知っているのだ。それを見ただけでも、間違いなくテンザンには自分に迫る実力があるのが、オウカにはわかっていた。

 

(それでも、このパワーアップしたラピエサージュならば! 彼が多少私より技量で上回っていたとしても、それでも勝てるわ! 弱体化したとは言え、リスクの低い『ゲイム・システム』が使えるのならば、尚更の事……!!)

 

 勝てなければ、自分もこの男に媚びへつらう卑しい存在に成り下がってしまう。でも、勝つことが出来たなら。目の前で変わり果てた姿になってしまった妹を、救う事が出来る。

 それにこの男を生かしておいては、いずれラトやアラドも、そしてこの世界をも、全てを邪悪に歪めてしまうだろうという事もわかるのだ。

 今、自分がやらなければ……と。だからやはり、この魔窟にて凛として毅然な態度を取り続けていたオウカでさえも……

 

「くく、こっちのユニット換装も終わったし……お前の腹も、決まったようだなぁ?」

 

「ええ……決めたわ。貴方と『契約』し、私はこの『決闘』に私の全てを賭けさせてもらうわ」

 

 悪魔との危険な、邪悪な『契約』を、結局は結んでしまうのだった。

 

「ホ! いい答えだ!! では『契約』だ。お前が勝てば、ゼオラを元に戻して解放してやろう。

 そして俺が勝ったなら、お前の身も心も、全てを俺様が頂き、お前はゼオラ同様に俺の眷属メス奴隷となってもらう!」

 

「了承しましょう。さぁ、お好きに……『契約の呪い』とやらを、私にかけてごらんなさいな」

 

「んじゃ、コイツも悪いが、仕様なんでな……数秒間だが、接触させてもらうぞぉ~」

 

もみもみもみっ

 

「く、ふぅっ♥ いいでしょう、今だけは私の胸をいやらしく揉む事を、許してあげます……ん、んぅっ♥

 コレが、呪いの力……うぅ、何と(おぞ)ましい……こんなモノで妹を穢した事、絶対に後悔させてあげますわ……っ」

 

 (おぞ)ましい。これほど怒りを感じている相手に揉まれているのに、すぐさま快感が強くなっていく、その事実があまりにも(おぞ)ましい。

 ゼオラは訳も分からぬまま、この快感に絡め捕られてしまったのだと、彼女を本当によく知るオウカには、その時の状況まで想像が付いてしまう。

 

「ほぅ、さっすがお姉ちゃんは耐えるねぇ~ ゼオラはこれだけでアクメしたんだがなぁ~

 まぁ、いい。お楽しみは屈服させてからだしな……よっと、コレで『契約』は完了だ!」

 

パアアアアアッ!

 

 そうして刻まれるのは、逃れられぬ『契約』の、淫呪の刻印。

 

「んんんっ♥ さ、さぁ、もういいでしょう! いざ……尋常に勝負ですわ、『テンザン・ナカジマ』!」

 

「ホ! ゼオラと一緒に返り討ちにして、お前もメロメロにしてやるから覚悟しろよ、『オウカ・ナギサ』!」

 

「ですです♥ 私も全力出しちゃうから、覚悟してよね、オウカ姉様!」

 

 こうして、悪魔の掌の中で。

 一度は解けてしまった姉妹の絆の糸を、お互いが望む別々の形に結び直すための戦いが今、始まるのだった。

 

 

 

O.O.(オーバー・オクスタン)ランチャー、Eモード! 甘いですわ、ゼオラ……そこよ!!」

 

ズォオオオオオオオンッ!!

 

「きゃあああああっ!? あ、危ない、この距離なのに……っ!!」

 

「無理するなっての、ゼオラ! デモリオンと『俺』に慣れるまでは最低限の援護で構わねぇ、俺に任せろっての!」

 

「は、はい、テンザン様ぁ♥」

 

 イスルギ重工の地下模擬戦場はアースクレイドルには劣るものの、十分すぎる広さがあり、3機は高機動機らしくその中を縦横無尽に飛び回っている。

 ついに始まってしまった、お互いの命運をかけた『決闘』は、大方はオウカの予想通りに推移していた。

 

(あれからかなり腕を上げているけど、踏み込んでこないならゼオラは脅威にはなりえない。

 テンザンとやらが彼女を全力で盾にして来たらまずいとは思っていましたが、それもしてこない……やはり、『納得』を重視しているという事ですわね!)

 

 『実力で叩き潰す』。

 それでこそ相手を屈服させられると、テンザンはわかっているのだろう。

 卑怯な手を使ってこないのは幸いではあったものの、逆に逃げ道も潰されているのだと、オウカにはプレッシャーとしてそれを感じていた。

 

「ホ! この動き、反応や肉体強化だけじゃねぇ……戦闘センス含めて、データ以上だっての! アードラーのアホも『スクール』に固執してたわけだぜぇ!」

 

「貴方も……くっ、『ゲイム・システム』を使えるだけの素養は、伊達ではないわけね……でもっ!」

 

ダダダダダダダダッ!!

 

「むぅ、流石に簡単には懐に入れねぇか! なら砲戦機らしく、アウトレンジでバカスカやらせてもらうぜぇー!」

 

 ラピエサージュの左腕部に装備された5連チェーンガンが火を噴き、テンザンの『デモリオン』の接近をけん制しつつ、O.O.ランチャーを撃ち込む隙を探る。

 砲戦型のくせに躊躇なく踏み込んできて、高火力の飽和攻撃にて一瞬で勝負を決めようとするなんて、やはりこの男も只者ではなかった。

 運動性、機動性共にラピエサージュより劣るにも関わらず、照準が定まらない。技量にあってはなんと、オウカの上を行っているのである。

 

(それでも、反応速度はこちらが上! だけど油断は出来ないわ。ここは私も、最初から全力で……!!)

 

「忌々しいですが……『ゲイム・システム』、起動! く、うぅううううっ♥」

 

 機体に自分が取り込まれてしまう代わりに、強大な力を得る、禁断のシステム。

 あの自分が失われる危険な感覚を覚悟したが、しかし、今回は……自分の方が、機体を取り込みより支配するような感覚であり。その代償として、身体にじんわりと『呪い』の熱が侵食してきて、嫌な『心地良さ』を感じてしまう。

 

「な、なるほど、あの時ほど圧倒的な力は出ませんが……むしろ、負担が少ない分戦いやすさは上がっていますわ!」

 

 感覚が研ぎ澄まされ、周囲の地形と敵機の情報がより鮮明に、直接頭に入ってくる感じだ。かつてのそれは無理やり接続されていて、苦痛を伴い自我が揺らぐほどのモノだったが、今は自分が主導でシステムも支配下に置いているので、負担もほとんどない。

 

「ホ! 自分を殺しかけたシステムを、躊躇なく使ったか! ますます気に入ったぜぇ、オウカ~~~ッ!

 だが流石に厄介だ……ゼオラ、しばらくは防御主体で、攻め時を見極めるぞ!」

 

「わかりました、テンザン様ぁ!」

 

 

 それから数分。

 オウカのラピエサージュは悪魔のリオン2機を明らかに圧倒し、攻め立て続けていた。未だほぼ無傷なオウカ機に対し、敵は両機共に直撃はないものの数発の被弾をし、防御にもほころびが見え始めている。

 だが、しかし……焦っているのは、オウカの方であった。

 

「くぅ、O.O.(オーバー・オクスタン)ランチャー、Bモード! 続けてEモード!」

 

ドゥン! ドゥン! ズォオオオオオオオンッ!!

 

「させないわよ、姉様!」

 

ズガァアアアアアンッ!!

 

「ふふ、こんなビーム程度なら楽勝よ♪」

 

「おし、よくやったぞぉ、ゼオラぁ!」

 

「あぁん、お役に立ててうれしいですぅ、テンザン様ぁ♥♥」

 

 Bモードの実弾を回避したテンザン機に襲い掛かる、Eモードの粒子ビーム。

 そこに割って入ったゼオラが、対ビームシールドで的確にそれを弾いて見せて、ダメージは微量に留まってしまう。

 そう、ここに来てゼオラが、テンザンの動きに合わせて巧みな連携が取れるようになりつつあるのだ。

 

(それに……問題は、それだけじゃないわっ! 『ゲイム・システム』の負担が……)

 

「ふぁあっ♥ はぁ、はぁ……んんぅ♥ どんどん、身体が疼いて……ムズムズが、強くなって……くぅう♥ このままでは時間が経つだけでも、負けてしまいますわ……っ!」

 

 こうなる事は予想出来ていたので、オウカ自身、短期決戦で決めるつもりで戦っていた。

 しかし、予想を上回るテンザンの技量と、ゼオラの連携上達具合に、ついに彼女は攻め切る事が出来なかったのである。

 

「ひひ、大丈夫だぜぇ、オウカ! タイムアップで決着なんて寒い展開、俺様がさせねぇからな!

 お前は俺達に対し完膚なきまでの敗北で、しっかり『納得』して『屈服』してもらうんだってのぉ!!」

 

ドゴォン! ドゴォン!

 ドドドドドゥーーーーーーンッ!!

 

「く、ぁあああああっ! 砲撃の時間差でのミサイル程度、読めていま……っ!?」

 

 背負った2連装レールガンによる砲撃と、ミサイルポッドの連携攻撃。これまで何度か見せていた攻撃だったが、今回のミサイルはラピエサージュに近づく前に弾けたのである。

 

ズガーーーンッ!

 

「くぅう、やってくれますわね! でも散弾では! この距離では致命傷にはなりませんわ!!」

 

 オウカの言う通り、致命傷にはなりえないが、しかし……ついに一撃、彼女は被弾してしまった。

 

「さぁ、こっからは俺らのターンだぜぇ、オウカぁ~」

 

「はい♥ 私も大分『合わせ方』がわかってきたし、遠慮なくやって下さいませ、テンザン様ぁ♪」

 

「……くぅ」

 

 それが状況を反転させる狼煙であると、オウカ自身も理解し、思わず喉を鳴らしてしまうのだった。

 

 

 そこから先は、オウカの防戦一方だった。

 攻撃毎に、ゼオラの連携能力はどんどんと上達していき、今やアラドとのコンビを超えるほどに、テンザンに合わせられるようになっている。

 

(そんな……信頼し合っていた私とですら、アラド以外とは『合わなかった』ゼオラが……こうまで!

 これが『呪い』の力だというの? そんな邪悪なモノが、私達の信頼や、絆すら超えてしまうなんて……そんなの、許せるはずが……!)

 

 確かに、ゼオラのここまでの覚醒の理由に、淫呪による支配が関係していないわけではない。

 しかし彼女は誤解していた。ゼオラの資質をここまで引き出しているのは、テンザンと言う男自身が持つ力でもある事を。

 

(あぁ、わかる♥ テンザン様が、どう攻めたいのか! テンザン様が、どう私を『使いたい』のかが♥

 ふふふ、私はテンザン様の為に存在する、眷属メス奴隷……全て委ねて、テンザン様の為だけに動けばいいんだから♥♥)

 

 ゼオラの類まれな資質の、その本質は、依存した対象にひたすら『尽くす』ことにある。要するに彼女は根っからの、『マゾメス奴隷気質』でもあったのだ。それはこうしてテンザンのモノになる前から、片鱗は見えていた。依存出来る相手にはひたすら依存してしまう、危険な性質として。

 ゼオラを想う仲間たちは彼女を想うからこそ、依存させ過ぎないようにある程度の距離感を保っており。そして彼女を利用しようとする者に対しては、彼女の清廉さがそれを拒んで、依存させないようにしていた。

(当然、仲間たちが『悪い人間』に依存しないよう、サポートしていたのもある)

 

 唯一、一心同体に近く両思いであったアラドだけが、彼女の依存を許して引っ張っていたために、他人には到底真似できない華麗な連携が出来ていたのだ。そんなアラドでもゼオラの人格を尊重しているから、完全な言いなりにならないように彼女に『気を使って』あげている。

 

 だが、テンザンにはそれが無い。

 ゼオラは自分のモノであり、自分の為だけに存在すればいいと、本気で思っている。

 故に遠慮なく、人間が越えちゃいけない一線を悠々と超え、彼女を隅々まで完全に支配出来てしまう。そしてテンザンの欲望によってゼオラは今まで満たされなかった『マゾ資質』を完全に覚醒させ、『尽くす』喜びでこれまで以上の能力を、次々と開花させているのだ。

 

「ホホ! コレよコレェ! 打てば響くってやつ! やっぱゼオラを手に入れて良かったっての!

 最高にドスケベで美少女だったのが当然、一番大きな理由だが!

 俺様と完璧な連携が取れるのはお前しかいないと思って、目をつけてたってのもあるんだからなぁ!」

 

「はい、こうしてテンザン様に使って頂くことこそが、私の運命だったんですから♥ あぁ、この一体感っ♥ 支配される喜びっ♥♥

 どうぞ遠慮なく私を使って、オウカ姉様でも、ラトでも、アラドでもっ♥ テンザン様の敵を、蹂躙しちゃって下さいませぇっ♥♥」

 

「おう! つーわけで、そろそろトドメだぜぇ、オウカぁ!」

 

ドゴォン! ドゴォン!

 

「そぉれ、ここ! ミサイル全弾発射ぁ♪♪」

 

ドドドドドドドドォーーーーンッ!!

 

「こ、これ、避けられない……ッ!?

 きゃぁあああああーーーーッ!!」

 

ドガァアアアーーーーーンッ!!

 

 テンザンとゼオラの連携攻撃にて、オウカのラピエサージュはついに、大きなダメージを負ってしまった。

 テンザンはその好色さと人でなしさ故に、ゼオラに眠っていた……本来はアラドと真に結ばれた先で開花されていたであろう才能を、邪悪な形で開花させてしまったのだ。

 それはオウカにとってあまりに、残酷な現実である。

 

(このままでは……負けてしまいますわ!)

 

 敗北が脳裏によぎる度に、オウカの下腹部に刻まれた刻印が甘く疼き、全身を包む快楽の熱が活性化してしまう。

 だからもう、猶予はない。負ければ、全てが台無しになってしまうのだから。

 これだけは使いたくはなかった、最後の手段を、オウカは意を決して選択する。

 

「マグナム・ビーク、セット! ラピエサージュ、HMモード! はぁああああああっ!!」

 

「ホ! 破れかぶれの突撃かぁ! 観念したようだなぁ、オウカぁ!」

 

「ええ、私が守っちゃいますから……」

 

「マグナム・ビーク、シュート!!」

 

「ふぇ!? この距離でッ!?」

 

ドスドスドスゥ!

 

 本来なら最接近し、直接敵機に打ち込む武装である。それを中距離で、しかも狙っていたテンザン機ではなくゼオラ機に打ち込んだのである。

 

「きゃ、あぁあああっ!! だ、だけど、この距離じゃ大したダメージにはならないわ!」

 

「ええ、でもこれで、貴女はあの男を守れない! ならば!!」

 

「く、だが切り札のソイツを打っちまったんじゃ、接近しても意味ないんだっての! こっちだって一応、近接武器はあるんだかんなぁ!」

 

 ラピエサージュはビームソードを、デモリオンはデモニックブレード(呪力強化アサルトブレード)を抜き放ち、近距離で切り結ぶ。

 テンザンは砲撃機を好み、射撃こそを最も得意としているが、接近戦が苦手なわけではない。

 故に、コレが決め手になる事はない、が……!

 

「取りましたわよ、『テンザン・ナカジマ』! ゼオラには申し訳ないですが、これで……『コードATA(アッシュトゥアッシュ)』、起動!!」

 

 テンザンは『ゲイム・システム』以外の機能はそのままだと言っていた。

 つまり……この高威力の自爆装置『コードATA』も当然、ラピエサージュ・レプリカには組み込まれているのだ。

 負けるぐらいなら、自らの命を賭して妹を守る。あの時と同じ選択を、オウカは躊躇なく選択したのだった。

 だが、しかし……

 

≪エラー! 『コードATA』起動コードは、キャンセルされました≫

 

「起動、しない……!? そんな……テンザン! 貴方、細工は無いと言ったでしょうに!」

 

「あぁ、そんな事してねぇぜ! 思い出せ、さっきの散弾……ありゃ、呪術侵食弾だったんだっての!

 お前もスペックで確認しただろう? 狙った部位に当てりゃ、機体を侵食して性能を下げたり出来るってな!

 『コードATA』に逃げられちゃ堪んねぇからな、最優先で狙ってたってワケだ! なかなか当てらんなくて焦ったがなぁ!」

 

「まさか、あの時……! くぅ、そこまで、読まれて……あぐぅうう!!」

 

 呆然としてしまったオウカのラピエサージュは、テンザンのデモリオン・ガンナーに蹴り飛ばされ、また距離が離れてしまう。

 

「んじゃ、改めてフィニッシュだ! ゼオラ、せっかくだからあの取って置きを、このメスにかましてやろうっての!」

 

「はぁい、テンザン様、アレですねぇ♥ ふふ、今の私ならば……出来ます! やって下さい、テンザン様ぁっ♥」

 

「ようし、ついて来い、ゼオラぁ――――っ!!」

 

 二機のデモリオンがミサイルポッドと装甲の一部をパージし、高速戦闘モードへと切り替える。

 ゼオラの『デモリオン・アサルトシューター』は両手に持ったマシンガンとカースドエナジーライフルを。テンザンの『デモリオン・ガンナー』は手に持つ二連装カースドエナジーライフルに背部のレールガンを、縦横無尽な軌道を取りながら、オウカ機へと打ち込んでいく。

 

ズガガガガガガァンッ!!

 ドォン! ドォン!

 

「あぐっ!? な、なんて連携!? ダメ、こんな動き、見切れるはず……きゃぁあああああああっ!」

 

 ラピエサージュの周りを交差し飛び回り、銃撃を浴びせ続ける2機の悪魔。

 大まかなパターンはこの『決闘』前にプログラムされていたが、状況に合わせて細部はパイロットの技量で操作しなくてはならない。そんなアラドとの最強合体連携攻撃『ツイン・バード・ストライク』と同じ高難易度連携を、ゼオラは易々とテンザンに合わせて行っていく。

 その連携はもはや神業に達しており、それは主の為に全てを捧げて尽くすのでなければ実現しない、ゼオラのみに至れる境地でもあった。

 

「これで、トドメだぁ! ゼオラぁ!」

 

「はい、これが私とテンザン様のぉ! ツイン・デビルゥ!

 

「「ストラァァァァイクッ!!」」

 

ズォオオオオオオオオオオンッ!!

 

「あぁああああああああああっ!!!」

 

 最後は最高速での、テスラドライブによる『ブレイクフィールド』の突撃攻撃にて、2機の悪魔はオウカのラピエサージュに文字通りの『トドメの一撃』を加えていた。

 

(あ、これは……負け……っ)

 

 一流のパイロットであるからこそ、この攻撃で本来ならばラピエサージュは、絶対に撃墜されていると。その高貴さ故に、事実は事実としてオウカはその敗北を認め……それをトリガーとして、『契約の呪い』は容赦なく発動してしまう。

 同時にダメージから置換された圧倒的な『快楽』の奔流が、彼女へと襲い掛かってくる。

 『契約』は履行され、『呪い』に完全無防備となった彼女の心身は、快楽と共に一瞬で『淫呪』に埋め尽くされ……

 

「あひぃいいいいい~~~~~~~~~~っ♥♥♥」

 

(あぁああああ、私の、負けぇえええ~~~~~~~~~~っ♥♥♥)

 

ぷっしゃぁああああ~~~~~~っ♥♥♥

 

 ビクンビクンとその身を震わせ、のけぞりながら、流麗美人であるはずのオウカはその雰囲気をぶち壊すゆるゆるのアヘ顔で、『屈服絶頂』に至っていた。

 

「ふぉっ♥ おぉっ♥ おぉおおおおっ♥ イグっ♥ イグイグゥっ♥ イグの、止まんないぃいいいいっ♥♥

 こ、これが、屈服絶頂っ♥♥ あひっ♥ あひぃっ♥ テンザン様に負けて、わらしぃ……全部、捧げちゃってるぅうう~~~~っ♥♥♥」

 

 元が武人に近い性質で、強さも心の拠り所にしていた彼女だからだろう。

 実力でねじ伏せられてしまったという事実は『契約』と『呪い』の効果を一層高めており、オウカにとってのテンザンを、より偉大で至高の存在へと刷り込んでいく。

 そして変化は、それだけではない。

 

「ふぉおおおおっ♥♥ 入って、入ってくりゅぅっ♥♥ 私の脳に、身体にっ♥ メス奴隷としての知識がっ♥ 在るべき姿がぁっ♥

 あ、あぁっ♥ これ、最初からっ♥ 私に、刷り込まれて……あひぃいいい~~~~~~~っ♥♥♥」

 

ぷしゅっ♥ ぷしゅぷしゅっ♥

 

 知らないはずの知識や作法、そして在るべきメス奴隷としての精神の形が、鮮明に、オウカの脳に示される。

 それはこの戦いの前から、オウカへと洗脳装置で刷り込まれていたモノであろう。しかしそれを、オウカは『ルール違反』だとは捉えない。何せこの『洗脳』の発動は、自身の『敗北』をトリガーにしているとわかるからだ。

 『洗脳』は自身が敗北した時に、より良いメス奴隷になる為に主がくれた『福音』なのだと、今の彼女は瞬時に理解してしまう。

 そしてその『洗脳』にて、より『淫呪』を受け入れる術を知った彼女は、アクメしながらもその優秀さで、主となる方のためにより淫らな進化を遂げるのである。

 

「おっ♥ おっ♥ おぉおおおっ♥ 力っ♥ ドロドロの、テンザン様の『呪い』の力がっ♥ こ、これを、オッパイに集めてぇ……あひぃいいっ♥♥

 くりゅっ♥ くりゅくりゅぅっ♥ オッパイ、テンザン様のモノになってぇ……イっくぅうう~~~~~~~~っ♥♥♥」

 

ぐにぃんっ♥

 

 『淫呪』に命じられるまま豊満なオッパイのその先、汗で張り付いたインナーを押し上げるビンビン勃起状態の淫らすぎる乳首を、オウカは自身の指で摘み、搾り上げた。

 

「ほぉおおおおおおおお~~~~~~~っ♥♥♥」

 

ばるぅううんっ!!

びゅるるるるぅううう~~~~っ♥♥♥

 

 乳首から母乳を勢いよく噴出し、その射精のような鋭い快感がビリビリと全身を、脳内を駆け抜け、同時に……膨らんだ爆乳オッパイが胸元が開いたパイロットスーツインナーを完全に押しのけ、そのドスケベな形と艶やかさを、露出させてしまう。

 

「はぁ、はぁ、はぁあああ~~~~~んっ♥♥ しゅごいぃ……っ♥♥ コレが、テンザン様の、私に向けた欲望なのですねぇ……っ♥♥」

 

 乳首も二回りほど長く、太くなっていて、主の欲望を反映した下品で淫らすぎる形になったソレを、オウカは絶頂の余韻と共に満足そうに見下ろしている。

 

「はぁ……これが、真に殿方に屈服するということ♥ 慰安任務には最低な思い出しかありませんでしたが、それはそうよ……っ♥♥

 テンザン様のような真に強いオス様でないと、メスがここまでの屈服の快感を味わう事など、出来ないのですから♥ はぅうう、テンザン様の雄々しくぎらつく欲望が全身に絡みつく感じ、素敵すぎるぅ♥♥

 あぁ、偉大なるテンザン様ぁっ♥ 私を負かして下さり、ありがとうございますぅう~~~っ♥♥ はぁああ~~~~~んっ♥♥」

 

ぷしゅっ♥

しょぉおおお~~~~~~~~~っ♥♥♥

 

 最後は満足の吐息アクメと共に、がに股で力の抜けた股間から、おしっこまで漏らしてしまうオウカ。

 汗、涙、鼻水、涎、母乳、愛液に、小水まで。メスフェロモンをこれでもかとまき散らすそれらで、コックピットが大変なニオイで包まれる中。『スクール』最強の華麗で誇り高き『姉』であったはずの『オウカ・ナギサ』はここに、無様で浅ましい『負けメス』として、百邪淫王の軍門へと下ってしまったのだった。

 

 

次回!第5話『新しい姉妹の絆』

 


※スレイブボーナス技能紹介

 

■ゼオラ・シュバイツァー

テンザンへの援護攻撃、及びテンザンを含む合体攻撃の最終命中率+30%、与ダメージ1.2倍。

テンザンへの援護防御時、ダメージの80%をカット。

 


※機体紹介

 

■デモリオン

眷属用基礎機体。他の機体を取り込んで進化する前の状態。

下記のエクサリオンを素体として、『呪隷炉』に負のエネルギーを注ぎ込み素体を侵食して完成する。

眷属となったヒロインが登録されると、そのヒロインと一心同体になり、思念での遠隔操作も可能となる。

エクサリオンの特性を引き継いでいるため、各種ユニットにも換装可能となっている。

 

・共通武装

デモニックブレード

カースドエナジーライフル

ソニック・ブレイカー

 

・デモリオン・ガンナー

テンザンの最も得意とする砲戦仕様の追加ユニットを装備した形態。

重装備だが素体のデモリオンが新型テスラドライブを装備しているので、意外と動ける。

※追加武装

 カースドミサイルポッド

 2連装CE(カースドエナジー)ライフル(テンザンの選択武装、通常のCE(カースドエナジー)ライフルから換装)

 2連装デモニック・レールキャノン

 

・デモリオン・アサルトシューター

エース機用を想定した、高機動一撃離脱特化の射撃戦用ユニット装備型。

シールドも通常型からより軽量だが扱いが難しい高出力エナジーシールドに変更されている。

※追加武装

 カースドスプリットミサイル

 ロングレンジCE(カースドエナジー)ライフル(ゼオラの選択武装、通常のCE(カースドエナジー)ライフルから換装)

 カースド・グレネード(ロングレンジライフル下部に装備)

 デモニック・マシンガン

 

 

■エクサリオン

L&Eコーポレーションとイスルギ重工が共同で開発中の試作機。

『フィオナ・グレーデン』がテストパイロット。

フレーム換装ではなく、シンプルなメインフレームに、エクサランスの各フレームをユニット換装システムという形で実装する予定。

レリオン・ガレリオンから発展した堅牢で拡張性の高いメインフレームの各所には、ユニット換装用ハードポイントが付いている。

これまでの『バリエーション機』から、ユニット換装だけで同様の効果を得られるのがコンセプト。

PT系より拡張性が高いという、リオン系列の利点をより強化する方向性となっている。

その実態は、デモリオンの素体となるために開発されたメインフレーム。

デモリオン用の機体には秘密裏にオリハルコニウムがメインフレームに使われていたり、負のエネルギーを動力に変える『呪隷炉』も搭載されていて、採算度外視の高性能化がなされている。




普段ゲームやCG集のシナリオしか書いてないからか、改行関係とか見栄えのいい文章作るのはやっぱ難しいですね。
ともあれ、ついにオウカ姉様も堕ち……楽しんでもらえてたらいいなぁ。
良かったら感想と評価、お願いします。
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