※この作品はR-18です。

スーパーロボット大戦OG淫呪伝~逆襲のテンザン~   作:真田クロ:B=Lack

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ここからは一旦時間を戻し、テンザン復活の所から再スタートです。


第一章:テンザン復活・プレシア&セニア編(新西暦189年1月1日~)
第7話『悪魔合体!百邪淫王の生まれる時』


 無に近い、底なしの漆黒……光のない、闇の空間。

 負の怨念渦巻くここは、地獄か、地獄に一番近い場所か。恨み、妬み、無念を抱いて死んだ魂が、その念が強大すぎる故に大地で浄化されないまま、地の底に沈み吹き溜まりとなっていたその場所に……一際強大な『恨み』を持つ魂があった。

 

(クソ……クソ、クソクソクソォ! なんで負けた……なんでアイツじゃなく、俺が死んでるんだっての!? リュウセイ……リュウセイ・ダテ! 俺より弱ぇくせに、俺を二度も殺しやがって!! なんで、なんでだ! 俺と同じゲームでスカウトされて、ゲームじゃ俺が圧倒的上だったのに! 俺とアイツの、何が違うってんだよぉ! クソがぁああああーーーーっ!!)

 

 『テンザン・ナカジマ』。

 鋼龍戦隊の前身となる、主にハガネ隊と幾度となく戦い、二度リュウセイの前に敗北した……その男の魂。まだ死んでからそれほど時間が経ってないとは言え、あまりに強い執念は彼の人格と怒りを記憶と共に、はっきりとその魂の中に残し続けていた。

 

(許せねぇ、許せねぇ! リュウセイもそうだが、俺を馬鹿にしたあのスカし野郎も! 裏切り者のリョウトに、その仲間共もだ! どいつもこいつも女侍らせて、見せつけやがって! マジで許せねぇっての! あぁ、それに俺様を利用してくれやがった、エアロゲイターのヴィレッタだ! あの女、俺様を好き勝手弄った連中の一味のくせに、のうのうと……絶対に許してなるものかってのぉおおおおおっ!!)

 

「あ~、ご主人様の言ってた通り、すっごい執念……♥ でも流石にただの人間の魂がこのままだと、『アインスト』とかの依り代にされちゃうから……一旦保護させてもらいますね」

 

(んぉ? 女の声……? なんだ、一体……おぉおっ!?)

 

パァアアアアッ!

 

 突然聞こえて来た、美しい女性の声。その声の主によって、彼の魂は一旦、負念の坩堝から救い出された。

 

 

 そしてそれから2年近くが経ち……満を持して、未だ燃え盛る強大な負念と共に、彼の魂は目覚める事となる。

 

「聞こえますか? 『テンザン・ナカジマ』さん……」

 

(リュウセイ! リュウセェエエッ! お前をブチ潰し……んっ!? な、何だ……ここは…… お、俺様、一体どうなって……)

 

「あ、良かった♪ ちゃんと『思念』もはっきりしてますね。記憶が無くならない内に、すぐにでも復活してもらうのがいいと思いますけど……最終確認だけ、させて下さいね♪」

 

 彼の目の前……いや、『魂』の前に居るのは、半透明だがビックリする程ムチムチでドスケベな年若い美女だった。長身で骨格が骨太故のボリューム感のある身体つきは、しっかりと鍛えられたしなやかな筋肉の上にメスらしい媚肉が乗った、絶妙なバランスだ。凛とした顔つきは釣り目気味で鋭さがありつつも、どこか幼さも残し、母性を感じる柔らかさも備えている。

 銀髪をアップに結わえ、身に着けているのは紫の際どいハイレグレオタードに、紺のロンググローブとブーツ。印象的な褐色肌に、メートルを超える艶やかでたわわな爆乳は圧巻で。そしてもう一つ目を引くのは、煌々と燃えるような紫の瞳だった。

 

(あ、アンタ……何もんだ……? つか、俺は……くぅ、た、確か……死んじまって……あ、あぁああっ)

 

「あ、怒りに飲まれちゃ……え、気に入ったから、とりあえず融合しちゃうんですか? わかりました、どうぞ……♥」

 

パァアアアアアッ!!

 

(む、うぅ……っ! なんだ!? 俺の中に、何か入ってきて……むぉおおおっ!? ぉ……おぉ、何か……落ち着いた……?)

 

 ムチムチ爆乳が抱えていた輝く何かが近づいたと思うと、それはテンザンの魂へと入り込み、あっさりと融合してしまった。そして確固たる『自分』を安定させる依り代を得たおかげで、テンザンは怒りのみに囚われる事が無くなり、冷静さを取り戻す事が出来たのだった。

 見れば(と言うか感じれば、だが)周囲は怨嗟の渦の中ではなく、ただただ虚空があり、そこに自分と半透明ドスケベムチムチ女がいるのみ、である。

 

「これでお話を続けられますね、テンザンさん♪ あ、自己紹介がまだでした。私の名は『チトセ』……貴方を復活させる為にこの次元に遣わされたナビゲーター、って感じです」

 

(復活……おぉ、復活させてくれるってのか! なんだ……アンタが嘘を言ってないって、わかる……この、さっき俺の中に入ってきた何かのせい、なのか?)

 

「はい、私達の主の一部が今、テンザンさんに宿りました♪ テンザンさんは意識も執念も健在ですし、素晴らしい資質をお持ちですから、今回は裏方に徹するそうです♥」

 

(裏方……? むぅ、勝手に入り込まれたのは気になるが、悪い気分じゃないっての。でも、大丈夫なのか……?)

 

「波長がお合いになった故でしょう。どっちにしろ復活には必須事項でしたから、主様との融合がお嫌なら、復活も取り止めになってしまいますが……」

 

(ふむふむ、復活に必要ってんなら、仕方ない。それで、生き返るにはどうすればいい? つか、お前とその主ってのの目的は何なんだっての)

 

 普通であれば、得体のしれない何かが自身と混ざるなんて事には、大きな嫌悪感を伴うはずである。しかし、テンザンはよほど波長が合ったのか、目の前の女が好みで気分がいいからか、復活に必要ならばとあっさり受け入れてしまった。

 

「目的はズバリ、主様が楽しむため、です♥ それは融合したテンザンさんが楽しむ事でもあるんで、復活したら思う存分、欲望の限りを尽くしちゃって下さい♪ それが主様のため、そして私たちの為でもありますから」

 

(ホ! 随分太っ腹な話だが……くく、融合ってのも悪くないな。お前らがそれを心から言ってんのがわかるぜ。なるほど、欲望の限り……くく、くくく! ひゃはははは!

 つまり、奴らに復讐する機会が持てるってこったなぁ! あぁ、それにやり残したこともいっぱいだぁ! もうちょっとでいろいろ手に入る所だったんだ……今度こそ、今度こそだっての!)

 

「あぁん♥ その欲望の滾り方、やはりテンザンさんも、主様と同じ資質の持ち主ですね……ゾクゾクしちゃいますぅ♥ となると、最終確認も形骸化しちゃうとは思いますが、一応……

 テンザンさん、復活したら先程まで恨み事を言っていた人たちに、復讐をなさるんだと思いますけど……どうやって復讐するおつもりです? と言うか、前回負けた理由を、ちゃんと把握していますか? それがわからなければ……復活しても、直ぐ返り討ちになって終わりだと思いますけど」

 

 可愛さのあるチトセの笑みに、少しだけ挑発的な雰囲気が加わる。そう……彼女は今、テンザンを試しているのだ。

 

(ふむ……なるほど。前回の敗北した原因がわかってないなら、復活など無駄。だから最終確認、って事か……)

 

 チトセの言う事にも、一理あると、テンザンは考え込む。自分があのクソガキのリュウセイに、2度も敗北した理由は……

 

(自分が奴より弱かった? 違う、アイツは妙な勘の鋭さがあるが、それでもロボの操縦の腕は間違いなく俺様の方が上だったっての。

 んじゃ、機体の差か……いや、それも違う。お互い試作機を乗り換えつつ、って感じだったが、機体特性の相性は多少あれど、性能差はほぼなかった。むしろ、ラストは『ヴァルシオン改』に『ゲイム・システム』で、スペック的には圧倒していたはず……だったら……)

 

 ゲーザ・ハガナーであった間の事は、少し記憶が混濁しているのでカウントせず、それ以前の戦いをテンザンは冷静に分析する。腕でも機体でもない。そしてこの質問をされる前から、怨嗟の塊であった自分はずっと、その問いの答えを求めていたと思い出す。何故、どうして、俺とリュウセイはこうも違う結果になってしまったのか、と。

 怒りに身を焦がしていた間は、ただただ憎しみに思考が埋まっていてわからなかったが、今ならば……

 

(仲間、か……?)

 

 リュウセイの周りには、あのスカした赤角野郎を始め、奴をサポートする連中が腐るほど居やがった。しかし反面自分の周りは……DCの連中はどいつも雑魚ばかりだったし、腕のある奴は直ぐに裏切りやがった。しかもその裏切り者どもが、最期にはリュウセイと一緒に自分をタコ殴りにして……しかも、大半がパートナーに女パイロットを連れている始末。

 

(自分の周りにはアードラーのクソジジイとか、碌な連中しか居なかったのに……リュウセイたちは恋人連れで、主人公面! あぁあぁ、やっぱ許せねぇってのぉ!)

 

 あまりに酷すぎる、境遇の差。それはテンザン自身の人間性の欠如による事も大きかったであろうが、それにしたって相手が恵まれ過ぎなのも確かだった。故に、再び沸き立つのは、怨嗟の炎。あんな連中に負けて、一人で惨めに死んだ事実は、何をどう足掻いてもテンザンには許せそうにない。

 

「ふふ、正解に行きついたようですね♪ そう……だからテンザンさんも、そのリュウセイさんに負けない仲間を作ればいいんです♥」

 

(つっても、仲間なんてどうするよ…… 俺は嫌だぜ、いくらリュウセイを倒すためとはいえ、誰かに頭を下げたり、仲良しこよしごっこをするなんてなぁ!)

 

 それだけは譲れない。そんな方法でリュウセイを下しても、絶対に自分は満足しないと、テンザンは自身の魂にかけて宣言出来る。

 

「あ、言い方が悪かったですね。仲間ではなく、配下を♥ 魂を奪い隷属させ、自身に絶対服従を誓わせた、自分だけの軍団を作り出せばいい……という事です♥

 その為の力こそ、主様と共にテンザンさんに宿った『支配』の力なのですから♥ そして、その力を向けるべきは……♥♥」

 

(ホ! そ、そうか! そうかそうか! それだったらぁ……くははははははははっ!!)

 

 チトセに言われずとも、答えは明白だった。『支配』の力を手に入れたなら、それを向けるべきは当然、決まっている!

 

(あのクソ共が連れていた、極上の女たちだ! そうだ、どいつもこいつも、イイ女を連れてやがったよなぁ~ くひひひ! あのエロメスどもを全員……パイロットとしても優秀なのばっかだったし、俺様が使う配下としても相応しすぎるんだっての! ふひ! ふひひ! これならリュウセイ共への復讐と一緒に、やり残した、いずれやれるはずだったメスどもの喰いまくりも、目一杯楽しめる! あぁあぁ、これだ! これしかねぇっての! ぎゃははははは!!)

 

 テンザンがDCに入った理由は、本物のロボットでの戦闘を楽しみたいのも当然あったが、いずれDCが天下を取った暁には、好き放題できる立場になれると思ったからでもある。実際彼は、アードラーにはそういう約束を取り付けていた。

 いずれ日本を支配したら、リュウセイが連れてたあの巨乳の幼馴染を無理矢理奪ってやろう、とか。DCでの権力を使って、女だけのトロイエ隊から一番の美少女を転属させて、自分のメス奴隷妻にしてやる、とか。当時のテンザンは戦いながら、そういった妄想を脳内で爆発させ、モチベーションにしていたのだ。

 

(ひひ! ひひひひ! 奴らのメスを全員寝取って、俺様のモノにして……それを見せつけて、絶望のどん底に堕としてやる! ホ! 最高だ! 最高だっての! ふひひひひひ!!)

 

「あぁあんっ♥ そうです♥ その燃え上がる欲情の炎こそ、私達の見たかったモノっ♥♥ あぁ……素敵ですぅ♥」

 

(おぅ! 俺のやるべき事が、今ならハッキリわかる! くひ、くひひひ! さぁ、楽しみつくすぞぉ! 早速復活させてくれっての、チトセ!)

 

「あ、それなのですけど、テンザンさんは元が普通の人間なので……主様と融合しても、十全に『支配』の力は扱えないのですよ。なのでその為に……そっちはどうかな? ナイン、アマリちゃん」

 

 チトセが呼びかけると、彼女の左右に新たな半透明の女の子が現れた。

 片方は背が低く幼さの残る、ウェーブがかったツインテールの透明感のある、まるで人形のような完璧な容姿を持つ怜悧な瞳の美少女で。

 もう片方は高校生ぐらいの、こちらもウェーブがかった長髪をサイドテールにしている、垂れ目で優しそうな美少女だった。

 その二人ともチトセ同様に銀髪の褐色肌で、素晴らしく蠱惑的でボリュームのある爆乳を、紫のハイレグVカットレオタードで淫靡に包んでいる。そしてその二人が掲げる手の先に、禍々しい力を持った『何か』が浮かんでいた。

 

「こっちは……もう完了ですね。『ダークブレイン』さん、その残骸でエネルギーも殆ど切れてますけど……機能はバッチリです。残った残留思念の『説得』も終わってますし、いつでも大丈夫ですよ、姉さん」

 

「あ、その、こっちはもうちょっと……むむむむぅ、やっぱり『ヴォルクルス』さん、本体が封印中だけどまだ生きてるから、一部復活したコアの残骸でも、結構残留思念が濃くって……それに『アインスト』さんや『ルイーナ』さんの残骸も混ぜてるんで、『毒抜き』が難しくってぇ……うぅうう~~~ん」

 

 ナインと呼ばれたJC風(ワンチャンJSもありうるが)爆乳美少女は、『ダークブレイン』とやらの『力』を悠然と手にしているが、アマリと呼ばれたJK風爆乳美少女の方は、何やら禍々しい力を前に、苦戦をしている様子だ。

 

(『ダークブレイン』に、『ヴォルクルス』……それに『毒抜き』って? 一体何だっての)

 

「あ、じゃあアマリちゃんの準備が終わるまで、先に説明しちゃいますね。まず、ナインの側に在る『ダークブレイン』ですが、こちらは負のエネルギーをより上手く扱う為の『力』になります。彼もテンザンさんと同じで『鋼龍戦隊』に負けてこうなっちゃったので、軽く『説得』はしたみたいですけど、快く融合してくれる事になりました♥ 主様の『支配』の力はメスにのみ作用するモノですが、こっちは自分たちの乗る機体を作ったり、強化したり……戦術や戦略にも使える機能が多いんで、是非有効活用しちゃって下さい♥」

 

 彼女の言葉と一緒に、当の『ダークブレイン』から大体の情報が流れてくる。負のエネルギーを活用して超科学が使えるって認識で、とりあえずは良さそうだ。

 

「そしてもう一つ、アマリちゃんにやって貰ってるのが、『ヴォルクルス』……負念の塊のコア、その『毒抜き』ですね。これからテンザンさんの力の源となるのが、この負念……それを主に『呪い』として使う形になると思います。この『呪核』コアに溜まったエネルギーと、コアを通じて取り込む負念を、『支配』の力や『ダークブレイン』の能力に活用する、って感じで。

 でも負念って、テンザンもあの渦に居たからわかると思いますけど、怒りや破壊衝動が多すぎるんですよね。で、そのまま破壊に使うんならいいんですが、支配の力に変えるにはその凶暴な面は邪魔なんで、一旦排除してるって感じです。いずれはテンザンさん自身とその配下たちにもやって貰わないといけない事ですが、それは追々で大丈夫かな」

 

(『呪い』が、俺の力となるのか……むぅ、更にこんな得体の知れん、しかも危険そうなのとも融合しないといけないとは……中々に難儀だっての)

 

「ふふ、じゃあ止めちゃいます?」

 

(ホ! 当然止めねぇ! 俺はあのメスどもを貪れるんなら! 奴らに復讐出来るんなら! 呪いでも何でも、全部使いこなして見せるっての!)

 

 その危険さは、左右から感じるオーラの圧倒的邪悪さから、容易に想像は付く。しかし、テンザンに恐れはない。禍々しいほど自分に相応しいと、早くも邪悪を担うに足る『王』の意思を持ち始めているのだ。

 

「これで……っとぉ♥ チトセちゃん、こっちも準備おっけーだよ! 団長と副団長に手伝って貰っちゃったけど、お陰でばっちり♪ て言うかコアに残ってる分はもう『淫呪』にまで仕上がってるから、復活してすぐはかなり色々出来ちゃいそうです♥ 良かったですね、テンザンさん♥」

 

「お疲れ、アマリちゃん♥ それと朗報ですよ、テンザンさん♪ 『淫呪』がすぐに使えるんで、『呪い』に関するアレコレは、最初のメス奴隷さんと一緒に学んでいけると思います。その為のターゲットも、主様が既に選定済みなので……それでは復活の為の融合、始めちゃっていいですか?」

 

(おぅ、やってくれ……と言いたいところだが。お前らとは、一発やれたりしねーのか? さっきからお前らがエロ過ぎて、クッソムラムラしてっし……このエロへの執着が、何か重要そうだってのはわかってきたしな……)

 

「わぉ、さすがご主人様の波長に合う、ド外道さんです♥」

「ですねぇ~♥ 節操のなさも素晴らしいし、私達に欲情してくれるのも、とっても光栄です♥」

 

JC(ナイン)JK(アマリ)も、テンザンの言葉を好意的にとらえてくれている。しかし、ドスケベJDことチトセは、申し訳なさそうな顔で……

 

「私も是非こちらの『ご主人様』となったアナタとは、お相手させて頂きたいって思うけど……それは私たちの方が、差し出がましい事なんで。アナタの今の滾りは、初めての『支配』の力は、最初の眷属メス奴隷となる子に取っておいてあげて下さい♥ て言うかそもそも、見ての通り私たちも実体はないんで、お相手できないんですけどね……

 そうですね……私達は融合と復活が終わったらこの世界からお別れしちゃいますが、私達3人がこの世界に干渉出来たって事は、多分『この世界の私たち』も、どこかにいるんだと思います。なので……この世界の私たちを見つけたら、容赦なく犯して、テンザンさんのメス奴隷にしてあげて下さい♥」

 

(むぅ……そうか、なら仕方ない。んじゃ、早いところ融合を終わらせて、俺様を復活させてくれっての!)

 

「わかりました……それでは、融合を始めます……二人とも!」

 

「暗黒を見通す眼『ダークアイ』、そして負念を糧としあらゆる事象を分析する『ブレイン』を……」

「呪いを司り、全てを淫らに染める『淫呪の王』たるその依り代を……」

「そして我らが主、メスたちの支配者たるその『魂』を持って……そうですね、この世界に相応しい名前を……♥

 『百邪淫王』たる新たな魔王、『テンザン・ナカジマ』の邪悪なる再臨を、三位一体の融合にて、今ここに!!」

 

ブォオオオオオオオオッ!!

 

(く……あぁあああああああああああああああっ!!)

 

 悪魔の眼と頭脳に、邪神の心臓。そして只人である故に湧き上がる無限の劣情と、その証たる魂が混ざり合い……

 

(お、おぉおっ! コレが呪い! これが『淫呪』! ひゃははは、コイツは最高だ! そしてコレをどう使えばいいかも、『ブレイン』とやらがみっちり教えてくる! ああ、そうだ、そうだっての! この俺様こそがぁ……!!)

 

 『ヴォルクルス』の核を受け入れた事で呪いの力の主になり、そして『ブレイン』を継承した事で様々な知識が入って来る。自分のターゲット……リュウセイたちのここまでの軌跡と、今奴らがまとめて所属している、その部隊の名前も。

 

「この俺様こそが、『百邪淫王テンザン・ナカジマ』! 復讐の為、そして沸き立つ欲望の赴くままに! 『鋼龍戦隊』に居る最高のメスども全員……この俺様が『淫呪』によってメス奴隷へと堕とし、その身も心も魂も、全てを頂いてやるんだっての!」

 

 3人の次元干渉者のお膳立てもあり、こうしてテンザンは何の苦痛もなく、邪悪なる淫王への第一歩を踏み出す事が出来たのだった。

 さっきまで魂のみで浮いていたテンザンだが、目の前のドスケベガールズ同様に、半透明の姿になっている。その瞳には、彼女らと同じ……いや、それ以上に強烈な、紫の光を宿していた。

 

「はぁ……ご主人様とちょっと違うけど、すっごい波動……ゾクゾクします♥ あ、クロスゲートに在った使えそうなガラクタをかき集めて、『ブレイン』の次元格納庫に放り込んであるんで、それも是非活用して下さい♪」

 

「大丈夫だとは思いますけど、『呪い』の扱いには気を付けて下さいね。最初のメス奴隷候補さんが『呪い』のエキスパートになると思うんで、その子と一緒に『淫呪』を極めちゃえば、もう安心ですから♪」

 

「では、私からも最後にアドバイスを……アナタが選び、堕とすであろうメスたちは、きっとアナタの役に立つ為全力になるはずです。なので……何でも自分でやろうとせず、是非彼女らを頼ってあげて下さい♥ ご主人様と融合したアナタには、余計な忠告かもしれませんけど♪」

 

 半透明のドスケベJC、JK、JDの3人が、光に包まれ消えようとしながら、それぞれがテンザンに対し言葉を残してくれる。普段は他人の忠告など一切聞かない、傍若無人を地で行く彼であったが、彼女らの言葉だけは、素直に心へと入ってくる気がした。

 

「ありがとよ……チトセ、ナイン、アマリ。絶対お前らの期待にも、応えられる男になってやるっての!」

 

 そして3人娘が消えると同時に、自身もどこかに引っ張られる感覚が。いや、どこかではない……新たな自分の『肉体』が呼んでいると、闇の眼を通して明確に分かる。

 

「くく、今度はロボ対戦ゲーム『だけ』じゃねぇ! メスどもを攻略する『エロゲー』に加え、そいつらを使っての『戦略ゲーム』も追加だからなぁ! ひひ、最高に楽しめそうな『ゲーム』になりそうじゃねぇか! 今度こそ俺は……油断する事なく、その全てを完全攻略してやるんだっての!!」

 

 その引っ張られる感覚に従い、テンザンは完全復活のため、ぐつぐつ煮えたぎる欲望と共に肉体のある場所へと飛んでいくのだった。

 

 

 

「む、うぅ……ここは、コックピットの中、か……?」

 

 目覚めたのは、殆ど真っ暗で少しカビ臭い、機動兵器のコックピットらしきシートの上であった。僅かな光源と機器の雰囲気から、勝手知ったるテンザンは、このマシンが起動可能だとわかる。

 

「お、ちゃんと動くな……ホ! こいつ、ヘビーバレリオンか! つか、ちゃんとパイロットスーツも着てっし、至れり尽くせりって奴だな」

 

 改めて、あのドスケベ3人娘に感謝するテンザン。

 身体も軽いし、正真正銘生まれ変わった気分だ。用意されていた機体が自分にお誂え向きなのも、彼女らの配慮で間違いないだろう。そしてバレリオンが起動し各モニター、センサーが正常に起動し始めると同時に、自身の中に在る『ダークブレイン』から受け継いだ『ダークアイ』と『ブレイン』が、それと同期したのがわかった。

 

「ふぅむ……周りはだだっ広い森、か。で、ここは……『ラ・ギアス』? あぁ、俺様の呪いの核になった『ヴォルクルス』の居た世界か。んで、この機体は『地上人召喚事件』とやらの時に召喚されて、人知れず投棄されていた……と。

 とりあえずカビ臭ぇのと、ちょい故障箇所が多いのを何とかしたいところだが……お、ここで『呪い』が使えんのか」

 

 多分、融合した魂のどれかが、何となくで『力』の使い方を教えてくれているのだろう。その誘導に従い、テンザンはコックピットシートに手を当て、『呪い』の力を流し込んだ。

 

「ホ! なるほど、本来は機体を『侵食』するのに使うのを、応用するってわけか。んで『ブレイン』が故障個所も的確に直してくれる、と。なかなか便利でいい感じだが……なんでか俺のカラーである『黄色』でコイツは量産されてるっぽいし、ここは個性を出したいっての……ってコトでぇ!」

 

ブォオオオオオッ!

 

 コックピットは新品同様になり、一部電送系の故障も復旧。そして雨ざらしで表面がボロボロだった装甲もピカピカで、黄色一色だった塗装に一部黒が混ざり、カメラアイやセンサーには紫の光が宿っている。

 

「『カースド(呪われし)バレリオン』、ってとこか。くくく、イイ感じじゃねぇか。どうやらもう旧式らしいし、いずれ新しい機体にしたいが、ひとまずの戦力はこれで確保だっての。んで、次だな……なんか、獲物も用意してあるっつってたような気がしたが……お?」

 

 『ダークアイ』のセンサーと、そして自身の『呪核』に、早速反応があった。

 今高速で近づいてきているそれは、どうやらテンザンのよく知るAM(アーマードモジュール)PT(パーソナルトルーパー)とは違う人型機動兵器のようで……

 

「『ダークアイ』からは『魔装機』の反応だって出てるが、この呪いの疼く感じは……くく、これは、楽しみだっての」

 

 『呪い』の感触から、何となくわかるのだ……近づいてくる機体に乗ってるのが、メスであると。そして数分と経たずして、その機体……魔装機『ディアブロ』は、テンザンの前に現れた。

 

 

「なんだか胸騒ぎがして……変な反応もあったし、来てみたけど……アレ、地上の機体……? で、でも、何だかすっごい、嫌な感じがするような……」

 

 自身が『引き寄せられた』と知らず、『ディアブロ』に乗ってここまで来てしまったのは、魔装機神『サイバスター』の操縦者『マサキ・アンドー』の義理の妹であり、かつてラ・ギアスを救った剣神『ランドール・ゼノサキス』の末裔の娘、『プレシア・ゼノサキス』であった。

 明るいオレンジ色の髪の毛は肩より上に短く綺麗に切り揃えられており、青いボンボンのヘアゴムで一房だけサイドテールが結わえてあるのが実にチャーミング。ぱっちりとして活発そうな輝く瞳も相まって、元気で美しい美少女なのだが、今はその明るさに少し怯えが混じってしまっている。

 背が低く幼めの容姿は彼女がまだ年若いのもあるが、実年齢は見た目より少し上なのには、大きな理由があり……その原因のせいで、彼女は突き動かされるように、ここにおびき寄せられてしまったのだ。

 

「と、とりあえず、呼びかけてみよう……また地上から召喚されたのか、あの事件の時から遭難してた人かもしれないし……

 えっと、聞こえますか、地上の機体に乗っている人! あたしはラングランの『正魔装機』操者です! 保護が必要なようでしたら……」

 

 健気さと真面目さ故に、プレシアは妖しい機体に対してマニュアル通りに対応する。しかし当のテンザンは彼女の呼びかけを無視して、その機体と音声から『ブレイン』のデータベースを使って相手を特定していた。

 

「ホ! 『プレシア・ゼノサキス』って嬢ちゃんが乗ってんのか。確かに美少女ではあるが……ちょっとばかし、ちんちくりん過ぎんだろ。こんなんじゃ乗らねぇって……」

 

『それは違う!!』

 

 その時、テンザンの中で『魂の慟哭』が響き渡った。それは叱咤でも、彼を責めるものでもない。ただひたすらに訴える、切なる叫びであり……

 

『ロリも……ロリだって、最高だろぉ!!』

 

 言葉ではなく、本能の叫び。自分に宿るもう一つの存在から発した『魂』の振動は、その真摯さ故、そしてテンザンにも資質が確かにあったが故に彼の魂をも共鳴させ、邪悪な淫王を新たな境地へと目覚めさせる!

 

「そ、そうだ……確かに、そうだ! 俺様とあろうものが、昔ロリ系フィギュアにちょっと気が向いたのを馬鹿にされて、それで……自分で自分の欲望を、封じちまっていたんだ!!

 あぁ、このデータベースで見る、プレシアのロリ美少女っぷり……そしてさっきから呼び掛けてくる、可愛すぎるロリボイス! あぁあぁ、そうだ、そうだぜぇ! こんな美味しそうなメスを楽しめずして、何が『百邪淫王』か! そう、この『プレシア・ゼノサキス』こそ、復活した俺様の最初の獲物に相応しい、最高のロリ美少女だってぇの!!」

 

ブォオオオオオオオッ!!

 

「ひぃっ!? な、何、急に! この感じ……禍々しい、呪いの力……こ、怖いっ! ま、まさか、ヴォル、クルスが……っ!? そんな、そんな事って……っ!」

 

 黄色と黒のヘビーバレリオンから急に立ち上った、強大すぎる禍々しい暗黒のオーラを前に、プレシアはすくみ上がってしまう。それは『地上人召喚事件』で一部だけ復活した、ヴォルクルスの放つ呪いの力と、相違ない波動を放ってるのだから。

 

「ひひひ! そして分かるぜぇ、プレシアの嬢ちゃん! お前はもう、俺様と繋がっている……『呪い』によって、なぁ!」

 

「う、うぁああっ! こ、来ないで……! わかんないけど、嫌、嫌だ……うわぁあああああああっ!」

 

ドゴォオオオオオオオンッ!!

 

 怯えるプレシアが『ディアブロ』の肩に装備している2連装リニアレールガンを発射し、それがそのまま開戦の合図となってしまう。

 

「ホ! 怯えるこたぁねぇぜ! お前の運命はもう、決まってるんだからなぁ! 『プレシア・ゼノサキス』……『呪い』の巫女であり、俺の最初のメス奴隷となる女……早速頂かせてもらうぜぇ、っての!!」

 

 果たして! 春風のように健やかで可憐な、明るい美少女であるプレシアは。復活した邪悪な淫王テンザンの魔の手から、そして知らぬ間に自身を蝕んでいた『呪い』から、逃げ延びる事が出来るのか!

 はたまた『淫呪』の濁流にのみ込まれ、『呪い』の神髄をそのロリロリエロボディの隅々まで侵食されて、悪魔に喜んで従うメス奴隷と化してしまうのか!?

 次回にご期待ください!

 

 

次回!第8話『呪いの闇に沈む少女・プレシア』




この話でOG淫呪伝は一旦打ち止め……ですが!
この投稿日20日から、新連載『P5K²~カモシダキングダム~』を掲載開始しています!
https://syosetu.org/novel/367564/
投稿時間も同じなので、是非そちらも読んでみて頂ければ。
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