その花は、誰が為に咲く 作:寝取られでしかシコれない男ッ!!
※加筆修正しました。
ですます調とだ、である調が混在していて、読みにくかったので。展開もできる限り自然に進行しているように修正しています。
入浴シーンも追加してます。
「く……んっ……はぁっ……ひっ、ひぐっ……」
夜が明け、誰にも見られないように隠れながら宿舎へ辿り着いた私は、逃げ込むように浴室へと入った。
道中、歩を進めるたびに団長さん以外の白濁が股間から溢れ出し、太腿を伝い落ちる。その悍ましい感触に、顔が沸騰しそうなほどの羞恥と屈辱を覚えながら、私は這うようにして帰ってきたのだ。
熱いシャワーを浴びながら、私は自身の秘所へ指を差し込んだ。
かき出すたびに、ネトリの白濁がドロリと指に絡みつき、排水口へと流れていく。それがまるで、私という存在が強制的にあの男に書き換えられた証拠のように思えて、視界が涙で滲む。
泣いたのなんて、いつ以来だろう。私は嗚咽を漏らしながら、シャワーヘッドを膣口に押し当て水流を強めた。
逆流するように溢れ出す男の残滓。これを一滴残らず洗い流さなければ。
いくら腟内を洗浄しても意味などない。そんなことは分かっている。それでも強迫観念に近い恐怖が私を突き動かしていた。
「…………ひどい顔」
鏡に映る自分を見て、自嘲気味に呟く。
赤く腫れ上がった瞳、疲労で血の気の失せた頬。唇には噛み締めた痕が痛々しく残り、全身にはネトリに刻まれた赤い鬱血がいくつも散らばっている。
こんな姿、誰にも見せられない。ましてや、団長さんにだけは――。
幸いにも今日と明日は任務がない。その事実に安堵しながら、私は震える手で救急箱の奥を探った。
「……あった。良かった……」
探していたのは、アフターピルだ。
団長さんとの予期せぬ事態に備えて用意していたものだが、結局使う機会はほとんどなかった。団長さんは私が望まない限り、しっかりとコンドームを付けてくれたから。
その優しさを思い出すたび、胸をナイフで抉られるような痛みが走る。
一錠の薬を無理やり飲み込み、倒れ込むようにベッドに横たわった。
目を閉じれば、ネトリの濁った瞳と、あの「すぐに迎えを出す。楽しみに待っておれ」という呪いのような言葉がリフレインする。
怖い、嫌だ、気持ち悪い。
けれど、心の一番奥で叫んでいたのは、団長さんへの謝罪だった。
(ごめんなさい、団長さん。私は……私は汚されてしまった。これからもっと凌辱の限りを尽くされてしまうでしょう……。それでも、私は……)
謝罪と絶望を交互に繰り返しながら、意識が遠のいていく。
「マンリョウ様、お迎えに上がりました。……旦那様がお待ちです」
「――なっ!? いったい、いつから……」
早朝、宿舎の自室に響いた低く冷徹な声に、私は飛び起きた。
扉の向こうに立つ女の気配。騎士団の宿舎に、部外者がこれほど容易く侵入するなどあり得ないはずだ。だが、今の私にはそれが「勇者の直系」という権力の前では造作もないことだと、痛いほど理解できてしまった。
あの悪夢のような夜から、わずか二日。あまりに早すぎる迎え。
憔悴しきった身体で、私は最低限の準備――決意を綴った「書類」と、お守り代わりのアフターピルの残りをバッグに詰め込み、覚悟を決めて扉を開けた。
「……団長さんに、連絡を入れさせてください」
「その必要はありません。既にこちらから、一ヶ月の特別任務に就く旨を伝達済みです。……さあ、参りましょう」
「っ……く……っ」
退路は、最初から断たれていた。
私は私兵に囲まれるようにして、慣れ親しんだ宿舎を後にする。
(団長さん、絶対に戻ります。……だから、どうか、私を――)
続く言葉は「許して」か「信じて」か。……自分でも分からなかった。
心の中で祈るように団長さんへの思いを繰り返しながら、私は用意された豪華すぎる馬車へと足を踏み入れた。
「くくっ。来たか。待ちかねたぞ」
「…………」
車内に足を踏み入れた瞬間、私は息を呑んだ。
対面に座るネトリは、あろうことか下半身を丸出しにして、既に醜く猛り立った剛直を晒して待ち構えていたのだ。
私は嫌悪感に吐き気を覚えながら、視線を逸らして向かいの座席に腰を下ろそうとする。
「どこに座ろうとしておる? お前の席は、そこではない。……ここじゃ」
ネトリは自らの膝を叩き、私を誘う。その膝の上で、凶暴な肉棒が脈打っているのが見えた。
まずい、このままではこの男のペースに呑み込まれる。私は震える手でバッグから書類を取り出し、突きつけた。
「その前に……! あの夜の約束、この書面にサインをしてください。一ヶ月後、私が拒絶すれば、貴方は私たちに二度と干渉しないと!」
「ほぉ……。書面まで用意したか。ふむ……まあ、ええじゃろう。屋敷に着いたら、望み通りサインしてやるわい」
拍子抜けするほど、あっさりとした返答だった。
私の「絶対に戻る」という悲壮な決意など、取るに足らない戯れ事だと言わんばかりの余裕。
「一ヶ月後に、ただ断ればいい」
あまりに私に有利すぎる条件。それさえも飲み干して嗤うネトリの表情に、得体の知れない不安が込み上げる。それほどまでに、この男は私を墜とせると確信しているのか。
「話は終わったか? ――ならば、座れ。あまり儂を待たせるでない」
「…………はい」
逆らう術はなく、私は促されるまま、男の膝の上へ……あの熱い肉塊が触れる場所へと、身を預けるしかなかった。
――ガタン、と馬車が動き出す。
「ふっ、んくっ、あぁ……っ! あ、あぁっ……!」
「やはり、たまらんのぉ……。この儂がすぐにでも腰を振りたくなるとは」
――とんでもない名器じゃ。
耳元でその卑俗な称賛を囁かれ、直後、逃げ場のない車内に「れろぉっ」と湿った音が響く。
私は対面座位の状態で、男の膝の上で串刺しにされていた。ネトリ自身は動かず、ただ私を固定しているだけなのに、だからこそ、内臓を押し退けて居座る巨根の圧倒的な質量が、逃げようのない現実として突き刺さる。
ガタン、と馬車が大きく揺れる。
その衝撃のたび、予期せぬ角度から子宮口を鋭く抉られ、私は悲鳴を飲み込むためにネトリの太い首に腕を回さざるを得なかった。憎い男に縋らされる屈辱。そして何より、どれほど唇を噛んでも、揺れに合わせて溢れ出す喘ぎ声を封じることができない。
「これだけの名器じゃ……お前の愛おしい団長は、この名器の本当の気持ちよさを知らないのじゃろ?かわいそうにのぉ!」
「っ……!なにを、んあっ!ひぅ……!」
「くく、気になるか?」
ネトリは私の腰を掴み、激しく上下に揺さぶり始めた。
ずちゅっ! ばちゅん! ごりっ、どちゅっ!!
愛液と空気が混ざり合い、逃げ場のない車内に下品な水音が充満する。入口付近のGスポットから最奥の弱点まで、計算し尽くされた軌道で掻き回され、視界がチカチカと明滅する。団長さんを侮辱された怒りで理性を保とうとするが、それを嘲笑うかのような強烈な快楽が、反論の言葉を淫らな喘ぎへと強制的に書き換えていく。
「俵締めを知っておるか?それもお前の中は特に珍しい三段締めじゃな。さらにヒダがうねうねと動きながら奥へ引き込んでくる。これは並の男では早漏の誹りを免がれんよ」
「ふぅ……んっ、あぁっ!だめぇ……っ」
「どうじゃ、奴はこんなに長い間持たんじゃろう?んん?」
「ああっ!はっ……そこっ、あああっ!」
悔しい。団長さん以外のセックスに、これほどまで深く反応してしまう自分が憎くてしょうがない。だけどそれ以上に団長さんの事を嘲笑れることが何より耐え難い。
ネトリはさらにストロークに緩急をつけ、私の胸を乱暴に揉みしだいた。胸への刺激が即座に膣壁を収縮させ、男の太い脈動をより鮮明に、生々しく伝えてくる。
ずちゅっ! ばちゅっ! どちゅん!!
ゆっくりとした動き。だが、それゆえに粘膜を擦り潰すような感触が脳へ直接焼き付く。絶頂の淵まで引きずり上げられ、そこでピタリと動きを止められる。
「ひぐっ……、あ……」
焦らされるもどかしさと、絶頂を強要される恐怖。ネトリは私の耳を甘噛みしながら、私の心を揺さぶるための言葉を囁いた。
「マンリョウ、儂のモノになれ。そうすれば毎日こうして可愛がってやる。儂の巨根を味わったんじゃ。奴の粗末な物では満足できんじゃろ?」
「っ……! ばかにしないで……ひぃっ! あッ、あ、あぁああああッ!!」
「くくく、可愛いのぉ……。だが儂に反抗的な態度は逆効果じゃぞ」
睨みつける私の視線をものともせず、ネトリはトドメとばかりに子宮口をグリグリと亀頭で押し潰した。私はもはや言葉にならない嬌声を上げ、激しく揺れる馬車の中で、何度も無様に腰を跳ねさせ続けた。
「おお、見てみい! 儂の種を求めて、子宮口がちゅっちゅっと吸い付いてきよるわ!」
「なっ……そんな、こと……っ!」
「嘘なものか、身体は正直じゃのう! 儂もそろそろ限界じゃ、奥の奥まで注ぎ込んでやるぞッ!!」
「いやっ……だめ……っ! なかには、だめぇッ!!」
限界、とは言うが、既に挿入から二十分は経過していた。
その間、私は軽い絶頂も含めれば両手では数え切れないほどの絶頂を繰り返している。それなのに、この怪物は一度も果てることなく、ただ一方的に蹂躙し続けていた。
ネトリはラストスパートをかけるように、さらに激しく腰を動かしてくる。猛烈なピストン運動が腟内を擦り上げ、私は再び高みへと上り詰めていく。
「あっ……あああっ! だめっ、だめだめ……イッ!!」
――どびゅるるっ、ぶぴゅっ! びゅーっ! どぷっ……どぷぷっ! びゅるるるっ!!
大量の濁流が、子宮の最奥へと直接注ぎ込まれる。その圧倒的なまでの質量に子宮は瞬く間に満たされ、収まりきらなかった男の残滓が、膣口からごぷっと音を立てて溢れ出した。
「あ、ひっ、あぁあああッ!!」
中に出された衝撃で、私は盛大に潮を吹き出し、全身を弓なりに痙攣させる。
私の意思を裏切り、淫らにうねる膣壁。それがネトリの剛直に吸い付き、一滴残らず搾り取ろうとするのが分かる。男はそれを味わうように最後の一滴まで出し切るかのように、ゆっくりと、それでいて深く腰を動かしてくる。
「ふぅ……。この儂が、これほどあっという間にイかされるとはのう。やはりお前は、最高の肉壺じゃわい」
「はぁ……はぁ……っ、くっ、くぅ……っ」
……これほど長く続いたセックスをあっという間だというのか。なら私と団長さんが今までしてきた、あの優しく穏やかな時間は何だというのだ。
名器、などという言葉で語られる自分の体が、ひどく汚らわしく思えた。
――団長さんの顔が、頭をよぎる。彼とのセックスは、いつも心が満たされる、温かなものだった。団長さん以外の存在に、こんな頭を焼き潰されるような快楽を教えられたくなかった。
しかし、私は悔しさに涙を流しながら、内側を満たすネトリの肉棒をもっと欲しいと懇願するかのように、きゅうっと締め付けてしまうのだった。
「さて、次はこのままキスハメと洒落込むかの」
「……ッ! いやっ、離して……っ!」
咄嗟に男の厚い胸板を押し返そうとするが、内側を剛直で杭打ちにされ、背を強靭な腕で固定された状態では、逃げ場などどこにもない。
結局、私は唇を奪われたまま、中で二度の射精を受け止めた。ようやく馬車が止まったのは、私の意識が屈辱と快感でぐちゃぐちゃになりかけた頃だった。
「……旦那様、屋敷に到着いたしました」
「うむ、大儀であった」
外から私兵の声が響く。中で未だに硬度を失っていないそれに恐怖を覚えるが、屋敷に着いたのならようやく解放される。……そう、淡い期待を抱いていた。
しかし――。
「さて、入るとするか。……おい、振り落とされぬよう、しっかり捕まっておれ」
「え? きゃっ、ぁ……ぉおッ!?」
ネトリは私を貫いたまま、あろうことか立ち上がり、移動を開始したのだ。
私は慌てて男の首にしがみつく。だが、その動作が皮肉にも結合部をより密着させ、自身の体重がすべてそれの上に乗る結果となった。
――ごりゅっ!!
重力に従って剛直が深々と突き刺さり、亀頭がポルチオを無慈悲に押し上げる。予期せぬ衝撃に、私はまたもや小さな絶頂を迎え、腟内をきゅうっと締め付けてしまう。ネトリは私の反応を愉悦の表情で見つめ、ゆっくりと歩を進める。
「んくっ、ひぅ……っ、ぉ、あ……っ」
繋がったまま歩く。その振動が、一歩ごとに子宮を激しく揺さぶり、擦り上げる。
先ほどまでの余韻が引かぬうちに、歩くたびに繰り返される未知の、そして強烈な刺激。私はもはや為す術もなく、ただ喘ぐことしかできなかった。
さらに、周囲には私兵の女性たちが整列している。彼女たちの冷ややかな視線に晒されながら、繋がったままの姿を見せつけられる。羞恥心で狂いそうになるが、身体は震え、快楽に支配されていく。
「はは、下品な声を上げおって。愛しいお前の団長が、今のこの姿を見たらどう思うかのう」
「んおっ、ダメッ……あぁっ、~~~ッ! いやっ、動かないで、お願いッ!」
嘲笑と共に、ネトリは私の太腿を掴み、歩きながら下から突き上げるように腰を揺すった。
自重と振動が重なり、子宮口へのノックが絶え間なく続く。そのたびに私の理性は千切れ、盛大な潮吹きと共に、無様な絶頂を何度も何度も晒し続けた。
ずちゅ、ばちゅっ、どちゅん!!
不浄な音を廊下に響かせながら食堂へと辿り着くと、男は用意された豪華な料理を前に、事も無げに命じた。
「食べさせろ。……ただし、口移しじゃ」
「…………え?」
一瞬、耳を疑った。口移し? つまり、私がこの男の口へ……?
(そんなこと、できるわけがない……。不潔で、吐き気がする……!)
だが、拒絶の言葉を紡ぐ隙さえ与えられない。
「んむぅっ!? じゅるっ、れろ、ぐちゅっ……!」
ネトリは私の返事を待たず、スープを口に含んで強引に唇を塞いできた。
いやだ、飲み込みたくない。
しかし、塞がれた唇の中で、熱い液体が互いの唾液と混ざり合いながら行き来する。頭を抑えられ、逃げ場を奪われた状態で、拒めば拒むほど液体が喉の奥へと流れ込んでくる。
疲労で力が入らない腕。屈辱に震える喉。
私は泣きながら、その食事を、嚥下するしかなかった。
ーーごくっ……ごくっ、ごくっ。
喉を鳴らして不浄な食事を飲み干すのを確認し、ようやく男の唇が離れた。
飲み込みきれなかった残滓が口角から溢れ、私の胸元へと無惨に滴り落ちる。その不快感さえも、もはや遠い出来事のように感じられた。
食事を摂るための場所で、繋がったまま、唾液を混ぜ合わせるようにして咀嚼物を流し込まれる。その異常な非日常感に、思考が混濁していく。
「ほれ、次はお前がやるんじゃ。儂を満足させてみよ」
「くっ……。分かり、ました……。んむっ……」
ここで抗っても、さらなる凌辱を招くだけだ。
私は虚脱感に身を任せ、スープを口に含んでネトリに唇を重ねた。差し込まれる舌に翻弄されながら、液体を男の喉へと流し込む。飲み干せばまた次の分を強要され、その度に卑俗な水音が食堂に響き渡った。
「もぐ、もぐ……んんむっ、ぐちょっ……れろ、ごくっ……れろれろ、じゅるるっ……!」
スープが終われば、次は固形物だ。男のために食べ物を噛み砕き、口移しで与える。その作業が繰り返されるうち、私の心からは「気持ち悪い」という感情すら摩耗し、ただ「早く終わってほしい」という無機質な願いだけが残滓として積み重なっていく。
口移しの一回ごとに、執拗に舌を絡ませ、私の口内を所有権を主張するように蹂躙するネトリ。普段なら三十分ほどで済む食事が、一時間を過ぎても終わらない。
ようやく地獄の時間が幕を閉じたと思った瞬間、ネトリの無慈悲な宣告が私をさらなる絶望へと突き落とした。
「良かったぞ。これからは毎食、こうしてお前の口から食事を取るることにしようかのう」
絶望に目を見開く私に追いうちをかけるように、ネトリは思い出したかのように口を開いた。
「おお、そうじゃった。これにサインしてやらんとのぉ」
「っ……! それは……」
まるで食後の余興でも楽しむかのように、男は私の持ってきた書類を指先で弄ぶ。
必死の思いで用意した私の決意など、この男にとっては取るに足らない児戯に過ぎないのだ。
しかし――。
「……ふむ。ただ書くのではつまらんな。どれ、一つ『勝負』といこうではないか」
「な……っ!?」
「くく、そう警戒するな。こっちの勝負は、ちゃぁんとお前にも勝ち目があるものじゃ」
不吉な予感に背筋が凍る。あの悪辣な笑み、そして「こっちの勝負は」という含みのある言い回し。
まるで私が一ヶ月後に断ればいい、そんな簡単な条件さえ守れずにネトリのモノになることが確定しているかのような口ぶりし。この男が私を救うための条件を出すはずがない。思わず反論しようとした私の唇を、次に発せられた一言が凍りつかせた。
「十分やろう。その間に、お前の技術で儂をイかせてみよ」
「そ、そんな……っ! 卑怯です……っ!」
これまで、私はただ一方的に「犯される側」だった。だが、この男は私に「自ら動いて快楽を与える側」になれと命じている。
受動的な凌辱から、能動的な隷従へ。
それは、私のとってあまりに巨大な差だった。……だが、ここで拒めばサインは得られない。
私は自身の腰の下に埋め込まれたままの、忌々しく熱い肉棒の存在を改めて意識せざるを得なかった。
「ほれ、刻一刻と時間は過ぎておるぞ。このままではサインはお預けじゃな」
「……ッ、く……っ」
覚悟を固める時間さえ与えられない。だが、ここで退けばこれまでの屈辱がすべて無に帰す。サインさえ、あの約束さえ取り付ければ、一ヶ月後には自由になれるのだ。
……やるしか、ない。
私は混濁する意識の中で、団長さんとの情愛を必死に手繰り寄せた。だが、彼とのそれは、互いを慈しみ、慈しまれるためのもの。この怪物を組み伏せるための「技術」としては、あまりに無力すぎた。
団長さんは、こうして繋がっているだけで幸せそうに目を細め、やがて静かに果ててくれた。けれど、目の前の男は……馬車からこの時まで、数多の絶頂を私に強いてなお、傲慢に、猛々しく反り立ったままだ。
改めて、この男の底知れない性豪ぶりに、魂が震えるほどの恐怖を覚える。
「くっ……これ、で……どうでしょうか。気持ち、いいですか……っ」
「おお、良いぞ。締め付けは最高じゃ。……だが、これではまだ出んのぉ」
対面座位のまま、私はなりふり構わず腰を前後へと揺らし始めた。
ただでさえ子宮口を圧迫していた剛直が、私の動きに合わせてさらに深く、容赦なく内臓を抉る。
自ら卑猥に腰を振っているという凄まじい羞恥心。団長さんへの、言葉に尽くせぬ申し訳なさ。……そして、何よりも耐え難いのは、奉仕しているはずの私の方が、ネトリのモノによって容易く「感じさせられている」という事実だ。
気持ち悪い。自分自身が。この男の太さに馴染み、悦びを覚えてしまうこの肉体が、吐き気がするほどに、おぞましい。
「ぬぉおおっ……良いぞ! その調子じゃ! ……じゃが、残り一分じゃッ!」
「……ッ!」
あともう少しなのに。焦りが思考を白く染める。
五分前の宣告を受けてからは、前後だけでなく上下にも必死に腰を動かしてきた。
早く、早く出させなければ。
私はなりふり構わず速度を上げた。自分自身の絶頂が何度も波のように押し寄せ、視界が火花を散らす。それでも腰を止めず、前後に揺らし、狂ったように肉棒を搾り上げる。
「ふんぬぉおおおっ、たまらんッ! あと十秒じゃ!」
「……九……八……」
カウントダウンが、死刑宣告のように響く。
もう時間がない。せめてあと一分、いや、三十秒あれば。
――いいえ、まだだ。私は、センリョウと団長さんの元に帰るのだから。
覚悟なら、とっくに決めている。
私は腰を振るために置いていた両手を、男の肩からその太い首筋へと回した。
「なな――んむ、ぶぢゅっ、じゅるるっ……!」
自ら、その醜悪な唇を塞ぎ、舌を突き入れた。
『五』
ネトリの肉棒が、内側でビクンと大きく震える。
絡めた舌を強引に吸い上げ、唾液を混ぜ合わせ、貪るように食らいつく。
『四』
亀頭がパンパンに張り詰め、限界を超えて膨張するのが分かった。
激しいキスを続けながら、腰のストロークをさらに深く、鋭く叩きつける。
『三』
そして――。
「んんんんんんっ!!」
どくっ、どくどくどくっ、どぷっ、びゅーっ!!
ついに、火山が噴火するような濁流が、私の子宮へと直接解き放たれた。
間に合った。そう安堵する暇もなく、私の身体もまた、強烈な逆流に耐えきれず弓なりにしなり、盛大な絶頂の果てに白目を剥いた。
『二』
射精は止まらない。溜めに溜め込まれた熱い種が、子宮を破らんばかりの勢いで満たしていく。
あまりの熱量に唇を離そうとしたが、ネトリの太い両手が私の後頭部を固定し、さらなる深入りを強要してきた。
『一』
最後の一滴までを注ぎ込み、満足げに腰を震わせ……ようやく、私は解放された。
「……くはは! まさか自分から、これほど濃厚なベロチューを仕掛けてくるとはのぉ!」
「……っ……」
「余興にしては存外に楽しめたわい。……ほれ、約束通り書けたぞ」
「……ありがとう、ございます……」
下卑た笑いと共に、ネトリはこともなげにサインを書き終えた。
私は震える手で受け取ったその書類を、魔法でバッグへと仕舞い込み、ようやく一つ目の関門を越えたことに安堵する。だが、その安堵を嘲笑うかのように、未だ子宮口を抉るように屹立する剛直が自身の存在を主張した。
休む暇など与えないと言わんばかりに、ネトリがゆっくりと腰を揺らす。
「これは、先ほどのお前の『自発的な奉仕』への礼じゃ。……じゃが、ふむ。ここだと少々やりにくい。場所を移すぞ」
それから、私の時間は完全に停止した。
ネトリの寝室で数時間に及ぶ蹂躙を受け、昼食の時間になれば繋がったまま食堂へ引きずり出され、再び屈辱的な口移しで食事を流し込まれる。その後、寝室に戻ればまた数時間の抽挿が続き、夕食も同様の汚辱にまみれる……。
恐ろしいことに、馬車で繋がってからこの時まで、この男の肉棒は一度として私の膣内から抜かれていないのだ。
呆れるほどの、いや、呪わしいほどの性豪ぶりに私の精神はすり減り、疲弊しきっていた。
「なんじゃ、もう疲れ果てたのか。花騎士ともあろう者が、だらしがないのぉ」
「…………」
「ふん、つまらん。次は入浴じゃ。……せいぜい、体を休めるんじゃな」
「……はい」
入浴、という言葉に、私は今日初めて少しの希望を見出した。
ようやく、この肌にこびりついた不浄な体液を洗い流せる。湯船に浸かり、心と体を緩めることができるのだと。
だから、私は聞き逃してしまった。獲物を見定めるような冷酷な瞳で呟いた「……できれば、じゃが」という不穏な独り言を。
「……ぁ、はぁ……っ、ぁ……」
湯気の立ち込める広大な浴室へと連れ込まれた私は、かろうじて床に膝をついた。
馬車での蹂躙から始まり、屋敷に着いてからも抜かれることなく続けられた数時間の性交。ようやく男のペニスが自身の中から引き抜かれた時、結合部からは行き場をなくした白濁がどろりと溢れ出し、タイルを汚した。
その凄まじい量に改めて戦慄しながらも、私は這うようにして洗い場へと向かう。
ようやく、洗える。
団長さん以外の男の悍ましい種と臭いを、この身体から洗い流せるのだ。
私は震える手で湯桶を持ち上げ、熱い湯を頭から被った。肌にこびりついた汗と精液が流れていく感覚に、微かな安堵を覚えた……その時だった。
「誰が自分で洗って良いと言った?」
冷ややかな声と共に背中にネトリの気配を感じた。振り返る間もなく私の手から湯桶が取り上げられ、無造作に投げ捨てられる。
「……え? ですが、身体を洗わないと……」
「うむ、洗ってもらおう。儂の体を、お前のその乳房でな」
「な……っ!? い、嫌です! そんな真似……っ!」
団長さんとの入浴。その時の時間は背中を流し合い、一緒に湯船に浸かるという普通の、だが温かくて幸せな時間だった。
何回か彼のたくましい背中に胸が当たってしまったことはある。その時、彼は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに教えてくれた。
それなのに。
団長さんにさえ捧げていない奉仕を、なぜこの男に、それも「道具」として強要されなければならないのか。
拒絶しようと立ち上がろうとしたが、足腰はとうに限界を超えている。ネトリは抵抗する私を見下ろし、邪悪な笑みを浮かべて洗い場の椅子に腰掛けた。
「ほれ、どうした。拒否すれば、どうなるか……分かっておるじゃろう?」
「くっ……う、うぅ……っ」
退路はない。私は屈辱に唇を噛み締めながら、四つん這いの姿勢で、ネトリの背後へと回り込んだ。
湯気に濡れた、男の無骨な背中。そこに、私は自身の胸――団長さんが愛してくれた乳房を、押し付けた。
「……んっ、あ……ぁっ」
熱い男の肌と、私の乳頭が擦れ合う。
ただ洗うだけの行為のはずなのに、先ほどまでの激しいセックスで過敏になった身体は、その僅かな摩擦さえも快感へと変換してしまう。自身の意思に反して、乳頭が硬く充血していくのが分かった。
手ではなく、身体全体を使って男の背を擦る。
団長さんにいつかしてあげたかった行為。それが今、この汚らしい男を喜ばせるための、ただの調教に成り下がっている。その事実が、何よりも悔しく情けない。
「くはは! 良い心地じゃ。お前の乳房は、儂の背を洗うにも最高の逸品じゃのう!」
ネトリの嘲笑が、浴室に反響する。
私は自身の誇りであった自分の肉体が、男の欲望を満たすための安っぽい道具へと貶められていく感覚に、ただ耐え続けるしかなかった。
背中を洗い終え、ネトリに促されるまま前へと回り込んだ瞬間、私は息を呑んだ。
そこには、先ほど射精したばかりのはずなのに、既に湯気の中で黒光りし禍々しく反り立つ男の本体があった。
「……ひっ!?」
改めて目の当たりにする、その異様な巨大さ。
馬車や寝室では、ただ内側を蹂躙される恐怖と快感で正常な判断ができていなかった。けれど、こうして明るい浴室で直視すると、それは私の顔の大きさよりも遥かに長く、そして太い。
人間に、これほどのものが宿るのか。
この悍ましい肉塊が、私の腟内を、子宮を、何度も何度も抉り続けていたというのか。
それは快楽の対象などではなく、私の存在そのものを物理的に破壊し、征服するための、圧倒的な「暴力の象徴」に見えた。
本能的な畏怖に、全身の毛穴が逆立つのを感じる。身体が動かない。
「何を呆けておる。次はここじゃ。儂を、その口で満足させてみよ」
ネトリは跪く私の顎を掴み、その禍々しい剛直を私の顔の前に突き付けた。
湯気の向こうで、男の欲望が、私を飲み込もうと口を開けて待っていた。
「……っ、ふ……っ、ぁ……」
目の前に突きつけられた、顔よりも巨大な肉塊。
湯気の中でヌラヌラと黒光りするそれは、近づくだけで獣のような、そして生命力に満ちた悍ましい臭いが鼻を突く。
私は震える唇を寄せ、嫌々に舌を這わせた。団長さんへの罪悪感を押し潰しながら、せめてこれ以上、内側をかき乱されないようにと、必死に顔を動かす。
だが、その控えめな奉仕は、即座にネトリの機嫌を損ねた。
「ふむ……。
「っ……! ……ぁむ、ん……んっ、んぅ……!」
不機嫌そうなネトリの声音に射すくめられ、私はさらに深く、その巨根を口内に受け入れれた。
顎が外れそうなほどの太さ。喉元まで一気に突き刺さる長さ。団長さんのそれとは、あまりにも違いすぎる。
私は記憶を頼りに、最愛の団長さんが気持ちよさそうに目を細めてくれた場所を必死に舌で刺激した。亀頭の裏、筋の横……騎士として培った集中力をすべて注ぎ込み、顔を必死に動かして奉仕を続ける。
だが、どれほど時間をかけても、ネトリの肉棒が射精する予兆はない。
団長さんなら、五分も刺激すれば愛おしそうに声を漏らし、やがて私の口の中に注いでくれた。なのに、この男は……。
精神的にも身体的にも疲れ果て、それでも必死に動き続ける。
(……なんて、絶倫なの。私の奉仕が、まるで通じていない……っ)
改めて思い知らされる圧倒的な格差。だが、私が焦燥に駆られながら顔を動かし続けていると、ネトリは冷酷な、確信に満ちた笑みを漏らした。
ネトリの瞳の奥で、私という存在を解剖するような冷たい光が宿る。
「ふはは! もういい、お前の下手な奉仕には飽きたわい。……やはり、一からすべてを教え込んでやらねばならんようじゃな!」
「えっ、ひぐっ……!? ん、んぐぅううッ!!」
突如として後頭部を鷲掴みにされ、反論する間もなく、男の剛直が喉の奥深くまで強引に叩き込まれた。
オェッ、と嘔吐感が込み上げる。だが、ネトリは容赦しない。
「んぐっ、ん、んんぅううッ!! げほっ、ん、んんーっ!」
イラマチオ。
喉を、食道を直接蹂躙される苦しみ。涙と涎が湯船にこぼれ落ち、酸素を求めて肺が喘ぐ。
「ほれ、呼吸などさせんぞ。儂のモノをすべて受け入れ、味わうことだけを考えよ!」
ネトリは腰を激しく前後させ、私の顔を玩具のように振り回した。
「おおおっ、出るぞッ! 儂の特等席に注ぎ込んでやるわいッ!!」
「ん、んんんぅううううううッ!!!」
限界まで突き立てられた肉棒が、私の喉元で大きく脈打った。
どぷっ、どびゅるっ、どびゅるるるっ!!
凄まじい勢いで、喉の奥へと直接、男の種が噴射される。
飲み込むしかない。吐き出す隙間さえ与えられず私はネトリの精液を、まるで命を繋ぐ水のように、ごくごくと喉を鳴らして飲み干させられた。
「ふぅ……。どうじゃ、儂の種の味は。……くく、お前の綺麗な顔が屈辱に汚れておる。実に良い眺めじゃ」
解放された私は、床に這いつくばり、激しく咳き込んだ。
口内から溢れた白濁が、タイルに白く広がる。
団長さんとのキスを、愛を紡いできた私の口が完璧に汚され、ネトリの欲望の掃き溜めへと成り下がってしまった。
花騎士としての誇りは湯気と共に消え去り、そこにはただ、男の精を飲み干して震える、一匹の無残な雌が転がっているだけだった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!!」
浴室から引きずり出された後も、解放されることはなかった。ベッドに組み伏せられ、またもや最奥を蹂躙される。
今日だけで既に十回は注ぎ込まれているはずだ。にもかかわらず、ネトリの剛直は萎えるどころか、さらに熱を帯びて私の内壁を焼き、子宮は溢れんばかりの精液で不自然に膨らんでいる。
いくらなんでも絶倫すぎる。私は悔しさと悲しさで涙を流しながら、この地獄が少しでも早く終わるよう、ただ祈ることしかできなかった。
ネトリは背後から私の胸を鷲掴みにし、乱暴に指先で弾く。
「ひっ、あ……ッ!」
乳首がピンと立ち、股間から潮を撒き散らして絶頂してしまう自分が情けなくてならない。亀頭がGスポットを抉るたび、私は自身の意思を裏切って、嬌声を上げて腰を跳ねさせた。
「そういえば……ここでしたことはあるのか?」
「ひっ!? そこは、お尻の……っ。そんなのあるわけ……ま、まさか!?」
「そうかそうか。安心せい、今すぐどうこうするつもりはない。儂のモノで最高の快楽を得られるよう、じっくりねっとり開発してやるわい」
「そ、そんな……っ!」
ネトリは尻たぶを肉がはみ出るほどに揉みほぐした後、不浄な穴を確かめるように人差し指を少しだけ突き入れた。
その宣言に私は言葉を失い、深い絶望に沈んだ。例え今すぐではないでなくとも、これから奪われるということに変わりはない。
(……ああ、こんなことになるなら、お尻の初めても、団長さんにあげたかった……っ)
「さて、そろそろ出すぞッ!! 儂の種を全部飲んで眠るが良いッ!!」
「いやっ! もう、やめて……ッ! ネ、旦那様! お願い……っ、ぉおっ!? おっ、おっ!」
――どびゅっ、ぶぴゅっ、どびゅーっ! どくっ、どくん、びゅるるっ、どびゅるるるっ!!
腰を引き寄せられ、癒着するかのような密着感の中で、火山のような噴火が起きた。
亀頭がポルチオを力任せに押し上げ、その熱さに当てられた私は、またもや盛大にイかされてしまう。
ネトリは最後の一滴までを子宮へ叩き込むように腰を押し付け続け、ようやくペニスが抜かれると、私のそこからは堰を切ったように白濁が溢れ出した。
「おお、そうじゃ。眠る前にこれを飲んで寝るようにな」
「……これは、何、ですか……?」
「くく、それをここで言ってしまっては面白くなかろう。ほれ、飲め」
「…………っ!」
その邪悪な笑みで、ろくでもない薬だということは分かった。
それでも、私には拒否権などない。指先を震わせながら錠剤を受け取り、喉を鳴らして飲み込むと、身体の芯がぼうっと熱くなる感覚があったが、それ以上の異変は今のところなかった。
薬を飲ませ終えると、ネトリは満足げに煙草入れを引き寄せ、火をつけた。
紫煙を一口深く吸い込み、ふぅと息を吐き出す。直後、男は私のアゴを太い指で乱暴に掴み上げ、私の顔面へ向けて、濃密でヤニ臭い煙を勢いよく吹きかけてきた。
「ごほっ……! げほっ、ごほっ……っ!!」
ただでさえ叫びすぎて痛む喉に、不快な刺激が容赦なく突き刺さる。
薬を飲み込んだばかりの口腔に生臭い男のタバコの臭いがべっとりと張り付き、私は涙をボロボロとこぼしながら必死に咽せ返った。
「まあ、初日ならばこんなところかのぅ。……儂の臭いと種をたっぷり叩き込んでやったわ。くはは、さぞ良い夢が見られるじゃろうよ」
ネトリは不快な紫煙の余韻に咽び倒れる私をそのまま放置し、満足げに寝息を立て始めた。
ようやく、今日という地獄の初日が終わる。
男の寝息を確認し、私は震える指先で、バッグからあの大切な「書類」を取り出した。
精液とヤニの臭いに汚れ、荒い呼吸を繰り返す無様な姿。
私はそのネトリのサインが記された紙を、まるで汚された魂を守る盾であるかのように、祈りを込めて胸に抱きしめた。
(団長さん……。私はまだ、諦めていません。私は必ず、あなたの元へ……)
胸に抱いた書類の、ネトリが書いた無機質な署名。それに縋るしかない自らの境遇を嘆きながら、私は泥のような眠りに落ちていった。