貞操逆転世界でAV男優始めました〜100年に1人の逸材 現役男子大学生Debut〜 作:たんばりん
朝7時、アラームの音が部屋に響く。
私は目を開けると、スマホを手に取り、画面を確認した。
未読メッセージ 153件
不在着信 7件
新着メール 48件
(…はぁ、もうこの状態が当たり前になりつつあるのが怖いわね。)
タクミ君のデビュー作が公開されてから、毎日こんな調子だ。
仕事用のスマホがまるで戦場の通信機みたいになっている。
ベッドから起き上がり、寝ぼけ眼のままシャワーを浴びる。
湯の温かさで意識がクリアになってくると、改めて今日のスケジュールを思い返した。
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午前8:00 - 出社前のメール処理
着替えを済ませ、リビングのテーブルにノートPCを広げる。
朝食を取る余裕もなく、コーヒー片手に未読メールを処理する。
• 某大手AVメーカーからのオファー:「タクミくんの次回作について、一度お話しできませんか?」
• 某雑誌社からの取材依頼:「今週中に独占インタビューをお願いしたいです!」
• 某テレビ局からの出演オファー:「タクミくんをバラエティ番組に呼びたいのですが…」
• 某映画プロデューサーからの連絡:「タクミくん主演の映画企画があります!」
• 某大学教授からの問い合わせ:「タクミくんの作品について、ジェンダー論の観点から議論したいのですが、対談の機会はありますか?」
(ちょっと待って、なんで大学教授から問い合わせが来てるの!?)
さすがに最後のメールは予想外すぎて、思わずコーヒーを吹きそうになった。
この業界に長くいるが、男優がこんなにも注目されるなんて前代未聞だ。
いや、これは単に「タクミ」という存在そのものが、業界の常識を覆している証拠なのかもしれない。
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午前9:00 - 事務所へ出勤
タクシーで事務所へ向かう道すがら、スマホでSNSをチェックする。
彼のデビュー作の話題は、いまだにネット上で大きな話題を呼んでいた。
「タクミくんの作品、今までのAVと全然違う!」
「45分の短さが逆にリアル感あっていい!」
「男優の概念を覆したタクミ、ガチで天才なのでは?」
一方で、やはり批判的な意見も少なくない。
「45分はさすがに短すぎる。ちゃんとした作品作れよ」
「話題性だけで売れてる感じがして嫌」
「この業界、結局こういう異端が出ては消えていくんだよな」
(…まあ、当然よね。)
デビュー作が話題になるのはありがたいが、問題はここから。
一発屋で終わるか、それとも新たな潮流を作る存在になるか。
すべては次の作品とタクミ自身の動きにかかっている。
というか、すでにあれからわずか3ヶ月で3本ほどの撮影を終えている彼の精力に思わず
「さて、今日も働きますか・・・。
橘エリカの一日は早いのである……。
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午前9:30 - 事務所に到着
「おはようございます、橘さん!」
事務所に入ると、スタッフたちが忙しそうに動いている。
電話の音、パソコンのキーボードを叩く音、営業開始の定時というのに商談している声が飛び交う。
タクミのデビュー作が公開されてから、明らかに事務所全体が慌ただしくなっていた。
「エリカさん、こちらに!」
アシスタントの一人が駆け寄ってくる。
手には書類の束と、スマホのメモ画面が表示されている。
「今日のスケジュール、確認お願いします!」
• 10:00 - 会議(タクミの今後のブランディング戦略)
• 11:30 - 企画会議(次回作のコンセプト決定)
• 13:30 - タクミと合流、インタビュー撮影へ同行
• 15:30 – 会社に戻り企画会議
• 20:00 – 都内某所にて接待
「スケジュール、ぎっしりね…」
「ええ、それと追加で、某企業からCMオファーの話が来ています。マネージャーとして確認してほしいとのことです」
「CM…?」
「はい、スポーツメーカーです」
(いや、なんでAV男優にスポーツメーカーのCMオファーが来るのよ…)
とはいえ、これは悪い話ではない。
タクミの知名度が一気に上がった今、AV業界に留まらず、より幅広い市場に進出する道も考えなければならない。
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午前10:00 - ブランディング戦略会議
会議室に入ると、すでに数人のスタッフと幹部クラスの社員が待っていた。
「さて、タクミくんの今後についてだが…」
社長が口火を切ると、ホワイトボードに彼の名前と数々の案件が記されている。
• 新作AVの方向性
• テレビ出演の可能性
• 企業タイアップの話
• ファンイベントの開催
(…いやいや、展開が早すぎる!)
普通、新人男優がここまでの案件を抱えることはありえない。
今のタクミは、業界の中で異常なほどの注目を浴びている。
「エリカくん、マネージャーとしてどう考えている?」
社長の問いかけに、私は一呼吸置いてから答えた。
「まずは、次の作品のクオリティを高めることが最優先です」
「ほう」
「彼の知名度が上がった今だからこそ、2作目が重要です。もしここで期待外れの作品を出せば、一発屋のレッテルを貼られ、すぐに消えてしまうでしょう」
「たしかに…」
「テレビやCMの話は、作品の評価が確立した後でも遅くはありません。ですので今は彼の第二作となる弊社初の試みである“マジックミラー号”のブランディングに注力していくべきかと」
場の空気が少し引き締まった。
このまま流されるように案件を受けてしまえば、タクミは瞬間的には売れるかもしれないが、長続きはしない。
私は、彼をただの流行り廃りの存在にはしたくなかった。
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午前の仕事だけで、すでに疲労感が半端じゃない。
けれど、まだまだ一日は終わらない。
午後はタクミ本人と会って、次のインタビュー撮影の同行。
それにしても、彼は今どんな気持ちでこの状況を見ているのだろう?
(…きっと、のんびり寝てるんだろうな。)
そんなことを思いながら、私は次の仕事へと向かうのだった。
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午後12:30 - 事務所に戻る暇もなく、タクミと合流
午前の会議が終わると同時に、スマホのバイブレーションが鳴る。
画面を確認すると、タクミ本人からのメッセージだった。
「今起きた」
…え?
時間を確認すると、12:30。
午後の撮影インタビューは13:00から。
(こいつ…この状況で、まだ寝てたの!?)
「ちょっとタクミ君、今起きたってどういうこと?」
すぐに電話をかけると、ゆるい声が返ってきた。
「あー…昨日ちょっと夜更かししてさ。疲れが抜けなくて…」
「言っておくけど、今日は午後から撮影インタビューだからね!? もうすぐ迎えに行くから、すぐ準備して下さい!」
「はーい、了解ー」
のんびりとした返事。
ほんとに分かってるのかこいつ…。
彼のマンションは事務所から車で15分ほどの場所にある。
私はタクシーを拾い、急いで彼の元へ向かった。
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午後12:50 - タクミの自宅前
「…ほんとうに準備してるわよね?」
インターホンを押しても応答がない。
何度か押して、ようやくタクミ君が眠そうな顔でドアを開けた。
「おはよ…じゃなくて、もう昼か」
「当たり前です! さっさと準備! あと5分で出ますよ!」
「はーい、はーい」
タクミ君はボサボサの髪をかきながら、ゆっくりとリビングに向かう。
…全然焦っていませんね。
「ねえ、さすがにインタビュー前なんですから、もう少し気を引き締めてください」
「まあまあ、落ち着いて。俺はいつも通りで大丈夫だから」
「それが問題なんです…」
とはいえ、タクミ君のこの"自然体"こそが、ファンを惹きつける魅力でもある。とも思う。
結局、私はため息をつきながら、彼が準備を終えるのを待った。
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午後1:30 - インタビュー撮影スタート
撮影スタジオに到着すると、すでにスタッフたちが準備を進めていた。
カメラマン、照明スタッフ、インタビュアー、そして雑誌社の編集者たち。
「よろしくお願いします!」
タクミ君は軽く会釈しながらスタジオに入る。
スタッフも彼の登場にざわついていた。
「タクミさん、ついにお会いできて光栄です!」
「まさか45分の短尺作品でここまで話題になるとは…」
「本日は色々とお話をお聞かせください!」
インタビューのテーマは、"異例の短尺作品で一躍話題となった新人男優"。
デビュー作の話、業界に対する考え、そして今後の展望などを語る予定だ。
(さて、ちゃんと受け答えできるかしら…)
心配しながら見守っていたが、タクミ君は意外とスムーズに質問に答えていた。
「デビュー作の反響について、どう感じていますか?」
「正直、こんなに話題になるとは思ってませんでした。でも、自分なりに作品に向き合った結果なので、嬉しいですね」
「45分という短さが特徴的でしたが、何か意図があったのでしょうか?」
「AVって、長ければいいってものじゃないと思うんです。俺は、一番濃い瞬間を詰め込むことを意識しました」
「なるほど…! では、今後はどのような作品に挑戦していきたいですか?」
「うーん、まだ決まってないですけど、観た人が“これは新しい”って思える作品を作りたいですね」
相変わらずタクミ君は飄々とした態度だったが、スタッフの表情は満足そうだった。
…まあ、これなら大丈夫そうね。
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午後3:00 - 撮影終了、タクミとはここで別れ事務所に戻り次の打ち合わせへ
インタビューが終わると、すぐに次の打ち合わせが控えていた。
「では、タクミさんの次回作であるマジックミラー号についての企画会議を始めます」
企画会議の内容は、タクミ君の次回作の方向性について。
事務所としても、彼を単なる一発屋に終わらせないために、慎重にプロジェクトを進める必要があった。
「では、タクミ君の次の作品について話を進めたいと思います」
ホワイトボードには、いくつかの企画案が並んでいる。
• デビュー作品と同じようにタクミのナンパ企画にするのか
• 女優はだれを使うのか
• 性感エステはどうか?
「マネジャーのエリカさんとしては、どの方向性がいいですか?」
ふと、本企画のプロデューサーより声が掛かる。
「うーん…どれも面白そうだけど、やっぱり彼のデビュー作品が売れたのは、彼のリアルというか、我々女性が理想とする荒々しい男性の象徴からだと思うのよね…」
私の発言に、プロデューサーが興味を示す。
「男性の象徴…! それもそうですね。彼の場合はあの荒々しく、いやらしい演技は正に私たちの理想の男性像でした。しかしこれをマジックミラーとするならどう生かすべきか・・・」
「この際、彼のアドリブに任せてもよいのではないでしょうか?」
ひとり、会議に参加していた若いADがそんなことを発言する。
(…気持ちは分かるけど…)
彼女の意見にも一理ある。しかし新人男優に全任せではプロとして、いかがなものか。
私はその場で嘆息した後、本日の会議も長引くことに目が遠くなった。
(いつ帰れるのかしら・・・)
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午後5:00 - 事務所に戻り、雑務処理
長い会議が終わり、ようやく事務所に戻る。
しかし、仕事はまだ終わらない。
「エリカさん、また新しいオファーが来ています!」
「今度は何?」
「テレビドラマの出演依頼です!」
「…え?」
「某人気ドラマのプロデューサーから、『タクミくんを俳優として使いたい』という話がありまして…」
思わずスマホの画面を覗き込むと、確かに有名ドラマの制作会社からの正式なオファーだった。
(…マジで言ってる?)
AV業界の枠を超え、タクミはついに俳優としても注目され始めていた。
これは、彼の未来を大きく変える転機になるかもしれない…。
「…タクミ、ちょっと話があるわ」
私は、彼を事務所の会議室へと連れて行った。
ここから先、彼のキャリアはさらに大きな岐路を迎えることになる——。
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夜 8:00 PM – 会食
夜は業界関係者との会食。
某映像メーカーの幹部、プロデューサー、そして某雑誌の編集長が同席していた。
「タクミくんの今後の方向性について、そろそろ真剣に考えないといけませんね」
「すでにAV男優の枠を超えた存在になりつつあるので、どこに軸足を置くのかが重要です」
みんな彼を引っ張り込みたいのが見え見え。
だが、私は思う。
タクミは「男優」としての枠に留まるような男ではない。
かといって、何かを背負うような男でもない。
「彼自身がやりたいことをどう引き出していくか、ですね」
私はそう答えながら、冷めたワイングラスをゆっくりと傾けた。
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深夜 0:00 AM – 帰宅
ようやく帰宅し、ソファに倒れ込む。
仕事のメッセージはまだ鳴り止まないが、今日はもう見る気がしない。
(タクミ、これからどうなるんだろうな…)
マネージャーになって数日。
すでに私の人生は彼に振り回されっぱなしだった。
だけど、不思議と悪くない気分だった。