「……まあ、分からない物を考えていても仕方ありません。頑張って迷宮を拡張、強化していきたいんですけど……」
気を取り直したのか、ヨイショと立ち上がるティナ。……というか、
「ティナ、下着つけてないのか……?」
「……?はい、ありませんよ?」
何を当たり前のことをと言わんばかりのきょとん顔。思わず頭を抱えてしまう。
「なんで下着着ていないんだ……」
「それは……ポイントが勿体ないですし。……そうだ!丁度に良いので迷宮管理も踏まえて説明しましょう!」
突然そう言い出したティナは目の前の宙に新しく光の板を出現させた。
「これは『ウィンドウ』と言って、先程ユキト様が見たステータスを見れたり、私の様なダンジョンマスターなら迷宮管理用の物があります」
「ユキト様も出せる筈ですよ」と促された為、試しに「出ろ〜」と念じてみると、
ヴォンッ
「おおっ!本当に出た!……って、これは」
| 《》ダンジョン | |||
|---|---|---|---|
| RANK:0 | Lv.1 | ||
| DP:1300 | 迷宮石:0 | ||
| ショップ | 強化 | 召喚 | 倉庫 |
「なあ、この迷宮石って……」
「迷宮石?……って、えええええっ!?なんですかこれー!?」
ウィンドウを見せてティナに尋ねると、物凄い勢いで驚いていた。
「何かおかしいところが?」
「大有りです!私のウィンドウを見て下さい!」
そう言われて、ティナの出したウィンドウを横から覗き見てみると、
【《》ダンジョン】Lv.1
強化一覧
▶魔物召喚
▶領域拡張
▶ギミック設置
DP:1300
「……全くの別物だな」
「でしょう?……もしかして、ユキト様の【異世界人】か【ガチャ廃人】の称号の影響でしょうか」
顎に指を置いて考えるティナの推測に、「そう言えばそんなものあったなぁ」と思い返す。
「……少し、ユキト様の方のウィンドウを確認してみましょう」
「おう」
ティナに言われて、一緒にどんなものかを軽く調べてみると……
・ダンジョンのレベルやDPに関してはティナの出す、元々の迷宮管理のものと同じである。
・ショップはDPと引き換えに迷宮石やダンジョンギミック、モンスターの召喚やアイテムが手に入れられる。
・強化は領域拡張、ギミック設置の他に、魔物の強化・合成が行える。
・召喚では迷宮石五個で一回、五十個で十一回、ランダムで召喚を行える。
・倉庫は所謂インベントリ。
と、上記の五つの事が分かった。
「……まるでソシャゲじゃねぇか!!」
「そ、そしゃげ……ですか?」
俺の魂のツッコミにビクビクとしながら聞き返してくるティナに、俺は謝罪しつつ迷宮石を五十個購入した。
「……って、いきなりDPを900も使っちゃったんですか!?」
「え?うん」
驚くティナを他所に早速迷宮石五十個で十一連の召喚を選ぶ。
するとウィンドウの表示が変化して、真ん中に魔法陣が映し出された。
魔法陣に触れると、強い光を放ちながらウィンドウの中で魔法陣が回転し始める。そして、
・スキル【ポ淫トチャージ】
・ギミックルーム【ラブホテル】
・単三電池
・天球儀(フォルテシア)
・クリアファイル
・スキル【房中術】
・ゴブリン♀
・宝箱(木製)
・記念のメダル(折り紙製)
・進化の欠片
・オ〇ホール(非貫通)
「何この色欲まみれのリザルト……」
我ながら酷い結果にため息を吐くと、
「いやいやいやいや!?何勝手にしてるんですか!!」
「……我慢出来なくて?」
「バカッ!ユキト様のバカァッ!!」
ポコポコと胸のあたりを叩いてくるティナ。残念な事に、全く痛くない。
「……まあ、ガチャ廃人だから」
「それは関係なくないですか!?」
凄い涙目のティナの叫びに、気不味くなって視線を逸らす。
「戦闘能力の無い私達はDPの収入が無い状態なんですっ……!よく考えて使わなければ、私達死んじゃうんですよ!!」
「えーっと……。ほら、ゴブリン手に入ったから」
「メスゴブリンは戦闘能力皆無ですよ!?」
「……本当に御免」
流石に申し訳無くなって、素直に頭を下げて謝罪した。