「……はあ、もうやっちゃったものは仕方ありません。今あるものでどうにかしましょう」
ティナはため息をすると、そう言った。
「ユキト様。今回出てきたものはどんなものか分かりますか?」
「えーっと……。四つを除いて何となく分かる」
「なるほど……。では、分からないものは?」
「【ポ淫トチャージ】ってスキルとギミックルーム【ラブホテル】、記念のメダル(折り紙製)に進化の欠片だな」
俺の言葉にティナは顎に手をやり、
「なるほど。私も分からないものは進化の欠片を除いた【ポ淫トチャージ】スキルとギミックルーム【ラブホテル】、記念のメダル(折り紙製)ですね」
「進化の欠片は分かるのか?」
俺が尋ねると、「私の考えが間違い所なければ」と前置きを置いて解説を始める。
「進化の欠片は一部低ランクモンスターを進化させられる特殊なダンジョンマスター専用のアイテムです。私達の場合、今使えるのは……ゴブリンだけですね」
「俺かティナには使えないのか?」
「……使えません」
しょんぼりとするティナに「教えてくれてありがとう」と伝えて、取り敢えず倉庫から取り出せる物を取り出してみると、
スキル【ポ淫トチャージ】は何やら水晶玉のような形をしていた。進化の欠片は大半が欠けた手の平サイズの水晶で、記念のメダルは金色の折り紙で折られたメダルだった。
「この記念のメダル……特に効果もない飾りですね。一応、ドロップアイテムとして設定できるようですが」
「ならこれはハズレアイテム枠か」
記念のメダルを鑑定したティナの言葉にがっくりすると、ティナは【ポ淫トチャージ】の水晶玉を手にとって鑑定し、興奮したように見せてきた。
「……っ!?ユキト様、ユキト様!このスキルは凄いです!男性専用ですが、『淫行をした際、微量のDPを得る』特別なスキルです!これでDP問題が少しは良くなりますよ!」
「まじか!?」
まさかの大当たりに驚くも、すぐに思考が止まる。
「……なあ、ティナ。何をするとって言った?」
「淫行ですね。……あ」
そこでティナも気付いたようで、顔が熟れた林檎のように真っ赤に染まる。
「……つまり、このスキルを使ってポイントを得ようとするなら性行為をしないといけない訳だ。で、現在男は俺だけだから、俺は必然的に。相手は……」
「私、になりますよね……?」
「まあ、ゴブリン相手に勃つか分からんし」
俺の言葉に「あうぅ……」と恥ずかしがるティナ。だが、
「……けど、ダンジョンマスターとして、DPが手に入るチャンス、みすみす見逃す訳には行きません!ユキト様、私と……エッチしましょう!」
ティナは顔を赤らめながらも、【ポ淫トチャージ】の水晶玉を両手で持ったまま、そう言い放ってきた。