魔界と化した学校で 作:フ・ルーツ
「さて、今日も仕事しますか」
高校生の少年は退魔の一族で、魔の存在を祓う任に就いている。一族といってもたくさん枝分かれして血を引くだけで、"彼が"特殊な力を持ち、彼の家族は何ら力を持たない普通の家庭。彼が退魔の仕事をするようになったのは、師匠と呼べるべき人に出会ったことがきっかけであった。
そんな彼が任された場所は自身が通う学校。夜の学校は恐ろしい変貌を遂げ、日中の面影を消して魔界と化す。
『きゃああああああああ!!?』
少年は悲鳴のもとまで走った。
少女の名前は如月詩音。
同級生だけではなく先輩や後輩から人気があり、他校の生徒から告白されるほどの美貌を持ち、中学生の時から育ち始めた豊かな胸に密かなコンプレックスを抱えている成績優秀な優等生。
下心を持って近づく男子達には辟易する毎日だが、クラスの幼馴染だけは違う。
明日も学校があるから早めに寝ようとしたら、
「どこ、ここ」
今まで自分の部屋にいた詩音だが、気付けば全体的に暗く異質な場所に居た。
動画サイトでよくゲーム実況を観る彼女がだした結論、それがホラーゲームにどこか雰囲気が似ていることだった。
日中と間取りや景観が変わっているが、ここは詩音が通う学校であることに気がつく。
それだけではなく、
「なんで、体操服に······?それに──」
(下着が、無くなってる······!?)
そしてそれはこの学校の指定服ではない。腹部が微妙に覗く明らかに裾が足りてない少しピッチリした半袖のシャツに、今や絶滅したであろう太股全部を晒すブルマ。
この服装もそうだが、上も下も下着が無くなってる。それもあいまっていつも着ている体操服よりも胸と尻が強調されてしまっている。
ここは学校の廊下。体育館や更衣室ではないのかと怪訝に思う。
それはそれとして不幸中の幸いは誰もいないこと。学校の男子かその他の男性が居たら間違いなく······
「······ひゃん!?」
ヒシヒシと、誰もいないはずなのに辺り一面から視線が飛んでくる。主に顔、胸、尻、太股。この視線はいつも感じている下心が含まれた視線だ。しかもいつもより強く、
思わず胸を隠すように腕で隠し、シャツの裾を伸ばして内股になる。
柔らかい胸は形を変え、シャツの裾を伸ばしたことで綺麗な背中が現れる。内股になった際膝を少し折ったことで尻を少し突き出した形になった。
「ひゃん······んっ、あっ、な、なんでぇ···」
さらに視線が強まり、腕で隠しているはずなのにそれを無視するかのようにつつかれる。
視線が強まった理由──男の劣情を煽る形になったことに気がつかない詩音は、覚えのない快楽に身悶えその場にしゃがみ込む。
しゃがみ込んだ詩音は両腕で胸を隠し内股体勢。 ううぅ···と彼女は唸る。
「······ん?」
前方からカサカサと音が近づいて来る。廊下、壁、天井からよくアニメや漫画なんかで聴く虫が蠢く嫌な効果音。
「きゃああああああああ!!?」
現れたのは虫ではなく、
思わず悲鳴を上げる。詩音は逃げようとするが足に力が入らない。先程から浴びせられる視線から得た快楽、現れた無数の手が決め手となり腰が抜けたのだ。
「きゃ!?」
無数の手は詩音の腕を掴んで後ろへ倒す。元々座っていたことで背中に伝わる衝撃は少なく痛みはない。
詩音の両腕は頭の上で掴まれ、抵抗のために動かしていた足はたくさんある内の二つの手によってガッシリ固定される。
目に写る手はまるで成人男性のよう。感じた視線と同じ存在だろうか。違うのは実体があるという点。こんなもので掴まれたら······
逃げ出そうと抵抗する詩音だが、
「きゃあぁぁん!!?」
抵抗し体を動かすたびにプルプル揺れる豊かな胸に、待機していた二本の手が伸びた。
ムニュムニュといやらしく形を変える。時には力強く、かと思えば優しく、女体に手慣れているような絶妙な力加減で揉まれる。そのたびに悩ましい声を発する。
「んっ、あっ、あん、やめっ、そ、そんな風にっ、揉まれる、っと、んんぅ!」
今まで感じたことのない快楽に体が跳ねる。しばらく胸を揉まれると、追加で手が忍び寄る。
「ひゃん!や、やぁ···そ、そこに入ってっ、こないでぇ······!」
場所はめくれた腹部。
追加でもう二つの手が侵入する。引き締まってそれでいて肉質のいいお腹を撫でつつ、横へずらして脇腹へ。くすぐったさに思わず小さな声をあげるが、手はゆっくり上へ登る。
ピタリ、と止まった箇所は────
「んんっ!?やっ、だめ、くすぐった、あんっ!」
脇腹の上にして脇より下、揉まれている胸の横──スペンス乳腺と呼ばれる性感帯。添えられた指の動きが一気に詩音へと伝わる。
「や、ぁああああ!!」
絶妙な手つきで刺激されることで、詩音の興奮は今まで以上に高まる。
「あぁぁ、あっあっあうっ!だめっそ、そこつついたら、きちゃうぅぅ」
悩ましい喘ぎ声を発する彼女に手加減をしない。シャツ越しに尖るように浮いた突起をつつき、さらにそれを弄ぶように刺激を強めていく。
そして、
「んああっ、あっ、あぁ、んんっ、イッ────クゥゥゥゥ!!!」
詩音は襲われる快楽に背筋を伸ばし、愛液を撒き散らしながら達してしまう。
下着は愛液で濡らし、ブルマ越しでも分かるくらい染みていた。
また汗ばんだ肌にシャツが張り付き、体のラインを浮き彫りにする。荒い息遣いと連動して詩音の胸も上下する。
「······ハァ······ハァ······もう、やめっ······」
詩音は懇願するが、手にとってそれは知ったことではない。
詩音を虐めていた手は計四つ。されどこれで全てではなく、天井、壁、床を埋めるほど──
「えっ、なに、やめっ」
追加で二つの手が下半身へと伸びる。場所は膝裏。膝裏を掴むと肩まで押し上げ、
「やぁぁ、この体勢、は」
股と尻を天井へ上げる体勢。恥ずかしさの余り詩音の顔が赤くなる。当然動かせない。
天井から手が二つ、落下する。落下地点は突き上げられた詩音の股に。
手は尻に張り付いた。んっ、と小さな喘ぎ声を発する。
それが合図だった。
「んんんんんっ!なんっ、で、また動いて···!」
止まっていた胸にある手が動きだし、スペンス乳腺を刺激する手まで活動が再開された。先程の攻めで敏感になっているためか、強く感じていた。
尻に張り付いた手も動きだし、強く揉みしだく。
「ひゃん!お尻、そんなに強くっ揉まれたら···!」
胸同様ムニュムニュと形を変える。張りのある尻は揉み応えがあるのか、手は忙しなく活動する。忙しなく活動する中で親指は割れ目に侵入し──
「んきゃあぁぁぁ!そ、そこぉ、指だめぇ!!」
尻穴を刺激する。直に入ることはないがお構い無しにブルマの上からグイグイと指圧する。
「だめぇ、また、くるっ、からぁ···!あっ、あっ、んっあっ」
詩音にとって耐え難い快楽。しかし、その快楽を与える手はいくらでもあるのだ。
手が詩音に近づく。空いている箇所は一つしかない。分泌した愛液を溢す箇所。
手首を詩音の顔側に向け、指を秘所へと這わす。
「んんっ!?えっそこ──」
襲い来る快感に顔を廊下の先に向けていた詩音は、顔を持ち上げられ突き上げられた下半身に向ける。さっきまで居なかった手。
それに気付くがもう遅い。
「───んぁあああああああ!?!?!?」
中指が詩音の秘所をなぞる。人差し指と薬指で広げられたソレに、中指の先で刺激される。
二~三回なぞられただけだが、今の詩音にとってそれだけで、愛液が勢いよく飛び散るほどに強く快楽だった。
「んあああ······もう、やめ──···え?」
詩音は薄れる意識の中、布を横にずらしている手を発見する。
「えっ、いや、やだやだやだ!」
ずらされた布から現れる秘所。愛液で濡れて襲われる快感によってヒクヒクとヒダが物欲しそうに動く。
手は中指を一本の棒のように伸ばし、詩音の中へ目掛けて近づいていく。
詩音は暴れる。が、万力に固定されたように体が動かせなかった。
詩音はよく告白されそのたびに振っているが、恋愛に興味がないわけではない。むしろ人一倍憧れがある少女である。
登下校やデートなんかで手を繋いで、作った手料理を一緒に食べて、景色がいい所でキスをして、そしてどっちかの家で"初めて“を迎える。
恋愛に想いを馳せていたのに、それを、こんなところで初めてを、人ではない何かに奪われるのは嫌だ!
「やだ、いやだ!」
詩音は助けを求めるように、快楽の余韻を殺して叫んだ。
「誰か──助けてぇぇぇぇ!!!」
「───任せろ」