皆さん大好き夜戦のお時間だー‼
……
ですが、これが初めてとなるのでそれほど濃厚ではないっす。
すみません。あらかじめ謝っておきます。
音無は千歳をお姫様抱っこし、皆がワイワイと楽しんでいる姿を見ながらこっそりと寝室へと向かった。
「うふふ、提督はは見た目に似合わずがっしりされてますよね」
「これでも、勉強漬けになる前は肉体労働しまくりだったからな」
すると、一瞬大淀と話をしているゆりと目が合った。
ゆりは『頑張りなさい』と言わんばかりにウインクする。音無は改めて『敵わないなぁ』と思って苦笑するのだった。
誰にも見られないまま、2人は提督専用の寝室まで来ることができた。
中に入ると、明らかに1人で寝るには大きすぎるベッドが鎮座している。
「……もしかして、提督のベッドがやたら馬鹿でかいのってこのため……?」
「あ、気付かれましたか」
千歳は『てへぺろ』と言わんばかりに舌を突き出した。
「……まぁ、いいけどな」
実際、大淀からも『艦娘と性的な関係を持つ提督は珍しくない』という話を聞いてはいたが、そんなことを抜きにして、千歳と関係を持つことに嫌悪感などはない。
どちらかと言えば、ゆりも言っていた『持ちつ持たれつ』の関係と言われて納得している自分がいるのも確かなので、それでいいのかもしれないと思っていた。
千歳をベッドに寝かせると、音無もベッドに座る。
「……どっちがいい?」
「え?」
「俺が脱がせるのと、お前が自分で脱ぐのと……」
音無は歴とした童貞である。かなでと出会うまで女性と付き合ったことはない。
当然のことだが女性経験などありはしない。
なので、ムードもへったくれもないとは思ったものの本人に聞いてみたのだ。
千歳もそれを察したのか、クスクスと笑った。
「では……提督が脱がせてください♡」
千歳の誘うセリフを聞いた音無は頷くと、千歳の着ている服のボタンに手をかけ、ゆっくりと外していく。
すると、ブラジャーに包まれた千歳の乳房が露わになる。いや、まだブラジャーが残っていると言うべきか。
「……外すぞ」
「どうぞ、提督」
背中に手を回し、ブラジャーのホックを外すと、『ぷるん』と言わんばかりに千歳の胸が、今度こそ全て露わになる。
「うわ……」
音無は初めて見る女性の生乳に思わずびっくりしてしまうが、それでも誘ってくれた千歳に恥はかかせまいと手を伸ばし、ゆっくりと触れる。
「あんっ……♡」
つい先日も誤って千歳の胸を揉んでしまったが、服越しと生とでは全く感触が違う。
「おぉ……や、柔らかい……」
ちょっと手に力を籠めるだけで『ふにょん』という擬音がしそうな形に乳房が歪む。
そんな光景に興奮した音無が、思わず両手で胸をモミモミと揉んでいると、千歳が恨みがましい目で見てきた。
「ちょっと提督……おっぱいばかりじゃ切ないですよぉ……」
「あ、わ、悪い……」
だが、千歳も音無が初めてであることは承知しているため、それ以上は言わずに微笑んでみせた。千歳は一度立ち上がると、スカートのファスナーを下ろし、そのまま下着と一緒に床に脱ぎ落とす。ベッドに横になると、千歳は音無に向けて足を開く。
「ほら……ここです……」
千歳が自分の秘所を『くぱぁ』と開くと、女性特有の甘ったるい匂いが音無の鼻腔に飛び込んできた。
「あ、あぁ……」
音無は自然と千歳の秘所に指を這わせ始めた。
「んんっ……そこ、ですぅ……」
「あ、あぁ……濡れてる……」
「ふふっ、艦娘の多くは、提督に触れられればこうなりますよ……」
千歳が浮かべた笑みは蠱惑的で、それまでお色気担当だった如月や陸奥の『魅せるお色気』とは違う妖しさを感じる音無だった。
音無は股間の高ぶりを痛いほどに感じていたため、ズボンと下着を脱ぎ捨てた。
「あぁ……提督の主砲、お見事です」
目の前に露わになった音無の主砲(ペニス)を見た千歳が、『うっとり』と言わんばかりに恍惚の表情を見せる。
もっとも、音無本人は自分以外の誰かと比べたことがないので他人との比較が分からないというところだが、千歳が悦んでくれているようなのでそれでいいかと考え直す。
「これは……戦艦の主砲クラスと言っても過言ではないと思います……」
「そ、それは流石にオーバーなんじゃ?」
「いえ。少なくとも……軽空母である私には強烈です」
すると千歳がそのまま口を開き、一息に音無の逸物を咥え込んだ。
「うわっ、千歳っ!?」
「んんっ……」
自分の潤滑油(唾液)でたっぷりと濡らすと、さらにその豊満な乳房で挟み込む。
舌先と唇で砲の先端に、竿全体には乳房の柔らかさで刺激を与えてくる、初体験の男子には強烈極まりない『パイズリフェラ』であった。
ムニュムニュと弾力のある乳房の柔らかい感触と、温かくてヌルヌルと単装砲に絡みつく口内粘膜の感触が、同時に音無の脳味噌に急降下爆撃を仕掛けてくる。
女性との交際経験もなければ、自慰行為すらほとんどしたことのない音無には刺激が強く、あっという間に昂ってしまう。
「うぅっ……ち、千歳、ヤバイっ、ぐうっ‼……」
――びゅるるっ!びゅうぅっ!――
直後、千歳の口の中に粘っこい感触と苦い味が広がる。
「んんっ……んふぅっ……」
口の中に発射された音無の三式弾(精液)を飲み込むと、さらにわずかに竿の中に残ったモノまで吸い出そうとしてくる。
「うおおぉっ……」
音無はその快感に思わず仰け反るが、千歳は『逃がさない』と言わんばかりにしっかりと咥え込んで吸い出して見せた。
「ぷはぁっ……提督、いっぱい出ましたね♡」
「じ、自分でしたことないからよく分からないが……すげぇ気持ちよかったのは確かだ」
「うふふっ、気持ちいい♡」
気のせいか、千歳の瞳の中に♡が見えるような気がした音無だったが、そんなことを気にする余裕もなかった。
千歳が仰向けに横たわると、優しく、妖しく誘ってきたのだ。
「提督、千歳の格納庫の膣内(なか)に……来てください」
その時、主砲の斉射で一瞬鎮静化していたはずの理性がまた沸騰した。
「千歳っ‼」
音無は千歳に覆いかぶさると、千歳の秘所を指で少し開き、自身の逸物をあてがう。
「……挿入れるぞ」
「はい、来てください」
たったそれだけの言葉を交わした直後、音無は千歳の膣内へ、一気に逸物を挿入した。
「ひうっ……」
千歳が一瞬痛そうな顔を見せた。
だが、音無はそのまま彼女を抱きしめる。千歳は痛みからか体を震わせているが、音無がキスすると、まるで痛みを誤魔化したいかのように吸い付いてきた。
実は、少し前に日向と話をした時にこんな話になったのだ。
『実はよ~……ユイとエッチしちまった』
『マジか?初めてって女子は痛みがすごいって話を聞いたことがあったけど……大丈夫だったのか?』
『いや、マジヤバかった。ユイの奴痛い痛いってボロボロ泣いちゃってさ、なんとか最後までできたんだけど、【次はもっと気持ちよくしてください】ってダメ出しされちまってな~……でも、その時ユイが言ってたんだ。【音無センパイもいずれ艦娘の誰かとエッチすることになると思うけど、その時は躊躇わずに一気に貫いた方がいいですよ】って言ってた』
『どういうことだ?』
『多分だけど……痛みを長引かせるくらいだったら、一思いに膜を破って奥まで突っ込んで、その上で女の子の痛みが引くのを待ってあげた方がいい、ってことだと俺は思ったね』
『なんで俺にそのことを?』
『や、音無って多分近い内に艦娘の誰かと関係持つと思うからさ、初めての時に気を遣ってあげるならその方がいい……かもしれないって思ったんだ』
「(日向の言葉が正しいかどうかは分からないけど……意外と痛がってない?)」
「はぁ……はぁ……」
確かに痛そうではない、と言えば嘘にはなるが、それでも音無が日向から聞いていたような『とてつもない痛がり方』とは違うように見えた。
「あっ、ありがとうございます……一思いに破ってくれて……」
「えぇと……痛みはある、のか?」
「あっ、はい。ちょっと、膜のあった辺りがじんじんしますけど……艦娘は職業柄水の上でスケートのように戦うことが中心なので、下半身は鍛えられているんです。その影響で、膜も薄くなっていた……のかもしれません」
つまり、艦娘は……特に最前線に出るような子は破瓜の痛みも薄い可能性がある、ということらしい。
「だとすれば……痛みが少なくてラッキー、って思うべきなのかな?」
「ふふふっ、そう思ってくださって結構ですよ♪」
千歳の笑顔を見た音無は、胸の奥から猛烈に『ムラムラ』とこみ上げる想いを感じた。
「千歳っ‼」
「あんっ♡」
その勢いのまま、千歳の中にピストンを開始する。一方の千歳もまた、そんな音無をしっかりと受け止めていた。
「あっ、あっ、ああんっ♡ていと、くっ……激しっ……♡」
「悪い、本当はもうちょっと我慢したかったんだが……千歳の体が気持ち良すぎてっ……‼」
そして、童貞を喪失したばかりの若い青年に『キュウキュウ』と締め付けてくる女体は、あまりに刺激が強すぎた。
音無の中で、あっという間に射精の欲望が高まる。
「千歳っ、出る!出るから抜いて……」
だが、千歳は音無の腰にしっかりと足を絡めると、その鍛え上げた足の力で音無を引き寄せた。俗に言う『だいしゅきホールド』という体勢である。
「ちょ、千歳、ヤバイ、ヤバいって……」
「大丈夫ですっ、提督の想いのままに、千歳の中に提督の三式弾を発射して、千歳を……」
一瞬で千歳が妖しく、音無に耳打ちする。
「提督への想いに轟沈させてくださいっ♡」
その『おねだり』に、音無の若い体は抗うことができなかった。
千歳の一番奥……子宮口に逸物の先端を押し付ける形で、音無は果てた。
――ビュウッ!ビュビュウッ‼……ドクドクッ……‼――
「ぐ、うううっ……」
「あああぁっ……♡提督のザーメンが……千歳の格納庫に炸裂してりゅううううっ……‼……♡」
音無の膣内射精を受けた千歳は、体をブルブルと震わせていた。
音無をがっちりと抑え込んでいた足も、まるで痙攣を起こしたかのようにブルブルと震えていた。
すると、呼吸を整えた千歳が笑顔を見せた。
「えへへ……提督のが良すぎてイっちゃいました……」
「わ、悪い……膣内にも出しちまって……」
音無の謝罪に、千歳は頭を横に振る。
「いいんですよ。私が出してくださいって言ったんですから」
「で、でも……これで子供ができたら……」
少なくとも、今の自分ではなんの責任も取ることができない、と音無は言いたかったようだ。だが、千歳は音無の鼻に『ツン』と指を当てた。
「安心してください。艦娘は練度99に上昇した『ケッコンカッコカリ』の更に先……もっと練度の高い状態になって『ケッコンカッコガチ』しないと、提督の赤ちゃんを孕めないんです」
「そ、そうなのか?」
チャーから『ケッコンカッコカリ』の話は聞いたことがあったが、『ケッコンカッコガチ』というのは聞いたことがなかった。
「えぇ……戦いに支障がないように、という能力なのかもしれません。その練度に到達する前に轟沈する艦娘が……多いという話ですから」
千歳がこの鎮守府にいた限りでも、その練度に達した艦娘は1人もおらず、各地の鎮守府を合わせても数人程度いたかどうかということらしい。
「ですから……遠慮なく千歳を提督に、轟沈させてくださいっ♡」
甘やかしたいのか甘えたいのかどちらかはわからないが、そう言って千歳は自分の膣内を『キュウ』と締め付けて続きを促した。
実際、音無の主砲はあっという間に仰角最大に復活している。
「うふふっ、まだまだ頑張れそうですね、提督」
「あぁ。正直、今夜は寝れそうにないな」
音無が千歳を抱き寄せると、千歳もまた、音無にしっかりと抱き着いてきた。
そのまま、2人は重なり合い、闇に溶けていった……。
翌朝、太陽光が差し込んできたことで音無は目を覚ましたが、顔面に柔らかい感触がある。
音無が顔を上げると、すやすやと眠る千歳の安らかな寝顔が目に飛び込んできた。
「……俺、千歳としちゃった、んだよな……」
よく見れば、自分の唇のすぐ側にはピンク色の可愛らしい、しかし明らかに魅力的な先端が見えていた。
起き抜けで本能の方が強かった音無は、そのまま千歳の乳首にしゃぶりついた。
そして、ゆっくりと乳房を揉みながら、出るはずのない母乳を求めるかのようにチュウチュウと吸う。
「(なんでだろう……こうしておっぱいに吸い付くと、興奮しながらも落ち着く……これはあれだろうか、母性に癒される、という奴かな……)」
そんなことを寝ぼけた頭で考えていると、千歳が身じろぎしながら寝息を漏らす。
「(汗だろうか。段々ヌルヌルになってきて、肌触りがよりツルツルになって……より甘く……甘く?)」
ここでようやく、音無の頭は覚醒した。
そして気付く。自分の口の中に、甘い液体の感触と味わいがあることに。
思わず液体を飲み込んで乳首から唇を離し、千歳が起きないようにと注意しながら乳首を摘まみ、乳房をゆっくりと揉んだ。
すると、その先端から乳白色の液体……母乳らしきものが滲み出ていたのだ。
「な、なんで……?シた直後で妊娠して……いや、千歳は最大練度に達するまでは妊娠しないって言ってたし……」
思わずブツブツと呟くと、千歳がうっすらと目を開けた。
「てい、とく……?」
「あっ、悪い。起こしちまったな」
「いえ……どうされましたか?」
音無はなんと言おうかと悩んだが、自分がそんなに器用な人間ではないことを思い出し、素直に言うことにした。
「その……胸、なんだけどさ……」
「胸……?」
千歳が自分の胸を見ると、まだ先端から母乳が滲んでいる。
「あぁ、やっぱりこうなりましたか……」
「やっぱり?」
千歳はコクリと頷いた。
「私は水上機母艦として、飛行機の艦載はもちろんですが、高速給油艦としての役割も持たされていました。恐らく、その影響ですね」
「補給って……その、胸から吸うのか?」
「はい。補給対象の疲労を軽減し、燃料を補給する作用があります。ちなみに……」
千歳は音無に抱き着くと、軽くキスをしてきた。
「この母乳は提督にも大きな効果があります♡」
「え?」
よく見れば、音無の主砲は朝勃ちということを考慮してもギンギンに漲っていた。
「……ホントだ」
「どうされますか?起床ラッパまで後1時間くらいありますけど……」
音無は、敢えて本能に身を任せることにした。
「もうちょっと甘えさせてくれ、千歳」
「はい、一杯甘えてくださいね♡」
この後、滅茶苦茶夜戦(の最後)した。
起床ラッパが近づいた時にはもうすっかり音無も冷静になっていたが、その時気付いた。
「……これ、身嗜みとか整えるのに時間使った方がよかったんじゃ……」
だが、もう遅い。
そう気づいて支度しようと動き出した直後、ノックの後に扉がすぐ開き……
「提督、おはようございます……あ」
朝の挨拶をしようとは言ってきた大淀の視線は、音無の股間の単装砲に注がれていた。
その隣には全裸で眠る千歳の姿。言い訳のしようもない。
「……昨夜はお楽しみだったようですね」
大淀としても、そう返すのが精いっぱいだった。その証拠に、言い終えると顔を真っ赤にしながら『ススス』と扉を閉めたのだから。
音無は大淀が出て行った扉を見つめながら呟いた。
「やっちまったぁ……」
同居人がいる場合、その人にもいろいろ気を遣いましょう。
それから30分後、身支度を整えた音無と千歳は、部屋を出たところで数名の艦娘に囲まれていた。
天龍、龍田、陸奥、如月、そして鈴谷と摩耶の古参メンバーであった。
天龍と鈴谷と摩耶は顔を真っ赤にしており、龍田と陸奥、如月はニヤニヤしていた。
「司令官ったらぁ、イケないことしたかったら如月のことを呼んでくれればよかったのにぃ」
「ホントよねぇ、お姉さん、自信なくしちゃうなぁ~」
「うふふ~、千歳さんのお味はいかがでしたか~?」
2人とも顔を真っ赤にするほかなく、それがまた煽る側のニヤニヤを加速させるのだった。
そんな彼らとは逆に、残り3名は音無を擁護する。
「おい龍田、程々にしとけって」
「そ、そうだよ~。提督だって男の人だもん、ね?」
「ま、まぁな。別に手ぇ出しちゃならねぇって決まりはねぇしな。うん」
摩耶は強気なところが多く、提督に口答えするようなこともあるのだが、音無に関しては心の中でかなり認めているのか、意外にも擁護勢のようだ。
もっとも、フォローされたところで音無も千歳も真っ赤なのは変わらないが。
だが、問題なのはここからだった。
食堂へ行くと、ムスッとした顔の千代田が座って待っていた。
「お、おはよう、千代田……」
「千代田、ほら、提督がおはようって……」
だが、千代田はムスッとしたままである。千代田は大井や瑞鶴などに近いシスコン系で、なにかあるとすぐに『お姉、お姉』である。
だが、その当の瑞鶴は艦娘と関係を持ったことに対しては意外にも冷静で、『本人がよければそれでいいんじゃない?』というスタンスのようだ。
一方、当事者の妹で、尚且つシスコンをこじらせている千代田は流石にそうもいかないようだ。
「……」
「(おい千歳、どうしよう……?)」
「(どうしようと言われましても……)」
千歳もどうしようもないらしく、オロオロしているばかりであった。
すると、千代田が『バカらしい』と言わんばかりに溜息を吐いた。
「提督」
「はっ、はい‼」
「お姉のこと、好き?」
一瞬なにを問われたのか分からなくなったが、音無は千代田の言いたいことが分かったのか、瞬時に顔を引き締めて千歳の肩を抱いた。
「あぁ。俺は……千歳のことが好きだ」
その場にいた艦娘たちから『おぉ』とか『きゃぁ』という声が上がるが、音無は気にせず千歳の肩を抱く手に力を込めた。
すると、千代田がようやく表情をほぐした。
「しょうがないなぁ。お姉と一緒にいること、好きでいること、許してあげる。でも……」
立ち上がった千代田は、音無の胸を『ツン』とつついた。
「お姉を泣かせたり轟沈させたりするようなことしたら、ただじゃすまないからね?」
どうやら千代田は千代田なりに、自分の気持ちに整理をつけたかったらしい。
音無の覚悟が本物であることを感じ取ったのか、認めざるを得ないと思ったようだ。
「ありがとう、千代田」
「千代田……嬉しいわ」
2人が千代田の手を握ると、千代田はどこか照れ臭そうにするのだった。
それを見た他の艦娘たちも、微笑みを見せる。
椅子に座った音無の隣に、ゆりが座ってきた。
「どうやら、覚悟は決めたみたいね」
「あぁ。俺はこの世界に骨を埋める。そして……かなでのところに行った時、胸を張れるように生きていきたい」
憑き物が落ちたかのようなさっぱりした表情に、ゆりも少し安心するのだった。
食事を終えた音無は、早速艦娘たちを講堂に集めた。
「皆、昨日まで頑張ってくれた。お陰で大きい損害を出すことなく、鎮守府正面海域を開放することに成功した。しかし、敵は再びこの海域にその魔の手を伸ばしてくると考えられる。よって、本日は開発・建造と演習と正面の掃海のみとして、明日と明後日は鎮守府正面海域全体を周回し、残敵の掃討及び警戒に当たってほしい。基本的に残敵掃討が中心になるとは思うが、くれぐれも油断しないように。もし自分たちの手に余る敵が現れたと思ったら、即座に撤退すること。いいな?」
艦娘たちは『了解‼』と言って各々演習の準備に入る。
建造に関しては彼女たちが演習を終えてからやるつもりだ。場合によっては、新しい仲間を連れて建造するかもしれないからである。
そこで、午前中はチャーのところで開発の手伝いでもするかと思い、開発工廠へと向かったのだった。
「チャー、おはよう」
「おぅ、おはようさん。昨夜は……」
「それはもう言わなくていい……」
「はっはっは。分かった分かった。で、どうしたんだ?」
「いや、開発の方でなにか手伝えるかと思ってな」
電探関連や主砲関連は戦艦娘が、魚雷、爆雷、ソナーなどは軽巡・駆逐などの軽量系、特殊系はマニアックな装備が開発できる可能性もあるので、これが意外と油断ならないのだ。
そこで、音無は今回Scharnhorstと榛名、大井に北上、そして空母から千歳と千代田を連れてきていた。
「ありがたい。丁度猫の手も借りたいとこだったんだ」
艦娘は自分に適性のある装備であれば開発することも可能と大淀から聞いていたので、開発もやらせてみようと思ったのだ。
早速、音無も自分で資源をこねくり回してみる。
「(チャーの見様見真似だけど……大丈夫かな?)」
ああでもないこうでもないとやってみると、段々と形になってきた。
「お、これって……」
「あ、25mm三連装機銃ですね。開発できる対空火器ではそれなりの奴ですよ」
「千歳のそれは……彗星か?」
「はい。工廠長も作ったことのある彗星一二型甲ですね。千代田は流星ですよ」
「えへへ~、できちゃった」
すると、大井が音無の袖を引っ張ってきた。
「見てください、こっちもできました♪」
「これは……5連装魚雷?」
「『五連装酸素魚雷発射管』だよ~。開発できるタイプじゃかなり強力だね~」
大井と一緒に造っていた北上も嬉しそうな声を上げる。さらにScharnhorstと榛名も開発に成功していた。
「見てくれ、俺も装備している『15cm連装副砲』と『53cm三連装魚雷発射管』だ。ドイツ艦娘にはフィットしてくれるぜ」
「私も15.2cm単装砲と15.5cm三連装砲(副砲)、それに35.6cm連装砲が1つずつできましたっ」
Scharnhorstも榛名も、開発に成功したからか嬉しそうだ。
「あ、チャーはどう、だ……?」
見ると、チャーと斎藤の側には色々な物が山積みになっていた。
すると、シャルンホルストがなにかを見てギョッとしていた。
「お、おい!これって『FUMO 25レーダー』じゃねぇか!?嘘だろ!?普通開発できねぇ奴だぞっ!?」
「ん?そうだな。だが、俺には開発できるようだ」
「そういえば……私が今装備している『試製35.6cm三連装砲』も元々は開発できない装備だったような気が……」
Scharnhorstと榛名のみならず、北上たちも冷や汗を流してそれを見ていた。
すると、千歳が開発された航空機を見て目を丸くしていた。
「こっ、これ……『震電改』!?それにドイツの『Juー87C改(熟練)』!?こんなものまで作れちゃうの!?」
「まぁ、やってみればできるもんさ」
もはや驚きを通り越して呆れるほかない面々であった。
よく見れば、斎藤の方でも本来普通に開発ができないはずの『四式水中聴音機』や対潜哨戒機を作っていたことがあるので今更ではある。
だが、改めてこの提督たちの底知れなさに驚く艦娘たちだった。
その後、以下の装備が完成した。
○ 試製35.6cm三連装砲×3
○ 35.6cm連装砲×2
○ 試製41cm三連装砲×2
○ 46cm三連装砲
○ 一式徹甲弾×2
○ 三式弾改×4
○ 15.5cm三連装砲×2
○ 15.5cm三連装砲(副砲)×5
○ 15.2cm単装砲×2
○ 15.2cm連装砲改×3
○ 15.5cm三連装砲改×4
○ 彗星×2
○ 彗星一二型甲×4
○ 流星×1
○ 流星改×5
○ 瑞雲12型(六三四空)(熟練)×5
○ 瑞雲12型×4
○ Juー87C改(熟練)
○ Fwー190Aー5(熟練)
○ 四式水中聴音機×3
○ 三式爆雷投射機・集中配備×3
○ Hedgehog(初期型)×3
○ FUMO25レーダー×3
○ 33号対水上電探×2
なんと言うべきか、もはやチートである。
最古参で慣れてきていたはずの千歳と千代田でさえ、頬をヒクつかせていた、と言えばそのヤバさが分かるだろう。
当のチャーと斎藤は平然とした顔で装備を作り続けている。
「……なんだか、俺の成功した彗星一二型甲が霞むな……」
と、いうわけで遂に、音無君が艦娘と関係を持ちました。
しかし、千歳だけではありません。今後も私の推し艦娘や世話になっている子などを含めて、多くのキャラと関係を持つことになります。
どのようなことになるかは、この先を楽しみにしてください……