ちょっぴりグロテスクかも……
なお、これを予約投稿している今この時、限定海域攻略中です。
杉を現在育成中……なんか必要になるっぽいので
医務室へ担ぎ込まれた2人を前に、音無は手術用の服に着替える。
「て、提督。失礼を承知で伺いますが……外科手術の心得が?」
「ない」
きっぱり言い切った音無に、大淀は唖然としてしまう。
手術の心得もないのに外科手術をやろうというのだ、呆れるなという方に無理がある。
「だけどな、なぜかは分からないが、俺がやらなくちゃいけない。そんな気がするんだ」
音無の瞳には迷いがない。その瞳を見た大淀は『まさか……でも、この提督であれば、もしかしたら……』と、淡い期待を抱いていた。
音無はベッドに寝転がされた伊勢の体を調べ始めた。
「これは……ワ級の生体パーツ、とでも言うのかな。それが伊勢たちの……肛門から体内に繋がっているのか?」
「は、はい……体の中の感覚から、腸から神経があちこちに繋がっているような感じがします……お腹の中が、すごく、モゾモゾします」
「……よし、伊勢、触るぞ」
「は、はい」
音無は伊勢の腰に手を回すと、硬い船体の中に繋がれている肉の部分に手を突っ込んだ。
――ズブッ……グチュグチュ……――
「うぅっ……」
「気持ち悪いかもしれないけど、我慢してくれ」
「あ、いえ、その……」
気持ち悪いのではなく、恥ずかしいところを触られているから悶えているのだが、音無は触診に夢中で気づいていない。
大淀だけが、『また、提督に惚れる艦娘が……』と冷めた目で見ているのみだった。
「……ここか」
音無は伊勢の肛門付近を触り、伊勢の体内に伸びている生体パーツを発見した。
「まずはこいつを露出させないことには話にならないな。この外殻をゆっくり割って……それから肛門のチューブを切断して、その後切開手術で体内に張り巡らされている神経端末を切り離すしかないな」
スラスラと手術の手順を述べてみせる音無に、伊勢も日向も唖然とするばかりだった。
「提督……提督は医者なのか?」
「元・医学生候補だ。でもな、なんでかは分からないけど、お前たちのことに関しては頭に浮かぶんだよ。どこをどうすればいい、ってな」
その言葉を聞いた時、大淀は『ハッ』と思い出した。
「提督のお力……まさか、このために?」
一方、音無は妖精さんの力を借りて伊勢に繋がっているワ級の船体の切開を始めていた。
「助かるぜ、妖精さん。なるほどな、深海棲艦が艦娘と表裏一体の存在だって言うんなら、解体用の工具でなら切開できるって寸法だ」
数分後、『パカッ』という音と共に伊勢の臀部が露わになる。
「うぅっ……」
「……なるほどな」
肛門に刺さっているチューブはウネウネと動いており、まさしく生体端末といった風情である。だが、音無は怯むことなくそのチューブを掴んで引っ張ってみた。
「伊勢、痛みはあるか?」
「えぇと……引っ張られるような感触はあるけど、痛みは、ない、かな……」
「よし、恐らく、これは神経チューブを伸ばすための母体であり、補給液を送り込む役目を持っている。なら、このチューブ自体は切断しても問題ないはずだ。さっき言ったように、このチューブを切断した後で体内の神経端末を切除すれば、理論上は元に戻せるはずだ」
「本当に大丈夫でしょうか……」
「さぁな。だが、このままなにもしないでいたら、こいつらは元に戻れない。大淀、メス」
「は、はい」
いつの間にか大淀が助手のような立場になっているが、もはやそんなことに疑問を呈することもできなかった。
ゆっくりとチューブにメスを切り込む。
「うぅっ……」
「痛むか?」
「い、いいえ……」
「よし、このまま切るぞ」
ズブズブと音を立てながらチューブを切断していくと、チューブの切り口から乳白色の液体が『ゴポッ』という音と共に溢れだした。
「うわ……」
大淀や妖精さんがドン引きする中、音無は構わずチューブを切断する。
完全に切断されると、先ほどよりも勢いよく液体が溢れ出した。
「伊勢、今の時点で違和感は?」
「い、いいえ……お腹の中に詰まっていたものが、少しずつ抜けていく感じが……」
「つまり、腸内の補給液が排泄されている、ってことだな」
「は、はい……」
「よし。伊勢、これから切開手術をして、お前の体内にあるチューブを全て引き剥がす」
「で、ですが、いきなり引き剝がしてはよろしくないのでは?」
「だったらチューブを切断した時点でなにかが起きている。それがないということは、体内の端末を切り離してしまえば彼女たちを元に戻せるはずだ」
ワ級の船体から伊勢の体を引きずり出すと、下半身はヌメヌメとした液体で濡れてテラテラと光っていた。
そして、日向も同じようにチューブを切断して体を引きずり出す。
「どうだ?体は動かせるか?」
「だ、ダメ……」
「まだ、思うように……」
「やっぱり端末全てを引き剥がさないとダメか……伊勢、日向。俺にできる限りのことをしてやる。ただ、もしもそれでお前を治せなかったら……どうしてもの時は、お前を解体する」
この時、2人の心は一致していた。
「お願い、します」
「私たちを……助けて、くれ……」
2人の懇願を聞いた音無は、揺るがない瞳のまま答えた。
「あぁ、だから、ゆっくり寝てろ」
2人に全身麻酔を施し、酸素マスクをはめる。
「よし、これから手術を開始する。1人当たり1時間……いや50分で終わらせる!」
「50分!?そ、そんなに早くは無理だと思います!」
「まぁ見てろ。恐らく……」
音無は迷いのない手つきでメスを入れ、伊勢の『背中』から切り開いた。
「……ビンゴ」
伊勢の脊髄には、何本もの端末が噛みつくように繋がっていた……らしいが、今は力なく『ダラリ』としている。
そして、その端末が伸びていたのは大腸で、脊髄以外に少し太いチューブが乳房に繋がっていた。
「恐らく、腸内に蓄えさせた補給液を乳房に移動させてから経口補給させていたんだ。まったく、チャーじゃないけど、『それなんてエロゲ』って感じだぜ」
軽口を叩いている間にも音無は大腸から伸びている端末の『根本』を切り始めた。何本か切ったところで脇に控えている大淀の持っているトレイに次々と乗せていく。
大淀も納得した。
「そうか……チューブを肛門から引き抜こうにも、端末が引っかかって抜けないなら、引っかかる部分を先に切除するしかない……そういうことだったんですね!」
「あぁ。ボサッとするな!鎮静剤の投与を怠るな!」
妖精さんが『リョウカイ』と言いながらゆっくりと小さな注射器で投与を施す。
脊髄には全部で30本、乳房にはそれぞれ20本の端末が接続されていたが、音無はあっという間に全てを切除してしまった。
ここまでの時間は、なんと35分しか経過していない。
「は、早い……」
そして、いよいよ肛門に繋がったチューブに手をかける。
「よし、引き抜くぞ……」
『ズボッ』とチューブを引き抜いた瞬間、それまでとは比較にならない量の液体が『ドボッ』と言いながら噴き出してきた。
その量は、優に2ℓどころか5ℓを遥かに超えているように見えた。
基本的に大腸という臓器には2ℓの液体が入るらしいが、それ以上浣腸などで注ぎ込んだ場合、小腸へ逆流すると言われている。
だが、最初から小腸までも補給液のタンクとして使われているとわかっていた音無からすれば、驚くほどのことでもなかった。
「大腸と小腸に詰め込まれた補給液を全て排泄させる。その後高速修復材を直腸投与、及び縫合の後塗布する」
「え、直腸投与、ですか?」
「腸には神経チューブによって空いた穴がある。それを修復材で塞ぐんだ」
「は、はい!」
音無がすぐに伊勢の背中を縫合し、その直後に妖精さんが高速修復材を塗布する。すると、見る見るうちに傷がなくなっていった。
「よし、次は直腸投与だ。注射器!」
受け取った1ℓは入りそうな巨大注射器に高速修復材を注ぎ込むと、それを伊勢の肛門に突き刺した。
「これで体内の損傷も修復されるはずだ」
「は、はい……」
全て注ぎ込んだところで伊勢の腹部が少しだけ膨らんだが、すぐに引っ込んだ。
「よし、修復材が効いたらしい。何分だ?」
「よ、45分です!」
「ふぅ……完璧、だな」
予想以上にあっさりと成功したのが、大淀たちとしても驚きだった。だが、それについて音無は日向の施術準備をしながらこう答えた。
「もしかして、試験的な鹵獲改装だったのかもな」
「え、試験的?」
「あぁ。もし、他にも鹵獲された艦娘がいるんだとすれば……そういった連中はさらに複雑な改装を施されているかもしれない。そのつもりで今後もことに当たるべきだろう」
また、後にチャーが『何故伊勢と日向が鹵獲の上改装されたのか』という話に、『北号作戦の際に航空機用の格納庫を輸送に使用したことが理由じゃないか』と答えた。
北号作戦は1945年の2月、日本に対して最後ともいえる物資輸送を行う作戦で、上層部は失敗すると思っていたらしいが、伊勢と日向はこの作戦を無傷で成功させるという大手柄を立てた。
そこが理由だとチャーは踏んだのだ。
その後、日向も同じように手術を終えた。まったく滞りのない、そしてミスのない手術の手際に、大淀は惚れ惚れしていた。
「なるほど。これが『修理の達人(ドックマスター)』の力なんですね」
「『修理の達人』?」
「はい。提督が着任された際に、提督のお持ちになっている『能力』の欄にありました」
「そんなものが……あ、ゆりたちの副提督がそれか」
「はい。音無提督の場合は『修理の達人』と、『夜戦の達人(ナイト・スペシャリスト)』という能力が見られます」
「……」
『夜戦の達人』とは、どう考えても艦娘との『夜戦』のことだろう。
つまり、音無は最初から艦娘とのエッチスキルを持っていた、ということらしい。
「喜ぶべきなのかどうなのか……まぁ、それで皆が喜んでくれるなら、それでいいのかもな」
2人をベッドに移した後、音無は執務室に戻った。そこには、主力艦隊が出会った『Thor』を始めとして、4人の艦娘が並んでいた。
「アタシの名は敷波。以後よろしく」
「綾波型駆逐艦、『漣』です。ご主人様。こう書いて『漣』と読みます」
「こんにちは。白露型駆逐艦『夕立』よ。よろしくね!」
「霞よ。ガンガン行くわよ。ついてらっしゃい!」
この新着の中で、漣以外のメンバーは改二にまで至る(2025年現在)ため、しっかりと育て上げれば高い能力を発揮するようになる。
Thorはかなり特殊な艦だが、使い方次第では大きな力を発揮するだろう。
「皆、慌ただしい中での着任になってしまったが、よろしく頼むよ」
全員が『了解!』と挨拶したのち、それぞれの仲間に案内されて寮へと向かった。
だが、音無は『ドカッ』と執務室の椅子に座り込んだ。その表情は浮かないものである。
大淀は、そんな音無の顔を見てなんとなくだが察した。
「提督。今回の伊勢さんたちの件……気になりますか?」
「あぁ。艦娘をわざわざ鹵獲改装して肉の盾や肉の皮袋のように扱うこのやり口……まるで、人間が考えて『わざと』下劣な方法を取っているかのように見えるんだ」
「私たちに対する挑戦……でしょうか?」
「分からない。だが、あんな風になった彼女たちを救うというのは、敵方も予想外だったと思う。敵の狙いは恐らく、『間違えて轟沈させれば深海棲艦となって自分たちの手駒となる』上に、『万が一気付かれたとしてもそれによって艦娘側が狼狽し、攻撃の手が緩んでいる隙に攻撃する、あるいは物資を輸送する』という考えだったんじゃないかな。あくまで推論だが」
大淀は黙ったまま、なにも言えなかった。少なくとも、前任提督の際にこのような事例は起きていなかったからである。
「だが、今回俺たちのところには通商破壊の専門家だったシャルがいて、彼女の偵察と推測のお陰で敵の全貌を把握し、弾着観測射撃による精密砲撃で敵をピンポイントに沈めることができた……正直、幸運だったと言わざるを得ないな」
音無は今回の殊勲者をScharnhorstと位置付けていた。彼女の情報と推測がなかったら、間違いなくそのまま総攻撃を仕掛けて轟沈させていただろう。
そうなれば、なにかしらの痕跡を見つけた後で後悔していただろう。そして、救助したと言っても音無のスキルがなければ彼女たちを治療することはできなかっただろう。
「大淀、軽空母はローテーションさせるが、砲撃戦を行う艦隊は駆逐艦以外はできる限りこのまま継続して出撃させる。異存はないな?」
「はい。心得ました」
大淀とて今音無がこの決定を下した理由は分かる。
「私たちが今回の戦いで伊勢さんたちの違和感を見抜き、救出したから、ですね」
「あぁ。お前たちは今回の件で捕らわれた2人を見抜き、救出するという困難を見事やってのけた。その経験を活かして、他に捕らわれている艦娘がいないかどうかを判断できるはずだ」
音無は今回で終わりとは考えていなかった。今回の件は始まりに過ぎないのではないかと考えていた。
「頼むぞ。俺の勘だが……まず、空母加賀と翔鶴。彼女たちはいくら建造をしても出てこなかった。もしかしたらだが……伊勢たち同様に捕らえられているのかもしれない」
「ツッ……」
大淀は息を詰まらせる。
「他にもいるかもな。空母系の艦娘は格納庫があることもあって容量が大きい。その容量と高速性を活かした輸送任務に就く、ということも十分にあり得るだろう」
事実、日本でもアメリカでも航空母艦を輸送に使用した例は多々存在する。
例えば、航空機を前線に輸送するために護衛空母に地上配備型の航空機(単発型のみならず双発型も含めて)を搭載したこともあれば、日本では正規空母『雲龍』に特攻兵器を搭載して輸送させようとしたこともあった。
もっとも、雲龍は途中で潜水艦の雷撃により沈められてしまったが。
「それは……あり得ることですね」
「伊勢と日向は足があまり速くなかったから捕捉も簡単だったが……敵が高速空母を改装して使用していたら厄介だ。砲撃が逸れて艦娘に当たる可能性も十分ある」
「ですが……それ以上に……」
「あぁ。あんな無残な姿の仲間を、野放しにしておくことはできない」
伊勢と日向は改装され、内臓の許容量を大幅に増加させられた挙句、その腸の中に大量の補給液を蓄えさせられていた。
そして、その蓄えた補給液を乳房から深海棲艦に補給させられるという屈辱を、今日救出されるまでずっと味わい続けていた。
そんな思いを他の艦娘もしているのかと思うと、大淀は背筋に冷たいものが滴った。
伊勢たちの話が正しければ、ワ級の胴体に繋がれている間は自由に動くことができず、深海棲艦に補給をすることを拒否できないようになっているのだろう。
さらに、伊勢と日向の表現が正しければ、まるで補給行為に病みつきになってしまいそうなことを恐れているかのような節も見られた。
つまり、補給行為……乳房を吸われ、補給液を腹が膨れ上がるほどに注ぎ込まれることが、快楽として刷り込まれていたと見るべきだろう。
「大淀、明日からの作戦も……敵の艦隊編成を厳しくチェックして、全てが敵であれば迷うことなく轟沈させろ。もし捕らわれている艦娘がいれば……なにをおいても最優先で救出だ」
音無も静かに怒りを滲ませていた。伊勢と日向の、女性としての尊厳を踏みにじるかのような今回のやり方に、見た目にこそ出していないが、腸が煮えくり返るような思いなのだ。
「了解しました」
「あと1つ。これは俺の見立てなんだが……伊勢と日向には、後遺症が残る」
「えぇっ!?」
まさか、艦娘として戦うことができないのか、と大淀は考えた。だが、実際にはある意味それより酷かった。
「伊勢と日向の『臓器』……大腸と小腸だが、容量が膨張したまま、元に戻っていない。恐らくだが……乳房が本来の2人のサイズまで収縮していないことも含めて、補給艦としての機能を全て白紙に戻すことはできなかったと思う」
「か、艦娘として前線に立つことは……」
「恐らく問題ない。手術の結果、神経を損傷させることはなかったからな。艦娘として最前線に立つことは問題ない……はずだ」
それはせめてもの救いだった。少なくとも、大淀は少しだけ息を吐いた。
「では……問題というのは……」
「あぁ。彼らは乳房から補給液が出る機能が残る……恐らくな」
つまり、母乳の生成と分泌が止まらない、ということだろう。
「なにか……彼女たちを元に戻す方法は……」
「今の時点では思いつかない。あとは……あいつらがどうしたいかだ」
大淀は言っている意味が分からず、キョトンとしてしまう。
「千歳のように補給が可能で、それが母乳という形で出てくるなら……俺があいつらをずっと診てやるか、ってことさ」
「そ、それって……提督が伊勢さんたちと肉体的な関係を持ち、彼女たちから補給を受けて彼女たちの心の均衡を保つ……ということですか?」
音無は頷く。その表情は険しいままだ。
「本当なら同じ艦娘に頼むべきなんだろうが……扶桑や陸奥から聞いたよ。日本の戦艦は、駆逐艦や軽巡と言った軽量タイプの艦の憧れの的だ、って」
「は、はい」
「だとしたら……そんな憧れを持ってくれている子たちに、乳房を吸わせて補給させるなんていうこと、頼むことができると思うか?」
「っ……無理、だと思います」
大淀が絞り出した言葉に音無も『だろうな』と続けた。
「もちろん事情は皆知っているだろうが、それと伊勢たちが頼ろうと判断できるかは別の話だ。伊勢たちは……恐らく食事、補給したら定期的に母乳を絞り出してやらないといけないだろう。そういう体にされているはずだ」
「深海棲艦に効率的に補給させるために……ですか」
「あぁ。多分な」
大淀は改めてこのような処置を施した存在に対して、見えないながらも怒りを燃やした。
「酷い……あまりに酷すぎます‼」
「そうだ。だったら……艦娘の拠り所である提督ができる限り頑張るしかないだろう」
この時、既に音無は伊勢と日向、さらに捕らわれている艦娘たちが解放された場合、彼女たちに必要な処置を全て自分が施すと決めていた。
「で、ですが!それでは、あまりに提督への負担が‼」
「まぁ、かなりキツイだろうな。でも……それで少しでも皆の抱える負担と絶望を軽くしてやれるなら……俺の体くらい安いモンだ」
音無は千歳と肉体関係を持った時点で、他の艦娘たちとも深い仲になる可能性が高いことを感づいており、場合によっては性行為が艦娘のケアにもなると気付いていた。
そして、艦娘が自分から性交を望む相手は、提督しかいない。
つまり、そういうことである。
だがこの瞬間、大淀は自分の中にあった音無への恋心をどう処理するべきか悩んでいた。
「(もし、提督が伊勢さんたちや他に捕らえられている艦娘のケアに加えて、提督と深い仲になりたいと思う艦娘とも関係を持ったとしたら……私が想いを伝えることは、むしろ提督にとってよろしくないのでは……?)」
大淀の中に、音無の負担になるのでは、という『恐れ』が生まれてしまった。果たして、これが今後、どのような影響を及ぼすのか……それは、神のみぞ知る。
その夜、音無は提督専用の露天風呂に浸かりながら、今後のことを考えていた。
「明日は千代田に空母を担当してもらって、掃討艦隊にはこれまで通りに出撃を……建造はしばらくする必要はないだろうから、遠征で燃料と弾薬を大量に確保してもらって……」
このようなことを当たり前に考えながら過ごすようになったあたり、音無もすっかり一人前の提督である。
まぁ、慎重すぎるくらいなのでゆりやチャーから言わせれば、『この間の大量建造祭り並みにもうちょっと大胆になってもいいんじゃないか』とのことなのだが。
だが、そんな音無の脇腹をつねる人物がいた。千歳である。
「いてててて……」
「提督。思わぬ事態が起きてより慎重にならなければならないと思われるのは大事ですが、それで逆につまずきでもしたら、目も当てられませんよ?」
「うぅっ……それを言われると反論できねぇな……」
「もぅ……せっかくお風呂でのんびりしていらっしゃるのですから、もう少し肩の力を抜いてください」
千歳の豊満な乳房を『ムギュウ』と腕に当てられながらそんなことを言われては、音無も『はい……』という外なかった。
なんというか、既にかかあ天下になりつつあるように思えるのは気のせいだろうか。
すると、緊張しっぱなしの音無を見かねたのか、千歳は音無の頭を抱え込むと自分の乳房で抱き締めた。
「ち、千歳……?」
「提督。捕まっている艦娘が他にいないかとか、皆ができるだけ傷つかないようにするとか、心配するのは確かに重要なことです。しかし、だからこそ仕事中とそうでない時の区別はしっかりつけてください」
千歳は、音無が全てを自分で抱え込んだ挙句、『壊れて』しまうことを恐れていた。
前任提督もまた、音無と形は違えども色々な形で自分を追い込み、働き過ぎによる過労で倒れたことがあったらしい。
そんな話を覚えている千歳からすれば、音無が艦娘を気遣うあまりに自分のことを蔑ろにしてはいけないと思うのは当然である。
「あ、あぁ……すまない。ちょっと考えすぎてたみたいだ……」
「いいえ。行き過ぎる提督をお引止めするのも、艦娘の務めですから」
千歳が音無の頬にキスをすると、音無も思わず彼女を抱きしめる。
「キャッ、提督……」
「まったく……こんなことして、寝られると思うなよ?」
音無の目は、すっかり獣欲を宿した『オス』のそれになっていた。
先ほどまで伊勢と日向の処置を、まったく無反応と言っていいほどにして見せた時とは別人である。
「あ……はい♡」
音無は千歳の腰と乳房に手を這わせると、ゆっくりと撫で始めた。
「あぁんっ……もっと、触って……いいえ、吸ってくださいっ……」
頼まれた通り千歳の乳首に吸い付くと、チュウチュウと吸い始めた。
千歳の乳首から、じんわりと母乳が滲みだす。
音無がその母乳をゴクゴクと飲むと、あっという間に主砲が最大仰角状態となる。
「あぁっ……今日もすごい……」
湯船に浸かっていることもあって、音無はいつも以上に軽々と千歳の体を持ち上げる。
「挿入るぞ。千歳」
「はいっ♡」
持ち上げた千歳の腰を下ろすと、自分の主砲を千歳の格納庫にズブリと挿入した。
お湯の中であるためか、2人の動きに合わせて揺れる湯船の水音以外は聞こえない。だが、結合部からはわずかだが泡が昇っていた。
「あはぁっ……提督の主砲がぁ……千歳の格納庫で暴れてますぅ……」
「お前が暴れさせたんだ、ろうっ!」
湯船の中で千歳の腰を掴んで上下させ、ズボズボと奥まで突き上げる。
「あんっ、あんっ、はあんっ、もっと、奥、ガンガン突いてくださいいっ!」
「あぁ、いっぱいしてやるよっ!」
対面座位でしているため、音無は再び千歳の乳房に吸い付いた。
「ひゃあぁんっ!?しょ、しょんなっ、じゅぼじゅぼしながらおっぱいらめれすぅっ♡」
千歳は吸い付かれた乳首から母乳を勢いよく噴射してしまう。音無はそれをゴクゴクと喉を鳴らして飲み干しながら千歳への強烈なピストンを続けていた。
「(あぁ、ちくしょう!千歳のおっぱい飲んでたら、いくらでもできそうな気がするっ!)」
夢中になりながら繰り出す吸い出しとピストンにより、千歳の頭はもう快楽で埋め尽くされていた。
そして、いつの間にか自分から抱き着いて音無を強く求めていた。
「もっとぉ、もっとすってくらさいっ!ちとせのおっぱい、からっぽにしてくらしゃいっ!おにゃかにはいっぱい、いっぱいびゅーびゅーしてくらしゃいっ!あんっ、あんっ、はあんっ♡」
「うぅっ、千歳っ……射精る(で)っ!」
――ビュウッ!ドクドクドクッ……!ビュビュビュウッ‼
「あっ、ああああぁぁぁぁぁぁんっ……♡」
「ぐっ、うぅぅぅぅぅぅぅ‼」
音無は全く収まる気配のない三式弾の連続砲撃に顔を歪ませつつ、千歳の格納庫(子宮内)に大量の三式弾(精液)を発射していた。
「と、止まらねぇ……っ!」
10秒以上たっても射精が終わらず、やっと止まったと思った時には結合部から溢れ出た精液が水面まで浮き上がり、千歳の下腹部が『ポッコリ』と膨れ上がっていた。
「ま、マジか。こんなに出るのか……補給の影響か……?」
「か、可能性は、あります、ね……」
千歳も息も絶え絶えと言わんばかりにぐったりとしていたが、音無の疑問に答えることはできていた。
すると、絶頂した千歳の顔を見た音無の中で、再び獣欲がムラムラとこみあげてきた。
「あんっ、提督ったらぁ……そんなにしたいですか?」
「あぁ。正直、収まりそうにない」
「うふふっ、じゃあ……」
千歳は腰を持ち上げて立ち上がると、湯船の縁に手を付いて、白濁が溢れている割れ目を強調するようにムチッと肉の付いた尻を突き出してきた。
「今夜も寝かさないでくださいね♡」
「……寝られるかよっ!」
「あんっ♡」
音無は後ろから千歳の格納庫に再び主砲を突き込み1度発射した。その後、ベッドに戦場を移した2人は、一晩中絡み合うのであった。
ここからはパラドックス艦娘に加えて鹵獲改装された艦娘という存在も登場します。
それらの存在も合わせて楽しんでいただければ幸いです。