多分、皆さん大好きですよ~
朝5時、目を覚ました音無はふと隣を見た。
隣では大淀がすやすやと寝息を立てており、ぐっすり眠っている。
「……流石にヤリ過ぎたか……?」
だが、そんな大淀は満足げな表情をしているため、ひとまずよかったのかな、と思い直すことにした。
「……ったく、ホントにカワイイな」
音無は大淀の頬に『チュッ』とキスすると、自分は起き上がり、シャワーを浴びに行った。
「ふぅ……ちょっと張り切りすぎたな……」
昨夜の情事によるアレコレを洗い流した後、体を拭いて服を着こんだ。
そのまま大淀を残して外へ出ると、部屋の外に誰かが立っていた。
それは、ニコニコと微笑んでいる千歳だった。
「千歳、あ、その……おはよう?」
「はい。おはようございます」
「あ~、その……どこまで知ってる?」
すると千歳は『うふふっ』と意味ありげな笑いを見せた。
「提督が大淀さんを猛る欲望のままにズコバコと犯しまくったところまで、ですかね?」
「全部じゃねぇかぁ……」
音無は思わず顔を真っ赤にしながらその場に蹲ったのだった。
「まぁまぁ。提督が大淀さんのことを気に入ってくださったのなら、私は嬉しいですよ♪」
「……怒らないのか?」
千歳は全く笑顔を崩さない。それも、『目が笑ってない』という奴ではなく、本当に穏やかな笑顔なのだ。
「そうですねぇ……嫉妬しない、と言ったらウソになりますけど……でも、それ以上に大事な仲間、家族が想いを遂げることができたっていう嬉しさの方が強いですね」
「そう、なのか?」
「はい。私たちは艦娘。普通の人間とはちょっと感性も含めてズレているので」
だが、言われてみれば納得もできる。
確かに艦娘の面々は常人とはかなり異なる感性を持っている場合が多い。
だが、音無が違和感を覚えないのは、性格や特技と言った個性が濃すぎる死んだ世界戦線のメンバーと一緒にいたからだろう。
「まぁ、それも含めて皆カワイイんだけどな」
「うふふっ、そう言われると嬉しいです♪」
だが、そこで音無が『うおっ』と少しふらついた。
「あら、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。いつもはお前から『補給』受けて連戦してたから問題なかったけど……やっぱ『補給』なしはちょっとキツイな……」
すると、千歳が『こっちへ』と言って音無を空き部屋に引き込んだ。提督用の宿舎は提督用の寝室と別に、艦娘たちを迎え入れられるように多数の寝室を用意してある。その理由は、提督との夜戦を望む艦娘が複数いる場合、一部屋では対応できない可能性があるから、とのことだ。後で千歳に聞いた話では、前任の提督は自分の寝室以外使用したことはないらしい。
「ち、千歳?」
「そのままではお仕事に支障が出てしまいます。ですから……」
千歳はベッドに座り込んで服の前をはだけると、さらにブラジャーをたくし上げて乳房を『ぷるん』という擬音がしそうな勢いで露出させた。
「お、おい?」
「提督、今のうちに『補給』しちゃってください」
甘えるような声で言われて、実際疲労が残っている状態で断れる音無ではなかった。
「じゃ、じゃあ……いただきます」
「召し上がれ」
千歳の乳首に吸い付くと、チュウチュウと母乳を吸い出す。
「あんっ♪」
「んっ、やっぱり千歳のおっぱいは美味しいな」
「うふふっ、気持ちいい♡」
結局、両の乳房(燃料タンク)からたっぷりと補給したことで、音無はすっかり回復したのだった。
なお、ベッドでスヤスヤ眠っていた大淀が目を覚まし、昨晩の情事を思い出して顔を真っ赤にするのは、それからさらに2時間以上後だった。
音無が執務室に入ると、今日の秘書艦である大井が待機していた。
「おはようございます、提督。昨夜はずいぶんとお楽しみだったようですねぇ」
大井は茶化すように言ってくるが、こちらの目は笑っていない。
「わ、悪い。その、つい、な」
だが、そんな険悪な雰囲気も一瞬で霧散すると、大井は『冗談ですよ』と笑って見せた。
「提督は頑張りすぎなくらいですし、それで艦娘も喜んでいますから、別に構いませんよ」
「そう、なのか?」
「はい。他の鎮守府の『私』はそこまでではないかもしれませんが、この鎮守府の『私』は、提督のことを快く思ってますよ」
大井が見せてくれた笑顔に、音無も思わず『ありがとうな』と微笑むのだった。
「じゃあ早速で悪いけど、昨日着任したDeytschlandを呼んでくれ。今日は彼女に演習してもらって、必要な装備も見繕わなきゃいけないから」
「はい、了解しました」
大井が出ていくと、千歳も『私も朝食の後演習に向かいますので』と言って出ていった。
数分後、大井がDeytschlandとScharnhorstを連れてきた。やはり同じドイツ艦だからか、一緒にいることが多いようだ。
「グーテンモルゲン、Admiral」
「オッス、Admiral」
どちらかと言うとDeytschlandの方が礼儀正しいようで、海賊のようなScharnhorstに比べると大人しい。
「ドイッチュラント。今日はお前に装備を見繕った上で演習をやって、練度を上げてもらう。そうしたら、鎮守府近辺の掃討艦隊に加わってもらいたい」
「Scharnhorstから、お話は伺いました。通商破壊くらいでしか使われなかった私の力、Admiralの望むようにお使いください」
「もちろん、必要な時に前線に出てもらう可能性は十分ある。掃討艦隊に加わることで練度を向上させる意図もある。どんな規模でも、実戦は決して無駄じゃない。よろしく頼むぞ」
「はい」
「じゃあ、演習場には俺が案内しておくぜ」
「ああ、よろしくな、シャル」
「おう」
まず音無はチャーの元へ向かい、Deytschlandに向いた装備を問い合わせた。
「そうだな……主砲と副砲はそのままとしても、魚雷発射管と偵察機はつけたいな。偵察機さえあれば、制空権が取れた時に弾着観測射撃ができる。高速艦が必要な任務に参加させたいなら、これもありかもな」
チャーが取り出したのは、主砲でも魚雷でもない物体だった。
「これは?」
「これは『ロ号艦本式缶』と『改良型艦本式タービン』、『新型高温高圧缶』と言ってな、艦娘の最大速度を大幅に上げることができる装備だ」
「そんな装備があるのか。確かに速度が上がれば回避力も上がるし、足の速い艦に追従しやすくなるな……」
「だが、さっきも言ったように、それだけでスロットを食うからよく考えた方がいい。『補強増設』があれば別かもしれないが……」
「補強増設?」
「あぁ。練度30を超えた艦娘に『補強増設アイテム』を使用することで艦娘にスロットを増やして、補強装備を加えることができるってやつさ」
「へぇ……じゃあ、普通のスロットに主砲や副砲を装備しても、さらに缶などの特殊装備を加えることができるってわけか」
「まぁ、その解釈で間違ってないな。ウチだと……古参メンバーは大体作れるな。で、肝心の『補強増設アイテム』だが……」
チャーが倉庫へ向かう。
倉庫の扉を開けると、一目ではなにかは分からないような装備が多数並べてあった。
「チャー、まさかこれって……」
「お察しの通りだ。これが『増設アイテム』って奴だ」
「じゃあ、千歳や鈴谷みたいな練度30を超えた奴に使ってやれば……」
「あぁ、事実上1つスロットを増やすことができる。だが、改装したらまた使わなければいけないから、今はまだ使わない方がいいだろう。あ、千歳たちはもうすぐ改二になる(練度50を超える)から、使うならあいつらからがいいかもな」
「じゃあ、そのつもりで用意しておいてくれ」
「あいよ。で、ドイッチュラントには『零式水上観測機』とこいつを装備してやるといい」
チャーが取り出したのは、中型の三連装砲だった。
「これは……戦艦の砲か?」
「あぁ。『30.5cm三連装砲』って言ってな、本当はソビエトの『ガングート級戦艦』が装備している奴だ。俺がこの中を探った時に残っていたのを使えるように整備しておいた。この前大淀に確認したら、前任の時にガングートが着任していて、改装した時に取っ払ったこいつが残っていたそうだ。データを確かめた結果、ドイッチュラントにもフィットするらしいから、装備してやれ」
「おぉ、純粋に火力が上がるのは嬉しいな。でも、空襲受けたのによく残ってたな」
「これも大淀に聞いたが、ノーマル装備のいくつかは、改装備が使えなくなった時の予備として地下室に保管していたらしい。これもそのおかげで難を逃れた装備の1つだ」
こうして、装備2つをDeytschlandに装備してやる。
「ふふふっ。艦隊決戦でも戦って見せますわ」
こうして、Deytschlandはそれぞれに演習を始めた。その横では金剛や比叡、長門も演習をしている。
「よし。じゃあ俺たちは……」
音無が執務に取り掛かろうとすると、「ギュウゥゥゥ」と腹の虫が大きく鳴った。
「提督、もしかして……」
恐る恐る大井が聞いてみると、音無が「あ~」と抜けた声を漏らした。
「そう言えば、演習のこととかで頭がいっぱいになって朝飯食うの忘れてた」
音無がそんな抜けたことを呟くと、大井が『プッ』と吹き出して笑う。
「す、すみません。提督がお腹を鳴らすの見るなんて、初めてで……」
今まであまり感情を顔に見せていなかった大井の笑う姿を見て、音無もつい笑みをこぼす。
「悪いけど、先に飯食ってもいいか?」
「ええ、お腹が空いては水雷戦はできませんものね」
「普通に『腹は減っては』でいいだろ?」
音無が冷静にツッコミを入れると、大井はまた吹き出し、音無もつられて笑いながら食堂に向かった。食堂へ入ると、夜間哨戒と掃討出撃を終えたらしい艦娘たちが遅い朝食を摂りに来ていた。
「あれ、珍しいな提督。こんな時間に」
夜間哨戒から戻ってきた天龍が、感じた疑問を音無に投げかける。
「ああ、演習の打ち合わせとか先にしてたら、朝飯食うの忘れてた」
「私たちのためにお考えいただけるのは光栄ですが、無理をなさらないでくださいね」
天龍に合わせて、本当に心配そうな顔で榛名が覗き込む。
「ああ。無理するなって言ってる本人が倒れちゃ、説得力ないもんな」
「そ・う・だ・よ♡」
席に着いた直後、背後から伸びてきた腕が音無の首に絡んでくる。その時、確かな大きさとハリのある柔らかい感触を音無は背中に感じた。こんなわざとらしいリアクションで音無に絡んでくるのは、いくら妖艶でも小柄な如月を除いて、1人くらいしか思いつかない。
「わざわざ後ろから抱き着くな、鈴谷」
「え~、だって、提督にビックリして欲しかったんだもん」
この鎮守府の重巡洋艦では最古参に当たる鈴谷だった。音無に気付かれても、鈴谷は背中から離れない。むしろ腕の力を強くしてさらに密着してくる。普段は制服で隠れているが、鈴谷もまた重巡洋艦(現在は航空巡洋艦だが)の名前にふさわしい胸部装甲の持ち主である。
音無がここまで平然としていられるのは、より大きい装甲を持ち、色気を兼ね備えている千歳との夜戦に慣れたからであろう。
「(少し前の俺だったら、これだけで取り乱していたんだろうな。この柔らかさとハリを併せ持っている感触に、なにも感じてないわけじゃないけど)」
音無が思いの外動揺していないので、鈴谷が背中にもたれかかりながら「ちぇ~」と声を漏らす。
「やっぱ千歳さんのおっぱい知っちゃったら、私のじゃダメかぁ」
「んなわけねぇだろ。司令官がなんでも顔に出しちゃ、皆を動揺させるだけだろ。それに、昨夜大淀とシたからな」
音無のいきなりのカミングアウトに、天龍は吹き出しそうになりむせて、隣にいた龍田は「あら~」とニヤニヤして、駆逐艦たちは顔を赤くしている。背中に抱き着いていた鈴谷も、なぜか動揺している。音無の背中と鈴谷の胸が密着しているので、心臓の鼓動の早まりようが分かるのだ。
「大淀が起きてこないのは、あいつが可愛くて何回もヤリまくって疲れさせちまったから。本人が自虐するあの細い体に欲情してたんだ。お前の抱き心地よさそうな体だったら大歓迎だよ。あと、お前普通に可愛いんだし」
ド直球な誉め言葉が急降下爆撃してきて、鈴谷の顔面が熱に包まれる。鈴谷は赤くなった顔を隠すように顔を音無の背中に押し付けながら、恐る恐る聞いた。
「じゃ、じゃあ、私もシてくださいって言ったら、シテくれる?」
公衆の面前で夜戦の予約をする姿を見て、駆逐艦どころか天龍や目の前で聞かされている榛名も顔を赤くする。流石にこの場でそこまで言われて、音無も黙りながら後ろを向く。
音無が顔を向けた時、そっぽを向いて顔を赤くしていた鈴谷が、パッと音無から離れる。
「ごめんごめん、ウソウソ。千歳さんみたいに身持ち重くないし、大淀さんみたいな真面目タイプじゃないし、こんな尻軽と一緒にいたら、提督も軽く見られて……」
鈴谷が言い訳を並べながらその場を去ろうとすると、音無が鈴谷の手首を握ってグイッと引っ張り、今度は音無が抱き締めた。
「て、提督?」
「尻軽女が、こんな震えながら意地張るかよ」
音無は抱き締めながら、放した右手で鈴谷の頭をポンポンと撫でる。
「お前が不安がってる駆逐艦や軽巡を気にしてくれてるの、知らないと思ってたのか?お前は軽く見えるように振舞ってるけど、皆のことを気遣ってくれる、すごく真面目なやつだ。お前が軽いって思うやつは、頭が軽いアホだって突っぱねてやる。だから、気にせずいつも通りにしていろ」
さらに誉め言葉を並べられて、鈴谷は誤魔化した自分が恥ずかしくなってきた。そして、公衆の面前でこんなことをやってしまう結果を招いたことも恥ずかしさを掻き立てる。それでも、聞かずにはいられない。
「じゃあ、今夜、いい?」
「明日出撃だから、程々でいいならな」
オッケーをもらえると、鈴谷は急に顔が綻んだ。
「え、えへへ……」
音無が鈴谷の頭を撫でてると、食堂の入り口に人気を感じて振り返る。そこには、赤い顔で顔を赤くしながら、音無たちを見つめている大淀がいた。
「あ、大淀、おはよう……どっから聞こえてた?」
「……人の情事をサラッと暴露しないでくださああぁぁぁぁぁいっ!」
大淀が大声で叫び、音無が『そりゃそうかぁ』と言う顔をしながら天龍たちに見守られる中で15分ほど説教を受けた。
食事当番の鳳翔に「お疲れ様」と言われながら軽食を摂った音無は、大淀と大井を連れて執務室に戻った。まだ大淀の機嫌は悪いらしく、ムスッとしている。
音無も自分が暴露されたらこうなっていたかもしれないと反省し、笑ったりせずちゃんと謝罪した。
「悪かった。鈴谷がお前みたいに自虐するもんだから、元気づけてやりたかったんだけど、上手く言葉が見つからなくてな」
「まあ、提督が皆さんを思いやってくださるのは分かってます。こちらこそ、ムキになって怒鳴ってしまい、申し訳ありません」
「じゃあ、お相子ってことで」
「提督がそれでよろしいのでしたら」
お互いを許し合えたところで、音無が椅子に座ると、大井が「では」と話を切り出す。
「先ほど帰還した掃討艦隊が、新しい艦娘を発見したので連れて帰ってます。隣の待機室で待ってもらっています」
「分かった。それじゃあ、呼んでくれ」
大井が隣の部屋に声をかけに行き戻ってくると、その後に新任の艦娘が入ってくる。
「いい風来てる?次世代型駆逐艦のプロトタイプ、あたし、天津風の出番ね」
「うち、浦風じゃ、よろしくね」
「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か。いいだろう。僕が行こう」
「こんにちは。最新鋭軽巡の阿賀野でーすっ。ふふっ」
「待たせたわね、司令官。神風型駆逐艦一番艦、神風。推参です!」
他の駆逐艦はともかく、最後の『神風』を見た音無の第一印象は『元気な子だな……』というものだった。そして、『阿賀野』と名乗る軽巡洋艦は、天龍並みの豊満な軽巡のようだ。
「ん?単装砲に連装魚雷……もしかして、結構古い駆逐艦なのか?」
「えぇ。私は八八艦隊時代に建造された駆逐艦だけど、そうねぇ……私の後に建造されたのが『睦月型駆逐艦』なのよ」
「じゃあ、睦月たちより古いってことか?こう言っちゃなんだが、諸々の戦闘能力は大丈夫か?」
神風は『確かに』と前置きした上で続けた。
「私は睦月型より古いこともあって、太平洋戦争における艦隊決戦に使えるような駆逐艦ではなかったわ。でもね、私は大戦を生き延びて、最後は復員輸送にも従事したの」
「そうなのか。古いって言っても様々な形で貢献してくれたんだな」
「えぇ。だから言わせてもらうわ、皆、ついてらっしゃい!」
一見子供っぽく見える彼女も、やはり歴とした艦娘ということである。まあ、実は睦月型より体は大人であることを知るのは、もう少し後の話である。
次に音無が見たのは、『天津風』と『初月』であった。
「この2人……なんか主砲が妙だな?」
すると、音無の疑問にたまたまいた駆逐艦の朝潮が答えてくれた。
「天津風や秋月型駆逐艦、あと島風っていう駆逐艦の艤装にはね、『連装砲君』、『長10cm砲ちゃん』、『連装砲ちゃん』っていう、自立行動ユニットみたいなものがあるの」
「自立……じゃあ、あの主砲は自分の意志を持っているっていうのか?」
「えぇ。自分の意志で動くことも、砲撃することもできるの。ただ、基本的には本体である艦娘の指示で動くようになっているから、やっぱり艦娘の練度が大きく影響するけどね」
すると、『よろしくお願いします』と言わんばかりに天津風の『連装砲君』が手を上げて音無に挨拶してきた。
音無も『よろしくな』と挨拶したうえで握手してあげた。
「なるほど……えぇと、天津風と浦風が『陽炎型駆逐艦』で、初月が『秋月型駆逐艦』、神風が『神風型駆逐艦』か……この鎮守府近辺じゃ出てこないよな?」
朝潮も『はい。そのはずです』と答える。
「これも、パラドックスの影響、ということでしょうか?」
「かもな。だが、強力な仲間が増えてくれるのはありがたい。皆、よろしく頼むぞ」
音無に敬礼した艦娘たちは、それぞれの仲間に案内されて寮へと向かったのだった。結局、この日は作戦の前日ということもあり、Deytschlandを始めとした新任の艦娘の演習で終えた。
そして、夕食を終えた後……部屋に来た鈴谷とそのままベッドに入ると音無は思っていたが、鈴谷のリクエストは意外なものだった。腕を絡めて抱き着いている鈴谷と共に向かったのは、風呂場だった。
「意外だな。そのままベッドでシたいのかと思ったけど」
「だって、千歳さんも大淀さんもベッドで初めてだったんでしょう?どうせ初めてするなら、2人と違う初めてがいいもん」
鈴谷なりに、音無の記憶に残るものにしたいという気持ちの表れなのかもしれない。
洗面所に入ると、音無は早速服を脱ぎ始める。上着まで脱ぎ終わって振り向くと、後ろにいる鈴谷がネクタイしか外しておらずモジモジと膝を擦り合わせている。
「もしかして、緊張してる?」
「その、服越しだとなんか思い切りが付くんだけど、いざ脱ぐってなると恥ずかしさが滲み出てきて……」
普段は自分も誤魔化して、恥ずかしいのを隠していたらしい。すると、ズボンまで脱いで下着だけになった音無が、そっと鈴谷の前に立ち、そっと肩に手を置く。
「ダメじゃなけりゃ、俺でいいかな?」
音無が尋ねると、鈴谷は小さく頷いて腕を下ろす。鈴谷が大人しくなると、音無は鈴谷の制服のボタンを摘まむ。1つ取るごとに胸元の膨らみが大きくなっていき、上着のボタンを全て外すと、詰められていた大きな胸部装甲が一気に膨らむ。
「(これが、鈴谷の本当の胸囲……)」
初めてみた鈴谷の美しい肢体に、音無は言葉を失う。音無がブレザーのボタンも1つずつ外していくとと、白い肌と大きい双丘、それを包むえんじ色のブラジャーが露わになる。
「結構、大人っぽいの選ぶんだな」
「幻滅する?」
「いいや、お前の引き締まった体とキレイなおっぱいによく似合ってる」
真顔で体のことまで誉めてくるので、鈴谷の中で恥ずかしさが爆発しそうになる。すると、ブラを外されて少し吹っ切れたのか、鈴谷がスカートのファスナーを外してストンと落とし、ブラと同じえんじ色のショーツが見える。
「なんか、すっげぇいいもの見せてもらってるって気がする」
「そ、そぉ?」
続け様に誉め言葉をかけられて自信がついたのか、鈴谷は強張っていた顔を綻ばせて自分で残りを脱ぎ始める。ブラウスを脱いで篭に入れると、ショーツを脱いでからブラのホックを外し、ゆっくりと胸から放す。下着の拘束から解放された胸が左右に揺れて、ピンク色の小さい乳首が姿を見せる。
鈴谷の全身が露わになると、いかに健康的な体をしているかを伺わせる。自分だけ隠すのは不公平だと思い、音無も一息に下着を下ろし、最大仰角まで上がった主砲を見せた。千歳や大淀は同じようなことを言っていたが、鈴谷は驚き過ぎているのか言葉が出ないらしい。
こうして違う反応をしてもらえるのは、音無としても悪い気がしない。鈴谷が主砲に目を奪われているように、音無も少し動く度にユサユサと揺れる鈴谷の胸から目を離せない。
「その、もしよければ、今触ってみてもいいか?」
「いいけど、お風呂入らなくて大丈夫?」
「せっかくだし、濡れる前のお前の肌に触れておきたい」
「も、もちろん、いいよ」
鈴谷が両手を鎖骨に被るように置くと、音無は手を伸ばして鈴谷の乳房をゆっくり握る。千歳の胸の大きさがバレーボールなら、鈴谷はハンドボールと言うのが音無の感想だった。それでも、千歳に負けない弾力と柔らかさが、動かす度に指1本1本に伝わる。少し強めに揉んで左右に引っ張ると、鈴谷が「んっ♡」と可愛い声を漏らす。
「悪い、痛いか?」
「ううん、提督に触ってもらえるのが、嬉しいなって」
「素直だ、やっぱり可愛い」と音無は胸の中で思った。
鈴谷も恥ずかしそうにではあるが、音無の股間にゆっくりと触れてきた。
『ビクンッ』と跳ねあがった単装砲に思わず『わっ』と驚いた鈴谷だが、音無は気にせずに鈴谷の体の感触を楽しんでいる。
「千歳はフワフワだけど、鈴谷はモチモチって感じだな。それぞれに魅力があって、すごくいいと思うよ」
「えへへ~。そう言われると、なんか嬉しいな♪」
段々鈴谷も羞恥心が薄れており、笑顔も少しずつだが柔らかくなっていた。2人は椅子に並んで腰かけると、向かい合いながら触れ続ける。右側に座った音無は右手で鈴谷の左胸を揉み、鈴谷は触れるだけだった音無の単装砲を握ってみる。
「こんな、ビクビク動くんだね」
「大淀も同じような反応してたよ。いくら艦娘の馬力でも壊れたりするようなことはないと思うから、もう少し強く握ってもいいぞ」
音無に言われるがまま単装砲を強く握り、鈴谷は手を動かしてみる。鈴谷の細い指が動く度に砲身を包む皮が伸縮し、砲口が出たり隠れたりする様子を、鈴谷も面白そうに見る。
鈴谷の手の動きが滑らかになってくると、音無は彼女の左胸から右手を放して背中側から左腕を伸ばし、左手で胸を揉み始める。そして、空いた右手を鈴谷の秘所に滑り込ませる。
「んひっ!」
「ごめんな。最初は痛いかもしれないけど、慣れたら大丈夫だと思うから」
音無がそう言って秘所を指で探ろうとすると、鈴谷が自分から少し足を開いた。
「気持ちよくなかったら怒るよ♡」
怒ると言っておきながら、鈴谷はむしろ微笑んでいた。そして、お返しと言わんばかりに単装砲への攻撃を激しくする。何回か砲身を扱いたことで、砲口から先走りが滲み出てきた。
「それ、竿に塗ったら動かしやすいと思う。俺も、その方が気持ちいい」
「そう、じゃあ」
鈴谷は手の平を砲口に押し付けて先走りをたっぷり付けて、再び砲身を擦り始める。水分を持った手で擦ってクチュクチュと鳴る水音が、鈴谷がしていることの卑猥さを実感させる。単装砲への愛撫に夢中になって、鈴谷は自分の右肩が音無の胸板に乗っていたことに気付く。
鈴谷は体を起こそうとも考えたが、音無がその上から覆い被さるようになり、鈴谷に密着しているので、いいかと思い直した。音無も触りやすくなった鈴谷の秘所を指で弄る。秘書の入り口周りを入念に擦って愛液が出ると、中にゆっくりと指を挿入して出し入れをする。
「ん、んぅ、ひうぅ♡(胸のタンクも第一格納庫も、最初は優しくこねられて、ちょっとずつ強く弄られて、すごく、気持ちイイ)」
「鈴谷の指も、すごく気持ちがいいよ」
まるで考えていることが分かるかのような音無の言葉を聞いて、分かり合えているのかと鈴谷は嬉しくなる。そう思うと、少し手の力が強くなり、音無が「うっ」と小さく唸る。
「ご、ごめん。痛かった?」
「いや、思ったより強かったから驚いただけだ。左手は放したくないしな」
音無はそう言って、鈴谷の左胸を強めに揉んでいる。すると、鈴谷がもどかしくなったのか立ち上がって音無の前に膝をつく。
「どうせだからさ、提督がもっと気持ちよくなることしたいな♡なんかリクエストある?」
鈴谷からの嬉しい申し出に、音無はお茶を濁さないようにちゃんと考える。
「(千歳たちもしたことないのを鈴谷はやってみたいんだよな。でも、パイズリとかフェラはやってもらったし、でも藤巻たちに教えられた尻穴でのアナルセックス?っていうのはまだ難易度高いし……)」
少し考えると、音無は立ち上がって鈴谷に単装砲の砲口を向ける。
「胸、外側からしっかり押さえてくれるか?」
音無に言われるまま鈴谷が胸を外側からグッと押さえると、音無は単装砲を握って谷間に挿入してきた。胸に対して垂直に挿入して行うパイズリの一種で、『乳マンコ』とも呼ばれるプレイの1つだ。
「鈴谷のタンクに、提督の主砲が入っちゃった」
「何度か千歳に胸でしてもらったんだけど、いつも顔に向けて出し入れはしてたからこれを今度試してみたいと思ってたんだ。鈴谷の大きさならできるかと思ったけど、ばっちりだな」
「じゃあ、千歳さんもまだしたことないんだ」
「ああ、お前が初めてだ」
「そっか、やったぁ」
嬉しそうな鈴谷の顔を見ると、音無はゆっくり腰を動かし始める。先走りを塗っておいてもらったので、胸の中でも単装砲はスムーズに動く。砲口が胸の奥にトントンと当たる感覚が、音無にプレイをされていると鈴谷を喜ばせる。
音無のペースが速くなってくると、鈴谷は胸から手を放して秘所へ宛がう。責められ方が変わった途端に、秘所の疼きが強くなってきたのだ。先程音無にされた愛撫よりも深く指を入れて、遠慮せずにグリグリと刺激する。
音無も動き方を心得たのか、少し強めに単装砲を突き込んでくる。音無の腰がぶつかる度に、鈴谷の大きな胸がタパンタパンと弾む。砲口から溢れてくるオスの匂いが、鈴谷の頭を酩酊させる。
「あぁ、男の人の、提督の匂いがぁ……」
音無も溢れる鈴谷のメスの匂いを嗅いでいるのか、腰の動きが早くなる。
「鈴谷、悪いけどそろそろ……」
射精が近いことを伝えると、ボーっとしていた鈴谷が顔を上げる。
「じゃあ、顔にかけて!提督のあつあつ三式弾の匂い、鈴谷の顔にマーキングしてぇっ♡」
「ああ、分かったよ」
音無は単装砲を谷間から引き抜き、左手で鈴谷の頭を押さえ、右手で単装砲を扱く。鈴谷が指を弄るペースを上げたところに、単装砲の砲口が突き付けられその匂いでさらに昂り、膣内を思い切り引っ掻くように指を突き上げてしまった。
「イク、イク、イックううううぅぅぅっ♡」
――ぶしゅぶしゃぁぁ!――
「射精(で)るっ!」
――どびゅるるるる!――
鈴谷が絶頂を迎えて背中を反らした直後、砲口から噴水のように白濁が溢れ出した。鈴谷の顔はあっという間にマーキングされて、先走り以上の強烈な臭いでクラクラする。
「これが、しぇいえき……これが、提督の匂い……」
恍惚の表情を浮かべる鈴谷だったが、絶頂を迎えて体が安定せず、床に手を付く。しかし、音無はそれでは済まなかった。
音無は荒い呼吸をしながら、鈴谷の腰を掴んで引き揚げさせる。膝を着かせて四つん這いにすると、むっちりとした尻を見据えながら単装砲を押し当てた。
「はぇ?て、提督……?」
「悪い、鈴谷。俺、まだ収まらないんだ……このままシていいか?」
鈴谷がようやく視線に捕らえた音無の主砲は、あっという間に最大仰角に復帰していた。
「あ……うん。来て、提督♡」
鈴谷の誘いを受け、音無は単装砲を一気に鈴谷の第一格納庫(膣内)に挿入した。
「ひぐっ!」
一瞬鈴谷は痛そうな顔をした。
「(あっ、確かに痛いっ‼千歳さんはあまり痛くなかったって言うけど……これ、結構ヤバいかも……)」
思わず鈴谷の目尻から涙が零れる。そして、獣欲に満ちていてもそんな鈴谷を見逃す音無ではなかった。
「痛いか、鈴谷?」
「う、うん……けっこー痛い、かも……」
それを聞いた音無は鈴谷の右頬を押さえて後ろを向かせると、唇を重ねてきた。初めてのキスをされた嬉しさを感じている間に、音無は鈴谷の口腔内に舌を潜り込ませてきた。
「んっ、んんっ……」
口腔内を舌に嬲られると、なぜか頭の中がじんじんと痺れてくるような感覚を覚える。
「(あっ、これ……なんか頭がポーっとする……なに?提督のツバってエッチなお薬なの?)」
そんなアホの子みたいなことを考えつつ、鈴谷の口は音無の舌と言う揚陸艇を受け入れていた。
「(あれ、なんだろ……さっきまでアソコがメッチャ痛かったのに……段々おへその下がキュンキュンしてきちゃった……)」
鈴谷自身は分かっていなかったが、既に鈴谷の体は少女から女のモノへと開花し始めていた。しかも、彼女は艦娘ということもあって、普通の人間よりも痛みに強く適応も早かったのだ。
「(ヤバい……もっとシて欲しい……鈴谷の格納庫(おマンコ)、いっぱいズボズボして欲しい……)」
鈴谷はそんな自分の感情に素直になったのか、もっと快楽を求めたのか、自分からも音無の舌に自分の舌を絡め始めた。
さらに足を絡みつかせて、音無の主砲をもっと奥へ受け入れようとしていた。ようやく唇を放すと、鈴谷は音無の腰に尻肉を押し付ける。
「いっぱい、提督の主砲、いっぱい突っ込んで。鈴谷の格納庫にいっぱい撃ち込んでーっ♡」
「そう、させてもらうよ」
音無は鈴谷に覆い被さりながら、腰を振り始める。最初は砲身の半分を出し入れする小さな動きを繰り返す。小さな動きでも腰を打ち付けると、たっぷりと肉の付いた鈴谷のバルジがプルプルと揺れる。
「あ、あぁ♡あん、しゅご、あたってる、格納庫の入り口、ごんごんされてりゅぅ♡!」
「(千歳もそうだけど、弾む尻って、なんかエロさを強く感じる)」
弾む尻と背中の美しいラインを見ながら、音無は次第に腰の振り幅を大きくする。動きは徐々に大きく、早くなっていき、音無が腰を打ち付ける度にパンパンと音が鳴る。
「あ、あ、いひ、きもひい、チンポ気持ちいぃ♡!」
音無が大きく腰を振ると、鈴谷の体も大きく前後して、体の下にぶら下がっているはずの鈴谷の胸が円を描くように揺れている。それを見た音無は鈴谷の背中に密着して、両手で胸を鷲掴みにする。
「あひぃっ!いま、おっぱいぃ!」
鈴谷が反応しる姿を見て昂るのか、音無は手全体で胸を揉みしだき、指で乳首を摘まんで刺激する。摘まむと、鈴谷の格納庫(子)の(宮)入り口(口)がキュウと締め付けてくる。
「鈴谷、もうっ!」
「らひてぇ!提督の三式ザーメン、鈴谷の格納庫(なか)にいっぱい出してぇ!」
鈴谷がさらに締め付けてくると、音無は一心不乱に腰を振り、バンと音が鳴るほどに腰を打ち付けた。
――どびゅびゅるるるる!――
「ひぎぃ、いぐ、イグうぅぅっ♡♡♡」
音無が1発目にも劣らぬ量の射精をした直後、鈴谷も背中を大きく反らして絶頂を迎えた。お互いに息も絶え絶えと言う状態で音無が単装砲を引き抜くと、鈴谷の格納庫からは大量の白濁が溢れてきた。
「射精、しゅごい、気持ちひいぃ……」
顔も下半身もドロドロの鈴谷が、ものすごく満たされた笑みを浮かべている。
「悪い、お前の胸が気持ちよすぎて、そのまま止まらなくなっちまった」
「いいよ、それだけあたしのこと気に入ってくれたんだから♡」
少し強引なやり方になってしまったが、鈴谷としては構わないらしい。
「でも、せめて風呂に入ってからやるべきだったな。ここ洗うのが大変だ」
「取り敢えず、拭けそうなトコだけでも拭いておこうか」
鈴谷に同意して後始末をすると、2人は普通に風呂に入って体を洗い、寝室でさらに体を貪り合った。
何回も抱き合ってからしばらくして、音無と鈴谷は裸のままタオルケットを羽織り、手を繋いでいた。
「ありがとうな、鈴谷。こんな俺を受け入れてくれて」
「こっちのセリフだし。次はもっと色んなことシようね♡」
そんな初々しいやり取りの後にキスを交わして、2人は眠りについた。翌朝、目が覚めた音無は起こしに来た千歳の剥き出しの胸に顔を埋めていて、母乳を飲んでしっかり回復していた。
つられるように起きた鈴谷がアタフタしたものの、千歳が母親のような笑みで迎え入れてくれたことが嬉しかったらしく、お互いに音無を支えようと意気投合するのだった。しかし、体を洗うということで風呂に行き、音無はそのまま2人に1発ずつ搾られるのだが、拒否権はもちろんなかった。
はい、みんな大好きすずやんでした~。
すずやんいいですよね~。一見ギャルなのに実は面倒見いいとか常識人だったりとかそういうギャップが……