※この作品はR-18です。

音無提督の艦娘救済道~ハーレム仕立て   作:笠三和大

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みんな大好きほっぽちゃんですが、敵である以上倒さなければなりません。
そんな思いを抱えつつ攻略法を考えます


新たな仲間と最後の攻略に向けて

 今回掃討艦隊が出会った艦娘は以下となった。

「提督……あの、私……綾波型駆逐艦、狭霧と言います。お手伝いできるよう、頑張ります」

 特型駆逐艦の子が挨拶した次は、大柄な戦艦らしい女性だった。ただし、主砲が四連装と連装という中々に珍妙な存在となっている。

「Harrow。私はLoyalNavyの新鋭戦艦、Duke Of Yokeよ」

「えっ、デューク・オブ・ヨークって……シャルと撃ち合った戦艦か‼」

 Duke Of Yoke

 それは、King George Ⅴ級戦艦の1隻である。

 目立った戦いと言えば、なんと言ってもScharnhorst率いるドイツ艦隊との砲雷撃戦であろう。

 Scharnhorstがレーダーを使用する前に開戦早々に破壊され、以後有効的な射撃ができなかったこともあって、Scharnhorstは終始圧倒されてしまったのだ。

 この時イギリス側もドイツ側も駆逐艦が随伴していたのだが、イギリス側の駆逐艦の魚雷がScharnhorstに多数命中しているのに対して、ドイツ側は有効な援護ができていなかったという点もドイツ側に不利な面だった。

 要目は以下となる。

 

 

○ 耐久 80

○ 装甲 70

○ 回避 30

○ 搭載×12

○ 速力 高速

○ 射程 長

○ 火力 72

○ 雷装 0

○ 対潜 0

○ 対空 38

○ 索敵 15

○ 運 25

 

 

 戦後まで生存した艦ということもあってか、それなりに運は高い。

 だが、それ以外はそれなりに平均的な戦艦のそれである。

 一応28ノットを出せることから艦これ基準では高速扱いとなる。

 装備は以下となる。

 

 

○ 35.6cm四連装砲(火力+18・対空+1・命中+2・装甲+1)(×4)

○ 35.6cm連装砲(×4)

○ 13.3cm連装両用砲(火力+2・対空+3・命中+2)(×4)

○ 無装備(×4)

 

 

 中々に独特の装備である。

「Oh。Scharnhorstがいるの?」

「あぁ。かつては色々あっただろうが……今はこの鎮守府で世界を救うために戦うことになる仲間だ。仲良くしてくれると嬉しいよ」

「OffCourse。ニホンの言葉にもあるわよね。『昨日の敵は今日の友』って」

「よく知ってるな‼」

 まさかの知識に驚かされた音無だが、Duke Of Yokeはにこやかに微笑んだ。

「ありがとうございます。主砲は問題だらけですが……頑張ります」

 なお、イラストレーターは金剛型やWarspiteと同じで、声帯の妖精さんはチャーチル戦車の砲手を担当する少女の声である。

 続いて入ってきたのは、空母らしい艦娘だった。

 だが、驚くことに艤装の側面には外輪が装備されていた。どう見ても外洋航行するタイプの船とは言い難い雰囲気である。

「えぇと、君は?」

「わっ、私……合衆国のPractice Type Aircraft Career、Sableと、言います……」

「ん?合衆国ってことは……アメリカ?」

「はっ、はい……」

 だが、陽気かつ豪放磊落なイメージのあるアメリ艦娘にしては、随分と内気な子のようである。

 すると、Saratogaが耳打ちしてくれた。

「彼女は確かに航空母艦ですが、アメリカの五大湖で艦載機パイロットを訓練するために五大湖を回遊する旅客船を改装した存在なんです」

 これは、小国より広い面積の五大湖を持つアメリカだからこそできた芸当である。

 激化する戦闘の中でパイロットの大量育成の必要に駆られたアメリカは、潜水艦に襲われる心配のない五大湖で航行する旅客船を改装して練習用空母にすることにしたのだ。

 湖とは言うが、五大湖は尋常ではない広さ……具体的には日本列島がすっぽり収まるほどの広さがあるので、訓練するには十分すぎるのだ。

 機関はレシプロで格納庫もなければエレベーターもない、当然ながら武装は一切搭載していないという粗末さだが、逆に言えば『これで十分』と割り切った考え方のもとに改造されたのがSableなのだ。

 内気な性格も、恐らく広いとはいえ湖から全く出たことがない船というのが影響しているのだろう。

「なるほど……じゃあ、鳳翔さんやリアと同じような存在なのか」

「その中でもかなり特異だとは思いますけどね」

 要目は以下となる。

 

 

○ 耐久 20

○ 装甲 7

○ 回避 17

○ 搭載 25

○ 速力 低速

○ 射程 短

○ 火力 0

○ 雷装 0

○ 対空 0

○ 対潜 0

○ 索敵 0

○ 運 40

 

 

 装備は以下となる。

○ 艦載機訓練員(×5)

○ 無装備(×20)

 

 

 実戦部隊どころか護衛任務すらできないが、訓練教官としては十分すぎる。

 彼女の装備である『艦載機訓練員』は、搭載した艦載機を演習に出すことによって、その艦載機の熟練度を上げ、その能力を高めることができる。

 ブラウザ版艦これではありえない装備だ(そもそもブラウザ版では艦載機を使うことによって熟練度が上がるため)。

「なるほど。逆に言えば訓練担当を思えば十分すぎる、か」

「はい。安全な場所さえ提供してあげれば、艦載機たちをより強力な『熟練』に引き上げてくれますよ」

 彼女もYorktownと同じく空母寮へ案内させる。

 続いて入ってきたのは、Duke Of Yokeと同じ旗を掲げた、スラリとしたモデル体型の女性だった……ただし、胸元は天龍やEmden同様に豊満だが。

「お初にお目にかかります。LoyalNavy所属、軽巡洋艦Carolineと言います」

「えぇと……えっ、天龍たちより古い軽巡洋艦!?」

「えぇ。近代的軽巡洋艦の祖とも言われる軽巡の発展型ですの」

 Caroline級軽巡洋艦。

 イギリスが1914年12月に竣工させた軽巡洋艦で、竣工年数という意味で言えば天龍が1919年なのでそれよりも5年以上古い軽巡洋艦であった。

 近代的軽巡洋艦の大本になったとも言われているアリシューザ級軽巡洋艦の改良型で、走・攻・守において優れた軽巡としてデビューしたのだ。

 だが、Carolineのすごさは、なんと言っても両大戦を生き延びたということももちろんだが、なんと2009年まで海上訓練施設として使用され、2011年3月に退役しているという長寿艦なのだ。

「しかも……保存されている記念艦!?」

 しかも、退役した後も記念艦として保存されているのである。

 これは、同じくイギリスが保有している有名な一等戦列艦『ヴィクトリー』に次ぐ長さの現役期間なのである。

 要目は以下となる。

 

 

○ 耐久 21

○ 装甲 7

○ 回避 28

○ 搭載 0

○ 速力 高速

○ 射程 中

○ 火力 12

○ 雷装 18

○ 対空 8

○ 対潜 18

○ 索敵 7

○ 運 60

 

 

 初期値は天龍型とほぼ同レベルだが、これまた運の数値が尋常ではない高さである。

 これは、Carolineが2009年まで曲がりなりにも『使用されていた』という実績が大きいのだろう。

「ほえぇ……またすごい奴が来たもんだな」

 装備は以下となる。

 

 

○ 15.2cm単装主砲(火力+3・命中+2)

○ 53cm連装魚雷発射管

 

 

 改装すれば『76mm単装高角砲(火力+1・対空+5・命中+2)』を持参するのも特徴である。

 もっとも、特有のカットインがあるわけでもないのだが。

 能力には問題が多いものの、船団護衛などであれば十分に活躍できるだろう。

「分かった。じゃあよろしく頼むぞ」

「Yes。お任せください」

 彼女のイラストレーターは天龍たちと同じで、声帯の妖精さんはガングートやマラートと同じである。

 彼女を軽巡寮に案内させると、今度は駆逐艦らしい装備を持った高校生くらいの少女が立っていた。ただし、胸元はそれなりに豊満であった。

「えぇと……ハジメマシテ?私は、その……ユーゴスラヴィアの駆逐艦、ドゥブロヴニク、です……」

「ユーゴスラヴィア!?また妙なのが来たなぁ……ええと、ユーゴスラヴィアがイギリスのヤーロー社に発注した大型駆逐艦、だったな」

 ドゥブロヴニク。

 複雑怪奇なる国、ユーゴスラヴィアがイギリスのヤーロー社に依頼されて建造された船である。

 だが、3隻を国内建造する予定だったにもかかわらず国内問題からその建造は中止され、ドゥブロヴニクのみとなった。

 1932年に竣工し、公試では40.3ノットを発揮している。

 武装も14cm単装砲4門、83mm単装高角砲、毘式40mm連装機関砲、53.3cm三連装魚雷発射管を持つ重武装艦であった。

 第二次世界大戦では同国海軍の主力であったが、1941年4月27日にイタリアに鹵獲され、プレムダと名を変えさせられた。

 イタリアが降伏すると今度はドイツに鹵獲され、TA32という名称で水雷艇扱いとして運用された。

 その後は1945年4月24日、ジェノアで自沈するまでドイツ艦であったのだ。

「……こりゃまた色々複雑な経緯だな」

 Uー511、ルイージ・トレッリに匹敵する複雑さである。

 要目は以下となる。

 

 

○ 耐久 16

○ 装甲 7

○ 回避 50

○ 搭載 0

○ 速力 高速

○ 射程 中

○ 火力 13

○ 雷装 18

○ 対空 12

○ 対潜 25

○ 索敵 7

○ 運 10

 

 

 装備が14cm砲と中口径であることもあって射程が中、さらに速力は島風並みという特徴を持つ。

 流石に雷装値は島風に比べるとかなり劣るが、それを込みにしても中々に興味深い駆逐艦である。

 装備は以下となる。

 

 

○ 14cm単装砲(駆逐艦向け)(火力+2・命中+2・回避+1)

○ 毘式40mm連装機関砲

○ 53.3cm3連装魚雷発射管(雷装+5・命中+2・回避+3・装甲+2)

 

 

 大型ということを考慮されてか、最初から3スロットを持つため、汎用性はかなり高いだろう。

上手く使えば、間違いなく強くなると言える。

だが、自分があちこちを渡り歩いた挙句自沈したという過去を持つからか、あまり自信があるようには見えない。

 そんな彼女の心中を察した音無は、ドゥブロヴニクの頭をゆっくりと撫でた。

「大丈夫だ。この鎮守府にはお前と同じように姉妹艦を持たず、そして期待された働きができなかった船も艦娘として生まれ変わっている」

「そ、そうなのですか……?」

 どうやら各国を渡り歩いたということからか、ドゥブロヴニクはかなり礼儀正しい性格のようで、それと同時に謙虚で控えめな性格らしい。

「あぁ。祖国や渡ってきた国とは勝手が違って悩むと思うけど、色々頑張ってほしい」

 音無にそう言われて、ようやく嬉しそうな顔を見せたドゥブロヴニクだった。

「グラッチェ……じゃなかった、ダンケ?」

「あははっ、いいよ。君が言いたい言葉で、ね」

「あ、ありがとう、ございます」

 最後はようやく笑顔になれたドゥブロヴニクであった。同じように姉妹艦のいない島風に案内され、駆逐艦寮に向かう。

 彼女の声帯の妖精さんは某赤い国の女性パイロットをモチーフにした、黒猫を使い魔にした夜間戦闘を得意とする魔法少女の声で一つ。

 そして最後は、闘牛士のような赤いマントを羽織った女性だった。

 だが、その威風堂々たる服装とは裏腹に、オドオドと自信がなさそうな雰囲気であった。

「お、お初にお目にかかります……私はCanalias級重巡洋艦、Bereaves、です……す、Spain唯一の重巡、なんですっ」

「バレアレス……今度はスペインの船か……ホントにウチ、グローバル化してきたな……」

 Canalias級重巡洋艦

 スペインが建造した唯一の重巡洋艦である。

 ロンドン条約にスペインは加わっていなかったものの、イギリスのケント級巡洋艦にタイプシップを求めたため、自然と重巡洋艦的な艦として完成した。

 この2隻は建造中にスペイン内戦に遭遇し、フランコ政権に接収されてから完成した。

 ネームシップのCanaliasは駆逐艦を撃沈したなどの活躍をしたのに対して、こちらのBereavesは武運に恵まれず1938年のバロス岬海戦において雷撃によって撃沈されているのだ。

「ってことは……えっ、深雪とかと同じで、第二次世界大戦を知らないのか!?」

「はっ、はい……その、すごく、すごい戦いだったって聞いてます」

 Canaliasが大戦を生き延びて1950年に近代化改修を行い、1975年まで運用され、1977年に解体されたという長寿艦だったのに対して、妹の方はあまりに残念な最期である。

 

 

 要目は以下となる。

 

 

○ 耐久 44

○ 装甲 32

○ 回避 30

○ 搭載 3

○ 速力 高速

○ 射程 中

○ 火力 32

○ 雷装 20

○ 対空 15

○ 対潜 0

○ 索敵 10

○ 運 7

 

 

 開戦前、内戦において撃沈していることから運の数値が低く、そして攻撃力が古鷹型・青葉型並みという点から、燃費はそれほど高くないのが特徴である。

「うぅっ……は、恥ずかしいです……」

武装は以下となる。

 

 

○ 8Inch連装砲(火力+7・対空+3・命中+1)(×1)

○ 53.3cm三連装魚雷発射管(雷装+4・装甲+3・回避+1)(×1)

○ 無装備(×1)

 

 

 確かに能力という意味では難しい存在だろう。

 だが、一癖も二癖もある艦娘たちが着任した音無からすれば、『なにを今更』という感覚であった。

「バレアレス。確かにお前は活躍もせずに沈んでしまったかもしれない。でもな、こうしてお前が艦娘になってウチに来てくれたって言うのは、そんなウチで活躍して欲しいっていうことなんじゃないかな?」

「えっ……で、できるんですか?」

 自身のなさそうな顔だったが、音無の声に上げた顔は、わずかながら希望の色が見えた。

「あぁ。どんな結果、戦いになるかは分からない。でも、お前だって間違いなく活躍できる場面があるはずだ。だから、胸を張って頑張ってほしい」

 その言葉に心が奮い立ったらしく、Bereavesは踵を鳴らして敬礼した。

「ありがとうございます。重巡洋艦Bereaves、ただいまを以て着任足します!」

 なお、イラストはイタリア艦娘と同じ方で、声帯の妖精さんは淫獣と呼ばれる豆柴の魔法少女を慕う後輩魔法少女の声で。

 彼女たちのことを考えた音無は、掃討艦隊や遠征の護衛など、様々な方面に振り分ける計画を立てていく。

 IndianapolisやSidneyも練度がかなり向上してきたので、ここらで遠征・掃討のメンバーに新しい風を吹き込むのもありかもしれないと考えていた。

「でも、当面は北方棲姫だよなぁ……チャー、今のままの編成でいいと思うか?」

「もしより確実を期したいなら、空母で制空権を取って空爆しちまうのもありだな。艦爆の急降下爆撃じゃほとんどダメージは期待できないが、艦攻の大型爆弾なら相応のダメージを与えられる。『Aー1』の搭載できる最大3tの爆弾なら、かなりえげつない効果があると思うぞ」

「基地航空隊は使えないんだよなぁ」

「残念だが、航続距離が足りねぇ。基地航空隊はもっと近くて厄介な場所……西方海域とか中部海域とかの一部以降だな」

 音無は敢えて次回は空母6隻で挑んでみるのもありかと考えた。

「事前に反撃できないレベルの攻撃を加えるか、そもそも空爆で片づけるのもあり、か……」

「あぁ。『Aー1』は『急降下爆撃可能な雷撃機』ってコンセプト……流星と同じだが、その搭載量は単発機としてはけた外れだ……全く、これだからアメリカって国は恐ろしいぜ」

 流星が800kg魚雷の搭載が限界なのに対して、SkyRaiderは3t近く……比較するのも馬鹿らしいレベルである。

「ボーキサイトを含めて資源の消耗が激しいけど……物の試しという意味で一度やってみるのもありかな?」

「あぁ。ただ、空母のみにすると一切の砲雷撃戦ができなくなるから、できる限り事前空爆で片づけるつもりでいた方がいい」

 ついでに言うと、敵主力に随伴していた艦隊の中には『軽巡ツ級』がいる。1隻だけなので全滅はしないだろうが、やはり事前に片付けることが最善だろう。

 しかし、幸いと言うべきか艦娘たちは日ごろからの鍛錬・演習もあって皆高い練度と能力を見せてくれる。

 なので……。

「……よし、次回は空母6隻で行こう」

 その夜、音無は一同を集めた。

「皆、北方棲姫に対する攻略作戦が始まったが、明日はちょっと特殊な編成で行こうと思う」

 『特殊な編成』と聞いて艦娘たちはざわついた。

 そんな彼女たちにはあえて触れず、音無は話を続ける。

「今回は空母6隻からなる機動部隊で敵を叩く」

 まさかの空母6隻という発言に、艦娘たちも驚愕したようだ。いくらなんでも無茶が過ぎると思ったのだろう。

「編成は以下とする」

 

 

○ 瑞鶴改二

○ 翔鶴改

○ 飛龍改二

○ Saratoga改

○ Graf Zeppelin Zwei

○ 加賀改

 

 

 確かに能力の高い艦娘ばかりだが、龍驤が疑問を持ったらしく手を上げた。

「なぁ提督さん。なんで蒼龍や赤城やないのか教えてくれへんか?あの子らも相応に強いやろうに?」

 音無は『いいことを聞いてくれた』と言わんばかりに笑った。

「確かに、蒼龍も既に改二だし、赤城も間もなく改二になる。だが、このメンバーにしたのはいくつかの理由がある。まず1つ、搭載量だ」

「ん?赤城も改装すれば80機以上になるやろ?それにしては搭載数の少ないグラーフもおるやんか?」

「そう。そこなんだ」

 なにを言いたいのか分からないらしく、鳳翔やPretoria Castleなどの教官役の空母たちも首を傾げていた。

 だが、音無のパートナーである千歳は気付いた。

「あぁ、そういうことですか。うふふ……随分色々考えたんですね」

「えっ、どういうこっちゃ?」

「I Dont Know……よく分からないわ」

 龍驤に続いてHornetも首を傾げた。

「ちょっとかみ砕いて説明しますね。まず提督がおっしゃっている搭載量、これは確かに赤城さんやホーネットさんでも十分でしょう。でも、『運』はどうかしら?」

「Luck?どういうこと?」

「この中に飛龍さんがいることです。飛龍さんは運の数値が南雲機動部隊の4隻の中ではとても高いです。さらに、艦攻の運用に関して言えば彼女の右に出る空母艦娘はあまりいません」

 これは、飛龍に『九七式艦攻(友永隊)』が搭載されていることが大きい。

 『急降下爆撃の神様』とうたわれた江草隊と並び称される部隊を運用しているのであれば、確かにその素養は十分だろう。

「そして加賀さんは、改の時点で九〇機以上の運用能力があります。数があるというのは運を超えて重要なことです」

「その代わり、私は正規空母としては28から29ノットという低速でしたが」

 しかし実際、太平洋戦争に参加した航空母艦の中でも90機を超える航空機を運用する能力があるのは、日本では加賀を除けば翔鶴型のみ、他はアメリカにあるEssex級航空母艦だけである。

「そしてグラーフさん。彼女は搭載量も運も低いですが、その代わり他にはない能力があります」

 それに真っ先に気付いたのは、同じドイツ艦であるScharnhorstだった。

「軽巡洋艦並みの砲戦力と夜間戦闘能力か……」

「その通りです。夜間に航空機を飛ばせて、その上砲撃戦能力がある空母、それも機動部隊として随伴できるほどの速力を持つのは今の時点ではGrafさんだけです」

「なるほど、そういうことだったか」

「複雑な理由が絡んでいるんだねぇ」

 長門と隼鷹が『へぇ』と感服していた。

「もちろん、こんな無茶は何回もできないことは分かっている。しかし、航空母艦の集中運用による攻撃力というものを改めて確認してみたいんだ。皆、協力してくれ」

 音無が頭を下げると、『いーじゃん』と声が上がった。

誰かと思えば、鈴谷である。

「確かに私たちもまた出撃しないといけないけど、休ませてもらえるなら次にもっと頑張るつもりだよ」

 『だから』と言葉を続けると、ニッコリと笑った。

「やってみたいと思うならやってみてよ、提督」

 鈴谷の言葉に摩耶も頷いた。

「確かに。アタシの対空カットインで艦載機を枯らすっていうのも十分いいと思うけどよ、『攻撃は最大の防御』っていうじゃねぇか。こっちからガンガン攻めるのもイイと思うぜ」

 先ほどの戦いで大活躍した2人に加えて、利根と筑摩も『うんうん』と頷いた。

「瑞鶴には連戦してもらうことになるが、ウチの古参空母として、搭載量に加えて運もある空母として、頑張ってもらう」

「任せてっ。アタシの艦載機でギッタギタのメッタメタにしてやるんだからっ」

「どこのガキ大将だよ」

 苦笑いするが、瑞鶴も『ニカッ』と笑っている。

 つい先日は制空権を取るだけ取った後にはボコボコにされたこともあって、その意趣返しをしたいらしい。

 すると、加賀も胸を張った。

「鹵獲改装組として少々遅れて艦隊に加わりましたが……これでまたさらに練度が上がります」

「えぇ。私たちも早く改二になりたいわ」

 加賀と翔鶴、Saratogaも強い眼差しを見せる。

 彼女たちは瑞鶴や飛龍たちよりも着任が遅かったため、未だに改二には及ばない。それがそれとなくコンプレックスになっているらしい。

 それもあってか、演習も実戦も強い意欲を見せているのだ……加賀に関しては食欲もすさまじいが。

「よし……皆、頼んだぞ」

 皆、強い顔で頷いた。




……Duke Of Yokeはともかく、Carolineは練習艦くらいしか使い道がありません。
それは分かっております。ただ……いることが重要、と言うべきでしょうか。
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