その頃、鎮守府に戻った大淀は、シャワーを浴びながら項垂れていた。撤退しようとした時に被弾した足は、音無の計らいで高速修復材を使ってすぐに治った。現在は子宮にお湯を入れて、残っている頭目の精液を洗い出していた。少しずつ出てくる音無以外の男の精液を見ながら、大淀は自分を責めていた。
「……私、とんでもないことをしてしまいました……」
皆は無事であったことを喜んでくれた。転身して大淀を置いて言ってしまったと吹雪は涙ながらに謝罪し、待っていた鈴谷や金剛は明るく出迎えてくれた。
しかし、大淀はかなり落ち込んでいる。
「わ、私は提督の女なのに……あんな汚らしい男の腰に跨って快感を得ようとしてしまうなんて……提督の女失格です」
大淀は自分が許せないでいた。いくら時間を稼ぐためとはいえ、音無以外の男に抱かれたことを。中途半端で絶頂もできず生殺しと感じ、それが引き金となり快楽を求めて乱れたことを。している間はなんともなかったというのに、音無の顔を見た途端に体中から血の気が引いてきた。
今浴びているシャワーの熱も感じられず、跳ねる水音が自分に打ち付けている糾弾の声に聞こえる。
「私、こんなんじゃ……」
音無の顔が頭に浮かぶとますます自己嫌悪に走り、大淀の中で最悪の結末を考えさせた。
体を洗うと、大淀は衣服を整えて音無がいる執務室へと向かった。近付けば近付くほど、足に重りが付けられたような錯覚を覚える。理性が働いているからこそ苦しく感じるのであろうが、今の大淀はそれを否定した。鎮守府に入ってから5分も歩いていないというのに、大淀は10分以上歩いていたように感じていた。
執務室の扉の前に立つと、大きく息を吸って扉をノックした。
「軽巡洋艦大淀、入ります」
『どうぞ』
音無の声が聞こえると、また胸が苦しくなってくる。それでも、言わなければいけないと覚悟を決めて、大淀は震える手で執務室の扉を開けた。
入室すると、安心したという顔の音無と秘書艦の天城、音無の精神衛生を案じて来ていたSaratoga、自分と同じ趣味に目覚めた大淀を案じていた妙高がいた。
「大淀、体は大丈夫か?」
「はい、お陰様で」
口ではそう言っているが、大淀が思い詰めていることは誰の目に見ても明らかだった。
そして、それが分からない音無ではない。自分がそれを聞くことで大淀の心の負担が少しでも軽くなるなら、自分にできる限りのことをしようと思っている。だから、大淀の気持ちを確かめずにはいられなかった。
「大淀、なにか言いたいことがあるんだろう?話してくれ。それとも、人払いした方がいいか?」
「いえ、そのような……一言で済みますから」
音無の不安がさらに大きくなる。大淀がなにを言い出すのか、その一言一句を聞き逃すまいと全神経を集中させた。
「私を他の艦娘の改修材料にするか……もし提督がいいのであれば、解体してください」
突然の大淀の告白に、Saratogaたちは目を見張っていた。
「冗談は止してください、大淀さん‼」
「冗談ではありません‼私は……私は提督の女でありながら、あのような汚らしい男の腰に跨って快楽を貪った淫婦です……提督が許して下さったとしても、私自身が……自分を許せないんです……」
音無なら、なにも言わずに許してくれる。それは大淀も分かっていた。だが、だからこそ自分が許せないのだ。そんな優しい音無を裏切るような行為をしてしまった自分の浅ましさを思い出すだけで、自分に対する怒りも強くなる。
次第に感情が高ぶってきたのか、大淀はポロポロと涙を流し始めた。
「お願いです……こんな汚らしくなった体を改修に使えないなら、本当に、私を解体して……下さいっ……」
大淀は体を震わせており、精一杯の思いを伝えていることはわかる。
妙高が思わず大淀を止めようとしたが、音無が手で制した。
「て、提督。ですが……」
「黙ってろ、妙高」
音無の珍しい、ドスの利いた声に妙高は背筋に冷たいものが走った。こんな声を出す音無を、妙高もSaratogaも見たことがない。
普段ならば大淀同様にマゾヒズム気味の妙高にとってある意味『ご褒美』に等しい声なのだが、プレイのそれとは違う冷ややかな声にゾッとしたのだ。
「……大淀、本気で言っているんだな?」
「本気でなければ……自分の命を差し出すようなことを言えません……」
その心に偽りはない。大淀の震えながらも必死に言葉を紡いでいる姿を見れば、それくらいはすぐ分かる。
「そうか。分かった」
音無は立ち上がると、大淀の手を強く掴んだ。
「来い、大淀」
「はっ、はい」
工廠へ行き、解体されるのだろうと思った大淀は素直に従った。だが、音無は前を向いたまま声を上げる。
「サラ、ついて来い」
「え?……あっ、分かりました」
Saratogaはなにかに感付いたらしく、素直に音無に付いて行った。
大淀はなぜSaratogaが付いて来るのか理解できないらしく、ポカンとしながら音無に手を引かれていた。
「あ、そうだ。妙高、明石に『あの』服を仕立ててくれるように頼んどいてくれ」
「え、わ、分かりました……」
明石にはそう言えば分かるということらしく、妙高は釈然としないながらもその指示に従うことにした。
部屋を出ると、音無は珍しく力任せにずんずんと大淀を引っ張っていく。
その方向は、工廠ではなく音無専用の大浴場だった。
「あ、あの……提督?こっちは大浴場ですが……」
「誰が工廠に行くなんて言ったよ。ほら、ついて来い」
大淀は解体されるのではないということに遅まきながら気付いたが、今更音無に抵抗することもできない。
いや、抵抗しようものなら恐らく後ろにいるSaratogaが力ずくで引きずるだろう。
彼女の馬力ならそれも十分に可能である。なにせSaratogaは18万馬力、大淀は巡洋艦としては強いがそれでも11万馬力である。
さらに体格差も歴然なので、抵抗は無意味だろう。
大浴場に到着すると、音無はSaratogaを入り口に立たせて大淀の逃げ道を塞いだ。
「悪いな、サラ」
「いいえ……さぁ、提督。お好きなように」
「あぁ、そうさせてもらうさ」
大淀はなにをされるのか分からず突っ立っていたが、いきなり音無が大淀の服に手をかけると、勢いよく引き千切ったのだ。
「きゃぁっ!?て、提督!?」
「うるさい。黙ってろ」
大淀は一目散に逃げたかったが、音無の放つ威圧感があまりにも強く、とてもではないが逃げる気にならなかった。
大淀が動かないと判断した音無は、さらに衣服を破り捨てる。
セーラー服、スカート、下着と順番に引き千切った結果、大淀は強制的に素っ裸にさせられてしまった。モデルのように引き締まって括れた腰、白く細長い足、着任当初より少し大きくなった手の平サイズの乳房が剥き出しになると、大淀は恥ずかしそうに胸元を隠す。
流石のSaratogaも服を引き千切ったのは想定外だったらしく、口元に手を寄せて『あらあら』と驚いていた。
だが、その程度である。服のこと以外は、なにをするのか想像がついているらしい。
音無はさらに自分も服を脱ぎ捨てる。普段ならばキチンと畳んでおく音無が、乱暴に脱ぎ捨てるのは初めてのことであった。
「来い、大淀」
裸になった音無は大淀の手を引き、そのまま風呂場へ入った。その後ろでは、音無が脱ぎ捨てた服をSaratogaがたたんでくれている。普段の音無なら礼をいうところだが、それどころではないとSaratogaも分かっているので声はかけなかった。裸になった音無のペニスを見れば、普段と変わらず太く勃起している。
大淀もここに来て、自分がなにをされるのか分かったらしく急に慌て出した。
「て、提督‼私はもう、提督に抱かれるような価値のある女ではありません‼ですから、ですからどうか、このまま……」
その時、振り返った音無の眼が怒りで血走っていることに、大淀はようやく気付いた。
「バカ‼『抱かれる価値がない』だと?思い上がるのも大概にしろっ‼」
あまりに、あまりにも激しい感情の爆発。
それは、奇しくも先ほどの大淀とは全く別種の、しかし相手を思うが故の感情であった。
「随分舐めたことを言ってくれるじゃねぇか……お前は俺が来ることを信じて、そして船の中にいた人質を守るために体を張ったんだ‼海賊の荒チンに穢された?違うだろう、民間人を守るために体を張った気高い行為だ」
「で、ですが……」
すると、音無の手がいきなり大淀の顔の横に『ドンッ』と突かれた。いわゆる、『壁ドン』である。
「もし、もしもだが……自分が汚されてしまったなんて思っているなら……俺がそれ以上に汚しまくってやる‼」
音無はいきなり大淀にキスすると、そのまま抱き上げながら位置を整え、Saratogが広げておいてくれたバスマットに大淀を下ろして膝立ちにさせる。
元々バスマットはゴムでできているため、勢いよく下ろしても怪我をすることは無い。
「んっ……ぷはっ……て、提督……」
大淀の眼の前には、勃起しながらビクンビクンと震えている音無のペニスが鎮座している。
「いけません提督!私みたいな浅ましい女は、提督に相応しく!」
「黙ってろクソ真面目!」
「んごぉっ!」
大淀に拒否させる暇も与えず、音無は彼女の頭を掴んでペニスを喉奥まで押し込んだ。
亀頭で突いた時に喉奥をゴリッと擦られたからか、大淀は目を白黒させて固まっている。大淀の反応を待たずに、音無は一気にイラマチオを開始する。
「んご、おぼっ!んぶぶっ!ごっぽごっぽ!」
無遠慮に喉を突かれて咳き込みながら、これ以上自分の体を音無に触れさせてはいけないと、大淀は音無の足を掴んで引き離そうとする。しかし、後ろから両腕を握られると、そのまま後ろで組んで縛られる。振り向けない大淀を縛っているのは、Saratogaだった。
「いけませんよ、大淀さん。命を粗末にするような言動を提督は特に嫌うというのに、その言葉を傍で聞き続けたあなたがそんな軽はずみなことを言ってはいけないでしょう。今回は、私も提督の片棒を担がせていただきます」
Saratogaが大きく、少し強い声で言っているのは、喉を突かれ続けて意識も向けられない大淀に少しでも聞かせるようにするためだ。
事実、大淀は自分の喉を責めるペニスに意識が集中していて、Saratogaの言葉は半分くらいしか耳に入ってこない。滑り込むように口に入ってくるペニスの感触と先走り汁の臭いが大淀の頭を麻痺させていく。
「(苦しい!喉が無理矢理押し広げられて、奥を擦ってくる!ああダメ、もう提督に触れてはいけないのに、この臭いを嗅いだら、収まりかけてた疼きが湧き上がってくるっ♡)」
海賊の頭目との行為は、ハッキリ言って不完全燃焼だった。ペニスのサイズも射精する量も足りず、生殺しの状態で時間が経ってしまった。音無と過ごす時間を想像していただけに、鎮火されかけていた大淀の心の熱が再び燃え始めた。
音無のペニスを味わおうと舌を絡め、先走り汁を啜るように吸い立てることで唇がペニスに密着し、音無が腰を引く度に引っ張られる。
「(おチンチンの生々しい感触と、先走りの味がクセになる。美味しい、これが欲しかったのっ……)じゅぞぞぞっ!ぼぉっ!んっぐ、ぶっぽっ♡」
段々大淀の目が蕩けてくると、音無はさらに強く腰を突き出す。
「おぶっ!ごぉ、んげぇ!ぶぽぽぉ!」
「射精すぞ!ザーメンで腹ボコさせてやるから覚悟しろ!」
「ぶふぉっ!ふふぁふぁふぃ!へいほくのひんほひるく、おおよほのくひまんほにぃっ♡」
――どびゅるるるるるる!――
ペニスに突かれて喉が押し広げられた瞬間、蛇口を捻ったように大量の精液が大淀の食道に流し込まれる。
食道で嚥下することもできぬまま、勢いよく胃袋に精液がゴボゴボと入っていき、胸の下部分が少しずつ膨らんでいった。
「(ああ、お腹に流れ込んでくる。提督の濃くてドロドロしたおチンポミルクが、喉に絡んで苦しいのに、この苦みがたまらない、美味しい)んぐ、ごきゅ、んぐ……ぷは」
ようやくペニスを抜いてもらうと、大淀は腹の圧迫感を誤魔化すように深呼吸を繰り返す。
「て、提督……」
大好きな音無の精液で腹を満たされたからか、大淀の顔は恍惚としている。しかし、音無の表情はまだ明るくない。
「まだだ、まだ終わってない」
音無はそう言うと、大淀の腰を抱えてひっくり返して抱える。そこに、Saratogaがハンガーラックのような枠を持ってくる。これは天龍や妙高を縛る際に、天井にフックが付いていない場所で使っている。大淀も縛られる時に何度かこれに吊るされている。
明石と夕張、由良も加わった特注品で、戦艦の艦娘を吊るしても壊れないよう頑丈なものだ。音無は大淀の腕を縛っているロープをラックにかけて引き上げる。ギリギリと音を立てながら縄が軋み、大淀の体は膝立ちで少し背中を反らす体勢にさせられる。
股間と肛門が丸見えになると、音無は大淀の膣口に指を這わせる。触ってみると既に愛液が染み出しているが、明らかにいつもより多かった。
「随分濡れてるじゃないか。解体してとか言ってたくせに、この先を期待してんのか?」
「そ、それは……」
解体して欲しいという贖罪の思いは本当だった。しかし、音無の精を受けている現実が、大淀の雌の本能を刺激しているのも事実だった。音無は大淀の反論も聞かず、亀頭を膣口に宛がう。
「だったら、期待に応えてやる」
「い、いけません!これ以上は!」
「知るか」
――じゅぶぶぶぶぶ!――
「おほおぉぉぉっ!」
挿入された瞬間、大淀はいきなり絶頂して大量の潮を噴いた。元々反っていた背中がさらに大きく仰け反り、一瞬呼吸が止まったのではないかという程に体が固まる。
「お、おチンチン、提督のおチンチンに、私の汚れたおマンコがぁぁ……」
「だから、んなこと言うな!」
――バチン!――
「んいぃっ!痛いぃ!」
大淀が自虐を繰り返した途端、音無は手を振り上げて大淀の尻を叩いた。スパンキングを受けたことは何度かあるが、あくまでプレイの一環で大淀の性感を刺激するためのものだ。今回のスパンキングはただ痛かった。その痛みが、大淀の本能を刺激する。
「どの道、汚れてない人間なんていない。あいつがどれだけ汚い奴か知らないが、お前たち全員に手を出してる俺の獣欲だって十分汚らしいもんだ」
「そ、そのようなことは……」
「そんなに汚れた自分が嫌なら、俺が汚しまくった後で解体してやる!それでいいだろう!」
音無はそう言って、今度は反対側の尻を叩く。大淀の尻を叩きながら、音無は乱暴に腰を振り始める。左手で大淀の腰を押さえて揺れないようにして、尻を叩きつつ腰も打ち付ける。
「あぐっ、痛いっ!お尻が、熱いぃっ!」
尻を叩くバチンバチンという強い音と、パンパンと腰を打ち付ける音が大淀の耳に響き、痛みと快感が頭をいっぱいにする。
「あ、おほっ!おマンコ、おマンコじゅんじゅんされりゅ!めくれりゅぅっ♡」
まだ1分に経っていないというのに快感が頭を満たし、大淀は呂律が回らなくなってくる。音無からは見えないが、大淀の顔は蕩け切っており、自分でも気付かないうちに腰を振ってさらなるピストンをねだっている。
「どうだ!ばらされたいか!汚れるのが嫌なんだろう!?」
音無はさらに強く尻を叩いて、大淀の反応を伺う。
先程まで、大淀は自分を責めて音無に別れを告げたかった。そのはずなのに、今大淀の頭を満たしているのは、音無に抱かれたいというメスの本能だけ。気付けば、大淀は大きく首を横に振っていた。
「イヤれす!まだ生きたいです!もっと提督にお仕えしたいです!もっと提督に満たして欲しいです!」
「なら言え!今どうして欲しいのか!あいつらに犯された時に何を思ったのか!」
本能を解放した途端、大淀は喚くように言った。
「欲しかったです!あんな細いチンポより、提督の戦艦極太おチンチンが欲しかったです♡提督の三式弾ザーメンを大淀のおマンコに出して欲しいです!他の男に犯されても、提督のことで頭がいっぱいだったんです!汚されるなら提督がいいんですぅっ♡」
音無と関係を持った直後は、普通に抱いて欲しかったはずだ。それが、音無が鹵獲改装組と体を重ね音無の性欲が異常になった辺りから、大淀の中でもなにかが変わっていた。ただ音無と愛し合いたい、一般的な恋愛感情だと思っていた。
今大淀の中で沸き立っているのは、音無にもっと犯されたいという性欲、汚して欲しいという歪んだ欲望だ。歪んでいるという自覚はある。しかし、それを否定する気にはなれない。むしろ、音無に汚されることを求めている。
「だったら二度と解体しろなんて言うな!勝手に消えることなんて許さない!お前を汚すのは、俺だけだ!」
音無は大淀の腰を掴んでさらにピストンのペースを上げ、少し肉が付いて来た大淀の尻を弾ませる。
「はいぃっ♡提督によごひて欲しいれす!提督のドロドロじゃーめんを大淀のはしはないおマンコに臭いが消えないくらいぶち込んで欲しいれすぅっ♡」
大淀が本能を剥き出しにしてくると、音無もそれに応えようとさらに腰を強くぶつける。大淀がだらしなく舌を垂らして嬌声を上げると、乳首を指で摘まんで思い切り引っ張る。
「いひぃっ♡乳首痛いぃっ!痛いけど気持ちいいですぅっ♡もっと痛くしてくださいっ♡大淀を躾けてくださいぃっ♡」
今までも、緊縛プレイの最中に思い切ったおねだりをしてきたことはある。しかし、今の大淀はいつも以上に激しく乱れている。他の男に中途半端な犯され方をした後で音無の性欲をぶつけられたことで、これまで無意識に自分を押し留めていた理性も崩れているようだ。
「(ああ、やっと分かった。私が縛られて悦ぶのは後から付いた性癖じゃない。私の中には、ずっとあったんだ。大好きな人の側に置いて欲しい、私を管理してもらいたいって欲望が)」
それは、もしかしたら反動だったのかもしれない。大淀は音無が着任する前、深海棲艦の猛攻で戦死した先任提督の頃からいる艦娘だ。彼は仕事を真面目にこなす人物ではあったが、艦娘との深い関わりはなかった。
彼はしっかり任務を果たしてくれているのだから、皆と、自分と仲を深めて欲しいというワガママは言えなかった。しかし、音無は違う。艦娘たちと向き合い、自分の疲労も溜まるはずなのに一人一人の想いに応えて肌を重ねてくれる。その2人のギャップが、音無に管理して欲しいという大淀の今の望みを自認させた。
「私は、提督のモノでありたいです!提督の精液を溜めるタンクで、お好きな時に使われる便器でいたいですっ!変態でごめんなさい!でもそれがいいんですっ♡提督の性欲処理のために使って欲しいんですぅぅっ♡」
大淀がとんでもないことをカミングアウトすると膣の締まりが強くなり、音無は『くっ!』と苦悶の声を上げながら射精した。
――どびゅるるるるるる!びゅびゅびゅぅぅっ!――
「おほおぉぉっ!じゃーめんでりゅ!子宮ひろがりゅぅ!おにゃかいっぱいで、いぐいぐ、いぐうぅぅぅぅっ♡」
反らせるだけ背中を反らしながら、大淀は精液を受け止めてお腹を膨らまし、何度も何度も潮を噴いて絶頂した。直後、一気に力が抜けた大淀はガクリと首を垂れた。しばらく射精の余韻に浸っていた音無は、大淀の腰を抱えて立ち上がる。大淀のカミングアウトを聞いて固まっていたSaratogaが我に返ると、音無の足元からバスマットを引きずり出す。
音無がペニスを引き抜くと、まるでバケツをひっくり返したように膣口から白濁が溢れて来た。こびり付いた精液が固まらないようにと、Saratogaが音無の前に膝を着いてペニスを頬張り、精液を舐め取っていく。
ペニスを放されたところで、音無は大淀の前に移動し、彼女の顔をクイッと持ち上げた。一気に痛みと圧迫感、その後に快感が押し寄せたからか、大淀は大きく肩で息をしていた。しかし、その顔は普段の真面目な彼女を想像できないほどに緩み、舌を垂らしてハアハアと息をするその姿は、まるで飼い主に甘えようとする犬だった。
正直言って、大淀の告白は音無の想定を超えていた。これからも一緒にいたい、離れたくないくらいの言葉だと思っていたが、大淀が胸に秘めていた願望は、かなり歪だった。
その顔を見て、不思議と嫌悪感は覚えなかった。むしろ、申し訳なく思った。
「(大淀だけじゃない、妙高たちも変えたのは俺だ。俺がこみ上げる性欲を抑えられずにぶつけまくったことで、彼女たちの性欲も増長させちまった。嫌な気分にならないのは、天龍って前例があるからだろうな。今の大淀の眼は、想いを告げてきた天龍と同じ、本気の眼だ)」
少し前に、天龍は自分の被虐願望を音無に打ち明け、プレイの最中は肉便器として扱って欲しいという彼女の望みを音無は叶えることにした。天龍たちを変えてしまったのが自分であるなら、それに向き合い責任を取るべきだ。音無はそう考えている。
なにより、変わってしまったからと言って、彼女たちを突き放すことができない。音無は、それくらいに関わり合った艦娘たちが大切なのだ。だから、望むならきちんと受け入れよう。音無はそう思いながら大淀の頬を押さえ、そっと唇を重ねた。
「んっ、くちゅ、ちゅぱ、んれろ」
大淀の口の中には音無が射精した精液が少し残っているが、音無は気にせず舌を絡める。妙高を初めて抱いた時も、彼女の顔に付いた精液を自分で舐め取っている。彼女たちにしたことを忘れないようにという音無の覚悟の表れだ。
10秒ほどディープキスを続けると、音無はゆっくりと唇を放した。ディープキスを終えた大淀は少し落ち着いたらしく、先程よりも呼吸が楽になっているようだ。
「提督……」
大淀の気持ちは、先程の心の叫びを聞けば明らかだった。音無はジッと大淀の目を見つめ、真剣な眼差しで尋ねた。
「さっきの言葉、本気なんだな?」
音無に尋ねられると、大淀は笑みを浮かべながら答えた。
「はい。やっと分かりました。提督の側にあることが、今の私の望みなんです。こんな貧相な体でも、提督に抱いていただけることが嬉しいんです。だから、初めて抱いていただいた時からきっと心のどこかで思っていたんです。『この人に管理して欲しい』と。依存していると思われるかもしれませんが、私も天龍さんのように、提督の欲望を受けたい。私も、提督専用の肉便器にしてください♡」
淀みなくそう告白する大淀の眼は、やはり本気だった。音無は少し目を閉じながら言った。
「だめだな」
「えっ」
天龍は受け入れてもらえたというのに、自分は拒否された。ここまで言わせておいてそれは酷いと、流石のSaratogaも思ってしまった。
一瞬、大淀の頭の中が絶望感で満たされる。せめて少しでもいい形にしてあげたいとSaratogaは音無に声を掛けようとする。しかし、音無は目を開いて言った。
「肩書が便器だけなんて生温い。俺が嫌いなことを平気で言うような危なっかしいお前を、便器として固定するなんて心配でやっちゃいられねぇ。お前は俺の側に繋いでおく」
「えっ、繋ぐ?では……」
「お前は俺の肉便器で、俺にケツを振る雌犬で、俺の精液で腸詰めになる……メスブタだ。お前に拒否権はない」
音無が断言した瞬間、大淀の胸が高鳴った。顔は赤みを増して、子宮内に溜めようとしていた精液が、膣に力がこもってしまい『ゴポッ』とこぼれた。音無の返答もまた、大淀の予想を超えて来た。
音無は自分からそういう扱いをすることを今まで嫌っていた。医者を志した者として、人の尊厳を損なう扱いや態度はしたくなかったからだ。しかし、妙高の緊縛好きを受け入れた時から、音無の考えも少しずつ変わっていた。
自分の考えを押し付けてはいけない。相手の望みが常軌を逸した想いや発言であっても、自分の想いを分かった上での覚悟なら受け入れよう。音無はそう思うようになっていた。
音無の宣言を聞いた瞬間、大淀の答えも決まった。
「してくださいっ♡提督の便器になります♡提督に曳かれる雌犬になります。提督の、精液をお腹に溜めるメスブタに……オナペットにしてくださいっ♡」
アニメや漫画なら、目の中にハートマークが浮かび上がっているのではないか。そう音無に想像させるような目に大淀はなっていた。そうしたのが自分なら、目を背けない。音無は覚悟を決めた。
「お前の気持ちは分かった。苦しいだろうけど、ついて来い」
「はい」
大淀は縄を解いてもらうと、精液を流し込まれて膨らんだ腹を押さえて立ち上がる。音無は手を取って手伝うと、傍らにいたSaratogaに顔を向ける。
「サラ、悪いけど掃除を頼めるか?このままにする訳にも」
大淀に宣言をした時の剣幕が嘘のように、音無は冷や汗を流しながらSaratogaに頼む。彼の足元には、大淀の子宮から出て来た約1ℓ近い量の精液が水溜まりのようになっていた。それを見ては、放置できないという音無の発言も当然である。
「そうですね。なるべく早く終わらせてそちらに……」
「でしたら、私がやっておきます」
風呂場の入り口から声が聞こえて3人が振り返ると、そこにはニーソックスを脱いで袖をまくっている妙高の姿があった。
「妙高、見てたのか?」
「大淀さんのことが気になって、明石さんへの要請を済ませて戻ってきました……もし提督が大淀さんに自分のお気持ちを分かっていただくのであれば、こちらで目一杯するだろうと思ったので。同じ趣味を持つ者として、大淀さんのお気持ちは尊重します。ですから提督、早く大淀さんの望みを叶えて差し上げてください」
妙高の提案はありがたかったので、音無とSaratogaは甘えることにした。
「すまないが、よろしく頼む」
「はい。その代わり、今度は私も激しい折檻を期待しています」
「分かったよ。大淀、行くぞ」
「は、はい……」
音無に促されるまま、大淀はなにも着ないまま風呂場を後にした。
さて、ラスト1話でどうなるか……続きは来週!