それからしばらくして――諸侯の元に帝の詔と、それを受けた曹操からの檄文が届く。
『曹操、謹んで天下に大儀を布告いたす。董卓、天を欺き地を騙し、君を弑して国を滅ぼす。虎狼の如く不仁を為し、その罪悪極まれり。今こそ、天子の詔を奉じ、義兵を集め、郡凶を誅滅すべし。檄文至らば、即日立たれよ』
機をうかがっていた群雄にとって、詔の真贋は問題ではなかった。
足並みを揃えるきっかけを得た彼らは、一斉に軍を洛陽へ向けた。
私たちも連合軍に参加するため、急ぎ陣地へと向かった。
曹操の檄文の影響力は壮大であり、陣には万を超える兵士たちが集結していた。
「集まったな。軍議を始めるぞ」
机の上には、汜水関の詳細が精緻に描かれた地図が広がっていた。
「諸侯、董卓討伐に参じてくれたこと、感謝する。盟主に代わり、私が作戦を説明しよう」
曹操は冷静に現在の状況を語り始めた。
「我々は今、董卓が居座る洛陽の目前にいる。汜水関は、その洛陽を守る重要な要所の一つだ」
曹操は明瞭に、地図の上に二つの赤い駒を置いた。
「関を守る敵将は二人。董卓の麾下にいる李確、そして豪勇で名を馳せる華雄だ」
「華雄か…豪勇を配置するほど、董卓は我々を完全に討ち取ろうとしているようだな」
「猫煌、だからこそだ。あの者を倒さなければ、洛陽への道は開かれない。皆、協力してこの事に当たってもらいたい」
話しながら、青い駒を私たちの陣がある位置に置いた。
「対して、連合の盟主、袁紹殿がこちらの大将となる」
「うむ、私が盟主であり、大将である。志高き我らに死角はなし。皆の奮戦に期待しよう」
袁紹は毅然とした態度で応えた。
「いみじくも盟主の言うとうり、我らは数と勢いで敵に勝っている」
曹操は駒を置き、指示棒で分かりやす軍の動きを説明した。
「広く軍を展開し、互いの側面と背後を守り合えば、有利に事を進められよう。各々の布陣は、通達の通りよ」
曹操は布陣を明確に駒を配置した。
しかし、曹操の策が気に入らないのか、袁術は不満げな表情を浮かべていた。
「待て、名門の正統たる、この袁公路が後詰とは、何かの間違えではないのか?どこぞの小役人が、名族よりも先に立っては、連合軍の各が疑われよう」
「そんなもの、戦場では何の役にも立たん。「小役人」は、そう拝察するが」
「小癪な!」
袁術と孫権の間には不穏な空気が漂い、二人の関係に亀裂が生じているように感じられた。
この様子を良しとせず、袁紹はすぐに二人を制止した。
「双方、それまでだ。そのように争わずともいずれ全員に、活躍の機は巡ってこよう。布陣は通達通りに。後は、各々戦況を判断し、良きに動けばよい」
「ふむ、己の立ち回りが重要となるな。皆、決して油断せず。確実に敵将を討つ。では行くぞ」
曹操の合図と共に私達は天幕を後にし、汜水関に向けて進軍した。
汜水関に入れば、一斉に敵との戦闘が始まった。
「名門・袁家の正統たる私が後詰だと?小役人に先んじられるなど、冗談ではないわ」
しかし、功を急ぐ者もおれば、自身の役目に不満ある者がいる。
そんな中でも、孫権は冷静に自軍に指示を出した。
「皆、慌てるな!背後は味方に任せ、眼前の敵に集中せよ!……後詰はどうした。袁術軍はなぜ、誰もこない」
孫権は袁術軍が来ていないことに気づき、急いで自軍を守りながら進軍していく。
「ふん、せいぜい武勇を誇ってみせるがいい」
袁術の孫権に向けた言葉には、自身の不満や嫉妬が色濃く表れているようだった。
進軍拒否した袁術により、孫権軍は苦戦を強いられている。
私達も、戦場の中を戦いながら、勢いよく馬で駆けていく。
「玄徳、この戦い嫌な感じがする。敵じゃなく、味方が……」
猫煌の言う通りだ。
仲間が功を急ぐあまり、足並みが揃ってない。
このままだと、汜水関を突破することが出来なくなる。
「そうだな。どうも味方の足並みが揃ってないようだ。自由に動ける私達で援護をするぞ!」
「分かった!」
猫煌と私、雲長と翼徳で二手に分かれて援護に回った。
「猫煌」
「絶対に無茶はするなよ」
「分かってるって」
二人で他軍を援護しながら、敵将がいるであろう場所に向かったその時だった。
「うぉおおおら!」
「猫煌危ない!」
「つ……!?」
横から華雄が猫煌に向かって攻撃を仕掛けてきた。
キィンと刃がぶつかる音が響き、猫煌は見事に華雄の一撃を受け止めた。
「やるじゃねぇか!雑魚ばっかだったが、少しは楽しませてくれそうだな!」
「なっ!?」
華雄は猫煌の腹に思いっきり蹴りを入れた。
「猫煌!!」
猫煌は馬から飛ばされたが、上手く受け身をとって持ち直した。
「玄徳!私は大丈夫だ!」
「あれを耐えるってことは、お前……ただもんじゃねぇなぁ!」
「させるか!」
私と猫煌は、攻撃を仕掛ける華雄に対して素早く身をかわし、反撃の一撃を放った。
「さすが豪勇。そう簡単には倒れないよな!玄徳、ここは私に策がある!」
「策だと……なんだ?」
猫煌は簡単に私にその策を伝え、すぐに行動に移した。
「おいおい、戦中になぁに呑気にしゃっべてんだぁよ!」
「つ……!」
私は猫煌の策通りに、行動を開始した。
華雄の攻撃を出来るだけ私に集中させ、猫煌への気をそらせる。
「おらおら!どうしたぁ」
「……く!」
私は猫煌の策を成功するべく、出来るだけ攻撃を受け流すが、一撃が重く身体への負担が大きすぎる。
身体が限界に達しようとした時だった。
「玄徳!今だ!」
「!?」
猫煌の合図とともに、私は左に身をかわした瞬間、猫煌は華雄に向かって火のついた筒を投げつけた。
「何を……なっ!?」
「豪勇でもそれを防ぐことはできまい!」
筒が地面に着くと同時に、凄まじい爆発が轟いた。
「うわぁぁぁ!!」
「伏せろ玄徳!!」
猫煌と私は爆発に巻き込まれないよう、その場から離れ、身を低くした。
爆発がおさまり、ゆっくりと確認した。
「なんとかやったな」
「しかし、これは……猫煌。お前、一体何をしたんだ」
敵の兵も巻き込まれたのか、周囲には私と猫煌だけが残っていた。
そして、華雄は爆発に飲み込まれ、身体が黒く変色して動かなくなっていた。
「薬を調合して爆発をおこさせたんだよ」
「調合って……」
「詳しいことは後で話す。今は戦場の音で爆発音に気付かれにくいが、この状況をみた他の軍がみれば煩く聞いてくる。それに……こいつの事は秘密だ」
幸い、私の馬が無事だった為、馬に華雄の死体をのせた。
「ささっと戻ろう。どうせ、他の軍がもう一人の敵将を討ち取っているはずだ」
「……」
「玄徳?」
猫煌が私の知らないところで多くの知識を身につけているのは間違いない。
そのおかげで、今こうして強敵に勝利を収めることができた。
しかし、なぜか猫煌の行動がとても気がかりだ。
「おい、玄徳大丈夫か?」
「…あぁ、大丈夫だ。陣に戻ろう」
二人で陣に戻ると、ちょうど他の軍も敵将を連れ帰ってきた。
華雄の死体を各将に見せると、夏侯惇が不思議そうに言った。
「確かにこれは華雄の鎧だ……しかし、どうしてこんなにも黒く焦げている」
夏侯惇は異様な姿の華雄に対して私たちに問いかけてきた。
無理もないことだ。戦場でここまで焼き焦げるなど、火事に巻き込まれなければありえない。
「油を使ったんだよ」
猫煌は夏侯惇の問いに迷うことなく答えた。
その返事に対し、曹操や孫権を除く他の将たちは、彼女を異様な目で見つめていた。
「いくらなんでも、ここまでやるのは……」
「美人な顔して、やること恐ろしい」
他の将たちは耳打ちで猫煌に聞こえないように陰口を叩いていたが、その言葉は明らかに彼女に届いていた。
「ふん、私は劉備と他の軍の援護をしながら華雄を討ち取った。やり方はどうあれ、戦場で功を欲しさに策とは違う行動をとったお前たちに言われる筋合いはない」
猫煌は毅然とした態度で、陰口を叩いていた将に反論した。
「何を……女のくせに!」
「今すぐそいつをつまみ出せ!!」
「待て」
曹操の一言により、他の将らは静まりがえった。
「猫煌の言うことは一理ある。今回の策で私の策に反した者もいると聞く。咎めはせんが、次の戦いでは策通りに動いてもらいたい」
曹操の言葉に黙る将ら。
猫煌はこのままだと、自身のせいで軍議が進まないと悟り天幕を後にした。
私は軍議を終えた後、猫煌を探しにでた。
「雲長、翼徳」
「兄者」
「猫煌を見なかったか?」
「猫煌殿なら、あそこに……」
雲長が指さす方向をみれば、猫煌は高い木の上にいた。
「兄者、猫煌の奴何があったんだよ」
「……ちょっとな」
雲長と翼徳にさっきの出来事を伝えた。
「なんだよそれ!猫煌はやり方がどうあれ、華雄を討ち取ったんだぞ」
「おそらく他の将らは女子である猫煌殿が、活躍するのが良くないと思ったであろう」
「猫煌の機転のおかげで、私と猫煌は華雄に勝てた。だが、猫煌にあのような策を思いつかせてしまったのは、私が弱いからだ」
「兄者……」
私の言葉に雲長と翼徳は私を案じるかのような様子をみせた。
「兄者、あまり自分を責めるのはよろしくない。兄者は黄巾の時よりも強くなっている。じゃなきゃ、猫煌殿の咄嗟の策が通じることはなかったでしょう」
「そうだぜ兄者!」
「雲長……翼徳。すまないな……お前たちの言葉は私の支えだ。……猫煌は私に任せてくれ」
そう二人に伝え、私は猫煌が上っている木の元へ行き、声かけた。
「猫煌!そろそろ降りてきたらどうだ!」
「玄徳……」
猫煌は私の呼びかけに反応し、こちらに顔を向けると、「やれやれ」と思わせるような表情で降りてきた。
「高いところのぼって、すっきりしたか?」
「……まぁ」
猫煌は幼い頃から、嫌なことがあると高い所に登る癖があった。
そのたびに私が迎えに行き、彼女の話を聞いていた。
今も変わらぬこの状況に、少しだけ懐かしさを感じる。
私達は気晴らしに陣の近くを歩くことにした。
しばらくすると人気が全くない湖を見つけ、二人して湖岸に腰を下ろした。
「さっきの軍議、お前の発言は筋が通っていると、私は思う。お前のあの発言で、曹操殿が各将をまとめることができた」
「…そっか」
猫煌はあの軍議で強く反発したが、自分の行動が軍議を乱してしまったことに負い目を感じていたのだろう。
私の言葉を聞いて、少し安心したような表情を見せた。
「それに、お前の機転で華雄を討ち取ることができた……だが」
「だが?」
「お前が使ったあの道具は危険だ…。今回は上手く使えたが、失敗したらと考えると」
「玄徳……」
彼女への行動の心配を伝えると、彼女は申し訳なさそうな表情をした。
「……ごめん」
「使うなとは言わないが、あれは最終手段として使ってほしい。それに、董卓暗殺の夜から、最近のお前は自身の身を捨てているようにも見える」
「そ、そんなことは!」
猫煌はすぐに否定してきた。
しかし、私からすると猫煌が何か隠しているようにも見えた。
「あの日、何かあったのか?」
「……」
彼女は何か私に伝えようと、少し黙り懊悩し、私に話し始めた。
「実は……あの日。呂布に傷を負わされてたんだ」
「!?」
やはり、あの時猫煌は呂布の攻撃を受けていた。
彼女は私に心配をかけたくなかったのだろう、そのため普段通りに接していた。
しかし、呂布の斬撃から考えると、傷は決して浅くないはずだ。
それに、彼女の髪や衣服の色に気づけなかった自分が情けなく、彼女を守ることすらできなかった。
「その傷は……癒えているのか?」
「……」
彼女は私の問いに応えるように、衣服をはだけさせ、肩を出した。
「つ……」
彼女の肩から鎖骨まで、くっきりと傷跡が残っていた。
「傷は運よく浅かった。浅くなかったら、弓もひけないしこの戦に参戦はしなかった」
「……手当は自分でしたのか?」
「手当は……自分でした」
猫煌の歯切れの悪い返答に違和感を覚えた。
これは嘘だ……ここまでの傷を一人で手当てするのは難しい……。
頭の中で、猫煌の手当てを手伝った者は誰かと考えを巡らせた。
夏侯惇殿はあの性格から、自分の任務を怠ることはあり得ない。
夏侯淵殿はあの晩、疲れていた上に、何より私の隣で休んでいた。
それに、二人とも主がいる場で女子に手を出すような人物ではない。
残る可能性は……。
『曹操』
猫煌に思いを寄せていたあの男なら、十分にあり得ることだ。
何より、私に挑発してくるほどの人物だ……これは私に対する挑発なのだろうか?
あぁ、なんて醜いのだろう。
私は今、あの男に対して強い嫌悪感を抱いている。
何故ここまで、あの男は私を狂わせるのだろう……あぁ、憎い。
彼女は私のものだ……私の大切な、大切な人だ。
他の男に触れさせたくない……それなのに、猫煌は何故嘘をつくのだろう……まさか。
頭に浮かんだのは最悪の状況だ。
しかし、猫煌がそんなことを簡単に許すような女子ではないことは知っている……それでも、疑念は晴れない。
「猫煌、本当に一人でしたのか?べつに私はそれを聞いて怒りはしない……。ただ、その傷だと一人で手当するのは難しいと思ってな。もし、手伝ってくれた者がいるならば、その者に礼が言いたいのだ」
猫煌は少し顔を曇らせながらも、ゆっくりと答えてくれた。
「……曹操」
あぁ、やっぱり。もっと聞きたかったが、これ以上尋ねるのは猫煌を責めることになってしまう。
内心で渦巻く醜い感情を彼女に、見せないようにしようと思ったのに、気づけば彼女の頬に手を伸ばしていた。
「玄徳……」
「戦はまだ終わってないのに、こういうことを言うのはいけないと思うが……」
あぁ、そんな困った表情さえも愛おしく思ってしまうのは、私が彼女を求めているからだ。
あの男に奪われるくらいなら、私の傍に一生置いておきたい。
誰にも触れさせないように、飼い猫のように私の膝に乗せて、愛でたい。
「猫煌……私はお前と共に生きていきたい。この戦が終われば、婚礼の義を挙げよう」
「玄徳」
私の告白に、猫煌の表情は晴れ、嬉しそうに抱き着いてきた。
「あぁ!私もだ!」
「……ふっ、本当にお前ってやつは」
互いに顔を合わせばゆっくりと唇を重ねれば歯止めがきかなくなり、互いに求めるように何度も角度を変え接吻をする。
「ん、はっ……玄徳」
「猫煌…ん」
私は彼女を求めるように、彼女の柔らかな唇を舌を使って強引に割らせた。
そのまま、彼女の舌に自身の舌を絡ませれば、彼女もそれに応えるように、私の舌を絡ませ、互いの唾液が混ざり合う。
「ん……はぁ、あっ、玄徳、好きだ」
「猫煌、私もだ……お前が愛おしい。お前を誰にも渡したくはない」
彼女の甘い言葉に、私は理性を失い、自身の欲が顕になる。
「猫煌……はぁ……お前と再び繋がりたい、お前が欲しい…」
「私もだ…こんなに身体が熱くなって…玄徳が欲しい」
彼女の許しを得た私は、自身を解放させるかのように、荒々しく彼女の服を脱がし、身体に手を這わせる。
そして彼女の豊満な左胸を鷲掴み、片方を口に含み舌で先端を転がす。
「い……あっ、玄徳……ふぁあっん……はぁん」
彼女の嬌声が耳に届く度、自分の下半身も反応し熱が帯びていく。
それに、自身の欲望とあの男への嫉妬心が私を駆り立てる。
あの男が触っていただろうと思うと腹ただしく、私は自分のものだと主張するかのように、ゆっくりと彼女の傷跡に接吻をした。
そして、腹を伝うように手を滑らせ、そのまま彼女の秘部を下着の上から指の腹でなぞる。
「あっ!ああぁっ……あっ、玄徳そこは駄目ぇ……ひゃあぁん」
下着越しでも薄っすらと湿っており、猫煌は身体をくねらせながら甘く猫みたいな声をだす。
私はそんな彼女が愛おしくて我慢ならず下着の中に手を入れ、直接彼女の秘部に指を這わせた。
「ふぁっ!あぁぁん……あっ、そんな所に指入れちゃ……やぁっ」
彼女の中は熱く、指を少し動かすだけで中がうねり私の指に絡みついてくる。
その感触に私は自身の下半身に熱が増すのを感じた。
私を受け入れてくれるこの小さな秘部に早く自身を入れ、彼女の中を私の欲望で満たしたい。
彼女を自分だけのものにしたい……自分の形にして……他の男になど渡さない。
だが、まだ猫煌を味わいたい。
指を入れながら、その秘部に顔を埋め、彼女の秘部にむしゃぶりつくように舌を使い舐めまわす。
「やぁっ!そんなところ汚いから……あぁぁん!」
私が肉芽を舐めれば、彼女の中がヒクつき私の指にまた絡みついてきた。
舐められて感じている姿にさらに彼女を求め、自身の欲求が溢れてくる。
この中に自身を埋めたい、そして激しく動かし彼女の奥まで深く穿ちたい。
彼女は限界が近いのか、秘部をヒクつかせる頻度が多くなり、彼女の息遣いが荒くなっている。
「猫煌…」
「んっ、はぁ……あぁ、玄徳の欲しい……挿れて」
その言葉を聞き私は自身を取り出し、彼女の秘部にあてがいゆっくりと挿れた。
「あっ!あぁ……入ってくるっ!」
彼女の中は狭く、すんなり入ることはなく、私のを拒むかのような締め付けが襲う。
「猫煌、力を抜いてくれ」
「ん……はぁ、ああぁっ」
彼女の力が抜けたのを見計らい、私は彼女の奥まで自身を押し込んだ。
猫煌の中は熱く、私のに絡みつくように締め付けてくる。
その感覚は初めて交わった時とは違い、感じたことがないほど心地よく、私は彼女を感じながら腰を動かした。
そして、彼女の良い所を探り当てるようにゆっくりと動かすと、ある一点で猫煌の身体が大きく跳ねた。
「んあぁ!」
私はその一点を集中的に攻め立てると、猫煌は身体をくねらせながら甘い嬌声をあげた。
この声はあの男にも聞かせるわけにはいかない。
あぁ、私の愛しい猫煌、なんでこんなにも愛おしくて可愛らしく鳴くのだろうか。
「猫煌……お前は私のものだ。誰にも渡しはしない」
「玄徳?何か言って……あっ!ふぁっ、あぁぁん……ふぁ」
彼女に自身の感情をぶつけるように腰を動かしていれば、中が痙攣し始めていた。
私もそろそろ限界が近い、彼女を強く抱きしめ、身体を密着させて一番奥を突いた。
「あぁっ!もぅダメぇ!イくっ!」
「猫煌!うっ……」
その瞬間、彼女はひときわ大きな声で啼き身体を仰け反らせた。
しかしあの男への嫉妬心からか彼女を持ち上げ、猫煌の身体に自身を刻み込ませるようにさらに下から突き始める。
「あっ、いやぁん!そんな、今イったばかりだから……あぁぁっ!!」
彼女の啼き声が耳に入る度、彼女への愛おしさが増す。
もっと深く繋がりたい……誰にも渡さない。
「猫煌……はぁ」
向かい合い、感じている猫煌に無理やり唇を奪えば、彼女の口内を犯していく。
「んっ…玄徳…あぁ!んぁ!」
猫煌をもっと私だけのものにしたいという欲求が、私を駆り立てる。
そして私はそのまま彼女の中に自身の精を注ぎ込んだ。
彼女は私の精に反応するように身体を痙攣させ、力なく私に寄りかかった。
私は彼女の身体を抱きしめながらゆっくりと自身を引き抜こうとした時、猫煌が私を強く抱きしめた。
「もっとしたい」
「猫煌……しかし」
「まだ足りない、もっと玄徳が欲しい」
彼女は私の目を見ながらそう訴えてきた。
私は猫煌を自身の膝上に座らせ、ゆっくりと挿入した。
もう何度目の絶頂だろうか、猫煌は何度も達しており、その身体はもう力が入らなくなっていた。
そんな彼女の身体を抱き寄せながら、私は彼女に問いかける。
「はぁ……っ、猫煌なぜそんなに求めるのだ?」
「怖いから・・・自分の事も曹操のことも。お前の事だけ考えていたい…」
「そうか」
私の問いに猫煌はそれだけじゃないというような様子を見せて、続けて答えた。
「その・・・・玄徳との子が欲しい」
「!?」
「だから、続きしよ?」
猫煌の思わぬ発言に驚きつつも、彼女への愛おしさが溢れる。
お前は本当に佳い女子だ……そこまでして私を求めている。
それでいい、お前は私をみていてくれ……私の傍でずっと。
私はその誘いを断れるほど、理性はもう残っていなかった。
猫煌が私の肩を掴み自身の良いところに当てるようにゆっくりと動き始める。
そして、動きがゆっくりながら淫らな音が嫌でも耳に入った。
しかしそれは今までとは違い、私と猫煌が繋がっていることを再認識させられているような感覚だ。
彼女の身体は私の欲望を煽ってくるように締め付け、また彼女の身体に欲情し始めてしまう。
「猫煌……あまり、私を煽るな」
「玄徳……」
そう言って、彼女の手を掴み自身の背中に回した。
そして、下から何度も突き上げた。
「あっ!あぁん!」
猫煌は甘い声で啼きながら腰を動かし、私はそんな彼女の唇に己の唇を落とす。
舌が絡み合い、快楽を共有するかのように求め合った。
そして互いに限界が近いことを感じれば、私は彼女の動きに合わせるように一番奥まで自身を挿入した。
「ひぅっ!」
「お前がそこまで言うなら、妊娠させるまで何回も突いてやる」
そう言って、私は彼女を押し倒して激しく腰を打ち付けた。
彼女は快楽に身を委ね、私の背中に手を回し、爪を立てた。
その痛みすら愛おしく感じ、私は彼女の首筋に唇を這わせながら、彼女の良いところを責め立てるように腰を動かした。
猫煌の嬌声と肌と肌のぶつかる音、そして二人の吐息だけが響く。
「あっ!ダメ……私もう!」
「あぁ、私もだ!」
猫煌は私の身体に足と腕を絡ませ、しがみつくように密着してきた。
そして私は彼女の一番奥を突きながら精を吐き出した。
「あぁっ!んぁっ!」
彼女は身体を痙攣させながら、私の精を受け止めた。
そして、互いに力が抜ければそのまま倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……」
「猫煌……大丈夫か?」
「うん」
そう答えれば猫煌は息を荒くしながらも、嬉しそうな表情をみせた。
そんな二人の時間を割るように、翼徳の声が聞こえてきた。
「兄者!!」
「「まずい!?」」
その呼びかけに二人して素早く着替え、すぐに翼徳の元へ向かった。