ドラゴンクエストー堕ちた光の戦士と女神の勇者ー 作:ルビス
そこは石膏によって床を、天井を、壁を形作られた荘厳な大広間だった。一目見て歴史に名を残すほどの偉大な建築士が手ずから設計図を描き、その建設に自分の全てを投げ売って完成させたのだろうとわかるほどに、その大広間の造形は完璧なシンメトリーで構成されていた。
だが大広間を彩るのはその見事な形だけではない。壁に立ち並ぶ壺や鎧と言った誰が見ても高価と分かる艶を持った骨董品の数々。天上から垂れ下がる部屋を照らす優美なシャンデリア。床に引かれた、貴重な糸を惜しみもなく使った紅のカーペット。どれもが、この大広間の価値と格を高めていた。
ここは、世界でもトップクラスの国境の広さを持ったロマリア国の玉座の間であった。王族が控え、この国に訪問した他国の王、官僚を出迎えるロマリアの象徴である場所。その威容だけで訪れる者を思わず委縮させ、圧倒するだけの芸術がそこにはあった。
では、その最奥に位置する玉座に腰掛ける権利を持つ者もまた、それだけの格に釣り合うほどの王であるのか。
今まさにその玉座に座る男の気風からは、それだけの王格が…………欠片も感じられなかった。ニタニタといやらしい笑みを浮かべ、その身を玉座に深く腰掛けながら笑う男は、どう見繕っても国を率いる立場に合うだけのカリスマも、威厳も感じられない。
だがそれもしょうがない事。この男は王族でもなければ、それに近しい貴族でさえない、ただとある邪教団に所属していただけの生まれも育ちも普通の平民だった男なのだ。
名をハーゴットと言う二十半ばほどの年の男がなぜこの玉座に座ることが出来ているのか、その理由は全て男の視線の先にあった。
ハーゴットの足元に、みずみずしい肌色を晒す少女が四つん這いで跪いていた。
一本一本が極上の糸のような煌めきを放つ美しい菫色の髪をした少女だった。白い陶磁のような肌はシャンデリアの光を受けて輝き、その胸に実る二つのふくらみは大きくも小さくもない、美乳と呼ぶべき形を保っている。女性らしい細いウエストにそれに沿うように小ぶりな臀部がフリフリと左右に揺れて、その先の人間にあるはずのない
ククク、と泥水を絞ったような汚さを感じる笑みを浮かべながら、男はその手に持つリードを引っ張った。
「きゃんっ♡」
人間の声帯で犬の鳴き声を真似た声が、リードの先に繋がる犬用の首輪を着けられた少女の口から零れた。リードに首を引っ張られ顔を上げた少女の口元から、白い粘着いた液体がぽたぽたと顎を伝い、少女の綺麗なピンク色の突起を膨らませた美乳へと垂れ落ちる。その出どころは先ほどまで少女の顔があった場所にある丸い陶器の存在にあった。
そのお椀を平べったくしたような物の正体が犬用のフードボウルであることが、ハーゴットが少女の事を本物の犬として扱っていることを如実に物語っている。そしてそのフードボウルに注がれた餌は、食べ物ではない、それどころか本来食用の物ではないものだ。
フードボウルから溢れるほどに零れるのは、男性の精液。それも、ハーゴット自身のものだ。異臭を放ちとてもではないが顔を近づけることさえ躊躇われるそれに、少女は先ほどまで口を埋め、それどころか咀嚼していたのだ。だが何より異常なのは、それを口に飲み込んでいる少女の表情。
至福。その表情を形容するならばそれ以外の言葉が浮かばないほどの光悦と幸福の表情を、少女は口に溜まったかび臭く粘り気の酷いザーメンを、喉を鳴らして胃に送りながら浮かべていた。
「よしよし、良い子だ。さすが俺の雌犬だ。今日のご飯は美味しかったかい?
「ワンワン! わふぅ!!」
「おっと忘れてた、感想は人間の言葉で喋りな。犬の言葉は人間様にはわかんないからな」
「はい、わかりました! 旦那様の精液、とっても粘っこくてコクが効いていて、味わう度に私の口内を旦那様の精子が蹂躙する感じがして、とても美味でした!! さすがは偉大な旦那様の精子です!! 雌犬である私には勿体ないほどの絶品です!!♡♡」
瞳を輝かせ、普通の人なら口にした瞬間胃液ごと戻してしまいそうな男の白濁液を、この世のどんな料理にも勝る逸品だと語るこの少女が、かつて竜王を倒した伝説の勇者の血を引く子孫の一人、ムーンブルクの王女だと誰が信じられようか。
かつての理知的で、数多の魔法を操る優れた魔法使いとしての顔も、故郷をハーゴン率いる魔物に滅ぼされ復讐を誓った
「ククク、そうかそうか。俺の言いつけを守って仕事を終わらせたご褒美だからな、たんと味わうと良い」
「は、はい!! ありがとうございます、旦那様!!」
この元ムーンブルクの女王、名前を【マリア】と言うこの少女の存在こそが、ハーゴットがこの玉座にまで登り詰めることが出来た最大の要因だった。元よりこのマリアが旦那様と呼ぶ男は、教団の人間ではあったが、上級幹部でもないただの平団員であったのだ。それが、このロマリアとその領地を与えられるほどにまでなったのは、ハーゴット自身の能力でも積み重ねった実績によるものでもない。運と巡り合わせだった。
ハーゴットの転機は、このロマリアの城下町に住む普通の人間からの密告であった。その頃は平団員として城下町のそこそこ良い家に住むだけだったハーゴットは、たまたまその時教団の人間に対して、
その当時教団に敵対する人間とは思えないほど強い女たちの存在はハーゴット自身も聞き及んでいた。教団の保有する強大な魔物を幾体も倒し、先月にはなんとエジンベアを支配する上級幹部の一人が討ち取られたとあって、教団の中ではその女たちは最重要捕獲対象として行方を追っているのだ。そしてこの男はなんとそんな教団が血眼になって探す女の居所を知っていると言う。胡散臭いにも程があった話をそれでも気まぐれで聞いたのはハーゴットの運命を変えることになった。
ただハーゴットに女の居場所を伝えた男はその報酬に見目の良い肉便器を所望したのだ。ただのチンピラに教団関係者の階級などわかるはずもなく、ハーゴットが平団員だとも知らなかっただけのことなのだが、ハーゴットはこれを侮辱と受け取り、人間風情のくせに自分に要求するなど身の程知らずだと、女の居場所を聞き次第男を燃やしたのだ。
そして半信半疑ながら一応確認のために伝え聞いた通りの城下町から離れた森の洞穴に行った時、その女、ムーンブルクの女王であるマリアは居た。隠れ場所に自信があったのか、はたまた魔物との連戦に疲弊していたのか、ぐっすりと眠っていた。
本来なら、何十と言う魔物どころか幾人もの教団関係者をも倒して来たほどの実力者であるマリアの隠れ家を見つけたとなれば、即座に上に報告、上級幹部直々の指揮の下捕まえに行くのが定石だ。事実この時ハーゴットはそうするつもりだった。
自分は隠れ家を見つけた報酬として、見目の良い女やより良い家、教団内部での発言力を多少とは言え貰おうと。だがそんなもの、洞穴の中の固い地面の上で眠るマリアの容姿に吹き飛んだ。
焚火の炎で僅かにしか見えないマリアの姿は、それでも美少女と判断できるだけの可憐さを持っていた。アメシストの様に輝く髪を持った、美しいと言うより可愛い、女性よりも少女と言うべき幼さがまだ多感に残っていたマリアの姿は、それだけでハーゴットを欲情させるのには十分すぎた。
マリアにとって不幸でハーゴットにとって一生分の運を使い果たしたと言っても過言ではないほど幸運だったのは、その時にマリアの魔力は眠る直前に行われた戦闘によって魔法一つ唱えられないほどに底をついていたことだ。
マリアはまさしく偉大な勇者の血を引いた、優秀な戦士だ。だが彼女の戦士としての技量は、その全てを魔法使いのものとしてに振り切っていた。竜王を滅ぼした祖先の持つ魔法の才能を色濃く受け継いだ彼女は、祖先の操った魔法の数を超えるほどの多様な魔法、強大な魔力を持っていた。
その代わり、祖先の持つ直接戦闘の才をマリアはほとんど受け継がなかった。ナイフや杖を振るうことは出来る。だがそれも、女にしては多少出来る程度の物で、基本的にマリアに近接戦は向かないのだ。
それがこの場で最悪の仇となった。襲い掛かったハーゴットに眠っていたマリアに抵抗する術もなく、無残に純潔を散らし、下衆な男の性欲のはけ口として心折れるまで犯され続けたのだ。
そこからのハーゴットの躍進は凄まじかった。マリアを単独で倒し、調伏してみせた功績を称えられ上級幹部入り。その後もありとあらゆる仕事を自身の従順な雌犬となったマリアにこなさせ、その成果を自分の物とすることで、彼はこの城の持ち主となったのだ。
全ては、今自身の股間に顔を押し付け興奮している馬鹿な雌犬のおかげであった。
「それで、マリア。何か俺に報告することはあるか?」
基本的にハーゴットは上級幹部としての仕事である、支配した地域の管理の全てを面倒くさいとマリアに一任している。なので今どの女がどこで使われているかも知らないし、この地域で活動する平団員が何をしているかも知らない。実質このロマリアの支配を担っているのはこの、ハーゴットの雄の匂いを嗅いだだけで絶頂している無様な雌犬であるマリアなのだ。
「んん、はい。旦那様。雌の管理は全て順調、先日カザーブを支配するムームン様からグレードの高い雌の申し出がありました。彼のこれまでの功績を見るに妥当な要求ではありますが、全ては旦那様のご判断にお任せします。申請用と却下用、両方の場合の書類を用意しましたので、後で好きな方にハンコを押してください。後の処理は全て雌犬たる私が行います」
本来ならハーゴットが確認しなければいけない書類や報告を全て管理、あまつさえハーゴットの手間にならないようどんな判断をしてもいいように複数の案をあらかじめ纏め、それが出来るだけの下地を整え、主はただ出来た書類にハンコを押すだけの労力で済ませる。文官として優秀過ぎるほどの才を発揮するマリアの存在が、どれほど今ハーゴットの立ち位置を支えているのか、肝心のハーゴットは欠片も理解していない。
「ただ、一つ気になる事があります」
「気になる? 何だ、言ってみろ」
「……実は、十日ほど前に辺境のノアニールの村に新しい便器を届けるために向かわせた者たちから未だに連絡がありません。本来ならすでに便器を届けて、カザーブの村を通り過ぎてこちらに向かっていなければおかしいのですが、カザーブの者たちからは、その者たちがノアニールに向かったのを確認していても、帰ってくるところを見ていないそうで」
「単純にサボってるんだろ。それこそ、ノアニールの人間共を焼いて遊んでたりしてな」
「んっ、それは旦那様のような優秀で偉大な男ならありえますが♡ 彼らはあくまで平団員。そんな頭の良いことは出来ませんよ」
真面目に仕事する平団員と一切仕事せず不真面目にニートしているハーゴットを比べて、ハーゴットの方が素敵だと褒め称えるマリアの言葉にハーゴットは上機嫌である。そもそも人間とは言え理由もなくノアニールの村人全員を虐殺すれば、さすがに問題である。そんな事も知らず、俺もその内人間殺して遊びたいなぁと考えるハーゴットはマリアを手に入れると言う埒外の幸運が無ければ今頃処断されていてもおかしくない無能である。
「それで、やはりこれほどノアニールに向かってから音沙汰がないのは不自然です。何か緊急の事態が起こった可能性も考えられますので、ノアニールに追加の人員を送るべきかと」
僅かな異変から即座に対応を検討するマリアの頭脳は、その心を淫乱な雌に堕とされてもなお優秀だった。彼女の脳ではすでにハーゴットが頷いた時ようの向かわせる人員の選定、逆に案を却下された時用の副案をいくつも考え出していた。
だが無能はその予想さえも容易に飛び越える。
「あー、よくわからんし、マリア、お前がパパッとノアニールに行って解決してこい」
「えっ?」
「ほら、ついでにカザーブのムームンに新しい便器持ってけば一石二鳥だ。たまには内職だけじゃなくて外でお前が俺の為に働いているのを見せて、あのムーンブルクの女王を雌犬としてこき使う俺の偉大さを知らしめないといけないからな」
その間のここの事務仕事や管理職はどうするんだとか、マリアがいなくなってはもしもの時の対応が出来ないだろうとか、そもそも偉大さを示した所で基本マリアに任せきりで表に出ないのにどうすると言うのかとか、それら全ての当然の疑問と問題点を。
「はい!!♡♡ 旦那様の雌犬として、皆さんに旦那様の威光を知らしめ、問題を解決してきます!!」
マリアは全て無視し、愛するご主人様であるハーゴットの考えた、短絡思考にも程がある意見を全面的に肯定した。いくら下が優秀でも上が無能で下がそのイエスマンだと、どれほど素晴らしい才能でもドブに捨てているのと変わらない良い例であった。
「それじゃ、その前に雌犬マリアの体を堪能するとしようか」
「仰せのままに、旦那様」
ハーゴットのズボンの裾に手を這わせたマリアは、聖なる杯を手にした敬虔な信徒のようにその中にあるグロテスクな肉棒を最上の敬愛と心酔を持って取り出し、美しい桜色の唇でその先端にキスをする。
「はぁ……!♡ 偉大なる旦那様のおちんぽ……!♡ この雌犬のフェラ穴でお世話させていただきます!!」
じゅぽじゅぽと玉座の間に淫らな音が鳴り響く。ハーゴットの肉棒をその小さな口で根本まで飲み込んだマリアがその舌を器用に使って幹の部分を刺激し、頭を上下しながら唾液を竿全身にコーティングしていく。
「んじゅぅ……ちゅぱ……じゅるる……はむぅ……♡♡♡」
口から肉棒を引く時にわざと唇を強く吸い付け、無様なひょっとこ顔を作りながら上目遣いでハーゴットを愛情の籠った瞳で見つめ。再び肉棒を喉奥まで送る時には亀頭の部分が頬の裏に当たるようにし、その可愛らしいもちもちとした頬が膨らみ男性器の形に型当てさせる。両手はハーゴットの睾丸を包み込み、まるでお餅をこねるような手つきで、しかし決して痛くならないように細心の注意を込めた握力で愛撫する。
高級娼婦の如き腕前をまだ成人の時さえ迎えていないだろう年の少女が行っているのだ。その背徳感は、それを仕込んだハーゴット自身だけでなく見る者全ての劣情を煽る。マリアの性技は全てがハーゴットを喜ばせることに特化している。今のフェラのやり方もハーゴットが、聡明で強大な魔法力と言う天武の差を持ったマリアに自分の肉棒を無様に咥えさせたいと言う欲求の元、徹底的に調教された成果なのだ。マリアが行う舌での刺激も、喉奥の微細な振動も、吸引の強弱も、睾丸の扱いも、何から何まで全てハーゴットが最も気持ちよくなれるものに仕込まれている。
伝説の勇者の子孫、数多の魔法を操る誇り高き亡国の姫マリアの知も才能も全て、ハーゴット専用オナホ嫁として相応しい姿になれるよう注がれているのだ。
「じゅじゅ……んぶっ……れろぉ……♡♡」
「お、おおおおお!! いいぞマリア! そのまま、くっ、出る! 口で受け止めろ、おおお!!」
びゅるるるるとマリアの喉奥に、ハーゴットの限界を迎えて飛び出た大量の精子が流れ込む。同時にハーゴットはマリアの頭を掴み自身の腰元まで強くその顔を抑えつける。30代半ばの男の、しばらく洗っていない陰毛の中にその愛らしい顔を埋められ、口内をこぼれ落ちそうなほどの量のザーメンで満たされながら、マリアの顔に浮かぶのは、恍惚とした笑みだ。
異臭を放つハーゴットの陰毛を、むしろもっと嗅ぎたいとばかりに鼻孔を広げて息を吸いながら、マリアは口に溜まるザーメンを慣れたように嚥下していく。
「ふう……!♡♡ んくっ、ごくっ……」
時に舌で味わい、時に口内全域に精液の匂いや粘着きが染みつくように口を動かし、そしてその間も決して肉棒を世話するのを止めない。マリアの全てがハーゴットにとってどこまでも都合の良いオナホである事をマリア自身が証明していることが、どこまでもハーゴットの雄を刺激していた。
喉元を通り過ぎる粘液の感触に、マリアの陰部は大量の愛液を垂れ流して自分がどれほど興奮しているかを彼女は主に伝えているのだ。自分は主の精液を胃液に送られるだけで達してしまうほどに主を愛してますと。
「くくく、クヒヒハハ、いいぞマリア! その献身とノアニールの一件の解決の前祝にお前の望みを一つ叶えてやろう」
「んぐ、ぷはぁ! 本当ですか、旦那様……!!♡」
すでにノアニールの件が解決することが確定事項として話を進めているハーゴットに、マリア自身も肉棒に付着する精液全てを舐めとると喜悦と共に返事を返した。マリアにとっても自分が今回の異変を解決するのは確定した未来なのだ。そこに一切の疑いはないし、驕りもない。主から賜った命を全力で遂行すると言う絶対の意志がそこにはあるからだ。
「そ、その……では、散歩が……したいです」
その白い頬を赤く染め、初心な乙女のように願いを口にするマリアの姿は加護欲をそそるほどに可愛らしく、だからこそその内容が意味するものがハーゴットにはたまらない興奮だった。
「散歩というのは、俺がお前を捕まえた時の頃によくやっていたあれか」
「は、はい! 旦那様が私を雌犬として町中連れ回してくれたあれです! 最近は仕事が多くてなかなか行けなかったので、是非ともまた旦那様とお散歩したいです!」
「クハハハハ、いいだろう!! 早速出かけるとしよう!」
玉座から立ち上がったハーゴットが手に握るリードを引っ張り歩き出す。そのリードに繋がれたマリアは、歩きなれたようなスムーズさで四つん這いの状態でハーゴットに追随する。身も心も躾けられた少女には、彼に首輪を引っ張られる瞬間全てが幸せで、玉座と扉の間を結ぶように愛液による道を高級カーペットの上に残していった。
ロマリア城のすぐお膝元にあるここロマリアの町を久方ぶりの喧噪が包んでいた。昼時も過ぎた時間帯に、本来なら仕事に従事する者たちで溢れている城に続く大通りには、従来の賑やかさとは別の騒々しさが広がっていた。その原因となるのは、大通りの道の真ん中を我が物顔で歩くこのロマリアの王であるハーゴットとそのペットの姿だった。
ハッ ハッ ハッと息を切らしながら歩く王のリードに繋がれた犬は時折飼い主の足元に甘えるように身を寄せており、よほど主人である王のことが好きなんだと周りに印象付ける。それは字面にするだけならただ王様が自分のペットの散歩を行っているだけだろう。そして事実、ロマリアの者たちにとってもそれは散歩であった。雌犬の、という枕詩が付くが。
「おい、見ろよ。雌犬マリアの散歩だぜ、懐かしい」
「あれがロマリア王の専用奴隷の雌犬マリアかぁ、すげぇまじで尻に犬の尻尾が生えてやがる。まじで雌犬なんだな」
「はは、歩きながら股から潮噴いてるぜ! よっぽど散歩が楽しいんだな!!」
そう、大衆の面前で首輪についたリードに引っ張られながら四つ足で歩きながら絶頂するのは、誰ならんマリアであった。何一つ衣服を身に纏っていない状態で、久しぶりの愛する主人との散歩に先ほどから愛液をとめどなくその蜜壺から垂れ流し、犬の尻尾をブンブンと激しく振って喜びを露わにしている。
ここロマリアにおいて、ハーゴットによるマリアの散歩は少し前までは恒例行事であったのだ。なにせハーゴットがマリアを捕まえてから彼がここの王になるまで一日として休むことなくこの散歩は行われて来たのだ。それはマリアの調教の一環の物であったが、ハーゴットにとっては自分が捕まえた雌を見せびらかしたいと言う欲求も含んでいた。どちらの目的の方が強いかなど、彼の低俗な性格を鑑みれば一目瞭然だったが。
「わんわん、くぅーん♡」
そしてもちろんこの状態のマリアに人間の言葉を使うなどと言う権利はない。いやむしろマリアにとっては人間の言葉を使っている方が異常なのだ。自分は雌犬、犬語こそが自分の母語だと、マリアは本気で考えている。人間の言葉は偉大なる旦那様と会話出来るようにするために神が遣わしてくれたギフトであり、今までの人生は、この犬生を充実としてものにするための前座だったのだ。
その証拠にマリアの四つ足で歩く姿は実に堂に入っており、二足歩行で歩くよりもこの姿で歩く方がマリアと言う少女にとって自然なのではと万人に思わせてしまうほどだ。
「ククク、最高に愉快だ。下等生物共の羨望の目を受けながら上物の雌を従える、これこそ俺に相応しい」
「ワンワン!!」
ハーゴットの意見を肯定するように鳴くマリアは最早完全にただの犬。ハーゴットの靴に舌を這わせ、「旦那様大好きです~!♡♡♡」と表現する。最初の頃の散歩で泣き叫び首輪で引きずられるだけの彼女を知るハーゴットや今周りを囲む男たちからすればその姿は変貌と言う言葉でさえ足らないだろう。
最初の内は四つん這いで歩く事さえ拒否していたマリアだったが──―
三日経つ頃には恥辱に震えながらもたどたどしく四つ足で歩くようになり
七日目にはハーゴットの前を率先して歩いて進んで犬語を喋り
十日目には嬉々として大通りの中心で犬がおしっこをする体勢で尿をするようになった
そしてその翌日には大衆の面前で肛門から排泄を──―
ハーゴットの目から見えるマリアにかつての反抗的な姿は欠片もない。自身の足を舐めるために体勢を低くし土下座のような体制になったマリアを上から見下ろす形になるハーゴットは、彼女の真珠のように煌めく背中とプリっと上に持ち上げられてフリフリと誘うように揺れる小尻を見て自身の雄を刺激するこの雌犬を仕置きしてやろうと口を開く。
「ふむ、ちょうどトイレに行きたくなってきたなぁ……」
「!! わん、わんわん、わふぅ!!♡♡」
ハーゴットのその言葉に即座にマリアが反応した。流れるようにハーゴットの靴を舐めるために屈んでいた体を反転。頭を字面に着け、お尻を高く掲げてハーゴットに自身の女陰と排泄穴を晒す。そして両手を持ってその両穴を広げると、どうぞ使ってくださいとばかりに吠えたのだ。そこに一切の無駄な動きはない。なぜならこの動きはハーゴットがトイレに行きたくなった時に幾度も行った、雌犬としての必須項目であるために。
「おおそうだな、ロマリアの王である俺が外で尿をするわけにはいかないからなぁ。いやぁ緊急用のトイレにもなれる雌犬を持って俺は幸せ、いやさすがは俺様だ」
「わんわ──―あふぅぅ!?♡♡」
ずぶりとマリアの陰部へと挿入した肉棒が、そのまま一切の溜めもなくマリアの膣内へとションベンを垂れ流す。
じょぼぼぼぼとマリアの子宮に注がれる熱い排泄液が、彼女の膣壁を汚らしく洗浄して行く。お腹から感じる熱に、地面に押し付けたマリアの顔が卑猥に歪む。収まりきらない尿がマリアの愛液と混ざり彼女の太腿を伝って地面に滴り落ちる。腰をヒクヒクと震えさせながら、しかし決しておちんぽは離さないと言う様にマリアの膣壁は彼女の状態に反して締め上げる。だがそれで終わりにするほどハーゴットは甘くはない。
「あへぇぇ……はふぅぅ……? んほおおおおっっ──────!!♡♡♡♡」
突如マリアの女性器で用を足していたハーゴットがまだその勢いも止まらない内にきつく締め付けるマリアの便所穴から肉棒を引き抜くと、それを即座にその上の穴、ケツ穴へとぶち込んだのだ。膣内から消えた圧迫感に物寂しさを感じた瞬間に尻穴を突き抜けて来た腸を支配する異物の存在に、マリアは女として最低の、雌犬として百点満点のアヘ声を上げた。
残る全てをマリアの胃の中へと注ぎ込まんと、ハーゴットはマリアの腸結にまで届かんとばかりに腰を深く叩きつけた。そしてそれに応えるように、マリアの肛門はハーゴットの肉棒の中身を全て排泄して貰わんと括約筋を締め付け、腸液が滑油材として中の滑りを良くしていく。
マリアの世界でもトップクラスに入る優秀な頭脳がこの行為を尊いものだと判断していた。マリアの伝説の勇者の血を引いた体が便器として使われることに歓喜していた。マリアの誰よりも優しくて、時に怖がりで、でも絶対に嫌な事から逃げない強い意志を秘めた彼女の心が、ハーゴットへの愛情と感謝と忠誠で満たされていた。
「んほおおおお!!♡ おっ、ふいっ!♡♡ ──────んっひぃぃぃぃぃ!!♡♡♡♡」
体の奥深くに熱い液体が侵入してくるのを感じると同時に、意識がなくなるほどの深イキを味わったマリアのぱっくりと開いた尿道から、黄色い液体が迸り始めた。
「ん? くは、なんだ嬉しすぎて漏らしおったか! まったくこの雌犬め、淫乱すぎるのも困ったものよ」
じょろろろろろと膀胱が快楽によって馬鹿になってしまったのか、一切の我慢も効かず垂れ流されて行く。そこでようやくハーゴットが肉棒を肛門から抜いた時、そこには土下座に似た体勢で尻だけ高く上げ、マンコとアナルから垂れる男のションベンと本人自身が漏らしたおしっことが混ざった液を流しながら地面に水たまりを作る哀れな肉便器がそこにいた。女どころか人として失格の光景を作りながらも、地面に顔を預けるマリアの表情には幸福の二文字以外の感情が存在していなかった。
「あへぇ……わふぅ……♡♡」
「いやあスッキリしたわ! おいマリア、早く立て!! とっとと散歩を再開するぞ!!」
リードを引っ張り、絶頂の余韻で意識が朦朧としているマリアを無理やり起き上がらせたハーゴットは、再びロマリア中を回る散歩を開始する。体を震わせながら、それでも健気に付いて行くマリアの姿を見る男たちの中には、そんな彼女を嘲笑い興奮する者はいても、同情する者は一人もいなかった。
その後ロマリアでの散歩は夜遅くまで続き、足腰が動かなくなったマリアのカザーブを経由してのノアニールまでの出立の日程が大幅に遅れたのは言うまでもなかった。