※この作品はR-18です。

阿笠博士に転生していたから   作:銀猫

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時には原作よりも関係が進むこともあるらしい。

10月31日。一般的にハロウィンと呼ばれるその日は、もともと古代ケルトの祭りに由来するとされる。

秋の収穫を祝うと同時に、年の終わりとして霊界と現世の境が曖昧になると信じられていた夜である。

 

それがいつからか欧州では子供たちが幽霊などの仮装をしたことで「お菓子をくれなくちゃ悪戯するぞ(トリック・オア・トリート)」とお菓子を貰う催しとなり、日本では仮装をして街を練り歩くというモノへと変化していった。

 

 

「「「「トリックオアトリート!」」」」

 

「あら、うふふ。可愛いお化けさんね」

 

 

帝丹高校では社会人としての責任感を育てるためにハロウィンが近づくと帝丹小学校の子供との地域交流がある。

 

 

「それじゃあ、お礼を言いましょうね。せーの」

 

「「「「ありがとうございま~す!!」」」」

 

 

帝丹小学校の1~2年の子供でいくつかのグループを作り、校区内のあらかじめ参加承諾をしてもらった家庭へオバケの仮装をしてトリックオアトリートをするというものだ。

その引率は帝丹高校の2年が担当しており、大体4~5人の小学生グループを2~3人の高校生が引率としてまわるというものだ。

 

 

「なんだよ、ヤイバーチョコねぇのかよ」

 

「元太君ったら、貰い物に文句言ったらダメですよ」

 

 

とはいえ、参加してもらうのは大体保護者や祖父母ぐらいに年の離れた老人家庭でそのセンスはまちまち。

中には後者の家ばかりで煎餅やおかきと渡す家もあれば、コンビニのチョコレートやポテトチップスなどを渡す家もある。

 

元太を筆頭に、光彦、コナンと他男子2名のグループでは貰うお菓子はマシュマロやスナック菓子も多いがそれらに文句をたらたらしていた。

 

 

「はぁ、なんだって」

 

「まあまあ」

 

 

引率をする中道と相沢という高校生も、ワガママしか言わない子供相手に辟易しているようだった。

その様子に「(コイツらも大変だな)」と同情しながらも自分がやらなくてよかったと思いながら「コホコホ」と咳をする新一(コナン)。

 

 

「ん?大丈夫か?えーっと…江戸川、だよな?」

 

「え、あ、うん…大丈…ケホッ」

 

 

ちなみにコナンはやや風邪気味。諸伏(父親)は「しんどいなら休むか?」と心配するも大したことはないとそのまま登校したのだが、そこそこ冷たい風が吹く屋外で体調が悪化したかもしれない。

大丈夫というもだれがどう見ても風邪を引いていると中道がお菓子を貰いに回る地図を見る。

 

 

「そーいや、確か怪我とか体調不良の子がいたらこの近くの診療所に行けって言ったな」

 

「江戸川、そこで休もう、な?」

 

「えっと…わかった」

 

 

コナンからしてはそれほど大したことはないと思っていたが、駄々をこねて自分(新一)の級友を困らせるのも忍びなかったから従うことにした。

コナンの離脱に光彦たちは「大丈夫ですか?」と心配するが元太だけは「おめーのおかしも俺が責任もってもらっておくぜ」と涎ダラダラだった。

 

 

―浅井診療所―

 

 

「うん、風邪だね。学校には連絡しておくから君たちは戻っていいよ」

 

「っす」

 

 

コナンの診察をした浅井成実は発熱と咽頭の腫れから風邪と診察した。

本来なら保護者が必要なのだが、高校生の彼らに任せるわけにもいかず成実は他の4人の子供と行事に戻るように言いながら電話を掛ける。

 

 

「……………」

 

 

ベッドで横になれば案外しんどさが出ていた。

時折咳をしながらぼーっとしていたら電話を終えた成実が「それじゃあ、暫く寝ようか」と優しくコナンに声をかけて仕事に戻る。

その後ろ姿を見ながらコナンは「(この人は俺の正体知らないんだよな…)」と考える。

 

工藤新一が江戸川コナンになって少し。

その正体は公安とあの日に助けを求めた阿笠と有希子、優作以外には誰にも知られていない。

危険があるからと正体を知る人間との接触を禁じられていたが、学校の健康診断などで成実や、それこそ遠目で蘭たちを見ることもある。

 

 

「(…本当に、いつになったら…言い出せるんだ…)」

 

 

このままコナンのままなのではないか。もう二度と蘭たちの前に出ることができないのではないか。

母親や弟と会話することもできないのではないか。

 

 

「――川君、江戸川君?」

 

「!」

 

 

グルグルと考えて、成実が声をかけてるのに気づかなかった。

心配そうに顔を覗き込む――男とは思えない顔に、風邪とは別に顔が赤くなる。

 

 

「大丈夫?気分悪い?」

 

「だ、大丈夫だよ…」

 

「そう…っと、ごめん。少しいけなくなったんだ。携帯の使い方わかるかな、このボタンを押したら俺の電話にかかるんだ。すぐに戻るけど、待ってられる?」

 

 

パタパタとしてるのは何かしらの緊急が発生したからだろう。私物なのだろうか、ガラケーを開いて電話帳から連絡先を選んだ状態でベッドの横に置いた。

これならちょっと手を動かすだけで電話ができるだろう。「ボクなら大丈夫」と言えばもう一度「ごめんね、もうすぐ高校生の子が来ると思うから、それまで頑張って」と言って成実は診療所を急いで出て行った。

 

 

「……あ」

 

 

それを見送るとテーブルの上のビニール袋、今日いくつかの家を回ってもらったお菓子が入ってるのを思い出す。

確か最初らへんでチョコレートを貰っていたはずだ。

 

 

「…食べよ」

 

 

昔、風邪をひいたときにチョコを食べて気分を紛らわせていたのを思い出してコナンはベッドから起き上がった。

 

 

 

 

 

 

「寝てるかな…?」

 

 

妃蘭が診療所にやってきたのは成実に呼びだされたからだ。

保険委員含めての数名が万が一の怪我や体調不良時に診療所や病院に駆けつける手筈になっていた。

浅井診療所の近くは蘭の担当のため、引率を同行していた園子と紅葉に任せてやってきた。

 

 

「えっと、名前は江戸川君…たしか、理博が言ってた子ね」

 

 

丁度入れ違いで、成実がコナンの名前を教えて「緊急の連絡でそこの家にいるから、何かあったら呼んで」と言って急患の家へと向かっていった。

 

寝てるのかもしれない、と音を立てないようにゆっくりとベッドがある診療室に入る。

 

 

 

「――え?」

 

「―――あ」

 

 

そこにいたのは全裸の男性。聞いていた小学生男子ではなく、自分と同年代の人物。

もしこれが、本当に見知らぬ成人男性やあるいは今回の地域交流で外にいる学友だったら蘭は絶叫していた。

 

 

「な、なんで…」

 

「えあ、いや、その」

 

 

だがそこにいたのは工(・)藤(・)新(・)一(・)だった。

状況は分からないが、工藤新一は全裸で立っている。

 

 

「なんで…新一…!」

 

「ちょ、まっ」

 

 

慌てる新一。過去、蘭の照れ隠しや突発的な反応で空手の正拳や回し蹴りで物品を壊すことなんて多々あった。

その恐怖を知る新一は腰を抜かして止めようとするもある意味ではこの状況が一番理解できない新一は言い訳も思いつかなかった。

 

 

「新一の――!!」

 

 

短い生涯だったと、新一は思った。

蘭ともう一度会えたことは嬉しいがこんな形ではなく、それに可愛い弟やいつも迷惑をかけてしまった母への懺悔を頭に浮かべ

 

 

「――え?」

 

 

そのまま蘭に押し倒された。もちろんレスリングや柔道なんかでのマウントではなく、身体全体で抱き着くように。

 

 

「会いたかったぁ…!!ずっと、会いたかったよ、新一…!!」

 

「蘭…」

 

 

嗚咽をもらしながら抱きしめる蘭に最初はどうすればいいのかわからなかったが、彼女の震えに気づいてされるがままに受け入れることにした。

それから少し――ほんの数分。そのまま泣く蘭を抱きしめていた新一だったが「ケホッケホッ」と咳き込めば蘭も落ち着いたのか起き上がる――いや、新一の上に座る。

 

 

「…それで、どこで何してたのよ」

 

「……それは…」

 

 

逃げようと思っても蘭が上に座っているせいで逃げることもできない。

しかも座る場所が悪いのか――

 

 

「ねえ、聞いてるの、新一!」

 

「え、あ…ごめん、言えない」

 

 

蘭に言い寄られてハッとして、だが答えれなかった。

そもそも元の姿に戻れる確証もなく、関わったら危険だと言われていたのだ。

 

 

「なによ!心配してたのに、私も、園子も…それに、新士だって」

 

「蘭…っ…」

 

 

先ほどから何度も言っているが、今の新一は全裸だ。しかも押し倒されたために仰向けで寝転がっているような状態だ。

そしてその上に座る蘭は先ほどまで学校行事に参加していたために制服だ。帝丹高校の制服はブレザーとスカート。

つまり何が言いたいのかと言えば――

 

 

「そ、そのな…蘭」

 

「?」

 

「…当たってるんだ」

 

 

恥ずかし気に言う新一。偶然かスカートの中に入った新一の性器は状況ゆえにか勃起している。

つまりは反り立っている新一の男性器が――蘭のパンツ越しに股と擦れている。

 

 

「……っ…ば、ばかぁ!」

 

「なぁ、バカってなんだよ!大体お前が」

 

「第一、なんで裸なのよぉ!!」

 

 

ぐうの音も出ない指摘に新一もそれは分からなかった。

熱で気だるい気分をチョコレートのカカオに含まれる成分で変えようと思ったのにそれを食べて大人になる。

いや、確かパッケージが海外のモノだったはずだが。

 

 

「それに…な、なんで勃起してるのよぉ…❤」

 

「これは、ただの…そう、『生理現象』だ!」

 

「せ、『生理現象』!?」

 

 

さて、ここで全裸となっている新一。そしてその新一を見た蘭。

二人は気が動転してるのは見てわかるだろう。

今の二人は冷静な判断、分析、そして行動ができない。

それゆえに少し、否、ものすごいすれ違いが発生していた。

 

 

 

「(風邪を引いた上に裸で体が火照ってるから)勃ちまったのは仕方ないだろ!」

 

「(私が押し倒して素股したから)仕方ないって…」

 

 

あくまで『生理現象(体の反応)』で勃起しているだけど言い張る新一に対して『生理現象(性の反応)』だと思う蘭。

哀しいかな、『異口同音』という言葉あるように日本では同じ単語でも別の意味として受け取られてしまう。

 

新一は「自然現象で誰にも責任はないという意味」だったが、蘭は「お前が押し倒して素股したから勃起した」と読み取っていた。

 

 

「…いいわ」

 

「へ?」

 

「だったら、私が抜いてあげる!」

 

 

いきなり何を言い出すのか。新一が言葉の意味を理解するよりも蘭が新一の性器に手を伸ばし、口に含む。

 

 

「なぁ!?な、何してんだよ蘭!」

 

「一発抜いてあげるって言ってるのよ!(ひっぱふぬふへあへふへひっへふほ!)」

 

「そうじゃ、うぅっ…❤」

 

 

止めようとするも、妙に舌使いが上手くて声が出ない。

 

新一は知らないが、蘭はもう10年以上セックスの練習をしてきた。

それこそフェラの練習なんか空手よりもやっている。

 

 

「んじゅぷぅ❤れじゅぅ❤」

 

「くぅ、で、でるぅ!❤」

 

「んぅ!?(え、もう!?)」

 

 

口の中に吐き出される精液。

ほんのわずかな時間、いつもの練習で言うならまだウォーミングアップすらできてない。

驚きつつも、これまでの成果――つまりは吐き出された精液を呑みながら、尿道に残る精液も吸い出す様に吸い上げる。

 

「じゅ、ちゅる…ぺろ…❤」

 

「あ、ああ……」

 

 

吸いつくしたのを確認し、口を離す。

まるでヨーグルトを舐めるかのように、口元の精液までも舌で舐めとった。

それを吐き出すこともなく、奥歯で咀嚼して音を立てて呑み込む。

練習通りのことをこなす蘭だが、あまりにも物足りなかった。

 

 

「(…少ないし、薄い…?最初はこんな感じなのかな…)」

 

「(今、蘭…俺の…飲んで…)」

 

 

それに対し新一にとってこれはあまりにも妖艶。あまりにも刺激的。

当たり前だが性行為の経験がなく精通してからの性処理は自慰一択の新一にとって、初めてのフェラは隠れて父の書斎にあったエロ本を読むのとはわけが違った。

 

 

「んく…まだ元気みたいね」

 

「…んだよ、悪いか」

 

 

若さゆえか、いつもなら一発出して満足していたが出してすぐなのにすぐに新鮮な精液が精巣で生み出されていた。

悪態をつく新一には、全裸であることの羞恥心はもうあまりなかった。

それに蘭は単純に「足りなかったのだろう」と考えた。

 

 

「…じゃあ、もっとやってあげる」

 

「は?」

 

 

言うや否や、診療室中の引き出しから取り出したもの――そう、コンドーム。

箱の中から一つ取り出すとどこか手慣れたように封を切って中を取り出した。

 

 

「ちょ、待て待て!なにを、ってかなんで避妊具の場所知ってるんだよ!?」

 

「前に理博が風邪ひいて受診した時に成実先生がガーゼとか絆創膏とか補充してる途中だったから診察中に整理するの手伝ったの」

 

 

確かに浅井診療所は成実のワンオペで回していた。

診療所の主な利用者が子供のためか、あるいは離島での勤務経験の慣れからか手が足りなくことはそうはなかった。

しかし蘭が待ってる間に補充を手伝うというのもなんとなく新一にも想像ができた。

 

 

「って、そうじゃない!何を」

 

「もう、動かないで!」

 

 

口で驚いて、拒否をする『ポーズ』は取る新一。

しかし、蘭も相手が本気で嫌がってるならここまではしない。

 

 

「(蘭が、俺に…)」

 

 

心のどこかで、新一は期待をしていた。

今の流れと避妊具の着用で何をするつもりなのかというのは探偵でなくても分かる。

 

少しだけ蘭がコンドームを付けるのが手慣れているとか、そういう細かいことはに引っ掛かりがあったが男としての欲がそれを無視した。

 

 

「これでよし…❤」

 

程なくコンドームの着用を終えて、準備完了となった。

その頃には新一から止めるような発言はなくなり、「早くシてくれ」と言わんばかりに逸物は勃起したままだ。

 

 

「……い、入れるね❤」

 

「あ、ああ…っ!❤」

 

改めて宣言されてついに挿入される。新一はそう考えて、身構える。

やがて、薄いゴム越しにナニかに入っていくのを感じる。

 

 

「(こ、これが…蘭の…マンコ…!)」

 

 

手で処理したことがない新一の性器は蘭の膣内に包まれて極上の快感となって襲い掛かる。無意識だろう、蘭の腰に手を添えて自分が気持ちのいいポジションに誘導しているようだった。

 

 

「(し、新一のが…膣内に…❤)」

 

 

蘭もそこまで頭が回ってなかったのかスカートを履いたまま、パンツをずらしての挿入となったが意中の相手だ。

最高の幸福感と極僅かな快感が脳を占めていた。

 

 

「んぅ❤…あっ…」

 

「ぅ、ど、どうしたんだ。蘭?」

 

 

じゅぷ、ぬぷっとゆっくりと新一のを入れていたのだが、それが途中で止まる。

先っぽで何か、ぶつかる感じがするがアクシデントでもあったのかと思った。

 

 

「う、ううん。な、なんでも…ちょっと、待って…緊張、して…」

 

「え…あ…」

 

 

そうだ。未成年の蘭の膣にはまだその純潔の証であるはずの処女膜がある。

考えてみれば空手という運動をしている蘭でも痛いものは痛い。

それに処女膜を破る際には途轍もない激痛だという話も聞く。

 

 

「蘭…は、早く…もう…」

 

「い、いくね?」

 

「あ、ああ…!」

 

 

意を決し、思いっきり腰を下ろした。

バチンという音が聞こえるわけはないが、新一は自分の性器で気になる相手の処女膜を破ったという事実に達成感すらあった。

 

 

「いっ…ぁ…」

 

 

しかし、それは蘭にはない。

先ほどまでにあった幸福感は痛みによる後悔に書き換えられ、僅かな快感も性行為の練習として使ったディルドにも劣っていた。

 

 

「うぅっ、蘭、出るぞ!」

 

「えっ、ちょ、待って!」

 

 

そしてただの挿入だけでイク新一。

いつもの激しいアナルセックスに比べることもできないほどの『初めて』。

それまで蘭の中にあった熱が急速に冷めていくのを本人は自覚した。

 

 

「俺、蘭とやったんだ…蘭と…」

 

「(これが…セックス……?)」

 

 

気持ちよさそうに満足している新一とは対照的に蘭はどこか落胆していた。

10年。いやそれ以上に思い描いていた『初めて』が、期待していた分冷めた時の落差が激しかった。

 

 

 

「うっ、がっぁ!?」

 

「え、し、新一!?」

 

 

突然、新一が苦しみだした。

そういえば時折咳もしており、体調が悪いのではと蘭は考えた。

 

 

「待ってて、すぐに成実先生呼んでくるから!」

 

「らっ――ぐっぁ!!」

 

 

 

 

 

 

「新一!!」

 

「新一君!!――って、あ、あれ?」

 

 

確かに、蘭はすぐに戻ってきた。ちょうど診療所に戻ってくる成実を見つけて事情――「新一が、新一が苦しんでて!」と行方不明の新一がいたことやそれが苦しんでいるという話を聞いて2人は急いで戻ってきた。

だが、診療室には新一の姿はなく、ベッドの上で少し驚いた表情の男子生徒がいるだけだった。

 

 

「新一!どこに行ったのよ!」

 

「えっと、あ、江戸川君。ここに…男子高校生いなかったのかな?」

 

 

狭い診療室に隠れれる場所はなく蘭が叫ぶように言うが、成実は事情を知ってそうな江戸川コナンに聞いた。

汗をかいたのか診療室に置いていた着替えを着ている彼は「えっと、さっき慌てて外に…」と言った。

 

 

「その、新一って人、すぐに元気になったみたいで、それで行かなくちゃいけないからって」

 

「行くってどこに!?」

 

「わ、わかんないや」

 

 

問い詰める蘭にコナンは当たり障りのない答えをするしかできなかった。

成実も「まあまあ蘭さん」と宥めることしかできなかった。

 

 

「はぁ…(もう、なんなのよ…有希子さんには会うことができないって言われてたのにこんなところに…それも、は、裸で…)」

 

 

いっその事、全部夢だったのかと思うほどに煙のように消えてしまった。

だが、処女膜を破ったことによる痛みはまだ体に残って

 

 

「――あ、えっと、江戸川君。だよね?その…起きてた?」

 

「え、えーっと…ずっと、寝てたから。目が覚めた時、その新一って人しかいなかったよ」

 

 

蘭が慌てるのはそう、ここにずっとコナンが寝ていたということは寝ている男子小学生の横でセックスをしていたというわけだ。

 

 

「(わ、私…なんてはしたないことしてたのよぉ~!!)」

 

 

 

 

 

「体が元に戻った!?」

 

「うん、一瞬だけ、だけど」

 

 

あれから行動不能になった蘭を成実は不思議に思いながらも迎えに来た諸伏に「お薬出しときますね」と風邪薬と万が一の解熱剤を渡して木馬荘に帰ってきたコナン。

そこであの診療所で起こった出来事について、そう切り出した。

 

 

「一体どうして…」

 

「…分かんない。もしかしたら食べたチョコレートが偶然解毒みたいな効果があるのかなって…もう一回食べたんだけど…」

 

 

そう言ってコナンが取り出したのは海外産のチョコレートのパッケージ。

諸伏は確か少し前にデパートで海外フェスとしてお菓子や料理を販売する売店が開かれていたのを思い出した。

 

 

「何か特異的な状況でこれを食べたら、って感じか。それか抗体か何かできてとかか…」

 

「…だよなぁ…」

 

 

そう言った幸運が何度も続くとは思えなかった。

だが、それでもコナンにとってはこの偶然が生きてきた中で最高だったのは間違いない。

 

 

 

「(…俺、蘭と…したんだよな…)」




はい、というわけでハロウィンの話となります。


…本当は『ハロウィンの花嫁』関係にしようと思ったんですけどね。
プラーミャはネタはあったんですがグダグダしてほぼ没で、エレニカは接点ができないから話ができなかった。


実を言うと最初、別ストーリーを考えてました。
その導入で今回の最初を書いていたのですが、元太が「げぇ、ヤイバー○○ねぇのかよ」みたいな文句を言う展開でもらったお菓子を考えた時に子供が喜ばないもので洋酒入りチョコとかあるよなと思って「パイカルが入ったチョコで偶然戻るとかありだな」ということで今回はコナンが元に戻る話に。

そして前々から予定していた「新一が蘭の処女」を貰う流れに。
ちなみに診療所で新一が全裸になってたのは元の姿になる時に破れて、それを取っ払ったからです。(原作の『外交官殺人事件』の時はどうしたんだろう)
コナンに戻って着ている服は診療所に備えてあった着替えです。


そして読者の大半が気付いていたであろう「満足できない蘭」との対比。
新一はあまりにも手馴れてるしテクニックもある蘭に一瞬不信感が浮かびますが、処女だったために全く気付いてないです。


諸伏はこの後、蘭と(実際に見たわけじゃないが)成実の二人に口止めをしますね。
両者阿笠の身内だから、その経由で口留めがあると思います。

ただ、もしかしたら灰原のことを知る成実はコナン=新一って気づくかも?


それと、いつもR18の話には挿絵を入れますが、今回…いるかなぁ…って感じに。
せいぜい蘭がフェラして、コンドームでセックス…うーん…、と。
高校生も仮装して蘭も、というのも考えたけど相手が新一だしな…。
いつもなら「どの場面にするか~多くて悩むな~」って感じですが、今回は本当に「いるぅ?」って思って作らなかったです。



さて、次回はハロウィンその2。
ただ、予定していた話がグダグダして丸ごと没にして作り直すのでしばらくかかるかも…
あと美四みたいなちょっと立場が特殊なオリキャラが登場予定です。
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