転生特典:セックスしなければ出られない部屋な件について 作:裏破道
過去改変もののエロい話で読みたいものが中々見つからなかったのて書きました
誰か書いてくれ!
二度目の人生があったとして、次の生に何かしら特別な力を持っていけるとしたら。
次の世界が過酷な物であった場合、何かしらの力があれば生きるのが楽になるし力は無いよりあった方が良い。仮に前世と変わらない、異能の存在が無い平凡な世界であったとしても腐るだけで役に立たないわけではないのだから。
とはいえ、その特別な力も欲しいものと欲しくないものの二種がある。
長々とやるつもりは無いので単刀直入に説明すると、僕こと白浜天音の力はセックスしなければ出られない部屋だった。
「ふざけんなや」
思わず自分を転生させた存在に――――そんなものが居るとしたらの話になるが多分居る――――怒りを向ける。
何でエロ同人みたいな能力にしやがった。僕だって物語の主人公のような力が欲しかったよ。
いや、すっげぇ便利ではあるよ? 自分が転生したこの世界にあるものを何の代償も無しに呼び出したり出来るし、場合によっては前世のものも持って来れる。場合によっては代償あるのもあるが、そこまで大きくはない。精々が10秒程度しか呼び出せないとかだ。
ぶっちゃけた話、悪用するつもりが無いのならこの部屋で暮らしてるだけで生きていける。
この能力一種の空間生成能力なのだから。
ただこの能力を渡してきた奴は絶対望まない使い方だろうけど。使えば使う程能力が強力になってるし、とっとと使えって思ってるんだろう。
だけどそのつもりは自分には無い。セックスしなければ出られない部屋も一人で使うのなら出入り可能な安全空間でしかないし、そもそもこの世界想像以上に危険過ぎるから外に出たくない。
何せ一般人には見えない
――――そう、この世界はBLEACHなのである。
何でBLEACHの世界で自分の異能がセックスしなければ出られない部屋なんだよ。
兎も角、この世界に転生して大体18年ぐらい。
このセックスしなければ出られない部屋も僕が成長した影響なのか部屋というよりは家、もしくは昔の貴族が暮らす城の中程度にまで拡張した。
温泉もあるし掃除をする必要も無い、食べ物だって無限に手に入るこの世界でニートをやっている方が良いのである。
ボッチなのは慣れてるし、人付き合いとか面倒。
故にこの異空間で一人で暮らす事こそ僕にとっての天国なのだ。
「――――そう思ってた時期が僕にもありました」
「あのー、すみません。突然お邪魔して…………それで、こんな事を聞くのはおかしいとは思うんですけど、ここは何処なんでしょうか?」
僕は目の前に居る人物、明るい髪の色をした女子高生を見て黄昏ていた。
女子高生は霊子で構成された弓を持って非常に困惑している。
「そ、その前にいくつか確認したいんだけど…………きみの名前は?」
「黒崎真咲って言います」
「黒崎さんね…………それで、ここに来る前に何か戦ってたんですか? その手に持つ弓とか霊的な何かから察するに胸に孔が開いた仮面被ってる奴だとは思うんですけど」
「あ、見える人なんですね。私、
「そ、そうなんですか」
彼女の、黒崎真咲の口から語られた内容に思わず溜め息を吐きたくなる。
何で原作主人公のお母様がここにいらっしゃるんですかね?
しかも高校生の頃、石田家で居候をしていて志波一心に会ってないっぽいし。
黒崎一護は産まれてるし原作始まってるんだよ? 既に死んでる筈の人物が何で若返ってここに居るの?
と、いうか貴女
「ここは僕の家なんだけど…………正直に言うと何で黒崎さんがここに居るのか分からない。僕も変わった力を持ってて結界のようなものを貼ってるから普通は入って来れないんだけど」
「もしかして戦ってた虚の能力? ご、ごめんなさい。勝手に土足で家に入り込んじゃって」
「気にしないで。取り敢えずちょっと結界とか開けて外に出れるようにしておくから、その間飲み物でも飲んで待ってて」
そう言ってペットボトルに入った未開封のお茶を渡す。
「面倒な能力でね、少し時間がかかるんだ。多分一時間以内には終わるから」
「あ、ありがとうございます」
真咲に背を向けながら部屋を出て、現状を把握する。
何故若い頃の黒崎真咲がここに居るのか――――その原因は自分の能力だ。
改めて能力がどうなってるのか確認したが、時間を無視して無差別に女を召喚する能力も追加されてやがる。どうしてこうなったのか、は多分彼女が戦っていた虚が何かしら空間に干渉する能力で僕の空間にちょっとした影響を与えたんだろう。その結果、能力が予想外に成長してこうなったわけである。
その事実に思わず溜め息を吐き、部屋の中で眠りについた真咲を見る。
どうやら即効性のある睡眠薬入りのお茶は彼女に通じたらしい。
「悪く思わないでね」
この空間、この家に真咲が入った瞬間、僕等は出られなくなった。
外部との出入り、彼女を元の場所に戻すにはセックスをしなければならない。
この部屋の基準を満たす、避妊せず生でのセックスをだ。
妊娠のリスクもあるとはいえ、この場から出るにはそれしかない。そして彼女がそれを受け入れるかどうか…………多分事情を話せば受け入れてくれるとは思うけど正直後ろめた過ぎる。
弱みに付け込んでやるような真似はしたくない。いや、実際のところ彼女の言ったように虚のせいなんだし、いっその事彼女のせいにして被害者の立場を取るべきだったか?
いや、流石に睡眠薬持った時点でそれは無いな。起きるまで手を出さずに疲れて眠ってた事に出来るとは思うけど、天然そうに見えて意外と鋭そうだし違和感持たれると警戒される。
もし弓を向けられたらどうしようもない。勝ち目なんか無いし、そもそも戦闘だと弱いんだよ僕は。
「…………仕方ない、かぁ」
いずれにせよセックスしなければ彼女をここから出す事が出来ないのは事実だ。
何で過去の時代の真咲がここに来るのか、戻らないと過去が歪むし最悪黒崎一護が産まれなくなる。
いや、彼女とセックスするからその時点で過去改変になるか。
多分、ってか石田竜弦と関係を持っているわけないし、滅却師の事も考えると処女だろう。
原作主人公のお母さんの処女を奪うって地獄過ぎるだろ。
「…………過去改変して関係を持てば罪悪感は薄れるか」
正直彼女も被害者である以上、互いに気負わずにヤるしかない。
そう考えた僕は能力で月島さんを呼び出した。
より正確には月島さんの能力を持った現し身だ。要はグランドジオウである。
ザエルアポロのクローンと同様に能力も使えるがマニュアルで動かさなければならないし、呼び出せる時間もそう長くない。
結局、オリジナルには遠く及ばない劣化コピーに過ぎない。
それでも能力を使えるのは変わりない。
ブック・オブ・ジ・エンドを構える呼び出した月島さんの前に立つ。
「僕も一緒に貫いて」
その言葉を告げると同時に刃が僕と真後ろで眠っていた真咲を貫く。
僕も過去を変えるのは彼女に話を合わせる為だ。流石に記憶に無いのに振る舞うのは出来ないし。
「過去の記憶、は先ず真咲の記憶から」
石田家に引き取られたのを僕と出会い、この空間で暮らすようになった事に変更。
これで彼女と僕は幼馴染になる。
「その後の記憶は僕側を主体にして」
それからの日々はずっとこの空間で暮らしていた事、つまり僕の過去を主体にして彼女もそこに居た事にする。
滅却師としての修行を行なって強さも変わりないようにして、後は一緒にお風呂に入っていたとかにもしよう。
彼女の時代を考えれば子どもが同じ場所で着替える事も珍しい事ではないし、そうした方が親密な関係も築けるだろう。
「じゃあ、やっちゃって」
そう告げると同時に記憶が、過去が変わり始める。
記憶の中で僕と真咲が出会った事無い筈なのにも関わらず、何故か出会ってここで暮らしてる事になっていく。
いや、違う。実際にそうなったんだ。ブック・オブ・ジ・エンドによって二人纏めて貫かれてるから僕らの過去は一括に変えられている。
それが過去改変の恐るべきところだとは分かっていたけど、思った以上に効くな。足下の地面が無くなるのと同じくらい自分の存在が不確かに感じてしまう。
使用者も月島さんだったから何とかなっただけで精神崩壊する恐れもあるってのも納得だ。原作知識が無ければ自分の記憶を疑う事もなかっただろう。
だって黒崎真咲は石田家に引き取られてなければおかしいんだから。
それでも、この気持ちが作られたものだとは思いたくない――――。
「…………別に原作通りする必要なんか無いか」
真咲とずっと一緒に暮らしていたからか――――それが偽りの過去であったとしても彼女が死ぬ未来とか認めたく無い。
それに、あのヒゲダルマに渡したくない。太陽みたいに微笑む彼女とこのまま一緒に居たい。
そう思ってしまった以上、もう止める事は出来ない。
と、いうか改変前の自分が何を考えて過去改変したのか知らないけどそんな事知るか! 僕の人生は僕のものだから好きにさせてもらうぞ!!
「月島さん、消える前に最後のお仕事をお願いね」
消え行く月島さんに対し最後の命令を下す。
過去改変が出来ている今、あの時こうしていれば良かったっていう後悔を解消する事が出来る。偽りの過去であっても二人しか居ないし、正しい過去を知ってる者が居なければそれこそが真実になる。
だからこそ、月島さんによる最後の改変を実行させた。
真咲との出会い、初対面の彼女に告白をしてOKを貰い恋人になった。
恋人の意味をよく分かってない子どもながらも了承した真咲と一緒に過ごし、彼女から天音お兄ちゃんと呼ばれるようになった。
お風呂はなるべく一緒に入り、歳頃になった時は流石に恥ずかしがったりしたが恋人であり家族であるなら今更と言いくるめたりもした。
僕の言う事をよく聞くように言いつけて従うように育て、光源氏計画を実行した。
そして最後に――――。
「僕は月島さんを呼ばなかった。そういう事にして」
※
二度目の人生があったとして、次の生に何かしら特別な力を持っていけるとしたら。
次の世界が過酷な物であった場合、何かしらの力があれば生きるのが楽になるし力は無いよりあった方が良い。仮に前世と変わらない、異能の存在が無い平凡な世界であったとしても腐るだけで役に立たないわけではないのだから。
とはいえ、その特別な力も欲しいものと欲しくないものの二種がある。
長々とやるつもりは無いので単刀直入に説明すると、僕こと白浜天音の力はセックスしなければ出られない部屋だった。
――――ふざけんなや、って今でも思う。
何が悲しくて自分の力がセックスしなければ出られない部屋なんだよ。
いや、色々進化しちゃってもう空間になっちゃってるし外に出る必要は無いんだけどさ、でももっと良い異能が欲しかったよ無限の剣製とか。
まあ便利な機能とか能力もあるから一概に否定は出来ないんだけどさ。でもやっぱりもうちょっとかっこいい能力が欲しいよ。
「どうかしたの天音?」
「何でも無いよ真咲」
一人自分の能力に悩んでいるとこの空間で僕以外に居る唯一の住人、黒崎真咲に心配される。
主人公の母親になる筈だった彼女は何故か石田家に引き取られる事無く、僕と暮らす事になった。
本当、原作改変する事になったのは予想外だったけどまあ仕方ないか。
勢いに身を任せて告白して、子どもの頃だったからその意味を理解してるかは分からないけど無事に結ばれたわけだ。
まだ互いに清い身体だがその内条件を満たす事が出来るだろう。
いつもの太陽のような笑顔を見て、暖かな気持ちになりながらそう思った。