4月20日水曜日、夜。
イセカイ・カモシダパレスにて。
「邪魔、どきなさい! 焼き尽くせ、カルメン!!」
ゴォオオオオオオッ!!
美少女怪盗・コードネーム『パンサー』こと、『
「うぉおお。すっげぇ威力……高巻のペルソナ、この前よりさらに強くなってねぇ?」
「さっすがパンサー! この短期間でスカルはともかく、ジョーカーよりもペルソナを使いこなすなんて、このワガハイでも読めなかったぞ~!」
「ああ、そうだな。でもスカル、彼女はパンサーだ」
怪盗団の仲間たちが、杏の活躍を褒めてたる。
実際彼女の力は現時点で、成り行きで結成した怪盗団4人の中では頭一つ抜けている。先程『カルメン』が使った炎の広域魔法『マハラギ』など、
その上、攻撃能力だけではなく……
「う、わりぃ、パンサー……」
「いいから。それよりさっきアンタ、シャドウの攻撃喰らってたでしょ。ほら、回復してあげる……『ディアラマ』……!」
パァアアアアッ!
「おぉ、一気に痛みが無くなった! いや、今日のパンサー、マジ冗談抜きで凄すぎるだろ」
「はやる気持ちはわかる。けどパンサー、予告状を送った効果で何が起こるかわからないし、今から飛ばし過ぎない方がいい」
「うん、わかってる。けど大丈夫だよ、ジョーカー。今のアタシ……なんか無敵、って感じだから!」
こちらも一ランク上の回復魔法までも、杏は自在に使いこなしていた。
今の彼女には制限なく力が溢れており、ついに決行された『オタカラ奪取』の作戦に向けて、やる気を漲らせている。普通はペルソナの強力な力を使えば精神力が削れ、徐々に疲労が蓄積するはずなのだが、杏にはそれが無いのである。センスの鋭いジョーカー・『
「でもその力、『アレ』から来てるんだろ? やっぱり、少しは抑えた方が……」
「私も最初はちょっと気味が悪かったけど、でも使ってみたらすごく調子が良いし…… 例えコレが鴨志田の『イシ』……歪んだ意思の塊だとしても、使えるモノは何でも使うわ。それで、志帆を助けられるんなら……!」
「……パンサー……っ」
「オタカラを盗み出し鴨志田を改心させれば、志帆を救い出せる……だから、絶対成功させないと。今だって、志帆は……こんな所でグズグズしてなんかいられない。行くわよ、っみんな!」
『数日前から失踪してしまった、杏の親友である
杏の脳裏に、数日前の出来事がよぎる。イセカイ……学校が不気味な古城となった、カモシダパレスに初めて迷い込んだ日の事が……
4月15日金曜日。
親友である志帆が前日から家に帰っておらず、杏はその日も登校しなかった彼女を探して走り回り、やはり鴨志田が怪しいと、夕方こっそり体育教官室に近づいた時であった。噂の転校生と問題児『坂本 竜司』が、鴨志田と怒鳴り合って問答しているのを、杏は聞いてしまったのだ。
彼らが退学させられてしまうという穏やかじゃない内容もあったが、それ以上に気になったのは、二人が『志帆の行方』をどこか察しているという雰囲気だった。だから鴨志田ではなく、彼らの後をつける事にして……ひと悶着もありつつ、杏は一人、異世界古城『カモシダパレス』に入り込む事になってしまう。
そしてすぐに謎の甲冑衛兵に捕まってしまい、連れていかれた先で、彼女は目撃した。
「あんっ♥ あぁああんっ♥♥ スゴイ、イイですぅ♥ カモシダ様ぁ~っ♥♥」
「くぅ、そうだろぉ、鈴井ぃ~! お前のマンコもエロ尻も、なかなかのモンだぞぉ~! さぁ、もっともっと俺様のチンポでアクメして、俺様の虜になるがいい!!」
パンパンパンパンパンッ!!
「あひぃいいっ♥♥ また♥ またイっちゃうぅ♥ シホ、イっちゃいます♥ カモシダ様ぁ、ばんざぁ~~~~いっ♥♥♥」
ぷしぃ~~~~っ♥♥♥
連れ込まれた豪奢なベッドルーム。巨大な天蓋付きベッドの上で憎きカモシダに犯され、喘ぎ、媚びながら絶頂に至る親友『鈴井 志帆』の姿を。
「う、嘘、どうして志帆が? 鴨志田! あんた自分が何してるかわかってんの!?」
「おぉ、よく来たなぁ、高巻ぃ~ お前も俺様に犯して欲しくてやってきたんだろぉ? いいぞ、もっとメス奴隷を増やしたいと思っていた所だったんだ。鈴井に出し終わったら、俺の『アン』と一緒に犯してやろう」
「あぁ~ん♥ アン、嬉しいぃ~♥♥ シホも私もぉ、カモシダ様に犯して頂くのがぁ、何よりの幸せですからぁ……ね♥」
「は? え? な……何、ソイツ……私、なの!? もうっ! 一体、何がどうなってんのよぉ!!」
最初は気付かなかったが、同じくベッドの上で志帆が鴨志田に犯されるのを楽しそうに見つめる水着の女の姿がなんと、鏡で見る自分の姿そのものだったのだ。しかもソイツは寒気がする事に、愛おしそうに鴨志田を見つめ、明らかに発情して興奮している様子だ。
「よぉし、スペシャルゲストで昂ってきたぞぉ~! 金玉からザーメン上がってきた……おぉら、注いでやる、鈴井ぃ!」
どぷどぷどぷぅ~~っ!!
「おぉおおお~~~~~っ♥♥♥ い、イクっ♥♥ イクの止まんにゃいぃ~~っ♥♥ 貴重な王様ザーメン、ありがとうございましゅぅ、カモシダ様ぁ♥ あへぇええ~~~~っ♥♥♥」
ガクガクッ♥
ぷしゅっ♥ ぷしゅぷしゅぅっ♥♥
「はへぇ……っ♥♥♥」
「し……志帆ッ! 鴨志田、アンタ何てコトを! ゆ、許さないから!」
「はぁ? 許すも許さないも無いのが、こっちの『アン』はわからんのかぁ? 俺様が王で、コイツ等は、お前は、メス奴隷なんだ。俺が好きに犯していいのは当然だし、むしろメスとして喜ぶべき、だろう?」
「ハイ♥ その通りですぅ、カモシダ様ぁ♥」
鴨志田の傍若無人な言い様を、自分そっくりな女が媚び媚びで肯定し、その体にしなだれかかる。
「ふ、ふざけんな! そんなわけないでしょ、頭おかしいんじゃないの、アンタ!」
「あぁあぁ、うるせぇなぁ~。いくら俺の姫でも、礼儀はわきまえろっつーの。つー事で、早速教育してやろう……このチンポで、なぁ……!」
「ひぃっ! い、いや、何、そんなグロいの……こ、来ないでっ! 離して、離してよぉ!」
志帆の割れ目から抜き取られた男の象徴は、全く萎れる事なくそそり立ち続けており、新たなターゲットに更に昂りを示している様子だ。
このままでは、先程まで志帆を犯していた鴨志田の腕のようなチンポに、自分も犯されてしまう! 杏が恐怖したその瞬間、これまたおかしな格好をした雨宮と坂本、そして変な化け猫が乱入し、間一髪レイプは阻止された。
だがそれに安堵する間もなく、イラついた全裸の鴨志田の口から、杏にとって衝撃的なセリフが飛び出したのだ。
「そもそもこうして鈴井を犯す事になったのも、お前が俺を拒否したからだぞぉ、高巻ぃ~。あぁあぁ、可哀想に。お前が逃げるから、代わりに鈴井が犯されて……それでお前は拒否するのかぁ? 薄情だよなぁ? 親友なんて名ばかりなのかぁ~?」
「な……何を……!! そ、そんな事、お前に…………私は、志帆は……う、ぁ……うぁああああああああああああっ!!」
この言葉をきっかけとして杏はペルソナに目覚め、この場に居た偽の自分と他の衛兵を倒し、鴨志田を退ける事に成功する。
しかし、そこで救出した志帆は、直ぐに消滅してしまった。後で聞いたところ、彼女はさっきの偽の自分と同じく、鴨志田が認知している偽りの人間だとわかるのだが…… それは即ち、本物の鴨志田が『志帆を犯して、性奴隷として扱っている』という示唆であり、彼女が危機的状況にあるのには変わりない事を示していた。
失踪している志帆はどこかに監禁され、鴨志田に犯され続けている、との推理が成り立ち、杏はそれを阻止するために雨宮達の怪盗チームに入る事を決める。こうして、燃える反逆の意思の証、深紅のキャットスーツに身を包む美少女怪盗『パンサー』が誕生したのだった。
(あれから四日……志帆、無事でいて……!!)
オタカラのある城の最上階、最深部を目指しながら杏は、あの日の事を思い出し、心から親友の無事を願っていた。しかしその時同時に思い出してしまった邪悪な男根の存在が、彼女に変化をもたらしてしまう。
どくんっ♥
「あぅうっ♥」
それは疼き。性的な、ムラムラとした欲求の発露だった。
あの時はグロテスクで恐怖を感じた、憎い男の象徴だったが、今脳裏に思い浮かべるとどうしても、女の芯が甘く疼いてしまう。それは全身に漲る力による高揚感と相まって、今すぐ自慰にふけりたいと思ってしまうほど、何故か彼女を興奮させていた。
(や、やっぱり、『イシ』のせい、よね……っ で、でもぉ……♥)
ペルソナに目覚めた当初、杏の『カルメン』はモルガナの『ゾロ』や坂本の『キャプテン・キッド』と大差ない能力だった。蓮の『ペルソナを変える』というトンデモ能力に関しては別次元なので、本来比較対象にならないが、それでも彼の方が『やや優れている』ぐらいだろう。
その杏が彼らを超える力を発揮し始めたのは、鴨志田のパレスに根付く歪みの結晶、『イシ』に触れた時からだ。最初はどこか嫌な感じもしていた杏だったが、パレス攻略の為には背に腹は代えられず……事実、その力でパレス攻略は飛躍的に進んだのだ。そして正直、使う内にどんどん気持ち良くなっていったため、気付けば彼女は、その力を受け入れてしまっていた。
その反動か、杏は時折ムラムラを感じるようになり、イシを三つ集め結晶になった頃には、明確に発情する自分を自覚していた。挙句、予告状決行日の前日の夜には、思わずあの情景を思い浮かべてオナニーしてしまい……今でもそれは、彼女に忸怩たる思いを残している。
だが、それでも杏は、身に宿した『色欲の結晶』を外そうとは思わなかった。
(多分、このまますんなりオタカラを盗むなんて出来ない。絶対、このパレスの鴨志田と対決する事になるわ。その時、この力が無いと……勝てない、かもしれない……だから、手放すなんて、出来ないわ……♥♥)
果たして、それは彼女自身の考えか。
異様な気配を仲間たちもわずかに感じているが、彼女が心配する親友の事を思うと、止めるのもはばかられてしまう。
そうして少しの不安を抱えながらも、オタカラ奪取作戦はパンサーの無双もありスムーズに進み、怪盗たちはあっさりと宝物庫への侵入に成功した。しかし杏の予感通り、鴨志田は宝物庫の前で脱出しようとする怪盗たちを待ち構えていた。
二人の鴨志田(片方は王冠にパンイチマント、片方はジャージ姿)が、それぞれのチンポを、へそ出し体操服にブルマと言ういやらしい格好の鈴井にしゃぶらせた状態で。
「よぉ~、遅かったなぁ、お前らぁ。退屈だったから、コイツで暇つぶしを始めちまったじゃないか」
「おぉ、いいぞ志帆ぉ~。ナイスなチンポの扱い、メス奴隷が大分板についてきたなぁ~」
「じゅるっ♥ じゅずぅううっ♥ レロんっ♥ ふふ、ありがとうございます、鴨志田様ぁ♥」
両手でそれぞれの、20㎝を優に超える長チンポを扱きながら、志帆はうっとりとした顔で、左右の亀頭へと交互に吸い付いている。
「チィ、変態教師め! またふざけたことしやがってぇ! てめぇの妄想だからって、鈴井にそんな事していいわけねぇだろうがよぉ!!」
「そうだスカル、こんなの、人間のする事じゃねぇ!」
「ああ、俺も許せない、ここで決着をつけよう。だけどモナ、どうして鴨志田が二人……?」
「それは、ワガハイもわからない……けど! ともかくこのオタカラを持って脱出すれば、解決のハズだ!」
男たちがパレスの主の暴挙の前に、臨戦態勢に入る。そんな中、彼ら同様に怒りを燃やすはずのパンサー……杏の様子が、どこかおかしかった。
どくん♥ どくん♥
「はぁ、はぁ……♥ アレ、あの時と一緒……志帆、どうして、そんな嬉しそうに……っ♥♥ あぁ、それに何で♥ アタシもっ♥ アレを目にしただけで、何でこんなに……身体が熱くなっちゃうのぉ……っ♥♥」
「な……パンサー!? おい、しっかりしろ!」
自らの身体を抱きしめ、熱く色っぽい吐息を零してしまう、女豹の怪盗。鈴井にしゃっぶらせるのを中断したジャージの鴨志田が、その姿を見て満足そうに頷くと、一歩前に踏み出した。
「ははは、イイ感じになってるじゃないかぁ! 準備した甲斐があったってもんだ! さぁ、宴の始まりだぞぉ、クズどもぉ! 今夜は特別だ! 記念すべき俺様の第一メス奴隷妃誕生の瞬間を、間近で鑑賞させてやるから、感謝しろよぉ~~!!」
「ふふ、お手伝いいたしますわ、鴨志田様♥」
その鴨志田に、愛おしそうに寄り添う志帆。彼女の瞳は認知人間特有の虚ろなモノではなく、ハッキリとした意志が……しかし、鴨志田そっくりの歪んだ欲望に満ちた、淀んでギラついた光が宿っていた。
今宵、果てしなく邪悪な欲望を秘めた悪魔による、悪徳の宴が始まろうとしていた。
次回:第2話『契約!邪悪なるペルソナ』
プロローグは短めなんで、次話も一緒に!