「悪いな鈴井ぃ……恨むんなら、お前を見捨てた親友を恨めよぉ……!」
「ひぃ……い、嫌、嫌です、鴨志田先生! や、やめて……っ!」
「オラ、抵抗すんな! 大人しく……従え!!」
バキッ!!
「あがぁっ!!」
おっと、思わずまた殴っちまった。ちっ……犯してる時、顔が腫れてブスだと萎えるんだが……まぁいい。所詮こいつ……
ここ、体育教官室ならこの時間にはもう、『絶対に』誰も立ち寄らない。俺様がそうさせてるからな。だからまぁ、このイラつきをアイツの大事にしている鈴井で、せいぜい慰めてもらうとしよう。
4月14日、木曜日の放課後。
もう完全下校時間も間際の、本格的に空が暗くなる頃。俺は男子バレー部員のパリシ役・三島に、鈴井をここ体育教官室へと呼び出させていた。
最初はいつものように軽く殴るか、乳やケツを揉んでやるかでさっぱりしようと思ったが……今日は、それでは収まりそうになかった。だから決めたのだ。今日はコイツを、レイプしちまおう、と。
流石の俺も、今までレイプまではやった事はいない。これまでは押せばヤレそうな奴か、あっちから粉かけてくる計算高いメスが相手で、ヤレそうにない女にはセクハラ程度で我慢してやっていた。だが今の俺は、あの女のせいで煮えたぎった怒りを、目の前のメスをレイプする事でしか鎮められそうにないのだ。
「ぐぅ……もう、やめて下さい……っ」
「はぁ? やめるわけないだろう? お前は俺の言いなりなんだ……さぁ、楽しませてもらうぞぉ!!」
時々揉ませてもらっていたコイツの乳もケツも、まぁまぁな感触だったからな。うっぷん晴らしには十分……うお?
か、身体が、動かない……? な、なんだ!?
む? 鈴井も全く動いてない……? 首だけは回るが、良く見れば教官室の時計も止まっている……?
≪中途半端な気持ちでこの女をレイプするんなら、やめておいた方が良いぜぇ? 破滅を迎えたくないんならなぁ≫
「な……なんだ、お前……」
時が止まって見える中、動けない俺と鈴井の間に、半透明で紫色の化け物が姿を現した。明らかに男根のように見えるが人間サイズで、亀頭の下、裏筋部分が口になっている。現実に存在するはずのない、余りにグロいクリーチャーだが……
≪なんだ、か……悪いが詳しくは言えん。ルールだからな。まぁ、ひとまずはこの姿に習って、俺の事は『マーラ(仮)』とでも呼んでくれ≫
「マーラ……かっこかり、までが名前なのか?」
≪カカカッ! ま、仮の名前ってだけだ。気軽にマーラと呼んでくれればいい≫
ビックリはしたものの、こんな化け物を前に、何故か俺は冷静さを保っていた。普通なら流石の俺でも恐怖でどうかなりそうな事が起こっているはずなのだが、コイツは……何となくだが、悪いもんじゃないと感じる。『俺にとっては』だが。
「それで、マーラとやら、お前は何者だ? この現象はお前のせいなのか? と言うか、俺を一体どうするつもりだ?」
≪まぁまぁ、そうまくしたてられたって言える事は限られてるから、ひとまず落ち着けや。そうだな、まず最初に言っておこう。俺はお前の味方だ、と。お前がこのゲームを勝ち抜き、破滅を回避させるために、俺は現れたんだ≫
「ゲームぅ……? それにさっきも言ったな、破滅がなんだって」
≪あぁ、ゲームに破滅、だ。全く、お前にとって理不尽なゲームだぜ。『上』の連中がそれぞれの特別な駒を使ってしのぎを削いでいる中で、お前はそいつらに対するただの当て馬に過ぎない。『チュートリアル』としてあっさり破滅させられる哀れな存在だ。だが……そりゃ、あんまりだろう?
だからその『一方的なゲーム』をひっくり返すために、この俺が助けに来た、ってわけだ≫
くそ……何を言ってるかさっぱりわからない。だが一つだけ、察する事が出来た。それは……
「ゲームについてはよくわからないが、この……鈴井をレイプするのがマズイから止めに来た、って事か? その結果、俺が破滅するから、って」
≪そうだが、そうじゃねぇな。俺が言ったのは『中途半端な気持ちでレイプすんな』だったろ? つまりだぁ……『メスを犯すなら全身全霊。自身の執着、色欲、支配欲を全力で注ぎ、犯したメスの全てを蹂躙し、奪い尽くし、支配する』のが大事って事だ!≫
「犯したメスを奪い尽くし、支配する……」
相変わらず要領を得ない問答だが、しかし。コイツの言葉に、俺は心から惹かれ始めていた。
≪難しい話じゃない。お前が真に望んでいるのが"ソレ"だってのは、俺が一番わかっている。ある意味では、俺はお前なんだ。その望み……欲望のために、俺が相応しい力を授けてやる。 ……だからなぁ、『契約』しようぜ。≫
「契約、だと……だ、だが……」
胡散臭い。超常現象を起こす存在が、俺に都合のいい事ばかり並べたてている。悪魔の誘惑ってのが真っ先に思い当たる、が…… 俺の心の奥から込み上げて来た何かが、そうだそうだと奴に同意していて、目の前の化け物を否定出来ずにいる。
≪まずは状況の確認だ。お前、頭に血が上って、衝動でこの女を適当に犯そうとしていたが……心から言う。勿体ないぞ!
よく見てみろ、女子バレー部のレギュラーになれる優秀さを持っていて、ぴちぴちの現役女子高生でもある、この『鈴井志帆』の姿を。スラっとした長身に、健康的な筋肉が程よく付きつつも、メスの媚肉もしっかり乗って……かなりグラマラスなドスケベボディじゃないかぁ?≫
「あ、あぁ……そうだな。俺も、いつもコイツの身体は、エロいと思っていた……だが、良く見れば、思ってた以上に……?」
≪そうだ。間違いなく、コイツはメスとして『逸材』だ。見ろよこの、制服の上からでもわかるツンと張ったロケットオッパイを! スポーティな細身に不釣り合いな、最高の色気だろぉ? なのにお前は、このメスの真価が見えていなかった。何故だかわかるか?≫
「それは………………高巻、か」
言われて思い当たる。1年前、コイツが入学してきた時に一緒に居たのが、『あの』高巻だ。その時の俺は高巻と鈴井を見比べて、正直、鈴井を劣っていると思ってしまったのだ。当時の鈴井はまだ、かなり野暮ったかったしな。そしてその印象が、今までずっと続いていた訳か。
だが改めて今の彼女を見ると……この1年で鈴井は、ぐっと色っぽくなったんだな。背も伸びたし、ケツもオッパイもなかなかにデカくなっている。
≪それに顔だって……っと、腫れちまってるな。仕方ない、後で披露する予定だったが……『ディア』!≫
パァ……!
うぉ!? 鈴井が緑に光ったと思ったら、顔の傷が消えている!? いや、今はそんな事はどうでもいい。そうだ、こっちも改めて見れば……
≪ほぉれ、こうして傷を癒せば、この通り。憂いを帯びて色気の滲み出る、かなりの美少女だろう?≫
「あぁ! くぅ、高校生のくせに、何て色香だ! 艶のある黒髪ポニーテールも、陰のある雰囲気に実にマッチしていて…… 色っぽさだけならもしかして、あの高巻以上じゃないのか、このエロメスはよぉ!」
≪そうだろう、そうだろう。カカカッ! これでお前も、全力でこのメスをモノにしたくなってきたんじゃないかぁ~?≫
「ごくっ……た、確かに……。鈴井を、この美味そうなメスを、完膚なきまで俺の虜にしてしまいたいと! 今は心からそう思うぞ……!」
≪俺と契約を結べば、それが不可能じゃなくなる。更に、それだけじゃない! わかっている、お前のマジの執着は『あの』高巻だとも! 俺と契約を交わし一心同体となれば、高巻にもおのずと手に届く。いや、絶対にモノにする!
どうだ……鴨志田卓。ゲームの最初の生贄となる定めを課された、哀れな供物よ。我と契約し、破滅の運命を超えて全てを蹂躙する気概はあるか……?≫
「お、俺は……契約を……」
したい、と思ったその瞬間。俺の脳裏に、あり得ない映像がフラッシュバックした。これは……
(城……? 古い、城……あぁ、遠征で行ったドイツにこんな城があって、こんな所に王様として住んでみたいと思った記憶はあるが……そこに、俺……? 王の姿の俺がいて、バレー部員や、他の生徒たちも痛めつけて、奴隷にしている……のか?)
≪あぁ、それがお前の欲望。王として学校に君臨し、バカな生徒たちは奴隷として従えたいと思っている、歪んだ欲望だ。そして、それだけじゃない……≫
(高巻と鈴井! それ以外にもめぼしい女子生徒も侍らせて……俺のメス奴隷にして、色欲三昧! 俺は王として、ここまで傍若無人に振舞えるのか……!!)
≪コレこそがお前の心の奥底にある、歪んだ欲望そのもの。お前自身の『シャドウ』の姿だ。どうだ、自分の本性があまりに醜悪で幻滅したか? 目を背けて否定したくなるか? こんなのは自分ではない、と!≫
ふむ、普通の……そこらに居る下らない、取るに足らん連中ならばこのドギツイ欲望を直視できず、受け入れられなかったかもしれない。だが……俺は違う。俺様は、選ばれた者なのだ! そうだ、俺ならば……!!
「いいや、コレこそ俺の望んだ、俺の成るべき姿だ! 俺なら、凡人とは遥かにかけ離れた才能を持つ俺様なら、このぐらい許されて当然だ!」
≪カカカカッ! 流石、そこまで言い切るとは! 俺の相棒になるんだ、やっぱそうじゃなきゃなぁ~ つー事は、だ。契約は……≫
「当然、するぞ! お前と共に、俺はメスどもを! あの高巻杏を、絶対にモノにしてやるんだぁ!!」
ピキン!
そう宣言した瞬間、目の前の紫チンポの化け物と確かに繋がったのを、俺は感じていた。そして込み上げてくる……俺の欲望に、性欲に、支配欲に良く馴染む様な、ドロドロとした熱い力……!
≪今、契約は成った。我は汝、汝は我、だ。さぁ、俺達の『ゲーム』を始めるぞぉ、相棒!≫
「ぅ……おぉ!?」
「ひっ……あ、アレ、ほっぺも目も、痛くない……? 殴られたのに、どうして……?」
っと、時間が動き出したのか! んで、いつの間にかあの紫チンポ……マーラも消えている。
さっきまでのアレは夢だったのか……? いや、違うな……!! この俺の身に滾る力が! チンポに渦巻く熱い昂りが! そして先程よりはるかに美味そうに見える鈴井の存在が、夢ではないと俺に確信させる!
「さぁて、この極上のメス……どうやって頂くか……」
「い、いや……っ!! な、何、先生……何か、いつもと違う……!?」
さっきまでしようとしていた適当なレイプではなく、アイツの言う通り全力のレイプをすると、俺は決めた。そしてコイツをやり捨てではなく、俺にメロメロにして一生隷属させたいとも、思う様になったワケだが。
ふぅむ、このまま情熱を持って犯すだけで、果たしてそれは達成出来るのか……?
≪奇跡が起きれば可能だろうが、流石にソレじゃ確率が低すぎるな~。だからまずは、基礎にして全ての根幹となる力を披露してやる! そしてこれはお前の力だ。すぐに使いこなせるようになる……そぉら!!≫
ぐにゃぁあ~~~ッ
うぉお、これは、空間が歪んで行って……
「え!? こ、ここ、一体どこ……さっきまで体育教官室に居たのに、いつの間に!?」
「おぉ……ここは、あの古城か……ふむ、しかもその寝室、と」
≪あぁ、おまえが『致す』のは大体ここか、自分の部屋だろ? そして自室よりここでやる方が興奮する! ベッドが無いのが残念だと、常々思っていたのもあるなぁ~≫
(お、おぉ、俺だけに聞こえてんだな。んで、確かにその通りだ……あぁ、そうだ、ここは俺の城の、メスを抱く為の寝室に間違いない!)
体育館が一瞬にして、古城の豪奢な寝室に変わっていた。初めてなのに妙に馴染のある、変な感覚だ。あの時のビジョンの古城もだが、こりゃ一体何なんだ?
≪ここはお前の『パレス』だ。お前の歪んだ、強大な欲望により『イセカイ』に作られた、王であるお前の欲望に全てが染まるお前だけの為の城だ。お前が契約で得た第一の能力こそ、この『パレス』を認識し入り込む事が出来るのに加えて、条件は厳しいが任意の人間もここに引きずり込む事が出来るというモノだ≫
「なるほど……くくく、つまり。ここでこの鈴井を犯せば、このメスを俺の欲望に染められる、って事か!」
≪その通り! メスを隷属させる事に関しては察しが良いのも、流石相棒だぜ~!≫
ふむふむ、ここに来て直感的に色々と繋がり、やるべき事も手段も何となくわかってきた。
「心配する事はないぞ、鈴井ぃ~ ここが教官室だろうが、俺の城だろうが、お前がもう逃げられないのには変わりないんだからなぁ~
そしてぇ……こっちは喜ぶべきだなぁ。ここでならお前を、身も心も全部俺様のモノになれるよう、このチンポで極上の快楽を味合わせてやれるんだからなぁ!」
「ひぃ……っ!!」
おもむろにズボンを脱いで、荒ぶる怒張を見せつけてやる。くひひ、良い反応するじゃないかぁ~
「この城は俺の城! ここではすべてが、俺様の思い通りになる! だからここで犯されてしまえば、お前は必ず俺のモノになる! このチンポの虜になり、俺だけを愛するようになり、俺に隷属する事が一番の幸せと感じるようになるんだぁ~! もう怯える事も、悲しむ事もない。お前だって楽に、心から幸せになれるんだ。どうだ、嬉しいだろぉ~? くははははっ!!」
「え……そ、そんな、そんな、こと……! で、でも、ホントに、一瞬で変なところに来ちゃったし…… あぁ、ダメ、先生の言ってる事、嘘じゃないって、なんとなくわかる……このままだと私、本当に……い、いやっ! いやです!
こ、来ないで! 犯されるだけでも、絶対嫌なのに……私の全部を、先生に……この悪魔に、奪われるなんて……そんなのっ!!」
「くくく、いけないなぁ鈴井、先生を悪魔呼ばわりしちゃぁ~。だが、それは許してやろう。なんせ俺様は王であると同時に、正真正銘、この世界を支配する『悪魔』なんだからなぁ~! 喜べ鈴井、お前はその最初のメス奴隷に選ばれたんだ! 光栄な事だぞぉ? なんせあの、高巻より先なんだからなぁ!」
あぁ、コイツを犯してモノにしたら、次は高巻の番だ! くくく、そうだな、親友同士で一緒に犯してやるのが、最高に楽しいだろう! あああ~~~、今から昂って仕方ねぇぜぇ~~~!!
「高巻……杏にも……こんな事、を……?」
「おぅ、当然だろぉ~? あのパツキンエロメスも、俺のモノになるに相応しい。と言うか、今までなってないのが間違いなんだ。お前を犯して俺の忠実なメス奴隷にしたら、お前を餌にしてアイツもここに引きずり込んでやるって寸法だ! なぁに、奴はお前を見捨てたんだ。その意趣返しを手伝ってやろうってワケ! 優しいだろぉ、俺様はよぉ~?」
「うぁ……そ、そんな……そんなの……っ!」
ん? なんだ? 鈴井の奴、雰囲気が……? いつも怯えて、ビクビクしていた奴が……ちぃっ! 坂本やあの転校生みたいな、生意気な目を! あぁそれに、俺を拒絶する時の、高巻の目にもそっくりだ!!
「ゆる、さない……っ!」
「ん? なんだって? お前、まさか俺様に逆らう気か?」
「許さない……って言ったのよ!! 杏も、私を想って耐えてくれていた。だから私も、今まで辛くても耐えられたの……! その杏を、杏までも! お前みたいな悪魔が手にかけようなんて、絶対に許せない!!」
「うぉ!? な、なんだよ、いつもと違いすぎるじゃねぇか! つーかこの雰囲気は……ま、まさか!」
コッチを睨みつける鈴井から、異様なオーラがあふれ出す! こ、これ、知らないハズなのに、何か覚えがあるぞ……!!
≪ほう、そうなるか。なるほど、こりゃ大変だが、嬉しい誤算でもあるかもなぁ~。やっぱこいつも『逸材』だった訳だ≫
そうだ、あのクソ転校生! 生意気なゴミでしかないハズの坂本! アイツらが変な力に目覚めた時も、こんな感じで、目が黄色く光り始めて……!!
「ぁ……あぁ! うぁああ……あがぁあああああああっ!!」
苦悶の悲鳴を上げる鈴井の顔に、青い兎のような仮面が現れる。そしてソレを鈴井苦しそうに、だが力強く、血を吹き出しながらは剥がし取った。そして……!!
「来て、『ゼノビア』! 杏は……私が守るの!!」
青いオーラに包まれて、金色の甲冑を着た女騎士のような半透明のヴィションが、鈴井から現れた!
気付けば、鈴井の服装も変わっていた。エナメル質にテカる青いラバーの燕尾服と、こちらも艶のある黒のラバーレオタードに、その身を包んでいる。手には生意気にもステッキのような、棒状の武器まで持ってやがる。血まみれだった顔もいつの間にか綺麗に戻っているし、こりゃ、一体……!?
「えっと、これで……凍りつけ! 『ブフ』!!」
ガキン!!
「ぐぁあああああーーーーー!!」
痛ってぇええええええ!! それに冷てぇ!! こ、これ、魔法じゃねぇか! そう言えばあのクズどもも使ってたが……って、なんだ、この記憶は!
「なんだ!? 寝室に侵入者だと!?」
「であえであえ! カモシダ様をお守りするのだぁー!!」
「「うぉおおおーーーーー!!」」
おぉ? 寝室のドアが開いて、仮面被った甲冑共が入ってきたぞ? いや、わかる、コイツ等は俺の『シモベ』……この城の衛兵だと。
ちぃ、動けない程じゃないが、この姿の鈴井は危険だ。とりあえずジャージのズボンをはき直して、後はコイツ等にやらせるのが正解だな!
「お、俺を助けろ! だが、殺すなよ! このメスは、俺のモノにすると決めてるんだからなぁ!」
「アン姫に続く新たな姫候補でございますね。了解です! お前ら、殺さないよう手加減して当たるぞぉ!」
「「ハッ!!」」
リーダー格の黄金鎧の指示で、衛兵たちが鈴井を取り囲む。全部で5体……そいつらが臨戦態勢に入り、姿を変える。おぉ、何かランタン持ったカボチャが4体に、金鎧は2本角の馬に変わったぞ!
≪この世界の衛兵は、お前の欲望に歪められパレスに定着したシャドウたちだ。人の集団無意識が悪魔の形になったモノだが…… あぁ、やっぱそうだよな。運命は『そうなるように』なってるってこったな≫
マーラの奴が俺だけに聞こえる声で何か言ってやがるが、相変わらずさっぱりわからん。今はそれより、鈴井だろう!
「くぅ……ま、負けない! ここを出て、私は杏の元に戻らないと! だから……全力よ! 『ゼノビア』! 『ブフ』!!」
多勢に多少たじろいた様子だが、それでも勇気を振り絞って鈴井から動いてきた。確かにこいつ、普段はビクビクおどおどしがちだが、試合となるとしっかりと集中し、意外な粘りも見せる優秀さを持っていたな。
クソ、こんなところでソレを見せるんじゃねーっての!
バキーーーンッ!!
「あぎゃーーーーーーっ!!」
って、おい! かぼちゃ一撃かよ!!
≪そりゃジャックランタンは雑魚中の雑魚だし、何より凍結弱点だからな。ついでに目覚めたてのペルソナ使いはちょいブーストもかかってる。だから覚悟しろよ、相棒≫
(はぁ? 覚悟ってなんだよ?)
「はっ! せい! やぁあああああっ!!」
おぉおおおおおっ!? な、なんだよ鈴井の奴、あり得ない身のこなしでかぼちゃ共の攻撃を回避しつつ、どんどん氷で1匹ずつ仕留めて行ってるじゃねーか!
≪弱点を突けば、場が突いた側の『有利』になる。これも認知世界が故の現象だ。所謂『ワンモア』だな。で、バイコーンには弱点を突けないはずだが……≫
「これでぇ、ラストォ―――――――ッ!!」
ドガンッ!!
「GYUUUUU~~~~~~っ!!」
飛び上がった鈴井のステッキが一閃、二本角馬の脳天に直撃し、コイツもあっさりとやられちまった。
≪当然のようにクリティカル、と。身のこなしの鮮やかさも流石、2年で全国に行くバレー部のレギュラーに選ばれるだけはあるな。そう言う事だ、相棒! 鈴井志帆をモノにするには……お前の手で、倒す必要があるってこった!≫
「くぅ……だが、どうやって!? コイツ、変な氷の魔法を使うし、動きも人間離れしてるぞ! いくら俺が元五輪選手でも……」
狼狽える俺を前に、鈴井は怯えを消し去った眼で対峙し、スッとステッキをこちらに向ける。
「鴨志田先生……いえ、鴨志田! 私はアナタのモノになんか、成りません! ここは、押し通ります!!」
「ちぃ、鈴井の分際で、生意気な事を! い、いいだろう、俺もこの城に来て力は漲ってるんだ! なら力づくで……!!」
先手必勝だ! 手加減は必要ない! 殴るなり、投げて床に叩きつけてやるなりすれば……!!
「うぉらぁあああっ!!」
「っ!」
クソ、空振りか!? なんて速さだ! く、まずいぞっ!
「ふんっ!」
「ぐはぁあああああっ!!」
右に躱した振り向き際に、そのまま回転して背中にステッキの一撃が!
痛い! 痛すぎる! クソぉ、よくも教師に、王であるこの俺に手を上げやがってぇ……ッ! この世界じゃなければ、間違いなく死んでるぞぉ!
(くそぉ! マーラ、どうすりゃいい! このままじゃ俺が死ぬか、鈴井に逃げられるか! どっちにしろ破滅するんじゃねぇのかよ!)
≪悪いが、俺は戦闘には手を貸せない。『ルール』だからな≫
(アホか! そんな事言ってる場合か! 俺は、俺は、この女を! ここまでしてくれたメスを犯さずしては、死んでも死に切れんぞぉ!)
≪わかってる。手は貸せないが、アドバイスは出来る。いいか、お前は確かにこの城の中ならば、大体は思い通りに出来る。だが今の鈴井は、その力に対抗する『反逆者』になっているんだ。『反逆の意思』を持つ者に、歪みの支配は効かないからな≫
(だから、それをどうしりゃいいのかって聞いてんだよ!)
くそ、距離を取ったが、すぐに鈴井も近づいてくる。手を打たなきゃ、マジで終わりだぞ……!
≪落ち着け相棒。お前には既にもう一つ、新たな力が備わっているんだ。
いいか、『反逆の意思』には『征服の意思』だ! お前の欲望からなる『征服の意思』ならば、反逆者を迎え撃てる! だが、その為には相応の装いが必要だ。今鈴井が着ている『反逆者の装い』のようなモノがな!≫
(『装い』? 着ているものか……?)
≪そうだ、征服者に相応しい装いでこそ、王としての振る舞いでこそ、お前は力を発揮できる! そしてその姿も、もうわかっているだろう!≫
そうか……王者の装い! つまり、俺が契約の直前に見た、俺自身のあの姿か! あぁ、わかるぞ……俺様の鍛え抜かれた肉体に服など要らんし、オスの象徴を形のみ示すならブーメランパンツが最適だろう! そして王者のマントに王冠だ! 雑魚共には滑稽に映るかもしれないが、コレこそ俺がメスどもに君臨するに、最も相応しい装いだ!!
「うおぉおおおおおおおおっ!!」
「きゃっ!? な、何、鴨志田の姿が……!?」
その自覚を持った瞬間、俺はジャージ姿から王の姿へと変わっていた。そして分かる、この王冠に、俺の力が宿っていると。俺と一体となった、アイツの力が……!!
「来い……『マーラ』!!」
≪おうよ、相棒!!≫
パァアアアアッ!!
「ひっ……な、なんて、キモいのが……っ!!」
俺の呼びかけで、さっきまで消えていたマーラが姿を現す。いや、さっきまでのマーラじゃないな、コイツは。今のマーラは、俺の半身に違いないとわかる。
そして鈴井がまた怯えてやがるな。ククク、いい気味だ。
≪そうだ。我は汝、汝は我。今、契約は新たなる形となった。汝の旅の始まり……『愚者』のアルカナとして、我はお前の力……『ペルソナ』になろう!≫
(なんだよ、ルールとやらで手は貸せないんじゃなかったのか?)
≪お前じゃない俺じゃ、ダメってこった。ま、こうなった事で力は『ルール』通りのモノしか出せないが…… カカカカッ! やはりお前ならば間違いない! 最初に発現したのがこのスキルとは、やっぱ相性は最高だったなぁ!≫
(ほぅ、なるほど……いいねぇ。それじゃあ……)
≪「反撃と行かせてもらうぞぉ、鈴井ぃ……!!」≫
「あっ……うぅ、鴨志田も、私と同じ力が……だ、だけど! 『ブフ』!!」
ガキン!!
「いってぇっ!! だが、この程度、まだまだ耐えられる……そして今度はこっちの番で……ガハハハ!! これで終わりなんだよ、鈴井ぃ! 喰らえ、俺様のスキル! 『
ブォオオオオオオオッ!!
マーラのビジョンが俺の股間に重なり、いきり立つ怒張と完全に意識が同期する。そして圧倒的欲望のエネルギーが、鈴井に降りかかった。
「ひっ……ひぃいいいい~~~~~~っ!!」
ぺたんっ
じょおぉおお~~~~~~~!
「い、いやぁ……こわいっ! あっ、あぁっ! なんで私、鴨志田先生に、勝てるなんてぇ……っ!!」
カランッ
ステッキを取り落とした鈴井はペタンとへたり込み、失禁しながらガクガクと震え始める。コレが……ペルソナの力、か!
「女性に対し高確率で『恐怖』を付与、か。まさか恐怖失禁する程効くたぁ、エロくていいじゃないか」
≪カカカッ! その上ダウン状態だ! 本来『ワンモア』が発生する弱点属性ではなさそうだが……コイツの深層心理にはお前への恐怖が、元々がっつりと刻みつけられていたみたいだからなぁ。正に特効! 確定クリティカル! この女はどうやっても、お前には勝てない運命だったつー訳だぁ~≫
「くく、そうだなぁ。だが俺様に勝てない運命なのは、どのメスも一緒だ。さて……」
このままさっきのお返しに、動けないコイツをボコボコにしてやってもいいところだが……
≪『
「あぁ、その方がこの後の調教にも良さそうだからな……んじゃ、早速ぅ……ひひひひっ!」
コツ……コツ……
「いやぁ……やぁ……こ、来ないでぇ…………あひぃっ!!」
座り込んで恐怖に震える鈴井へと近づく。必死に逃げようとするが腰が抜けていて、逃げる事は叶わない。くひひひ、せっかくだからな、至近距離でかましてやろうじゃないか!
「おぅら、これでマジのトドメだ! 『
ブォオオオオオオオオオオオオッ!!
「あっ、あっ、あっ……っ♥♥ あひぃいいいい~~~~~~~~~~っ♥♥♥」
ぷしゅぅううううっ♥♥♥
「は……あぁ♥ あはぁ……っ♥♥♥」
おぉ、盛大に潮吹き絶頂した後、鈴井の呆けた表情で喘ぎ続けてやがる。
≪絶頂して『恐怖』が『洗脳』状態へ移行。『恐怖』にかかってダウンしているメス限定の、特別効果だ≫
「おう、無事成功したなぁ~! あぁ、いい姿だ、鈴井。これでひとまずお前は、俺の操り人形……! ここからタップリと調教して、俺に忠実なメス奴隷、その第一号に仕立て上げてやるぜぇ~~!!」
そう、ここからだ。ここからが俺の、真の王、メスどもを支配する悪魔の王へと至る、第一歩だ!
「うぁ……あぁっ♥ あ、アン……わた、しぃ……っ♥♥」
さぁて、あの鈴井志帆が、どんな風に俺のメスへと仕上がるか!
ぐふふふ、今から楽しみでしょうがねぇなぁ~~♪
次回:第3話『調教!鴨志田愛のお仕置きタイム』
■ペルソナデータ
・ゼノビア
アルカナ:月
耐性・弱点:火炎△/氷結×/電撃○
スキル:ブフ ディア
解説:古代ローマ帝国に反逆した、戦上手と名高いパルミラ帝国の女王。
しかし最終的に敗北しローマに屈服。その後ローマの元老院議員の女になったという説も。
・マーラ
アルカナ:愚者
耐性:物理△/銃撃△/火炎○/念動×/祝福○/呪怨×
スキル:サイ ディア
キングスキル:男根崇拝<マラ・プレッシャー>
解説:言わずと知れたご立派様。しかし原作のマーラとは姿は似ていても全くの別物。
紫色で、手は二本。乗り物もなんだかパチモン臭が漂う面白造形。
『キングスキル』と言う、特別なオリジナルスキルを使う事が出来る。
※耐性詳細:○:弱点 △:耐性 ×:無効 反:反射
■キングコープ
・愚者
LV1:パレスアブダクション
現実でパレス支配の強い場所でのみ、王と関係の深い人間1人をパレス内に引き入れる事が出来る。
パレスに留めて置ける非隷属者『拘留者』の人数は1人まで。反逆者に対しては使用不可。
(志帆が反逆者に目覚める前に使用したので今回は可能だった。
また、反逆者たちがパレスに入るのは『侵入者』のため、拘留者のカウントには入らない)
・塔
LV1:男根崇拝<マラ・プレッシャー>
キングスキル『男根崇拝<マラ・プレッシャー>』を習得する。
プロローグは短めだったので、2話連続更新でした。
明日からも一週間、20時に連続投稿しますので、お楽しみに!
何故ビジュアルが鴨志田とマーラ(仮)だけ……?
とお思いの方も多いかと思いますが、波多さんがやってくれちゃいました!
志帆の反逆者ビジュアルとかも……いずれ……!