※鈴井志帆視点・4月15日(金)午前
「あぁそうだ、お前にも色々教えておかないとだが、俺は現実の学校に戻らなきゃならん。ってコトで……『マーラ』!」
ブォオオオンッ!!
わ。鴨志田様からまた、半透明の紫色のおチンポ様っぽいのが現れた。手も生えているし、最初は怖すぎで気持ち悪いと思ったけど……あれ、今は何だか大丈夫だ。
「お前、俺様のシャドウと一体になったから、俺が出て行ってもパレスに留まれるんだってな。だったら志帆にこの世界の事やペルソナの事、放課後までに教えておいてくれないか?」
≪OK! いいぜ、相棒ぉ~! 俺もそろそろ志帆ちゃんと仲良くなりたかったからなぁ~、大歓迎だぜ!≫
「ふぇ!? え、そ、そのおチンポ様? 私の『ゼノビア』と同じようなの、なんですよね? でも、喋れるんです?」
最初に発現させた時、私も『ゼノビア』と少し何か話した気はするけど、こんな気軽に、普通に話したりは出来ていない。て言うかこんな怖い見た目なのに、この人(?)こんな気さくだったんだ。
≪てなワケで、俺様は『マーラ(仮)』だ。よろしく頼むぜぇ、嬢ちゃん≫
「は、はい! よろしくお願いします、マーラかっこかり、様……でよろしいのです?」
≪一応本家様とは違うってコトでな、あんま気にしなくていい。『マーラ』と気軽に呼んでくれ≫
「わかりました、マーラ様」
この御方は鴨志田様の一部なのだと、私にも感じられる。ならば、絶対に失礼がないようにしないと。
「今の志帆なら、城内を好きに歩かせても大丈夫だろ。時間があれば軽く案内もしといてくれ。じゃ、俺は行くぞぉ~。また放課後にだな、志帆ぉ」
「はい♥ 行ってらっしゃいませ、鴨志田様♥」
そう言えば学校をサボるなんて初めてかも。この不思議な城も見て回れるそうだし、なんだか別の意味でドキドキしてきちゃった。
≪さて、俺らも移動するか。そうだな……まずは風呂、その後で飯だな!≫
「お、お風呂! ありがとうございます、嬉しいです♪」
今、お互いの体液でべっちょりだから……鴨志田様のニオイがするのは嬉しいけど、流石にこのままじゃ臭くなっちゃうし。最近ずっと追いつめられてて、ホッとする時間なかったから……結構、ううん、かなり嬉しいかも。
そうしてバラを散りばめたいい匂いのするお風呂に入った後、食事をとってリフレッシュ。
(食事は案外普通だった。というか、鴨志田様にいつも食べるよう言われているトレーニング用食事メニューそのものだった)
一息ついた後はそのまま食卓で、マーラ様によるこの世界の講義が始まった。
「『ペルソナ』というんですね、私の『ゼノビア』や、マーラ様の事は……そしてそれは、自分自身の心の一部。欲望や慟哭が戦うための形を取り、集合無意識の知る英雄のような姿で、心を守る仮面となって表れる、と」
≪そうだぜ、志帆ちゃん。いやぁ、体育会系なのに呑み込みが早い! 相棒が賢いと褒めるのもわかるってもんだぁ≫
「え、えと、ありがとうございます。でも、正直そんなわかってはいませんよ? なんとなく、ぐらいしか……」
≪十分十分! 『パレス』についても直ぐ理解してたし、イセカイ講義はこの辺で大丈夫かもしれんな≫
『パレス』に関してはこれまでに色々自分でも推察していたし、実感した事も多かったから、スッと理解出来た気がする。でも、ホントにここは、鴨志田様の欲望で出来た城なんだ……だからここに居るだけでも、鴨志田様に包まれているみたいな気がするのかな♥
「それで……集合無意識のシャドウを支配して衛兵にしていたり、認知存在の人間も住んでたり…… 私や杏もいるなんて、やっぱりなんだか不思議です」
「クス、私としては、私自身がカモシダ様のモノになると誓ってくれて、一安心って感じかなぁ」
「そうそう、この調子であっちの私も、シホみたいにメス奴隷になってくれればいいのにねぇ~」
「あ……う、うん、そうだね……」
今私の後ろには、認知存在であるマイクロビキニ姿の私自身と、杏までもが控えている。お風呂の手配や食事を用意してくれたのは、なんとこの二人なのだ。杏はともかく、自分そっくりの存在と話すのは、まだ全然慣れない感じだ。
≪おっし、大体のことは教えたと思うし、まだ時間はあるからなぁ~ 城探検、早速行っちゃうかい?≫
「あ、じゃあその前に、もう一つだけ! その、マーラ様も『ペルソナ』なんですよね? 鴨志田様と同じモノを感じるし、鴨志田様の一部なのもわかりますけど、私は『ゼノビア』とはそんなに話せないですし……何だか、全然違うなって。どうして……なんですか?」
≪ふぅむ、そりゃ当然気になるか。ご明察通り、俺も今や相棒の一部、相棒のシャドウとこうして一体化してるから……≫
パァッ!!
「っ!?」
マーラ様が一瞬光ると、あっという間に鴨志田様と同じ姿に変わってしまった!?
紅いマントに、もっこりなピンクのブーメランパンツ♥ 王冠を被り筋骨隆々なお姿……♥ 瞳だけが金色に光ってる以外は……鴨志田様と、完全に同じだと思う。
≪カカカッ! こうして相棒の姿にもなれるってワケだ。思考も感覚も繋がってるし、そのうち一緒に楽しむかもなぁ~ そんときゃよろしく頼みたいが、相棒が居ない所ではおっぱじめたくない。お前が発情しないよう、元に戻るぞぉ~≫
パァッ!
そうしてマーラ様は元のでっかい紫色のおチンポ様クリーチャーに戻る。うーん、確かに鴨志田様の姿で一緒にいるとキュンキュンしちゃうだろうけど、でっかいおチンポ様だって、今の私にはちょっと……だって、この姿も鴨志田様なわけだし♥
≪んで、今ので俺が相棒のペルソナだってのは、証明出来たと思うが……≫
「はい。と言うかそもそも、マーラ様が鴨志田様でもある事を疑ってはいないです。でもマーラ様は、鴨志田様も知らなかったはずの認知世界やペルソナの事を、知ってたみたいですし……」
≪それな~。その辺は色々あって、詳しくは言えなくってなぁ~。悪いが相棒の為にも、詮索なしで飲み込んでもらいたい≫
「そうですか……マーラ様がそうおっしゃるなら、私もこれ以上は気にしない事にします」
結局良くわからなかったけど、鴨志田様は特別な御方なんだから、ペルソナだって普通じゃないのは当然の事なのかも。
≪ありがてぇ! 志帆ちゃんが素直ないい子で、マジ助かるぜぇ~。ともかく、俺も相棒を助けたいと思ってるのは間違いねぇからさ。これからアイツとこの王国を、一緒に盛り立てて行こうぜぇ~、志帆ちゃん♪≫
「はい、もちろんです、マーラ様♥」
その後は予定通り城内を案内してもらって、図書館では鴨志田様の見識の深さに感銘を受けたり。(バレーボールと筋肉に関しては、本当に凄い知識量だった。やっぱり天才だよね、鴨志田様は♥)
上層のダンスホールらしき場所では、女性を象った柱が今の私のような服装をしているのを発見したり。(鴨志田様の求めるメス奴隷の姿……私がもっと強く鴨志田様の心に残れば、ここの像は私に成るのかな、なんて思ったり♥)
『パレス』はやっぱり本当に不思議な場所で、私は全然飽きることなく色々探索し、楽しい時間が過ぎていく。
そんな中でも一際印象に残ったのが、衛兵や認知人間たちの態度だった。
「シホ姫様、ようこそいらっしゃいませ! どうかお好きなだけ、こちらを散策して下さいませ」
「シホ姫様、こちらは少し危のうございます。お止めはしませんが、どうかお気をつけて。何かあればすぐに衛兵をお呼び下さい」
「あぁ……あれが新しい王妃、シホ姫様か……! 流石、カモシダ王の選ばれた御方……何と美しい……!」
こんな感じでみんながみんな、私を大事に……本物の『お姫様』として扱ってくれるのだ。
最初は照れ臭かったし、そんなの初めてで、ちょっと嬉しくなっちゃったりもしたけど……それじゃダメだって、逆に気が引き締まる思いもした。私は鴨志田様の『王妃』になるんだから、この対応に相応しくなれるよう、頑張らないと!
そう思ってから、この『パレス』や衛兵たちの態度が、より自分に馴染んでいくのを私は感じた。その、エッチな体操服ブルマの姿で姫様扱いされるのは、相変わらずちょっと恥ずかしさはあったけど。最初は
そして、あっという間に放課後がやって来てしまった。帰ってきた鴨志田様は、私を前に決意を込めた瞳で、開口一番にこう述べた。
「これからお前の最終調教を始める」、と。
ずぶずぶっ♥♥
ズンズンっ♥♥
「あぁああんっ♥ イイっ♥ おチンポ様ズッポリ、さいこぉっ♥♥ カモシダ様、ありがとうございますぅ~っ♥♥」
「うんうん、いい子だシホォ~! その調子でしっかり、俺様のチンポにおマンコ奉仕を続けてくれぇ」
「は、はいっ♥ カモシダ様っ♥ あっ♥ あっ♥ あぁああ~~っ♥♥」
パレス内の豪奢な寝室の、天蓋付きのベッドの上で。鴨志田様に犯される『私』の姿を、私は隣の部屋からマジックミラー越しに見せつけられていた。
「はぁ……す、すごっ♥ わ、私もぉ……っ♥♥」
「犯して欲しい、かぁ~? だがなぁ、メス奴隷になったのに高巻は差し出せないなんていう悪い子には、チンポを恵んでやる事は出来ないからなぁ。おマンコは弄ってやるから、コレで我慢するんだな、志帆ぉ~」
くちゅくちゅっ♥
「はぅううっ♥ か、鴨志田様の指、イイですぅっ♥ あ、あぁっ♥ で、でもぉ……っ♥♥」
そしてこの部屋の私の隣にも鴨志田様が居て、後ろから私のおマンコを弄って下さっている。つまりマジックミラーの先で認知存在の私を犯しているのは、鴨志田様のシャドウ……マーラ様なのだ。
「ふふふ♥ ではぁ……こんなのは、如何ですかぁっ♥ んふぅ~~~っ♥♥」
ずっぷっ♥ ずっぷっ♥ ずっぷっ♥
「おほぉ~! 深いストローク! シホのマンコをズッポリ堪能出来て、素晴らしい気持ち良さだぞぉ~」
「あぁん、喜んで貰えて私も嬉しいです、カモシダ様ぁ♥ あはぁ~~~んっ♥♥」
鏡の向こうの私は全力で鴨志田様に媚び、おチンポ様に奉仕し、心から気持ち良さそうに喘いでいる。
「あっ♥ あぁあっ♥ はぁあああんっ♥♥」
(羨ましい♥ 羨ましい♥ 羨ましすぎるぅ~~~~~~っ♥♥)
認知の私がおチンポ様を頂けて犯してもらっているから、だけじゃない。『ちゃんとメス奴隷としてご奉仕して、鴨志田様に喜んで貰って、それでご褒美も貰えている』のが羨ましいのだ。
「んん~、どうしたぁ? イケないのが辛いのかぁ? もうお前は、俺様の許可ナシには絶頂出来ないからなぁ。こうしてクリトリスを重点的に攻めてやってもぉ……!」
こしゅこしゅこしゅっ
「おっ♥ おぉっ♥ んぉおおお~~~~~~~っ♥♥♥」
ガクガクッ♥
じゅわぁあ~~~っ♥♥
「ひひ、愛液ドバドバ溢れて感じまくるが、潮噴き絶頂には至れない……可哀そうになぁ~、志帆。けど、お前が悪いんだぞぉ? いや、お前じゃなくて俺様を拒んだ、お前の親友の方が悪いのかもなぁ?」
「あぅうっ♥ あ、杏は……っ♥ くひぃっ♥ ご、ごめんなさい、ごめんなさい、鴨志田様ぁっ♥♥」
杏が。杏がもし、心から鴨志田様の素晴らしさを理解して、メス奴隷になる事を望んでくれるなら、これ以上の幸せはないと思う。でも杏はそうならないと、杏とずっと一緒だった私は、それも理解してしまっている。
もし杏が鴨志田様を求めるようになるとすれば、それは……この世界の力で杏の全てが完膚なきまで歪められ、何もかも変わってしまわないと無理なんだと。だけどそうなってしまった彼女は、もう杏じゃない……杏の全てが、失われてしまう……あの、キラキラが……っ
(それだけは……それだけは、私には出来ないっ。あぁ、でも、でもっ♥)
「俺はマーラのお陰でお前の類まれな魅力に気付き、心底惚れこんで、だから高巻と同格であるメス奴隷王妃に抜擢もしてやった。だがそれで、俺の執着が! 『あの』高巻をモノにしたいという欲望が、無くなるわけじゃない! それはお前だって、わかってるはずだろぉ~?」
「は、はい、そうです……っ 杏は素敵なメスだから、鴨志田様が求めるのは当然……なのに私、私ぃ……あふぅううっ♥♥」
くちゅくちゅくちゅくちゅぅっ♥
「なぁ志帆、お前の優しさは俺だけに向ければいい、と言ったろう? あぁ、この後増えるメス奴隷にも、ではあるが……高巻はまだ、メス奴隷じゃない。だから強情張るのはやめて、高巻をお前の最後の良心ごと、全部俺様に捧げちまえよぉ~。そうすりゃこのままイかせて、チンポでも犯してやれるんだぞぉ?」
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あぅううっ♥♥ そ、そこ、イイっ♥ イイのに、鴨志田様にしてもらってるのに、あひぃっ♥♥ だ、ダメです、私っ♥ もう、おかしく……ひぃいい~~~っ♥♥」
焦らされ続けて、頭が快感ともどかしさでぽ~っとしていき。私に残った最後の『私』……杏への想いが、いつも私を支えてくれた杏の輝く笑顔が、ぼんやりと霞んでいく。
(と、とりあえず、杏にもこの世界に来てもらって……ちょっとだけ、少し心を歪めるぐらいなら、大丈夫かも……? 鴨志田様の魅力は本物なワケだし……それで少し、私みたいにエッチな気分にさせて、ちょっとずつ、とか……っ♥♥)
多分このまま焦らされ続ければ、私は消極的に理由を探し出して、なし崩しで鴨志田様に杏を捧げていたと思う。でも偉大な鴨志田様は、私が完全なメス奴隷となる為に、それすら許してはくれなかったのだ♥
「おっと、そろそろ来るようだな。さぁて、志帆ぉ……決断の時だ。お前の全てがこの決断で決まるから、覚悟しておけよぉ~」
「ふぇ? そ、それは……あひっ♥ んんぅっ♥♥」
ガチャン!!
「カモシダ様、ご命令通り侵入してきたもう一人の『アン姫』様を捕獲し、連行いたしました!」
「う、嘘、どうして志帆が? 鴨志田! あんた自分が何してるかわかってんの!?」
「え……あ、杏!? どうして、この世界に……っ!?」
突然扉が開けられ、衛兵に拘束された杏が寝室に入ってきたのだ。こちら側ではなく、認知の私がシャドウの鴨志田様に犯されている、あちら側の部屋に。
鴨志田様の力であっちの部屋の音はしっかり届き、こっちの部屋の音は絶対にあちらに伝わらない様になっているらしいので、杏はこっちの私には全く気づいていない。
「くくく、どうしてって、健気にも忍び込んできたに決まってんだろぉ? 親友であるお前を助けになぁ~ んでもって、残念ながら今日の所は、高巻を見逃す事になっている。マーラが言うには、それが今後の為に必要だってのもあるが、今強引に拉致るのは返り討ちの可能性が高いらしい」
「あぅっ♥ 杏……杏が、助けに来てくれてぇ……っ」
突然の事に私の心はぐちゃぐちゃに乱れ、色んな事が頭をよぎっていく。
杏が助けに来てくれた喜び。捕まっている彼女への心配。ここから自分はどうすればいいのか。更には、『ここで捕まって杏もこの世界で染められちゃうなら、それは仕方ない……裏切る必要が無くなって良かった』なんて甘い思いが。今回は彼女を見逃すという言葉で切り捨てられ、何てコトを私は考えていたんだと、とてつもない罪悪感が襲ってくる。
「それで、だ。お前には今ここで、選んでもらう。俺のメス奴隷か、杏の親友か、をだ。今この場で再び『反逆者』に戻りペルソナを使えば、こんな薄い鏡なんてあっさり壊して、お前も高巻と一緒に逃げられるだろう。今ならば、なぁ」
「い、今なら、杏と……あぅっ♥ で、でも、そうしたら……っ」
「だが当然それを選んだならば、お前は『王妃』の資格を失い、この城からも追放処分とする。そうなれば俺様から与えられる快楽も、王妃としての栄誉も、強者に服従する安心も……お前はもう二度と、手に入れる事が出来なくなる」
「あぁあ、そんな……私、鴨志田様のモノじゃ……『王妃』じゃ、無くなっちゃう、なんてぇ……っ」
鴨志田様の言葉に涙が溢れ、血の気が引いていく。焦らされ続けるジリジリとした快感と、鴨志田様に捨てられてしまうという恐怖の狭間で、私の頭は真っ白になってしまう。
「さぁどうする、志帆ぉ。なぁに、簡単な事だ……お前が、どっちを本当に望むかってだけなんだからなぁ」
「私が、望むのは……っ」
揺れる心に耐えきれず、思わず鴨志田様から目をそらし、向こう側の部屋を見てしまう。そこでは杏が、私の為に鴨志田様へ怒りをぶつけていて……そしてそれは、彼女が私を心から想ってくれている、何よりの証明であった。
だけど、私は……もう、そんな事してくれなくてもいいのにって……どこかで思っちゃってて……っ だから私の目線は杏から離れ、向こうの、心底嬉しそうに鴨志田様に媚びる『私』に向かってしまい……
(杏、私の為に来てくれたのに……私っ。杏の事よりも……あっちの『私』が心置きなくカモシダ様に尽くせているのが、羨ましいって気持ちでいっぱいになっちゃってるぅ♥)
見つめている私と、犯されている『私』の目が合った瞬間……彼女の口がニィっと歪み、三日月のような笑みを浮かべた。
≪ふふふ、ようやく真実にたどり着けそうなのね、私……♥≫
彼女の声が頭に響いたその直後、時が止まったような感覚になり、私の意識は彼女と繋がったのだった。
周囲の全部が薄暗く、そんな中もう一人の私である彼女だけが紫の光を放ち、存在を明確に示している。この感じ……『ゼノビア』が目覚めた時に、彼女と一時だけ話をして、契約した時に似ているような…… で、でも、あっちの『私』はペルソナでも何でもない。だって…‥っ!
「な、なんで……アナタは認知上の存在で、本当は意思も意識もない、偽物の人間……のハズなのに……」
「偽物? それは違うでしょう? だって、本物の『シホ』はわ・た・し♥ 偽物なのは……アナタ、なのだもの♪」
「私が……私の方が、偽物……?」
「だってそうでしょう? この世界は、カモシダ様の認知の世界。そこでの私は、『王妃』に成るべきメス奴隷♥ そしてそれを体現出来ている私に比べれば、まだ迷ってる『私』なんか、紛い物でしかない、でしょう……?」
「あ……あぁっ♥ あぁああああっ♥♥」
認知の『私』から放たれたその言葉は、正に天啓だった。鴨志田様の愛の修練場で色々知った時と同じか、それ以上の感動が私を包み、私を『真実』へと導いてくれたのだ。
「そ、そうよ……アナタの、言う通りだわ……なんで気づかなかったんだろう。私なんて、メス奴隷してもらったと言っても、まだ鴨志田様のモノに相応しくない偽物で……今のアナタの姿こそが、本当の『私』なんだわ♥ 私が成るべきなのは、アナタ……だってアナタは鴨志田様の認知を、欲望そのものを示す存在なんですもの♥」
『私』の語る言葉が、実感として私の中に入って来る。そう、ここは鴨志田様の世界『パレス』であり、私が成るべき彼女の『在り方』に近づいたから、パレスがそれに応えてくれているんだ。
「アハハ、ここまで来たらもう、もう一つの答えもわかるわよねぇ~♥ ねぇ、シホぉ?」
あっちの部屋でベッドの隅に控えていた、認知の『アン』にも意識が繋がる。あぁ、そうだ……そうよ、鴨志田様の言う通り、簡単な事だったんだ♥ 認知存在のアンは、私の知る彼女と違う。憧れて居たキラキラなんて、こっちの『アン』からは微塵も感じない……けど! 妖艶なマイクロビキニの姿で、常に鴨志田様に媚びるエッチなメスとして、最高にドスケベに振舞っていて……♥
「うん♥ アナタこそが、本物の『アン』だったのね♥ そして現実からやって来て、私を助けようとしてくれている…… 私の親友であるあの『杏』は、残念だけど偽物……私の見たキラキラも、尊さも、結局は所詮、紛い物に過ぎなかったってこと♥」
その事実にたどり着いた時、私の中で何かが。いや、すべてが、正しく繋がった気がした。『杏』に見出していたキラキラが急速にくすんで行き、『アン』の姿こそがキラキラと輝いて見える。それと同時に心の中にあった最後の枷が、パキンと割れたのがわかった。
「ふふふ……そう、『杏』は親友だけど、まだ偽物なんだもの……本物にしてあげる事こそ、親友としての務めでもあるわよね♥ それで私は、真に鴨志田様のモノになれる……一石二鳥じゃない♥ 悩んでいたのが、バカらしく思えてくるわぁ♥」
「ご名答♪ 良くやったわね、現実の志帆♥ おめでとう、これでアナタは最後の資格を、無事得る事が出来たわ」
「ええ、ここまでたどり着いた『私』なら、王妃の資格は十分……さぁ、後は答えをカモシダ様にお伝えするだけ♥」
「うん……ありがとう、二人とも!」
あぁ、何て晴れやかな気持ちなんだろう。迷いも恐れも消え、心は凪いでいき、そして……私の意識はゆっくりと、普通の状態へと戻っていった。
「ふふ、ふふふっ♥ あはははは♥ あははははははっ♥♥」
「お、どうした志帆ぉ、突然笑いだして。その様子だと……くく、答えは出たようだなぁ?」
鴨志田様は調子を取り戻した様子の私を見て、悠然と笑みを浮かべている。ふふ、この御姿こそ、王者の証♥ 早くこのお方に、答えを伝えないと♥ 『私』の様に主に全力で媚びて、メス奴隷として相応しい振る舞いをしながら、ね♥
「申し訳ありません、鴨志田様ぁ♥ 答えは既に、目の前にあったのですね♥ 賢いと褒めて頂いていたのに私、やっぱりバカで……何にもわかっていませんでしたぁ♥
で・す・か・らぁ♥ 聞いて下さいませ、鴨志田様……志帆の心からの望みを♥」
自分に出来るせい一杯の艶めかしさで流し目を送り、お尻も振って鴨志田様の眼も楽しませる。
「私……ずっと、杏のあるべき姿は、魅力は、彼女の自由で前向きな、そのキラキラした意思の先に有るんだって。私が憧れ、心の支えにしていたその輝きにこそあるんだって、『勘違い』しちゃってました♥ バカですよね、ホント♥ そんなの、何も知らない愚かなメスの、思い込みにしか過ぎないのに♪」
「くく、それがわかったという事はぁ? 志帆、お前の最後の答えも、聞かせてもらおうじゃないか」
「はい♥ 私の望みは鴨志田様のメス奴隷になる事、です♥ そして、杏の成るべき先もまた、鴨志田様のメス奴隷、なのですからぁ♥ 私も杏も鴨志田様の欲望に染めて頂く事こそ、本当の幸せなんだって、ようやく気付く事が出来ましたぁ♥ ですので当然……杏を鴨志田様に捧げる事に、もはや躊躇いはありません♥ むしろ大賛成、って感じですぅ~♥」
あぁん、言っちゃった♥ ごめんね、杏……助けて来てくれたのに、親友の私がこんな事言ってしまって♥ でも、仕方ないよ……杏がまだバカで、本当の幸せを知らない『偽物』なんだもの♥ 大丈夫……杏が鴨志田様に相応しいメス奴隷に成れるよう、私も鴨志田様と一緒に、全力で杏を在るべき姿に『歪めて』あげるから♥
「うぅむ、素晴らしい答えだ、志帆! それでこそ、この俺様の王妃候補!! ご褒美として絶頂も許可してやる! さぁ、この手マンで盛大にアクメするがいい!」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅぅ~~~っ!!
「あぁあああああああっ♥♥ ありがとうございます、鴨志田様ぁ~~~~~~~っ♥♥♥」
ぷっしゅぅうう~~~~~~っ♥♥
はぁ、すっごいっ♥ 全ての迷いが晴れた今、鴨志田様から与えられる絶頂はどこまでも深く、魂の奥まで響いていく♥
「はっはぁ! とろんとろんのアヘ顔になりおって、本当に派手にイってしまったなぁ、志帆ぉ! おぉっと、あっちじゃ高巻がペルソナに目覚めたみたいだが、親友を気にしてやらなくってもいいのかぁ?」
「ふへへぇ……そ、そんなのぉ、もうどうでもいいですぅ~♥ 杏がペルソナに目覚めたってぇ、私が♥ 私が必ず杏のペルソナを叩きのめしてぇ、鴨志田様の前に跪かせて見せます……からぁ♥♥」
「ほぅ、俺様のために戦いもすると。ふむ、エロ奴隷としてモノに出来ればいいと思っていたが、お前もペルソナ使いなんだよな。だったらその方向も悪くない、のか……?」
パァアアッ!
≪よっと、むしろそっちが大本命だぜぇ、相棒!≫
あっちの部屋は坂本君や転校生の雨宮君が乱入してきて、杏が彼らと共に衛兵たちとのバトルを開始していた。そのどさくさに紛れる事で、マーラ様はこっちの部屋に戻ってこれたようだ。
≪お前はまぁ元々アスリートでフィジカル強者だし、ペルソナ使いとしても強い方だろう。だが破滅を真に避けるには、一人の力では絶対に無理だ。モノにしたメスもペルソナ使いとして育て上げる事で、メス奴隷としてだけではなく強力な近衛としても侍らせるのが、未来を拓く更なる一手になるはずだろう≫
「なるほど……おぉ、なんとなくわかるぞ。そうする事で、奴隷にしたメスたちもよりエロく、可愛く育てる事も出来るとな! そしてその為には……正式な契約が。メス奴隷の契約儀式が必要だとも!」
≪あぁ、志帆ちゃんが完全にお前の認知に染まった今こそ、契約の時! このパレスとも繋がった嬢ちゃんならもう、やり方はわかるよなぁ?≫
「はい、マーラ様♥」
ふふ、マーラ様と言う通り、最後の枷が外れた私には今も、パレスからたくさんのモノが流れ込んできている。このパレスでの私の役目、私の進むべき行き先、鴨志田様の為の私のすべきことが、今なら直感的に分かるのだ♥
≪そいじゃ、こんな部屋じゃもったいない! 儀式となればやっぱり、玉座の間だろう! サービスだ、一瞬で送ってやるぜぇ!≫
ぐにゃぁああ~~~~っ
「うぉっと、あっという間に玉座の間か。マーラお前、マジで便利だなぁ~」
≪お前がパレスの主として成長すれば同じ事が出来るようになるし、今回は特別だ。次からは自分で出来るように成っておいてくれ≫
「フフフ、ありがとうございます、マーラ様♥ ではぁ……始めさせて頂きますね♥」
鴨志田様の前に向き直り、私は私の心の奥底から戦うための青い兎の『仮面』を引きずり出し、自身に装着した。服装はブルマでも『反逆の装い』でもなく、ここに入った時の制服姿に戻っている。オッパイは大きくなってるけどね♥
このまっさらな自分で……これから真実の姿へと染め変えてもらう、という事なんだろう♥
「鴨志田様……私が仕える、偉大な悪魔の王様♥ どうぞ、『私』をお受け取り下さいませ♥」
青い『仮面』を脱ぎ去り、私は跪いてソレを鴨志田様に献上する。反逆者としての『仮面』はもういらない……私が付けるべきは、もっと別のモノなのだから♥
「おう、確かに受け取ったぞ。よし、次は……シホ! こっちに来て膝をついて、口を開けるんだ」
「はい、カモシダ様ぁ♥ んぁ~~~っ♥♥」
認知の『私』が鴨志田様の隣に出現し、指示に従い鴨志田様が仮面を握る手の前に跪き、大きく舌を出して口を開ける。杏たちのいる部屋に残したのは、もはや抜け殻の人形なんだろう。
「さぁ……コイツを飲み込むがいい……ふぅん!!」
私の差し出した『仮面』が、くしゃっと握り潰されて、そこから滴る血のような青い液体が、認知存在の私の口へと注がれていく。一瞬痛みのようなモノが心に走ったが、そんなのは些細なこと♥ あぁ、私が『私』に注がれ、私が本物へと変わって行くのが伝わって来るわぁ♥
「んく……んく……んく……じゅるっ♥ はぁ、コレでぜぇんぶ♥ そう、これで『私』は真に、私に成った。我は汝、汝は我……我は鴨志田卓様の永遠のメス奴隷なり……♥ いざ、今こそ絶対服従契約の時……っ♥♥」
パァアアアアッ!
青い液体全てを飲み切った彼女が黄金に光り輝き、みるみる小さくなって、別の形として鴨志田様の手に収まった。その形は……また、仮面。青ではなく黄金の……特別な、兎の仮面♥
「さて、コレを……この俺様の『支配の仮面』を着けてしまえば、お前はもう二度と引き返せない。完全に俺のパレスの住人となり、もはや人間とは呼べない存在になってしまうかもしれん。それでもコレを着けるか、鈴井志帆よ」
「はい、当然でございます♥ 私、鈴井志帆は鴨志田様に、絶対服従を誓います……♥ どうか、鴨志田様……私に『支配の仮面』を下賜し、被せて下さいませ♥」
「くははは、ならばよし! さぁ、着けてやる……志帆!」
そうして王の手により、黄金の仮面が私の顔に被せられた。そして鴨志田様の手が離れた瞬間、仮面は私の顔にかっりしと張り付き、圧倒的な『力』と『認知』が私の中に流れてくる。
「あ……あぁああああっ!! うぁ、あぁ、あがぁああああああああ~~~~っ!!」
『ゼノビア』に目覚めた時と同じ……いえ、それ以上の苦痛が、私の全身を襲う。それはそうだ。あの時のは、自分の心の一部を無理矢理戦う力に変えていた故の痛みだった。
でも今の痛みは、私の身も心も、魂の奥まで鴨志田様の『認知』に書き換えられ、未だ残っていた人間らしい部分が全て粉砕されて行く故の痛みなのだ。だけど、そんなモノはもう要らないから壊すんだし、壊れる程に『相応しい私』に変わるんだから……♥ だからほら……どんどん♥ 痛みは消えて行き、満ちていく力には、どこまでも快感が広がって……っ♥♥ 偽物だった私が、今度こそ……本物の♥ 真のメス奴隷王妃として、生まれ変わるんだ♥♥
「おぉ……マジで志帆の全部が、俺のモノになって行っているのが伝わって来るぞ! そしてこれで……よぉし、新たな姿を見せるがいい、我が忠実なるメス奴隷よ!!」
「は、はい、鴨志田様ぁ~~~~~~~~っ♥♥」
パァアアアアアアアッ!!
「はぁあああんっ♥ 我は汝、汝は我……♥ 我は鴨志田卓様の、永遠のメス奴隷なり……っ♥♥」
黄金の仮面は宝石の散りばめられたティアラとなり、着ている衣装も認知の私と同じ、でも色は蒼いマイクロビキニと兎のアクセサリーになっている。そしてそれだけではなく、手足に纏う蒼のエナメル質のロングハイヒールブーツとロンググローブには、随所に甲冑のような防具も付いている。最後に魔力のようなモノが下腹部に集まってきて……ハートに王冠を被せたような、『隷属の刻印』がおへその下に刻まれた。
これこそが生まれ変わった私の、鴨志田様のメス奴隷であり、鴨志田様をお守りする近衛騎士でもある、真実の姿に違いない♥
「『月』のアルカナのメス奴隷・スズイシホ。王である鴨志田様との永続絶対服従契約が今、無事に成立致しました♥ 今後とも、よろしくお願いしたしますぅ~~♥♥」
腕を頭の後ろで組み、大きく股を開いた最高にドスケベなポーズにて、鴨志田様に臣下の礼を取る。オッパイもたゆんと揺らすのを忘れない♥ この腋見せポーズなら、とってもエッチに鴨志田先生の目に映ってくれているはず♥
偉大な悪魔の王となられる、鴨志田様。
その最初の臣下である私も今日、眷属たるエッチな悪魔へと、こうして生まれ変わったのだった。
次回:第7話『変身!悪魔の王が望む姿』
■スレイブコープ
・月:スズイシホ
LV1:ロイヤルガード
主への危険な攻撃を必ずかばい、ダメージを肩代わりする。
■キングコープ
・皇帝
LV1:支配の仮面
王の支配を象徴する仮面にて、対象への洗脳・意識や記憶の操作が可能。
仮面へ込める欲望と対象の屈服度合いで、効果は変化する。
※スレイブコープはメス奴隷毎に存在し、メス奴隷の成長と共にレベルアップする。
『月』 :スズイシホ
※キングコープは鴨志田の各種資質の成長によってレベルアップする。
『愚者』:起点となるパレスに関する力。
『皇帝』:勢力拡大の為、メス奴隷やイセカイの支配、征服、攻略に関する力。
『法王』:手に入れたメス奴隷をより素晴らしい存在にする為の、育成や強化に関する力。
『塔』 :鴨志田自身、及びペルソナ『マーラ』の戦闘能力と、チンポに関する力。
こうしてメインヒロインが主人公のパートナーになりました!
次回からアン殿編……の前に、もうちょっとだけ志帆の話が続きます。
感想、評価、よろしかったら是非!!
作者の励みに、続きを書く原動力になります!