嫉妬深いメイドさんに毎日搾り取られるだけの生活 作:ねこ次郎
「私は、ご主人様のことが好きです」
「………うん?」
僕、アレックス・フォン・セレスティアが、屋敷のメイドからそんな事を言われたのは夕食も入浴も終わった夜分の頃だった。
清楚なクラシックタイプのメイド服を『優雅』の一言で言い表せるほどに華麗に着こなしている黒髪ショートの彼女、フルージュは、僕が魔法学園の初等部だった頃から専属で僕の面倒を見てくれている2つ年上のメイドで、普段は淡々と『僕の給仕』という仕事に全うしてくれていた。
そう、彼女の普段は淡々と仕事をこなすクール系完璧メイド。その仕事姿は、僕への好意なんて微塵も感じさせない態度だったから、つい先程の突拍子のない発言に僕は自分の耳を疑ってしまった。
「………ごめん。よく聞こえなかった。もう一度言ってほし」
「好きです。ご主人様」
「わぁ……」
彼女は、僕から十歩程も離れた場所でスラッとした良い姿勢まま、冷たくも美麗な顔に一切の感情を映すことなく堂々と言い切った。
主人と従者として正しい距離から放たれる彼女の圧倒的熱量に、僕はバカみたいに唖然とするしか出来なかった。
って、いやいやいや。
「ありがとう、フルージュ。でも、僕にはもう彼女が居るから、君の気持ちには応えられないよ」
そう、僕にはもうすでに将来を約束した彼女がいた。
僕の通う魔法学園高等部にいる同じクラスの女の子、セシリア・フォン・フィーリアと僕はつい先日お付き合いをすることになったのだ。
僕もセシリアも『フォン』とミドルネームがあるように僕たちは一応『貴族』に当たる。一応、と付けたのは、僕の父が治める領地が辺境中の辺境で貴族と言ったものの位自体は高くないからだ。
対して、セシリアの方は王都に隣接する都市の領主なので、僕との身分とは宝石と石ころくらいに差があった。
そんな彼女と結ばれるキッカケは、……まぁ、色々あって、僕は一人息子で田舎の辺境領地とはいえ次期領主確定なのと、セシリアも六女という領主権争いから遠く離れた位置にいたことから、一応ながらも、僕とセシリアは互いの家公認のお付き合いが成立したって訳。
もちろん、僕はセシリアが好きだし、セシリアも僕のことが好きな……はず。
「分かっています。ご主人様がセシリア様を懇意に想っている事は承知しております」
「じゃぁ、なんで……?」
「ですが、私もご主人様へ懸想していることを知っていただきたかったのです。改めて、申し上げます。…………好きです、ご主人様。私にもお情けをくださいませ」
フルージュは恭しく頭を下げて懇願してきた。その顔には相変わらずの無表情を貼り付けているが、長い付き合いの僕からは、彼女が恥を偲んで告白していることに気がついてしまう。
けれども、僕と彼女は、主人とメイドの立場だった。だからこそ、付き合うとか、そういった感情を持っていられなくて、やっぱり僕は断るしかなかった。
「………ごめん。僕はセシリアの事が好きだから、君とはそういう関係になれないよ」
「…………分かりました」
フルージュが頭を上げた。元の良い姿勢の完ぺきメイドに戻った彼女は、何事も無かったかの様に淡々と告げた。
「ご主人様が頑なにセシリア様を想っていることは理解しました。ですが、その想いが本物かどうか……、私が試して差し上げます」
「なんで、メイドの君に試されなきゃいけないんだ?」
「そうでないと私の気が収まらないからです」
「えぇ………」
「手始めに、明日から毎日、ご主人様の精が空っぽになるまで搾り尽くして差し上げます、拒否権はありません」
「なんでぇッ!?」
勢いよく立ち上がる僕を他所に、フルージュはそそくさと僕の部屋の扉に手を掛けた。
「おやすみなさいませ、ご主人様。……また明日」
バタンと扉が閉じる。
この部屋には、何が何やらと困惑する僕が呆けて立ち尽くす姿だけが残っていた。
◇
< Day 1 >
股間を這う甘い快感を受けて、僕はぼんやりとした意識を浮上させた。
何だろうと朧気な気持ちの中で目を覚ますと、キリリとした吊り目気味のフルージュと息が掛かるような距離で目が合った。
「おはようございます。ご主人様」
「あふぁ………おは……うっ」
柔らかくほんのり冷たい何かが僕の肉棒を握りクリクリ♡と弄んでいる。唐突に与えられた性的快感を受けて、僕はベッドの中で身悶えた。
「本日も快晴。心地よい日ですね、ご主人様。今日もご主人様のは元気ですね」
「あぅ………♡」
悶える僕を追い詰めるようにフルージュは僕との距離を詰める。今更ながら僕は、彼女が僕のズボンの中に手を入れてペニスを扱っていることに気がついた。
「ふふっ。ご主人様のオチンチン、我慢汁でクチュクチュ言ってますよ。気持ちいいですか? ご主人様?」
フルージュの温かい吐息を感じながら僕は、彼女から与えられる快楽に身悶える。
既に僕のペニスはフルージュの柔らかい手で硬くなっており、溢れ出る我慢汁が彼女の手によって下着の中のペニスに塗りたくられて、粘ついた手に撫でられる度に僕は甘い快感に痺れていた。
「ふ、フルージュ? どうして………くっ♡……こんな……」
「どうして、ですか? 昨晩お伝えした筈ですが、今日から毎日ご主人様の精を搾り取ります、と」
クチュリ♡
「ッ♡ だ、だから……どうして! あぅ♡」
僕が問いかけても、フルージュは手を止めることなく、僕のペニスを揉み撫で回し、甘い快楽を僕に与え続けていた。
「ご主人様がセシリア様を好いていることは承知しております。しかし、それは本当に純粋な気持ちなのでしょうか?
あれだけ小さかったご主人様も、今や立派な男性。だからこそ、性的欲求を満たすために、同じ歳の、憧れの女性に恋に似た感情を持ってしまうのも仕方がありません」
「だ、だからって……こんな……うぅ♡」
フルージュの手の動きが変わる。今まで揉んだり撫でたりして僕を興奮させるだけだったのが、僕の竿を握り込んで射精を促すように上へ下へと扱き始めた。
「ですから、毎日ご主人様の精が空っぽになってしまえば、セシリア様への想いも、本当は『空っぽ』だったんじゃないのかと気がつける訳です。
それと、一番身近で気軽に性的欲求を満たせる私がここにいる、とご主人様のおちんちんに
「うっ♡ ……っはぁ♡」
クチュクチュ♡とペニスを扱かれる度に我慢汁が泡立つ音がした。フルージュの手は的確に僕を責めてきて、僕は彼女に促されるままに精液を登らせた。
必死に我慢して腰が引けても、フルージュの手は逃がしてくれずに僕を追い詰めてきて………、僕は絶頂寸前の快感で頭の中が痺れていく中、目の前の無表情、いや、若干恍惚と頬を緩ませたメイドに見られて……
「どうぞ♡ メイドの手の中で果ててください♡」
「ゔっ……出るっ♡」
ビュクッ♡ビュクッ♡ と、僕はメイドの手淫で射精してしまった。
下着の中で精を吐き出す僕のペニスを、フルージュは牛の乳搾りのように扱き、尿道に残っていた精液を全て吐き出させてきた。
快感を吐き切って熱い息を漏らす。
そんな中、フルージュは僕の下着の中の精液を手に馴染ませるように掬い取っていた。
「はぁ♡ はぁ♡」
「ふふっ♡ベトベトで濃厚。よほど溜まっていたのですね♡ ご主人様♡」
「はぁ……♡ くっ」
下着の中が自分の粘液のせいで汚れて気持ち悪い。
だというのに、フルージュの柔らかな手と指がペニスを撫でる度に、甘くて心地よい快楽がじんわりと僕の頭の中を侵食していた。
吐き出した直後なのに僕のペニスは硬さを取り戻していく。
その硬直に気づかないメイドではない。クールな無表情が常だったフルージュが、その頬を妖しく歪めて挑発的な笑みを浮かべた。
「あら? あらあら♡ ご主人様、もう硬くなったのですか? ふふっ♡ よほど私の手淫がお気に召したようで……。このままもう一度、ご主人様の精を搾り取って差し上げますね♡」
「い、いや、ダメだよ……こんなやり方……」
「ご主人様? 私、言いましたよね」
「あふぁ♡」
クリッ♡と僕の亀頭を指で捏ねられた。射精直後のペニスはまだ敏感なままで、僕は情けない声を上げながら腰を引いた。
けれども、フルージュの手は執拗に僕のペニスを追いついてくる。
「ご主人様の精を空っぽになるまで搾り尽くす、と。成人になったばかりのご主人様が、たったの一回で終わる訳ないですよね?」
クリクリ♡ ネチャネチャ♡
肉棒を握る柔手と細指が、粘ついた精液と相まって、いやらしい程にねちっこい快楽責めを繰り出してくる。甘い痺れとフワフワして纏まりのない思考に頭の中が支配される中、目の前のメイドの冷たい声だけはハッキリと聞こえてきた。
「大丈夫です、痛い事や苦しい事はしません。そんなのは当然です。ご主人様が満足いくまで、何度も何度も、気持ちよくて………心地よくて……『癖』になっちゃうまで……『
クチュクチュ♡ と粘液がペニスに纏わりつく音がお互いの間で鳴り響く。硬くなったペニスに、フルージュは容赦なく精を搾り取る指捌きで激しく責め立ててきた。
「あ、あ、あっ♡」
目の前で視界がスパークした。
昨日まで、性欲は自分で処理してきた僕だったが、フルージュの容赦ない手捌きも、連続で与えられる激しい快楽も、目の前で頬を紅潮させて淫靡に微笑む彼女も、昨日までの僕は知らなかった。
自らでは決して味わえない快感。与えられるだけの強引な『愛情』
そんな、僕にとって『初めて』の体験を、きっと僕はこれから先も忘れられないんだろう。
「うぁっ♡……出るっ♡」
「どうぞ♡ ご主人様の全てを、メイドは受け止めて差し上げます♡」
フルージュの搾り取る手淫に促されて、僕は彼女の掌に射精した。
ビュクッ♡ビュクッ♡と吐き出された精は、粘液に塗れたメイドの手をさらに汚した。彼女は、最後の一滴まで吐き出させるように、硬さを失いつつあるペニスを揉みほぐしている。
「ッ、はぁ、はぁ♡ っ、はぁ」
息が詰まる。脈は激しく鳴り響く。それなのに、全身を襲う脱力感は妙に心地よくて、下着が汚れているのにも関わらず、倦怠感に身を任せそうになって、瞼が重くなる。
そんな僕を、フルージュは慈しむような優しい目を向けて、僕の側から離れていった。
「お疲れさまでした。ご主人様。今はまだ早朝ですから、もうしばらくの間、お休みくださいませ。……ふふっ♡」
フルージュは、手のひらに着いた僕の精液を、小さなハンカチで拭い取っては僕に頭を軽く下げて部屋を出て行った。
その時初めて、僕は今が起きるには一刻早い時間だと気がついた。
「……………ぅぁ」
僕は、心地よい倦怠感に身を任せて重い瞼を閉じる。
また後でフルージュが起こしてくれると、当たり前のように信じて。