社会不適合者な幼馴染は体で家賃を払ってくれる【電子書籍化】 作:猫屋敷てん
その絵は人を惹きつけ、感動させ、熱狂させる。あるいは竜二郎こそ、それを一番分かっているファンかもしれない。
そして今日、夕菜はまったく新しい絵を描いていた。
「……うーん。夕菜?」
「ん。なに、竜くん?」
帰宅してすぐ目に入ったのは、一心不乱にキャンバスに絵を描く夕菜だった。
この時間に珍しく起きて、絵を描いている夕菜。そしてその内容はさらに珍しい。
「その絵は……」
「これ? いんしゅぴーれしょん湧いたから。描きました」
「なるほどなるほど」
夕菜の絵は多岐にわたる。風景画、人物画、抽象画。それらを全てにおいて一流だが、今描いているこの絵は……。
「男女の性行為……」
ガッツリセックスしている男女の絵がそこにあった。無論モザイクなどはなく、性器まで丁寧に描かれている。
だが感じるのは芸術だ。エロいと感じるのは余りに失礼。
これは博物館に飾っても何ら恥ずかしくない男女の芸術であろうと、すぐに理解できた。
「こういうの、描くの、初めて。楽しかった」
「やっぱ夕菜は凄い。良い絵だ」
「……そう言ってくれるの竜くんだけ」
「そんなこと、いや。……必ず夕菜の絵を認めてくれる人はいる」
「っ……そうだと、良いな」
夕菜の絵は間違いなく凄い。プロと比べても遜色ないほど。
だが反するような自己肯定感の低さは、否定された過去から来るものだ。
一番認めて欲しい親が、認めてくれなかった。ずっと夕菜を否定し続けた。故に夕菜は、大賞を取ろうと喜ぶことはない。ただ運がよかっただけと、自己否定をしていた。
中高校時代は竜二郎だけに見せて、竜二郎にだけ肯定される日々。自分の絵を外に出さなかったのは、傷つきたくない防衛本能が原因の行動だ。
だがそれでは駄目だと思う。夕菜のこの才能は世界に羽ばたくものだ。
「なんか、賞とかに出すか?」
「……いい。私の絵に、価値はないから」
竜二郎の提案を、けんもほろろに断る夕菜。夕菜に絡みつくそれはもはや呪いだ。
不幸な過去によって生み出された呪いを、竜二郎はどうすることもできなかった。
◇
夜は竜二郎にとって穏やかな時間だ。仕事も家事も終わり、後は寝るだけ。そんな時間を竜二郎は愛していた。
ボーっとスマホを眺めたり、絵を描く夕菜を見つめたり。基本的にこの時間は何もしないのだが、今日ばかりは少し動いていた。
「ちゃんと、乾かせよ」
「ん。ごめん、ね」
ゴーゴーとドライヤーの音が部屋に響く。
竜二郎は夕菜の長い髪を乾かすべく、ドライヤー片手に奮闘しているところだ。
「せっかく長くて綺麗な髪なんだから」
「うん。忘れて、た」
ボーっと夕菜を見ていたおかげで気づけたが、忘れていれば大変だった。腰まで届くほどに長く、綺麗で毛量の多い髪。
学生時代からその手入れをしていた竜二郎にとって、乾かさずに寝るなど言語道断。
自立を促すために少しずつ夕菜自身にやらせているが、やはりそう上手くは行かないようだ。
これほどに長いと一人で乾かすのも一苦労だし、好きなこと以外覚えられない夕菜にとって習慣付かないだろう。
「小学生の頃から、伸ばし始めたよな」
「うん……」
「なんか切っ掛けとかあったのか?」
小学生の頃は肩につかないぐらいの長さだった。それがある時から急に伸ばし始め、今では立派すぎるロングヘアーだ。
「ん? 竜くんが、好きって言ったから」
「えっ……?」
「竜くん、髪長い女の子。好き、なんでしょ?」
「まあ、そうだが。えっとそれは……」
竜二郎のために伸ばした。そういうことであろう。
しかし髪が長い子が好きなんて、言った覚えがない。確かに好きであるが、わざわざ夕菜に言うはずがない。
つまり記憶にないほど小さな言葉を、夕菜は実行しているのだ。
「竜くんが、好きなら、うれしい」
そうやって柔らかく微笑む夕菜に、胸の高鳴りが収まらない。
今すぐ抱きしめたくなった。
愛おしさが堪らないほどあふれ出す。
「っ、ほら。髪乾いたな。これで終わり!」
丁度髪が乾いたので、ドライヤーを切って会話を打ち切る。
これ以上は危険だ。夕菜への恋心が暴走して、どうにかなってしまいそうだ。
もしや夕菜にも恋心があるのでは、と一瞬考えるが、すぐに否定する。
夕菜は、大好きなお兄ちゃんに言われたから伸ばした、という感じだろう。つまりは親愛。恋愛ではない。
そもそも恋愛だったら、こんな何となしに言わないだろう。
竜二郎はそう思い込むことにした。
そうして夕菜から離れようとする。
しかし夕菜は、逃してくれなかった。
「ん、顔、赤いよ」
「あ、夕菜っ」
夕菜はじりじりと近づいて、竜二郎の頬に手を添える。そして強制的に向き直らされ、じっと顔を覗き込まれた。
吐息がかかるほど近く、目を細めてじっと見つめてくる夕菜に、顔はより赤くなる。
もっと近い距離なんていくらでもあったが、何度経験しても慣れることはない。
「体調、悪い……?」
「いや、そんなことない!」
「無理しちゃだめ。……おいで」
顔が赤いのを体調が悪いからと解釈したのか、夕菜はそのまま竜二郎の頭に手を添えて自分の胸へと引き寄せる。
その動きに逆らうことはできなかった。
「わぷっ」
「ふふふ。可愛い」
柔らかい胸に顔を埋めて、甘い香りに包まれる。
そして頭をゆっくりと夕菜は撫でてきた。
「ゆ、夕菜……?」
「竜くん、おっぱい好き、だよね。ここで、寝て良いよ」
変な体勢になってしまったせいか力が入らない。夕菜の胸に包まれて、動くことができなかった。
「いつも、ありがとね。私、何にもできない。こんなことしかできない。ごめんね」
150センチの小柄な体に似合わぬ大きな胸に、竜二郎は顔を埋める。未だ成長してHカップにまで成長したおっぱいは、男にとって極上の天国を作り出していた。
夕菜の細い指が髪に絡みつき、優しく撫でてくれる。
ここは天国だ。もちもちふわふわのおっぱいに包まれ、息をするたびに夕菜の甘い香りが脳に充満する。
その上で優しく頭を撫でられれば、もう一生ここにいたくなる。
仕事なんてどうでも良い。夕菜の胸で一生眠りにつき、むらむらしたらおまんこを使う。それで良いではないか。
そんな人生が最高だ。
「あ、ズボン、苦しそう」
無論のことそんな天国にいれば勃起するのは自然の理。
夕菜は目ざとくそれを見つけて、ズボンの上から優しく撫でてくれた。
「うっ。きょ、今日はお礼の日じゃないだろ?」
家賃を払うための性行為。それは当初は月一のつもりだった。それが週一になり、今は三日に一度だ。
昨日初めてフェラを会得した夕菜によって、三回もお口おまんこを使わせてもらったところ。今日、明日はさすがに自制すべきだろう。
「でも、おっきくなってる。苦しいよね?」
「いやまあ……そうだけど」
本音を言えば今すぐ押し倒したい。だがそれはいけないことだろう。
そもそも家賃を体で払うこの関係が不純で、いけないこと。夕菜の罪悪感や無知に付け込む悪魔の所業だ。
まじめな竜二郎は本当にこんな関係を続けて良いのかと苦悩する。
だがどれだけ理性を働かせたところで、性欲に負けるのが男という生き物だ。
「ふふ。ほら、おっきい」
ズボンからちんぽを取り出され、フル勃起したそれを見て夕菜は微笑む。
結局口先だけであり、おっぱいを顔に押し当てられたまま抵抗することなくされるがままだ。
「ゆ、夕菜……」
「竜くんにはずっとお世話になってるのに、ぜんぜん返せてない。だから、遠慮とか、しないで」
「それは、好きでやってたことだ。夕菜が気にすることじゃない」
「気にするに決まってる! 私は……なにもできない。めいわくしか、かけない。ずっと助けてもらって、竜くんに返すこともできない」
夕菜は優しい子だ。何もできない自分に苦しみ、何も返せない自分に嫌悪する。
竜二郎が好きでやっていたことだと言っても、夕菜の罪悪感は欠片も減ることはない。
学生時代から抱えるその苦しみは、言葉で払拭できるものじゃなかった。
「でもね、やっと見つけた。竜くん、私の体、好きって言ってくれた。嫌いだったおっぱいも、竜くんが好きって言ってくれた」
その言葉通り、夕菜は己の体も、己の容姿もあまり好きじゃない。否、嫌いだ。
異性には好色の目で見られ、同性には嫉妬から嫌悪される。普通に生活する上でも邪魔な胸は、特に嫌いだった。
だけど一番大切な人が、好きと言ってくれた。それだけで救われるものがある。
「竜くんがよろこんでくれるのが、好き。私も好きでやってること。だから、遠慮とか、いらない」
漸く返せるものができたことに、夕菜は安堵した。この体で竜二郎に奉仕をする。
何もできなかった夕菜にもできることが見つかった。だから夕菜はこれが嬉しい。
「竜くん。お膝においで」
「夕菜……」
竜二郎は逆らわなかった。言われるがままに、夕菜の膝に頭を乗せる。
すべすべむちむちとして、一生埋まっていたほど綺麗な夕菜の膝。そこに頭を乗せて眠るなんて、なんという幸せだろう。
「おっぱい、吸ってて良いよ」
「むぐ……」
夕菜はTシャツの裾を竜二郎の頭に被せてくる。そうすれば夕菜のおっぱいだけが視界に入る天国の完成だ。
Tシャツの中は夕菜の甘い匂が充満している。男の理性を奪い取るその香りに包まれて、柔らかな胸が顔に押し当てられる。ピンとたった乳首を舐めながら、竜二郎は幸せに包まれていた。
「良い子だね。よしよし」
「ちゅぱ……夕菜」
「ふふ。まだおっぱいは、出ないよ」
まるで赤子のように乳首に吸い付き、舌で転がし夕菜のおっぱいに夢中になる。
そんな竜二郎を、夕菜はTシャツの上からよしよしと撫でてくれた。まるで聖母のような慈しみ。それに包まれ、無論のことフル勃起だ。
「竜くんのおちんぽ、苦しそう。私の手に、出していいよ」
フル勃起したチンポは、夕菜の手に握られる。
すべすべとした綺麗な手が、絡みついて上下にシコシコ動かしてきた。
「ビューって、出そうね。溜まったままなのは、だめだよ」
おっぱいを吸いながら、ちんぽを扱かれる授乳手コキ。
バイブルたるエロ本に載っていたプレイを、ここで夕菜は出してきた。
「昨日三回も、私の、お口に出したのに……元気なおちんぽさんだね」
夕菜が献身的に抜いた次の日だと言うのに、天を貫くほどのフル勃起だ。
そんなお転婆なちんぽに、夕菜はしかたない子だと優しげに眉を潜める。
まるで言うことを聞かないいたずらっ子を見つめる母親のような目だ。
「んっうぅ♡♡ 竜くん、はげしい、よ」
しかし夕菜の余裕は、次第になくなっていった。
射精へと近づいていくと共に、竜二郎はおっぱいをより強く吸っていく。
舌の上で転がし、吸い付き、顔を押しつける。
夕菜のおっぱいを心置きなく楽しむ竜二郎の所業に、夕菜は甘い声を漏らし始めた。
「はっ♡ うぅ♡ りゅ、竜くん。しこ、しこ、できないよ♡♡」
「ちゅぱちゅぱ……」
「な、なんか♡ 言ってよ♡」
ガクガクと体を震わせ、荒い息を上げる夕菜。
雑魚まんこどころか、雑魚おっぱいの持ち主たる夕菜は、ただ舐められるだけでイっていた。
だというのに、竜二郎の攻めが止まることはない。
「うぅ♡ い、いけ♡ いっちゃ、え♡ わるい、おちんぽ、さん♡ びゅっ、ってしろ♡」
夕菜は早く射精させてしまおうと、手コキの速度を上げていく。
夕菜の匂いに包まれ、おっぱいを堪能し、その手でしごかれる。
そこまでされては、どんな男であろうとも大した我慢はできないだろう。
――ドビュっ♡ ドビュルルルルルルルルル!!
「ん♡ で、でた~♡」
大量に放たれる精液を、夕菜は頑張って手で受け止めようとするが、それが不可能なほどの量である。
夕菜の手を汚し、己の体も、周囲の床まで飛び散らせるほどだった。
「も、もう……昨日、たくさん出したのに。濃いし、多い。ちゅ、ぷ♡ ちゅるっ♡ ちぅ……ん、おいし♡」
己の手に掛けられた精液をペロペロと舐め取る。
臭くて粘っこい精液を舌の上に乗せ、一舐めするたびに恍惚とした笑みを浮かべた。
「あんっ♡ りゅ、竜くん。まだ、舐めるの?」
「夕菜の、おっぱい、最高すぎる」
「……そ♡」
大量射精をしたというのに、未だおっぱいに夢中な竜二郎。
そんな竜二郎を、しょうがない人だと夕菜は慈しむ心で抱きしめた。
「いつもありがとう。今日は私のおっぱいで寝て良いよ」
ただの邪魔な脂肪だとしか思ってなかった胸が、こんなに誇れるものになるとは思わなかった。
大切な竜二郎を喜ばせ、癒やせるなんて素晴らしいものだ。ようやく夕菜は竜二郎に恩を返せる。
ただそれだけで夕菜は嬉しい。
「よしよし。ねんねしよ♡」
今夜はいっぱい甘やかしてあげよう。夕菜はそう思って、敷いてある布団へ誘導した。
布団を二組買う余裕はないため、同居初日から一緒の布団だ。
「ゆう、な」
「ここで、寝よ♡ 乳首吸う? お胸で寝る?」
「両方」
「よくばりさん♡」
電気を消して、二人は布団で横になる。
竜二郎は乳首を吸いながら、柔らかい胸をまくらに眠りについた。
溜まりに溜まっていた仕事の疲れも、解けていくほど癒やしのパワーが籠もったおっぱい。
そのまま夕菜の体に抱きついて、全身で夕菜を感じながらスヤスヤと夢の世界へ竜二郎は旅立つ。
「ふふ。可愛いな。よしよし」
そんな竜二郎を全力で癒やそうと、夕菜は慈しみの心を持って抱きしめていた。
二人の夜は、こうして今日も更けていく。