他国の連中に知れたら発禁になりそうなタイトルのVRMMOがあった。
奴隷制度オンライン。
参加資格も18禁で、21世紀初頭のインターネットでは年齢制限は自己申告だったそうだが、ここでは戸籍を基にした政府管理のネット認証によりごまかしは効かなかった。
戸籍がない人は認証ができないため参加することはできない。
プレイヤーは異世界人として認識されていて、普通は全員右耳に青い色のピアスをされていた。
そしてこのゲームでは性別変更ができる。変更したTSプレイヤーは赤い色のピアスをされていた。
システムのマーカーはこのピアスと同じ色が表示される。
だから正真正銘の女性プレイヤーとネカマプレイヤーを一発で見分けることが可能だった。
女性プレイヤーはとても人気が高いが少ない。ネカマ・ネナベでもまあいいやとか、むしろそっちが好みの人はネカマプレイヤーとも交流しているらしい。
18禁ゲームなので、ゲーム内でも性的なプレイも前提になっていた。
プレイヤーは、冒険者プレイヤーと奴隷プレイヤーの2種類から選ぶことができる。どちらも名前の通りの職業でゲームが開始する。
冒険者プレイヤーは奴隷プレイヤーになることができる。「奴隷落ちプレイ」と呼ばれるものだ。
レベルやスキルを高レベルにして、容姿も抜群な女性プレイヤーが奴隷落ちすると、それはもう高値でオークションで落札されるらしい。
奴隷は資産を持つことを禁止されているので自分のお金にはならないが、その自分の価値が高いのに興奮を覚えて、何回も初期化して育てて自分を奴隷落ちにするのにドハマりする人が少なからずいるそうだ。
買ったほうは、初期化されて逃げられたらたまらないだろうな。ざまあみろ。
月額課金制の有料ゲームだが、特殊なものはゲーム内課金になっていた。
冒険者プレイヤーはゲーム開始時に課金で、AI奴隷を一人購入することができた。
さまざまな嗜好、容姿から選ぶことができるが、特殊な物は高く、また容姿選択も安いテンプレートと高いカスタマイズバージョンの二つから選ぶことができた。
性格や各種知識などもある程度選ぶことが可能だった。
戦闘技能は通常版はレベル1で未修得、別料金で魔法や剣技などを覚えさせることができた。
これで女性プレイヤー数に比べ圧倒的に高い女性需要をプレイヤーではなく、AI奴隷により満たすことが可能になっている。
男性AI奴隷を選ぶこともできるし、男の娘やフタナリなどを選ぶプレイヤーもいた。
女性プレイヤーが女性奴隷を持つことも可能だ。
AI奴隷はプレイヤーが選択した知識と経歴は覚えているが、普通の記憶はない状態、記憶喪失状態になっている。
もちろん貧乏人は初期奴隷を持たずにプレイすることもできる。
プレイヤー名は設定できるがマーカーには表示されないらしい。
かわりに「適当な物の名前2つ+2桁の番号」通称ハッシュIDが割り当てられて、キャラクター種別、性別と共に浮かび上がる仕様になっている。
俺は18歳のイケメン男性アバターでプレイヤーネームはバロン。
実年齢は25歳独身、自営業だが、ゲーム上では別に年齢設定が可能だ。
ハッシュIDは「#バナナ・ウインナー25」だ。
初期奴隷には少女の奴隷を選ぶことにした。
プレイヤーの奴隷になったAI奴隷は、主人がログアウトすると世界から消えてしまう。
取り残されたりはしないので便利らしい。
初期ログインは町の広場ではなく、プライベート空間になっている奴隷商館の一部屋だった。
俺と奴隷商のNPC、それから白いワンピースを身にまとった白エルフの12歳の少女がいた。
少女のエルフ耳には右側だけ緑のピアスをされていた。
初期購入のAI奴隷の証だ。
少女の太ももの付け根から5センチ下あたりに、幅2センチの赤い複雑な紋様が両足ともにぐるっと一周刻まれている。
「お客さま。こちらの奴隷でよろしいですか?」
「いいぞ」
「詳細を確認してください」
少女は一般知識があり、この世界の常識にも詳しいが、性知識にはうとく、現実世界のことは知らない状態だ。
年齢は魔法で永久に12歳の見た目で固定されている。
精神年齢も12歳ぐらいのはずだ。
身長は135センチ。
スキル技能類は特になく、レベルも俺と同じ1、初期値だ。
彼女は白い麻の粗末なワンピースタイプの超ミニスカート姿で、エルフにふさわしい白い肌に、綺麗な真っ直ぐなセミロングの金髪に青い瞳。
顔は幼いのに将来美人になりそうな顔つきで、まだ丸みを帯びた可愛い顔をしている。
目が真ん丸ででかい。ぱっちり二重で潤んだ無垢な瞳で俺を見つめている。
形容するなら、穢れを知らない天使のような美少女だ。
人によっては、美幼女と呼ぶかもしれない。
白エルフ、ロリ奴隷、俺好みの可愛い顔と見た目にはかなりの金額がかかった。
知識及びスキルは皆無で一番安い状態なのだが、最初から持たせるよりも、自分好みに教育して染め上げ、スキルもお金で持たせるより成長させたほうが伸びしろがあるそうだ。
「名前は何にしますか?」
「元の名前はないの?」
「元の名前はフリージアです。ですが……」
「じゃあフリージアでいいよ」
「お客様。元の名前を付けるのは、奴隷にとって最大の屈辱と言われています。人であった証拠すらも奴隷として差し出せという意味ですから。可哀想ですから何か別の名前を付けてあげてくださいませんか」
「分かった。じゃあミルルで」
「ミルルどうだ。気に入ったか?」
「はい。ありがとうございますご主人様」
俺はミルルの頭を撫でてあげると、目を細めてうれしそうにしていた。
はにかんだ、恥ずかしさを混ぜた口元の微笑はまさに天使ちゃんだ。
「首輪には、ただ外すのが不可能な一般の首輪が一般奴隷。命令を強制させる隷属の首輪が二級奴隷でございます。どちらを着けますか?」
俺はそこまで鬼畜ではないし、自主的な意思で本心で俺に従ってほしいので、普通の首輪にした。
「それでは契約の義をお願いします」
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