他のプレイヤーは初めて見た。
せっかくだから情報交換していくか。
俺たちは、そのままギルドの酒場で座って話しだす。
ミルルとクラリスは主人の横の地面に座って、リードを固定されて待機だ。
「ホワイトさん、せっかくだから先輩冒険者なら情報とか教えてもらってもいいですか?」
「ああ、俺もまだ始めて2週間なんだけど、それでもいいなら」
「俺はまだゲーム内時間で2日目なんだ。俺のことはもうバナナでいいよ」
「分かりましたバナナさん。俺より年上っぽいんで敬語にしますね。どんなことを知りたいですか?」
「なんでもかな。俺攻略とか見るのあんまり好きじゃなくてさ。初期奴隷のとこだけ見てきてもうお腹いっぱいだ」
まずこの町はファーストタウンで中規模の普通の町だ。
奴隷商はあっても、オークション会場がないという。
そのためプレイヤーは人が少ないらしい。
殆どの人はオークションが多い、首都ミドルシティーに集まっている。
首都にはダンジョンもあるし、冒険者として中級ぐらいまでは育つ。
そこで稼いでハーレムを作ってイチャイチャする人が多いんだとか。
俺はいまんところミルルで十分なんだけどな。
そういうと、一人だけというのは、かなり辛いらしい。
このゲームは他のゲームと同様にパーティーもできるが、やはり自分の時間にピッタリ合うのは自分の奴隷だけだ。
この近くでは二人でのプレイも可能だが、中級以上のダンジョンでは敵も複数出てくるし、相手にならない。
そして中級以上でないと、大金を稼ぐのも辛い。
ラルン草みたいなのはたくさんないのだろうか。楽に稼ぎたい俺。
根気よく広範囲を探せば結構生えているらしい。
他にはこの辺はタスノバ草とかが高いと教えてもらう。
草原のウサギの次は、どこで戦闘したらいいか聞く。
森と草原の中間地点までいけば、イノシシとかスライム、それからゴブリンとか出てくるそうだ。
一気にファンタジーだな。
ゴブリン討伐は面白いらしい。次々出てきて仲間を呼ぶ。レベル上げに最適だ。
でも彼らは仲間を呼ばれすぎて死にそうになった。
クラリスを拉致されて陵辱されそうになったとか。
「ああ、エロい話でよくあるやつね。そんなとこ再現しなくていいのに」
「18禁作品であるのを最大限表現したいんでしょうね」
「どこかずれてる気がするな、ここの運営」
「やっぱりそう思いますか? 俺も思いました。朝のトイレの世話とか」
「ああ、あれやっぱりあるんだ」
「もちろんです。俺のクラリスはプライドが高めなのでそれはもう、毎朝、顔真っ赤です」
「俺のミルルもピアスつけたくせに恥ずかしがり屋だから、今朝は言いにくそうにしてたよ」
「クラリス。おまえもミルルみたいな服を着たいかい?」
クラリスが立ち上がって口を開ける。
「え? すみません。冗談じゃありません。二級奴隷の服なんて、恥ずかしくて宿屋の中でも着たくありませんわ。道端でパンツを晒して歩くなんて耐えられる訳ないじゃないですか」
「もういいよ。座って」
クラリスがまた地面に座った。
「あれ、俺的には、可愛い格好させてるだけだったんだけど、ひょっとしてものすごく恥ずかしい格好なのか?」
「俺も細かいことまでは分かりませんが、たぶんそうですね。こんな格好の奴隷は見たことないです。俺も可愛いとは思います」
横のミルルを見たら、また顔を茹でダコのようにしている。
「でもクラリスだって夜は抱かれるし、食事の時はパンツ見せてるんだろ?」
「そうですね。でも強制的なイベントと、自主的な露出は違いますから、仕方がないという免罪符がないとクラリスは我慢できないでしょう」
「なるほど、そういう心境か、女は面倒だな」
「女じゃないですね。牝奴隷ですよ。まあ俺たちの奴隷はまだ物の心っていうのが分かっていないみたいですね」
「ああ、俺の牝奴隷も、俺が少しからかわれたぐらいであんなにムキになって。物じゃないよな完全に」
「でも、すごかったですよ。クラリスに同じ事させるのは無理ですね。すこし悔しいですけど」
「ちなみに尻叩きは一般的なのか?」
「はい。主人に、発言の許可を得るとか主人だけに少し話すならともかく、いきなり他人に話しかけてお願いを言うなんて、普通に尻叩きですよ。クラリスは奴隷としてのプライドもあるので、街中では澄ました顔してまず自分から話したりはしないですよ」
「なるほどそういうものか。参考になるよ。ちなみに二級奴隷についてはどう思う?」
「あれは物ですね完全に。接客の二級奴隷は愛想よくしていますけど、あれも命令されてるはずですから人形ですよ。内心は分からないらしいですけど、一般奴隷みたいに多少反抗的だったりするところも可愛いと思いますよ、俺は」
「同感だな。ホワイトさんとはいい酒が飲めそうだ」