パンツを見せるのが前提の服が嫌らしいというハルカに、俺は反撃する。
「ん? パンツが嫌なら、ノーパンにしてやってもいいぞ。二級奴隷用の服だ。それが本来の使い方だし」
「えっ、ノーパンなんて、冗談じゃないです。絶対に、死んでも、絶対に嫌です」
「嫌って言われてもな。今は俺がご主人様だし」
「ノーパンを強制するなら、もう契約なんてしないからそのつもりでお願いします」
「それは困る。今は許してやるよ。いつかノーパンにしてやるから覚えてろ」
そういうとハルカは心底ホッとした表情をしていた。
ほんとに顔に出やすいやつだ。
「店員さん、この水色の服に赤いパンツでお願いします」
「毎度あり。1万9千シルバーでございます」
ハルカは服を着たまま店を出る。
「ハルカ、おまえの服を俺が買った。何か言うことはないのか」
「失礼しました。めっ牝奴隷ハルカに、こんなにもいい服を買ってくださり、ありがとうございました」
「いい子だ。まあ、俺が見せたいから買ったんだけど、薄汚い服よりましだろ」
「はい。そう思います」
「命令だ。ハルカも前を歩いてくれ。後ろからパンツ見てやるから」
「――命令。命令ならしかたがないですね」
そういうと頬は赤く染まって、顔はメスの顔になっていた。
もうパンツを見られる羞恥で頭がいっぱいで、ドキドキ、ゾクゾクしているようだ。
「じゃあ行先は、またゴブリンの平原だ。門までお願いね」
ミルルの横をハルカが歩いている。
ハルカの歩きかたはミルルよりもお尻を左右に振るみたいで、女らしく大変エロい。
一歩ごとにプリッ、プリッ、と尻を振ると、ヒラヒラっとスカートがめくれ、丸みを帯びたお尻の下の線と真っ赤なパンツが見える。
隣では薄い緑のパンツを穿いた可愛いお尻が見える。
赤と薄い緑のお尻の競演だ。
「そうだ、いいこと考えた」
「ひゃあっ、ちょっと……やめてください」
俺はハルカの尻に手を当てて、触りながら歩いてみる。
ミルルのお尻は背が低いので触りにくいのだ。
その点、背が高いハルカはぴったりだった。
ハルカは逃げるように腰を左右に振りながら歩いていた。
「ああんっ、そこはダメ、セックスは禁止だって」
「別に愛撫はセックスじゃないから、いいんじゃないかな」
俺は手を尻たぶから真ん中に動かして、マンコの上を触って擦ってやる。
「やっ、あんっ、こんなのひどい」
しばらく触ったので、俺も満足してやめてやる。
「あ~あ。ハルカのパンツ、シミがついちゃったな」
「えっ、ちょっとっ、見ないでよっ、変態っ、すけべっ、痴漢っ、ろくでなしっ」
ハルカは俺をいろいろな名称で罵倒してくる。
でも威力が弱い。
ただ言いたいだけで、それで自分が恥ずかしいのにゾクゾクしてしまうのを、ごまかしているのだろう。
門を通過するとき、衛兵が声をかけてくる。
「新入りの兄ちゃん。あんたの奴隷はみんな可愛い服着せてもらえて幸せだな。どうだいミルルは。あとその新しい貸与奴隷」
「ああ、ミルルは順調だよ。新しいほうはハルカだ。こっちはまだ躾と調教が済んでないけど、戦闘の動きは悪くないな」
「なるほど。パンツのコントラストが素晴らしいよな。頑張ってな。気をつけていってらっしゃい」
「ありがとう。行ってくる」
奴隷の二人は、パンツをほめられて恥ずかしそうにしてた。
リードを外してから、前を歩かせる。
「ご主人様の趣味のせいで、パンツを晒さないといけないなんて、恥ずかしい。みんなに変態だって見られちゃう」
「ミルルもそう思うか?」
「はい。ミルルもパンツを見られながら歩くのは、とっても恥ずかしいです」
「そうかそうか。いつまでも恥ずかしがってくれ。俺はそのほうが嬉しいから」
「この変態、鬼畜、エッチマニア、S男、社会不適合者、陰湿野郎、根暗、鬼、悪魔、犯罪者、極悪人、カス、ゲス野郎、アンポンタン、非道、外道、人でなし、ろくでなし、くず野郎、大悪党っ」
「おおおう、いろいろ言ってくれるね。なかなか語彙が豊富だな。でも俺はすぐ気がついたぞ」
「なにがです?」
「おまえの俺への罵倒は『鬼畜』とかのひどい俺に命令されたいってことの裏返しだって」
「ぐっ。そうやってすぐ、ハルカの心の中を暴かないでよっ、恥ずかしいじゃないですかっ」
「そう言われても、マゾ全開で顔に出やすいから、何考えてるかなんてすぐ分かるよ」
「彼氏に気持ちを理解してもらえてるって考えればとっても素晴らしいことだけど、会って2日目の仮のご主人様だから、なんか複雑……」
「俺はおまえの理解者ってことでいいじゃないか。学校とかおまえの周りには、そういう奴いないんだろ」
「うん。その通りです。いたら今頃そいつの彼女になってて、こんなゲームしてないです」