3人で平原を歩きながら、ハルカにメイスでウサギの相手をさせる。
「えいっ」
『キャンッ』
「うりゃあっ」
『ギャンッ』
ウサギはハルカの攻撃でかなりのダメージだ。
連続でメイスを叩きつけて、ウサギを亡き者にする。
「ハルカ、おまえ、
「何言ってるんですか。モンスターですよ。倒すべき敵です。ストレス発散になって、ちょうどいいです」
「家でもぬいぐるみにパンチとかして発散するタイプだな」
「なんで知ってるのよ。あなた本当は、ストーカーでハルカのこと監視してるじゃないでしょうね」
「そんな訳ねえだろ。顔と名前はそのままだから知ってるけど、どこに住んでるかも知らないし」
「そうよね。何でも分かってくれて嬉しいけど、なんか気持ち悪いです」
「はっきり言うな。少しは取り繕えよ」
「学校では猫かぶって、学園の才女、みんなのお姉さまなんだから、ゲームくらい気楽にしたいんです」
「ああ、なんかその姿がありありと浮かぶわ」
「あ、あの、盛り上がってるところ、すみません。ラルン草が2つも生えてます」
「でかしたぞミルル。さすがミルル。先輩奴隷は頼りになるな」
「えへへへ。ありがとうございます。ご主人様」
「ハルカも覚えておけ。ラルン草だ。これは1つ6万シルバーになるから、重要だ」
「ろ、6万ね。頑張って覚えます」
俺とミルルで1つずつ収穫して、俺のアイテムボックスにしまう。
ミルルを片手で抱き、頭をたくさんナデナデして褒める。
「ミルルはいい子だ。いい子、いい子、優秀な俺だけの奴隷だ。誰かさんと違って、偉いぞ」
撫でるのをやめると、ハルカの雰囲気が変わっていた。
なんか、ハルカが、目をうるうるさせて俺を見つめて近づいてくる。
「どうしたハルカ?」
「あの、ご主人様。お願いがあります」
「な、なんだ、しおらしくして。おまえらしくないぞ。でなに?」
「ハルカと、あの、唇に、キスをしてほしいです。そして、優しく抱きしめてほしいです。本当のハルカのこと、ちゃんと見て受け入れてくれた人は、あなたが初めてだから」
「あ、ああ、いいけど、いきなりどうした」
「ハルカは、まだ何も知らなくて、役にもほとんど立たないし、それなのに雇ってくれて、感謝しています」
なんかよく分からないが、ミルルを見て思うところがあったのだろう。
「ハルカおいで」
呼ぶと近づいてきて、頬っぺたを赤くしながら目を閉じて、キスを受けいれるときの顔になった。
「んっ」
最初だから、顔を斜めにして合わせて、唇を合わせるだけの優しいキスをする。
ハルカのほうから、何回も唇を押しつけてきて、手を後ろに回してきてロックしてくる。
俺も優しく背中に手を当てて抱きしめる。
「んんっ、んっ、んんっ」
ハルカのキスは舌こそ出してこないが激しくしてくる。
よっぽど溜まってたんだろう。
お嬢様ズラするのも大変だな。
しばらく草原のど真ん中で、キスを楽しんだ。
「ありがとうございました。ご主人様」
「ああ。早く移動して、ゴブリン狩りしよう」
二人はうなずくと俺の前を歩きながら、森の方向へ移動する。
ゴブリンが出てくる茂みに到着した。
「ご主人様、ゴブリンです」
ハルカが見つけて指をさす。
「ゴブリン、こっちだ。ほれ、襲って来い」
俺が声をあげて挑発してやると、向こうからやってくる。
ハルカが先制攻撃した。
背の低いゴブリンの頭を横から直撃させる。
『ギャアオオオ』
今日のゴブリンは悲鳴みたいな声をあげて、仲間を呼んだ。
すぐにハルカが容赦なく急所を殴りつけてゴブリンにダメージを与える。
俺も剣で切りつけて、ゴブリンを葬り去った。
なおハルカはゴブリンのチンコを狙って攻撃したみたいで痛そうだった。
少しだけゴブリンに同情する。
ハルカはマゾなのに、攻撃しているところはどう見ても女王様系のS女だ。
昨日より格段にハルカの戦闘は安心して見れるようになっていた。
その適応能力に舌を巻く。
ミルルも敵が多く出てくるときはファイヤーで焼いてくれるが、昨日より負担が減っているように見える。
「ハルカは今日はなんか怖いな。敵にしたくない感じだ。ゴブリンに恨みでもあるのか?」
「あらそう? さらって犯すなんて敵に決まってる。それに学校のエロいことしてくる先生に少し似てて、気持ち悪いんです」
「そりゃあ、ご愁傷さま」
「あいつ、ハルカばっかり、授業で当ててきて板書させて、後姿を舐め回すように見るんです。ほんと気持ち悪い」
ハルカが手で体を抱くジェスチャーをする。