奴隷二人を連れて武器屋に相談に行く。
「おやじさん、こんにちは」
「ああ、ミルルんとこの兄ちゃん、いらっしゃい。今日はその仔かな?」
「ああ、実は相談があって。今ナーギャはメイスなんだけど、どうも敵の攻撃をよく受けるんだ。それでどうしたらいいのかなって思ってさ」
「そうだな。一。防具を強化する。二。自己ヒールを覚えさせる。三。訓練させる。四。槍とか棒とか、リーチの長い武器にする。五。魔術師、弓矢、いっそのこと盾持ちにさせるとかどうだ」
「うーん。どれがいいかな。ナーギャ、しゃべっていいよ。今の中ならどうしたい?」
「牝奴隷は、槍とか棒がいいかもしれません。別にご主人様がご負担でなければ、なんでもいいです」
「そう言われてもな。じゃあ棒にしてみるかい?」
棒とか槍とかある長物置き場に案内してもらう。
棒は普通の棒だった。2メートルぐらいの装飾の少ないやつだ。
何でできるかはちょっと分からない。
「どうだ、棒」
「意外と長いです。振り回すのも大変そうです」
「嬢ちゃん。ちょっと長いから店の前で振り回してみていいですよ」
店主がそういうので、ナーギャに持たせて外に出る。
リーチは明らかにメイスより長い。
ゴブリンソードなら比較的安全に戦闘できそうだ。
「重さとかどうだ。メイスのほうが小回りは利くだろうけど、安全マージンは棒のほうがいいだろ」
「はい。基本操作が違うので、少し訓練が要りそうです。でも訓練なんてさせてくれるご主人様なんていませんし」
「なるほど。どうしようかな。冒険者ギルドで訓練してくれるかもしれないよね。おやじさんどうなの?」
「ああ。冒険者ギルドの裏側で訓練所があるぞ。各武器の基礎訓練ぐらいなら、やってくれるはずだ」
「じゃあ、短時間でもいいから、訓練してもらおうよ。どうだ? それでいいかい?」
「もちろんです。ご主人様。貴重な時間を割いていただきありがとうございます」
「じゃあこの名前分かんないや。棒ください。いくらですかね」
「4千シルバーだね。毎度あり。名前? 長棒だけど」
「棒なんだ。別になんでもないよ。ほら如意棒とか警棒とか色々あるじゃないですかね」
「確かにね。でもこれは長い棒としか言いようがないからな」
お金を支払って、冒険者ギルドへ向かう。
「すみません。ここで戦闘訓練が受けられるって聞いてきました」
「はい。可能ですよ。料金は1人または1匹ごとに2時間で3千シルバーです」
「じゃあ俺1人剣士と奴隷2匹で魔術師と棒使いなんだけど」
「6千シルバーです」
俺が料金を支払った。
「では相手ができる教官を呼びますね」
受付の美人の子が、受付から出てきて、マンコをチラチラ見せながら酒場のほうに向かう。
「教官のお仕事ですよ」
ああ、あの昼間から暇そうにジュース飲んでつまみ食べてるやつら。
暇人で、ニートか何かかと思ってたら、教官なんだ。
ごろつきみたいなおじさん3人が呼ばれて立ち上がった。
「なんだ、ミルルの兄ちゃんじゃないか」
「ミルルちゃんの魔力すごいんだろ。それ見れるとかついてるな」
「ミルルちゃんのことは俺たちはファンクラブを作ったんだ。応援してるぜ。しっかり教えてやろう」
ガラは悪いけど、実はしっかりした人たちなのかもしれない。
1:1で、三人とも稽古をしてもらう。
俺は剣とバックラーの使いかた。
攻撃の仕方の注意事項とか、盾での受けかたとか、その連携とかを教わった。
2時間でしっかり戦闘できるようになったりはしないけど、注意事項とか、かわしかたとかも教えてもらったから、ナーギャも大丈夫だろう。
「三人ともしっかり訓練できたな。まあ新人ちゃん頑張ってくれや」
「ミルルのファイヤーは惚れそうだったぜ。ご主人様も負けないようにしっかりしろよ」
「ナーギャも少しトロいが、まあ使いものにはなんとかなるだろう。ぎりぎり合格だ」
三人でゴブリンの茂みに向かう。
俺とナーギャで最初のゴブリンを痛めつける。
『ギャオオオオ』
ゴブリンが鳴いたので、すぐさま攻撃を増やして始末する。
呼び出されたゴブリンが出てくるので、一生懸命に攻撃して順番に倒していく。
ナーギャはメイスより使い慣れていないにもかかわらず、危険になる頻度はぐっと減っていた。
「牝奴隷と棒は相性がいいみたいです。防御主体で合間に攻撃しているとはいえ、間合いが長いのは安心ですね」
「いいみたいだな。よかったよ」
俺のストレスも減って大変よろしい。
ただマンコはチラ見えしてるけど、それはうれしいから問題ないことにする。
ナーギャにはついでにヒールも覚えさせておけばよかった。
他のご主人様に当たった時も使えるし、なにより酷いことする人がいるので、自分で癒せるなら少しはましじゃないかと思ったのだ。