※この作品はR-18です。

俺は神剣を求めダンジョンに潜る   作:XX(旧山川海のすけ)

43 / 99
第43話 ワイトたちと

 ワイトは活力を吸い取る能力を持っている。

 具体的に言うと、若さを吸い取るというか。

 これをエナジードレインと呼ぶのだけど。

 

 こいつらに素肌に触られると、1秒あたり約1カ月老いるのだそうだ。

 

 俺が今、28才だから。

 70まで生きるとして。

 約42年分の余命がある。

 そして12秒当たり1年老いる計算だけど。

 厳し目に見て、10秒で1年で計算して。

 そうすると……

 

 俺の寿命が尽きるのに、約420秒。

 つまり約7分くらいか。

 

 ……まあ、集団で抑え込まれたら終わりだわ。

 個人なら相手にならなくてもね。

 

 気をつけないと。

 

「よっ」

 

 俺は、迫ってきているワイト4体を続けて斬り捨てた。

 

 水月突き刺し、真向上段、逆袈裟、再度大上段。

 ……型の技を思い出すなぁ……

 

 阿修羅のモードは火炎の相に切り替えている。

 アンデッドには炎が有効だからな。

 

「おお、良い腕じゃのう。タケミ」

 

 おやっさんは、新しく入手した勇者の遺品「魔神の戦斧」を嬉しそうに振るっている。

 あのおやっさんでも軽々と振るえない超重量。

 ……まぁ、そういう魔斧なんだが。

 

 おやっさんは戦斧を引き摺るように持ち運び、敵が来たらその重さで叩きつけるようにして斬っている。

 ……あれは受けが通用しないわ。

 たった今、頭頂部から股間まで真っ二つにされた男のワイトの末路を見、強くそう思った。

 

 避けるしかねぇ。

 でも、避けられない様に、エンジュとタマミがサポートしてんのよな。

 

 エンジュはしょっぼい魔力の矢を撃って気を逸らしているし。

 タマミは新兵装の無尽の矢筒から、燃える炎のボルトを取り出し、正確な射撃を披露している。

 

 別にワイトにしてみれば、うっとおしいだけで致命打には成り得ない攻撃だけど。

 邪魔なのは間違いないわけだし。

 

 そこで気が散ったところに、おやっさんの一撃だ。

 ……効率よく、狩られていく。

 

 そしてミナは

 

「テラス ギフエンス ジエルノ ジンラ ローミル!」

 

 第3位階の法力魔法・聖光を唱えて。

 全身で発光して周囲を明るく照らしていた。

 

 ……アンデッドには高圧電流に感電したようなダメージを与える有害な光を。

 この光を浴びて、抵抗に失敗するとアンデッドは動けなくなる。

 

 その隙に……

 

 ミナは、ヴァルキリーソードで縦横無尽にワイトたちを斬り捨てていく。

 ヴァルキリーソードはアンデッドに特攻だものな。

 

 みるみる数を減らしていくワイトたち。

 俺たちはそれだけでも楽勝モードだったけど。

 

 そこに

 

 端から順に、首が落ちたり、胴体が切断されたり、腕が飛んだり。

 

 ……リンの十束剣。

 

 彼女の武器は、1度に10体相手できるから。

 こういう集団で襲って来る相手には相性がいい。

 

 ありがたい……

 

 

 そうして。

 

 人間からワイトへ転生させられたビーン一族は。

 残らず倒され、ついに根絶やしになった。

 

「……さて、いくか」

 

 俺たちは先に進む。

 この先に待つのは、これ以上に危ないやつらなんだから、気を引き締めないと。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。