俺の場にいるフブキの効果は不発に終わってしまった。
けれど、まだ完全に終わった訳ではない。
フブキの召喚の際に、使った手札は1枚。
HLの効果を最大限に使う為に使った手札も1枚。
それによって、未だに手札には4枚の手札がある。
対して、向こうにいる赤馬の場にはモンスターは2体、手札は2枚。
その2体のモンスターの攻撃力はフブキよりも高い。
ならば。
「舞台を整える。それが俺達、デュエリストだからな!俺は手札からHL.ASMRを発動する。
このカードはデッキから「HL」魔法,罠カードを1枚手札に加える。
また自分フィールドに「HL」モンスターが存在する場合、デッキから「HL」モンスターを1枚除外出来る」
既に赤馬は、その効果の意味を理解し、構えていた。
「俺はデッキから永続魔法、HL.SuperChatを手札に加え、デッキからHL狼の占い師 ミオを除外する。
そして、除外したミオの効果。デッキからHL 慈愛の猫人 おかゆをデッキから特殊召喚する。
そして、おかゆの効果で、このカードが召喚,特殊召喚に成功した場合、デッキから「HL」カードを1枚除外する。
俺が除外するのは、HL慈愛の猫人 おかゆ。
その効果でこのカードが効果で除外された場合、「HL 狂犬邪神 ころね」を特殊召喚出来る」
たった一枚のカード。
そこから始まった除外による連鎖。
そうして、先程までフブキだけだった場には、おかゆところねの二人が立っていた。
けれど、まだ終わっていない。
「ころねの効果。このカードが召喚,特殊召喚に成功した場合、このターン相手フィールドのモンスター一体の攻撃力,守備力を半分にする。
俺が選択するのは、DDD疾風王アレクサンダー」
それと共に、アレクサンダーの身に纏った風の勢いが少し緩くなる。
「バトル!俺はフブキでDDD疾風王アレクサンダーに攻撃!」
俺の言葉に合わせるように、フブキはいつの間にか持っていたその両手の銃を真っ直ぐとアレクサンダーに放った。
放たれた銃弾に対して、アレクサンダーはその手に持つ剣で防ぐ事しかできなかった。
「ぐっ」LP5000→4350
未だにライフはこちらの方が不利ではある。
だが、少しは意味があった。
「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
その宣言と共に赤場はこちらに目を向ける。
「アレクサンダーを狙われたのは少し残念だが、問題ない。そちらが次元の歪みを発動した時点で、アレクサンダーは既に必要なかったからな」
「つまりは墓地蘇生が出来たという事か」
「えぇ、だが、問題ない。私のターン」
それと共に赤場は手札を見る。
そして。
「私はDDバフォメットを召喚する。1ターンに1度、「DDバフォメット」以外の
自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象とし、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない」
「レベル操作、それはつまり」
「えぇ、私は場にいるDDD剋竜王ベオウルフを選択し、同じレベル8にする。そして、私は2体のレベル8のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
赤馬の宣言と共に、俺の時と同じように渦が舞う。
それは、これからの事を予感させるように。
「2つの太陽が昇るとき、新たな世界の地平が開かれる! エクシーズ召喚!現れいでよ!ランク8!DDD双暁王カリ・ユガ! 」
その宣言と共に現れたのは、玉座に座る悪魔の王が現れる。
「このカードがエクシーズ召喚に成功したターン、このカード以外のフィールドのカードの効果は発動できず、無効化される」
「っ」
俺は、その言葉を聞くと共に思わず構える。
「さらにDDD双暁王カリ・ユガの効果。1ターンに1度、オーバレイユニットを一つ使う事で、フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する」
「っ」
それと共に、俺はセットされていたカードが破壊されてしまう。
「バトル、カリ・ユガでフブキに攻撃!」
その宣言と共に、カリ・ユガの放った雷がこちらに迫る。
それを避ける事が出来ず、フブキは、その雷で全身を貫かれる。
まるでギャグ漫画に出てくるような身体の中にある骨まで見えるような一撃を受けながら、そのまま除外されてしまう。
「けれど、この時、フブキは除外された」LP4000→2500
それだけでも価値はある。
「まずはオーバレイユニットとなっていたちょこの効果で、このモンスターの攻撃力分だけ、ライフを回復する」LP2500→3500
「ある意味、それが最も厄介だったからな」
「そして、オーバーレイユニットを持ったこのカードが戦闘で破壊された場合、除外されている「HL」エクシーズモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバレイユニットに出来る。
そう、いわゆる!除外ランクアップ!」
「っ」
それと共に、俺は構える。
「白い狐は黒く変身!現れろ!HL幻惑の黒狐 フブキ!」
その言葉と共に見た目はフブキとそっくりだが、どこかヤンキーを思わせる黒い狐のフブキが姿を現す。
「倒せば、むしろランクアップするか。除外さえ確立させれば」
「厄介だろ、どうする?」
「・・・私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターンドロー、さぁ行くぜ!」
それと共に、俺は構える。
「まずは、HL幻惑の黒狐 フブキの効果。このカードが「HL 麗しの白狐 フブキ」をオーバレイユニットとしている場合、1ターンに一度、相手モンスター1体を対象に発動出来る。
そのモンスターを除外し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
選ぶのは当然、DDD双暁王カリ・ユガ!」
その言葉と同時に、フブキはその身体から出てきた黒い炎。
狐の炎をそのまま真っ直ぐとカリ・ユガに向かって、放った。
「ぐっ」LP4350→2600
それによって、既に決着はつく。
だからこそ。
「HL色欲チアガール まつりを召喚し」
そう、構える。
「アローヘッド、確認。召喚条件はモンスター2体以上」
それと共に、俺はフブキ以外のモンスターを眼前に現れた門に、そのまま吸い込まれる。
そして、俺は、走り出す。
「リンク召喚!」
叫びと共に、俺は、その門を潜り抜ける。
そして。
『ウォーオオッオー! オー! ゴジュウウルフ! ウォーオオッオー! オー! オー!』
門を潜り抜けると共に、俺は、ゴジュウウルフへと変わっていた。
「っ」
それを見た赤馬は笑みを浮かべながらも。
「ゴジュウウルフの効果!このカードののモンスターのリンク先にいるモンスターのレベルまたはランクの数だけ攻撃力を100上げる事が出来る。俺のリンク先にはランク5のフブキがいる!よって、その攻撃力は1500!
そして、まつりの効果により、伏せられたカードを破壊!」
それと共に赤場の場は完全に無防備となった。
だが、その表情は。
「来ると良い」
その言葉に答えるように。
「俺は、俺とフブキでそのまま直接攻撃!!」
それと共に、赤馬のライフは瞬く間に0へと変わる。