デュエルが終了した後、俺は赤馬と徐々に近づいた。
互いに視線を交わしながら、静かに近づくと共に。
「良いデュエルだった」
そう、俺はゆっくりと手を差し出した。
その手には勝利の喜びと新たな友情への期待が込められていた。
赤馬もまた自然と笑みを浮かべる。
彼の目には勝負の結果以上の何かを感じ取ったように見えた。
「あぁ、こちらこそ」
そう、赤馬もまた握手を返し、その手を強く握り返す。
その瞬間、二人の間に新たな絆が生まれたように感じた。
「それにしても、あれがリンク召喚か。確かに凡庸性はあり、面白い召喚方法だった」
赤馬は、そう先程のリンク召喚の正直な感想を呟く。その声には、驚きと興奮が混ざり合っていた。まるで新しい発見に心躍る探求者のような表情が浮かんでいた。
「まぁ、俺自身はまだまだ使いこなせているとは言えないがな」
実際に、俺はまだまだリンク召喚を使いこなせていない。その技術には多くの未知の領域があり、その深淵に挑戦するにはまだ足りない部分が多かった。
「あぁ、だが、それは同時にあれ以上に強くなれる。それは私自身も楽しみな所だ」
赤馬は、そう俺に言ってくれた。彼の言葉には確信と期待が込められていた。未来への可能性を信じているその瞳は、何物にも負けない輝きを放っていた。
「だからこそ、君にはやって貰いたい事がある」
「俺に?」
その言葉と共に、赤馬の瞳が一層真剣になった。その真剣さは彼の心の中の決意を映し出していた。
「そうだ、君には重要な役割があるんだ」
赤馬がその呟きと共に懐から取り出したのは、封筒だった。
その封筒には厳かな紋章が刻まれていた。
「招待状?」
その封筒を手に取りながら俺は呟いた。その封筒が何を意味するのか。
封筒の中身を、俺は確認した。そこに書かれていたのは、簡潔な文章だった。
しかしその短い言葉からは、膨大な可能性と未知なる挑戦への扉が開かれる予感が伝わってきた。
「デュエルの大会?」
俺は封筒の中身を手に取りながら呟く。
「あぁ、舞網チャンピオンシップ。そのユース部門の出場枠だ」
赤馬は応じた。
その声には確固たる自信と誇りが感じられた。
「ここに出れば、君は強くなる事が出来る」
その眼差しには期待と希望が満ちていた。
「・・・俺にか?」
俺は思わず問い返した。自分が選ばれるとは思ってもいなかったからだ。
「あぁ、勿論。既にプロである私に勝てた。ならば、その資格は十分にある」
赤馬の声には絶対的な信頼が込められていた。
その言葉に胸が高鳴る。
「・・・そういう事ならば、答えない訳にはいかないな」
そう答えた時、俺の心には確かな決意と覚悟が芽生えた。