「さぁ、行くぜ!」
俺はその叫びと共に既に構えていた。
自分自身と言って良い切り札であるゴジュウウルフを召喚していた俺は構えていた。
「なっなんだ、そのカードは」
始めて見るカードに対して、屈強な男は戸惑いを隠せなかった。
奴のデッキは、獣闘機という聞いた事のないテーマであり、俺の動きを止めるようなデッキだった。
最も。
「その程度で俺の動きを止められると思うなよ」
笑みを浮かべながら、俺は雄叫びを上げる。
「ゴジュウウルフでダイレクトアタックだ!」
俺はそう宣言すると同時に、俺は素早い動きで敵へと向かっていく。
それと共に、手と一体化している剣、テガソードでまずは獣闘機に軽い一撃を放つ。
後ろに僅かに下がる獣闘機。
けれど、俺の攻撃はそれだけで終わらなかった。
次は足に力を込めると、空中に飛び上がり、獣闘機に向けて強烈な蹴りを放つ。
獣闘機はその攻撃を避けようとするが、俺の蹴りは彼の防御を突き破り、獣闘機は後方に吹き飛ばされた。
獣闘機は地面に倒れ込み、その体は激しく揺れた。
俺は更なる攻撃を仕掛けるべく、再び獣闘機に向かって突進する。
しかし、獣闘機も簡単には負けず、必死に反撃を試みる。
だが、そんな反撃ごと、テガソードで全てを切り裂く。
それによって獣闘機は更に吹き飛び、地面に倒れ込んだ。
俺は勝利を確信し、笑みを浮かべる。
そして。
「なっなんなんだ、そのデッキは」
それと共に屈強な男のライフは0へと変わる。
同時に、奴の身体は光輝く。
「なんだ?」
その現象に俺は疑問に思い、首を傾げてしまう。
「…おそらくは元の次元へと帰ったのだろう」
「元の次元か」
「あぁ、その辺りは彼女から聞いた方が良いかもしれないな」
「…」
疑問に思い、向けた先。
そこに立っていたのは、黒いポニーテールが特徴的な学生服を身に纏った少女がいた。
「君もまたアカデミアの者か」
赤馬の問いかけに対し、少女は迷った様子を見せる。
「・・・」
少女は何か考えている様子だった。
その表情は硬く、口は閉ざされていた。
彼女は一瞬目を伏せると共に俺達に眼を向ける。
「その、信じられないかもしれませんが、私はっアカデミアを裏切りました」
「…裏切ったって、どういう意味?」
その言葉に首を傾げる。
すると、赤馬は。
「裏切りか、果たして、それを信じられるとでも」
「信じられないかもしれません。けど、本当です」
未だに話について来れない俺とは反対に、赤馬は問いかける。
「…よく分からないけど、とりあえず、俺が話を聞くよ」
「…良いのか?」
俺の言葉に対して、赤馬は問いかける。
しかし。
「まぁ、なんだか、その眼、信じられると思っただけだからな」
「曖昧過ぎないか」