「・・・はぁ」
オベリスク・フォースとのデュエル。
奴らとのデュエルを終えた後も。
他にもオベリスク・フォースはいた。
そんな奴らを始末するように俺は駆け回った。
その中には、以前の1件で知り合った少年もいた。
彼の名は藤木遊作。彼との再会は驚きであり、同時に希望でもあった。
しかし、今は目の前の任務に集中しなければならなかった。
結果は、全てを始末する事は出来たが。
疲労感と緊張感が入り混じった体を引きずりながら、俺は次の目的地へ向かった。
それでも、この戦いは終わらない。新たな敵が次々と現れる中、一瞬も気を抜くわけにはいかなかった。
「それで、赤馬、目的は果たせたのか」
俺は、そのまま赤馬と合流した。
合流した場所には、既に何人かのデュエリストがいた。
その中には、以前の1件で知り合った少年もいた。
「えっ、あなたは」
彼の表情には驚きが浮かんでいた。それも無理はないだろう。
以前とは全く違う状況で再会したのだから。
「久し振りだな、まぁ、今はそれよりも、お前の目的を聞きたい事があるんだが」
「ならば、少し待て」
彼の言葉には決意と覚悟が込められていた。
それと共に、赤馬が宣言したのはランサーズ。
ランサーズの目的としては、融合次元にいるアカデミアに対抗するためだった。
今回の舞網チャンピオンシップ3回戦バトルロイヤルの中で、融合次元からの尖兵「オベリスク・フォース」との戦いを勝ち残った者達、ジュニアユース中心に構成されているチームだった。
「けれど、確かユースコースにも、いたんじゃないのか。オベリスク・フォースは」
「それならば問題ない。彼が全て、倒したからな」
「えっ、たった一人で」
それには驚きの声を出していた。
「というよりもそいつは何者なんだ、本当に?リンク召喚とかいうのを使っていたけど」
「さぁな、俺はただの逸れ者。こっちに来たのも偶然だし、ランサーズとか言うのも、そこにいる赤馬に誘われたからな」
「逸れ者って」
そうしながらも、俺は赤馬に問いかける。
「それで、まさかいきなり融合次元に行くのか?」
「良いや、まずはシンクロ次元へと向かう予定だ」
「・・・シンクロ次元か」
それを聞いた俺は思わず聞き返してしまう。
「どうしたんだ?」
「いや、シンクロ次元、もしかしたら俺の生まれ故郷かもしれないなと」
俺の一言に、その場にいた全員が一瞬、静かになる。
「どっどういう事なんだ」
「どういう事って言われてもなぁ、なんか変な奴とデュエルしたら、いつの間にかこっちに来ていたんだよ、それ以外は知らん」