俺が別の次元から来た事。
それに対して、赤馬を除いた面々が驚きを隠せない様子だった。
「それじゃ、もしかしてそのリンク召喚っていうのも、そのシンクロ次元の召喚方法なのか」
「いや、なんか使えた」
「かなり適当だなぁ!」
「適当と言われてもなぁ、そもそも、そんなに別の召喚方法を行うのは難しいのか?」
「それ専門のコースを行う程だから、普通に難しいだろ」
「そうなのか」
俺はそう呟きながらも、未だに疑問ではあった。
それにしても、一体この世界で何が起こっているのか、理解できていない部分も多かった。
「まぁ、とにかく。俺もランサーズに入るつもりだし、まずはシンクロ次元に向かう予定だ」
「でも、そのシンクロ次元に行く方法ってあるのか? それに、あくまであなたの出身の次元かもしれないだけで、本当かどうか」
「まぁ、それは向かってみれば分かるだろうな。それに、シンクロ次元に行く方法ならば」
俺の言葉に、赤馬が頷きながら口を開く。
「次元移動装置を使う」
「次元移動装置? 何だそれは」
「言葉通りの意味だ。それによって次元の間を行き来する事ができる」
「それは凄いな」
「まぁ、そうだろうな。しかし、その次元移動装置も限られた者しか使えず、その者達が融合次元に支配されているのが現状だ」
赤馬の言葉には冷静な分析が感じられた。
俺はその話に耳を傾けながら、自分の立場について考え直していた。
「しかし、そんな便利な物があるのならば、もっと使えばいいのにな」
「次元を移動する為の装置を使う為には、現状はあまり数が少ないからな。だからこそメンバーの選抜は重要となる」
「なるほどなぁ」
赤馬の言葉に納得しつつも、内心では様々な疑問が渦巻いていた。
「さて、それでは早速シンクロ次元へ向かう準備を始めようか」
「本当に向かうのか?」
「あぁ、このままではいずれ全ての次元が融合次元に支配されてしまうからな」
「それで、シンクロ次元に行くのは良いけど、かなり面倒だぞ、あそこは」
「それに関しても、君の情報が重要になる。だからこそ、頼りにさせて貰うぞ」
「はぁ、分かったよ」
それと共に俺はそのまま赤馬と共にシンクロ次元へと向かう為の情報を生理する事になった。
これから行うだろうアカデミアからの侵略へと対抗する為の同盟。
けれど、シンクロ次元でのアカデミアからの侵略行為は既に始まっている。
しかし、その事を俺は知る由もなかった。
同時に俺は、この身体に生まれてからの故郷であるシンクロ次元へと戻れる事に、どこか嬉しさがあった。