※この作品はR-18です。

遊戯王 ナンバーワンを目指す者   作:ボルメテウスさん

33 / 45
久し振りの再会

フレンドカップシップの準備の為に、俺は自宅のガレージに来ていた。

 

スタンダート次元に行っている間、そのままにしていたが、幸いと言うべきか。

 

大会に出るDホイールの整備に必要な物はほとんど盗まれていない。

 

このコモンズでは盗難があっても可笑しくないので、少し安堵していた。

 

その時だった。

 

「・・・今まで、どこに行っていたのよ」

 

ガレージに入ってくる声が聞こえる。

 

俺は、その声の主の方に思わず目を向けて。

 

「あっアキ」

 

そこには怒り心頭のアキが仁王立ちしていた。

 

「えっと、いやぁ、これはその」

 

スタンダート次元に行ったのは、事故のような所が大きかった。

 

だからこそ、こうして再会するのは、俺には少し気まずく感じられたのだ。

 

だから、思わず言葉を濁しながら答えて。

 

「・・・いきなりいなくなって」

 

アキがまくしたてるようにそう叫ぶ。

 

その剣幕に俺は何も言えず、ただ彼女の言葉を聞いていた。

 

「でも・・・私は貴方を心配していたのよ。貴方がいなくなってから・・・私・・・」

 

アキはそこまで言うと、俺の胸に顔をうずめてきた。

 

そんなアキに俺は何も言えず。ただ彼女の頭を優しく撫でてやるのだった。

 

「・・・悪い」

 

しばらくしてから俺は、アキに一言謝罪の言葉を告げる。

 

「バカ・・・」

 

その言葉にアキは、切なそうに小さく応えるだけだった。

 

それからしばらくの間、アキが落ち着くまで俺は彼女の頭を優しく撫で続けた。

 

「・・・もう大丈夫。ありがとう」

 

「そうか、なら良かった」

 

アキのその言葉に俺は安堵する。

 

「それで・・・貴方はこれからどうするの?」

 

「え?ああ・・・」

 

アキの言葉に俺は少し悩む。

 

「とりあえず、Dホイールの整備と大会に向けてデッキを調整だな」

 

そんな俺の言葉にアキが頷く。

 

「そう・・・なら私も手伝うわ」

 

「・・・いいのか?大会は?」

 

「ええ、私はもう大丈夫よ。それに、貴方の事だから、デッキの調整とか一人だと大変でしょ?」

 

そんなアキの言葉に俺は苦笑するしかないのだった。

 

「でも、どうして急に?」

 

「それは貴方が心配だったから・・・」

 

俺の質問にアキはそう答えると、少し照れた様子で視線を逸らす。

 

「そう・・・か、ありがとうな」

 

俺の言葉にアキは少し照れ臭そうに微笑みを返してきたのだった。

 

それから俺とアキはガレージの棚から必要な工具を取り出していく。

 

「それで、フレンドカップシップに出る方法、考えているの?」

 

「・・・そう言えば、まだだった」

 

「・・・馬鹿」

 

アキの言葉を聞いて、俺はまずはフレンドカップショップに出る方法を考える事にした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。