フレンドカップショップ。
その大会は、俺にとっては夢の舞台と言える。
どういう経緯では知らないが、どうやら遊矢達も出場する事は出来た様子。
まぁ、無事にという訳にはいかないようだが。
「それにしても、他の奴らと話す事が出来ないのは、少し面倒だな」
彼らの事情を聞こうと思ったが、どうやらそれも出来ないらしい。
俺はそのまま、対戦相手の方に目を向ける。
「セルゲイ・ヴォルコフ、どっかで聞いた事があるようだけど、まぁ良いか」
俺はそう言いながら、D・ホイールに乗る。
周囲に聞こえる観客の声は、別に興味はなく、ただ俺は、これから行うデュエルにしか興味はなかった。
「さて、始めようか!」
それと共に、デュエルは、開始の合図がした。
久し振りのライディング・デュエルに俺は笑みを浮かべながら、走り出す。
ライディング・デュエルの感覚に笑みを浮かべながら。
『先攻を取る事が出来たのは吠選手だ!さぁ、この大会でダークホース同士の戦いは一体どうなるのか!』
「俺のターン、俺はロクスローズ・ドラゴンを召喚し、効果。このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ロクスローズ・ドラゴン」以外の「ブラック・ローズ・ドラゴン」のカード名が記されたカード1枚を手札に加える。俺は薫り貴き薔薇の芽吹きを手札に加える。さらに、自分フィールドにドラゴン族または植物族のチューナーが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。現れろ、ホワイトローズ・ドラゴン」
それと共に、俺は次々と、ローズドラゴンを展開していく。
そして。
「レベル4のロクスローズ・ドラゴンに、レベル3のホワイトローズ・ドラゴンをチューニング!シンクロ召喚!舞い上がれ、ブラックローズ・ドラゴン!」
それと共に、俺はこのデッキの要と言えるブラックローズ・ドラゴンを場に召喚する。
召喚と同時に、会場から聞こえる声を聞きながら、セルゲイは。
「・・・」
まるで見ていなかった。
「・・・なるほど」
その態度を見て、俺はため息を吐く。
「つまらなそうだな」
「あぁ、そうだな、このデュエル、それ程、時間をかける必要はない。そう感じたからだ」
「へぇ」
その一言に、俺は思わず聞き返した。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「私のターン、茨の囚人-ヴァンを召喚、ターンエンド」
その言葉と共に、ゼルゲイの場に現れたのは茨の囚人。
まるで、今の俺のローズドラゴンデッキを笑うように。
「私はこれでターンエンド」
「・・・本当に良いんだな」
「何?」
「本当に良いのかと聞いたんだよ」
それと共に、俺は。
「お前、デュエルを見ていないようだったら、こっちも容赦はしないよ。俺のターン。レッドローズ・ドラゴンを攻撃表示で召喚して、バトル。ブラックローズ・ドラゴンで茨の囚人-ヴァンに攻撃!」
俺の言葉に合わせるように、ブラックローズ・ドラゴンは、その口から炎を放つ。
放たれた炎は、そのままヴァンに向かって行くが。
「このカードが攻撃対象に選択された場合、
手札の「茨の囚人」モンスター1体を相手に見せ、400LP払って発動できる。
その攻撃で自分が受ける戦闘ダメージを0にする。
その後のダメージステップ終了時、墓地からこのカードと、
手札からこのカードの発動時に相手に見せた「茨の囚人」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。私は茨の囚人-ヴァンと茨の囚人-ダーリを召喚する」LP4000→3600
それと共に、奴は、場にいるヴァンの効果で、そのダメージを400に抑えた。
それだけではなく、さらに茨の囚人-ヴァンと茨の囚人-ダーリを召喚した。
「まだ、終わっていないぞ。レッドローズ・ドラゴンで茨の囚人-ヴァンに攻撃」
「無駄な事を、再びヴァンの効果を発動。再度、茨の囚人-ヴァンと茨の囚人-ダーリを召喚する」LP3600→3200
その言葉通り、奴の場にはダーリが2体見える。
けれど。
「いや、丁度良いからな」
「何を「罠カード、緊急同調」なに?」
「自分・相手のバトルフェイズに、シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する。俺はレベル7のブラックローズ・ドラゴンにレベル3のチューナー、レッドローズ・ドラゴンをチューニング!赤く染めろ!ブラッド・ローズ・ドラゴン!」
その一言を告げると共に、現れたのは、まさしく鮮血の薔薇の龍が、場に現れる。
「このカードがシンクロ召喚に成功した場合に発動できる。お互いの墓地のカードを全て除外する。このカードが「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族シンクロモンスターを素材としてシンクロ召喚していた場合、さらにこのカード以外のお互いのフィールドのカードを全て破壊できる」
「なっ」
その一言を告げると共に、ゼルゲイの場は全て消え去る。
「・・・ライフは3200。まさしく、ぴったりだな」
「っ」
「バトル」
その言葉と共に、ブラッド・ローズ・ドラゴンの雄叫び。
それによって、ゼルゲイとのデュエルは、終わりを迎える。
そして。
「つまらんデュエルだな」
まるで、誰かに操られたような奴に対して、俺はため息を吐くしかなかった。