ロジェとのデュエルが終えた後、俺は謎の穴に吸い込まれてしまった。
「・・・これは別の次元にいると言う事は理解出来た。
というよりも、この状況を見れば、嫌でも別の次元だと分かるわ」
そうしながら、俺は身に纏っている衣服を脱ぎながら、着替えている。
今の俺の格好はかなり目立っている為に、この状況で着替えなければ危険だと判断した。
穴で向かった先が、丁度、制服が置かれている場所だった為に、そこから拝借する事にした。
「にしても、まさか偶然とはいえ、こんな所に入れるとはな」
「ぐっ、貴様ぁ!」
そうしながら、俺に向かって叫ぶ人物。
その人物は、高身長で細身。白髪のくせっ毛なロン毛であり、高齢だろう。
まぁ、ここで行われている実験を見る限りだと、ろくでもない奴だと分かる。
「それで、久し振りだけど、大丈夫だったか、リン」
「はっはい、その久し振りですね、吠さん」
そこにいたのはリン。
シンクロ次元での知り合いであり、融合次元で攫われたはずの人物だ。
「それにしても、まさか融合次元にたまたま来て、洗脳されそうになっている場面に出くわすとは思わなかったぞ」
「あはははぁ」
俺が、この場所に来た当時。
リンがなぜか拘束をされていた。
そして、その近くには怪しげなカードがあった。
俺はすぐにそれを消し飛ばす。
こちらの存在に気づいた変態科学者はすぐにデッキを取り出し、デュエルを仕掛けてきたのだが、一分で終わらせる事が出来た。
同時に、ここが、どこかも理解出来た。
「まさか、融合次元に直接来るとは思わなかったぜ」
本来ならば、ランサーズと共に向かうはずだった融合次元の根城であるアカデミア。
その真ん中に来てしまうのは、運が悪すぎた。
「どうします。ここから脱出する方法は」
「・・・ないだろうな。監視カメラを見る限りだと、それがよく分かる」
この状況で、どんな手段で脱出しようとしても、阻止される。
「どうすれば」
「・・・はぁ、仕方ない」
それと共に、俺は立ち上がる。
「どうせ、殺されるかもしれないんだったら、派手に暴れるか」
「派手にって」
「危機的状況だろうと、逆転する方法がある。逃げる事が出来ないんだったら、この際、討ち取ってやろうじゃないか」
「もっもしかして」
俺がこれからやろうとしている察したリンは笑みを浮かべる。
「赤馬零王をぶっ倒す」
それを察したように肩を落とす。
「はぁ、分かりました。でしたら、私も連れて行ってください」
その言葉にリンの一言に笑みを浮かべる。
「分かったよ、ただし」
「負けないようにですよね」