赤馬零王とのデュエル。
それは、かなり簡単に終わりを迎えた。
奴は、こちらの情報を探り、徹底的なメタを張ろうとしていた。
だが。
「大精霊機巧軍-ペンデュラム・ルーラーは、確かにそのモンスターのレベル以下のモンスターは攻撃出来ない。
だがな」
「っ」
俺は既に構えていた。
俺は、既に俺自身であるゴジュウウルフへと変わっており、構えていた。
「ゴジュウウルフは、リンクモンスター!よってレベルは存在しない!そして、ゴジュウウルフの効果により、このカードの攻撃力は、このカードのリンク先のモンスターのレベルまたはランクの数×100アップする。お前の場にいる大精霊機巧軍-ペンデュラム・ルーラーのレベル12で攻撃力は1200。そして、DM・オメガモンのレベル10とDM・シャウトモンX7のレベル12が合わさった事により、攻撃力は2200となっている!よって」
「攻撃力は、3400、上がっている」
それと共に、俺も構えていた。
「さぁ、行くぜ!」
同時に駆け出す。
真っ直ぐと、奴の場にいるペンデュラム・ルーラーに向かって。
手には既にゴジュウウルフの武器であるウルフカリバー50を構えていた。
「ウルフデカリバーフィニッシュ!」
それと共に、放った一撃。
それにより、ペンデュラム・ルーラーは、そのまま切り裂かれ。
「ぐっ!」
奴のライフは完全な0となる。
「さて、てめぇの事情に関してはよく分かったよ」
「・・・」
デュエルの最中、俺の挑発に乗った奴はそのまま語った。
発生した次元戦争の原因は、零王の「亡くした娘を取り戻す」という個人的極まる願いによるものだったのである。
世界の再生に必要な原料として生命エネルギーに目を付け、エクシーズ次元の人々を全員カード化する事を決行、回収したカードは新たな次元「第五次元アークファイブ」を構築する為の装置に投入している。
「そんな事の為に」
「私にとって、娘が全てだった。
それ以外は、どうでも良い事だ」
「・・・そうかよ」
それだけ聞いて、俺はそのままその装置へと向かう。
「つまりは、この機械をぶっ壊せば、全ては解決という訳か」
「何を馬鹿な事を言っているんだ!そんな事、出来る訳がない!何よりも、既にズァークの生まれ変わりが集まり始めているんだぞ」
「さぁな、けれど」
俺は、その手に持つテガソードを構える。
「何も諦めるよりはマシだからな!!」
「吠さん!」
リンがこちらを呼ぶ声がした。
だが、それも構わず、俺は真っ直ぐとテガソードを構える。
「お前も、最期には何か残せよ!テガソード!」
叫びながら、テガソードは、そのまま巨大化した。
「これは、ソリットビジョンではないっ、一体!」
『我が名はテガソード。次元を護りし者!故に!次元は再び別れる!』
それと共に、テガソードは、真っ直ぐと振り下ろした一撃。
それが、アークファイブを消し去った。
光に包まれながら、後の世に言う『次元戦争』はあっさりと終わりを告げる。
「それで、これからどうするの」
全てが終わった後、アキが訪ねてきた。
「・・・まぁ、世界は別れたままなのは、変わらないからな」
「・・・つまり、何にも解決していない事」
俺は、その言葉に対して否定は出来なかった。
結局、俺が行ったのは、あくまでも赤馬零王の計画を終わらせただけ。
「まぁ、どちらにしても、デュエルが行えるのは変わらない」
だからこそ、俺は、これからも続ける。
次元も、世界も、まだ終わっていないのだから。
打ち切りのような終わり方ですが、今回の話で、無事に最終回を迎えます。
デュエルの描写も途中から曖昧になってきましたが、ここまで辿り着けて、良かったと思います。
次回作の方も、ぜひお楽しみに。