デュエルが始まると共に、目の前にいる男は既に行動していた。
「俺は、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
現れろ、番猫-ウォッチキャット」
その言葉と共に、男の足下に現れたのは子猫。
その子猫で、なぜか。
疑問に思っている間にも。
「さらに、俺は猛虎モンフーを召喚!そして、効果を発動!1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードより低い攻撃力を持つフィールドのモンスターを全て破壊する。」
その瞬間、猛虎モンフーは、目の前にいた子猫を喰らった。
その光景はかなりのグロい画像ではあったが。
「なんて、酷い事を」
それを見ていた女性は口を押さえた。
けれど。
「このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。このカードを特殊召喚する!現れろ、俺の2体の森の番人グリーン・バブーン!」
それを合図に、場に現れたのは2体の巨人。
「へぇ」「攻撃力、2600のモンスターが2体も一気に」
そう言っている間にも、男のライフが2000まで減った。
その代わり、2体の攻撃力が2600のモンスターを2体を出した。
しかも、猛虎モンフーの力によって、モンスターとのバトルの時は、既に3100。
「これで、俺はターンエンドだ」
そう、奴は宣言した。
けれど。
「お前は頭、悪いだろ」
「何を言っているんだ!このモンスターに囲まれている状況で何を言っているんだ」
そう呟くが。
「一撃で決めるさ」
「何?」
そうしている間にも、俺はそのままカードをドローする。
奴の手札は全てが公開されている。
「この状況で一撃だと?何を言っているんだぁ!」
そうしている間にも、俺はすぐに構える。
「俺はロクスローズ・ドラゴンを召喚する。ロクスローズ・ドラゴンの効果、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ロクスローズ・ドラゴン」以外の「ブラック・ローズ・ドラゴン」のカード名が記されたカード1枚を手札に加える。
手札に加えるのは、ホワイトローズ・ドラゴン、自分フィールドにドラゴン族または植物族のチューナーが存在する場合、手札から特殊召喚する。
そして、俺はカードを一枚、セットして」
その言葉と共に流れるように俺は、2体の薔薇の龍を召喚する。
「あっという間に、2体のドラゴンを」
「けれど、そんな攻撃力じゃ、俺のモンスターを破壊出来ないぞ」
「そうかな、俺はレベル4のホワイトローズ・ドラゴンにレベル3のロクスローズ・ドラゴンをチューニング!」
「チューニング!まさか!」
「嘘でしょ」
それと共に、俺の場にいた二体の薔薇の龍が合わさっていく。
薔薇の龍は、やがて、深紅に染まる巨大な薔薇の龍。
「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ、ブラック・ローズ・ドラゴン!」
その言葉と共に、現れたブラックローズ・ドラゴンが、その姿を現す。
「シンクロ召喚!それもたった一枚のカードで」
「だっだからなんだ、その攻撃力じゃ」
「このカードがシンクロ召喚した時に発動できる。フィールドのカードを全て破壊する。」
「えっ」
その一言と共に、場にいた全てのモンスターは、姿を消した。
あまりの一瞬の光景に、全員が驚きを隠せなかった。
「場の全てをっ、だったらっ」
奴は、そのまま俺の場を見る。
けれど、自身の効果で破壊されたはずのブラックローズ・ドラゴンがいた。
「なんでっ」
「速攻魔法、薫り貴き薔薇の芽吹き。このカードはセットされたこのカードが破壊された場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「ブラック・ローズ・ドラゴン」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する」
「それって、つまり」
「俺のライフは2000だから」
それと共に構える。
「ブラックローズ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
その言葉と共に、ブラックローズ・ドラゴンを中心に、薔薇が舞い上がる。
それによって、男のライフは、0へと変わる。
「なんだと」
そう、周りは何か驚いている様子だけど。
「ちょっと、あなた!一体何者なの」
「何者か、今は、それよりも腹が減ったから」
「・・・まぁ、良いわ、だったらついてきて」
そう、彼女は俺を誘う。
「九十九明里よ、よろしくね」