「LDSの取材ねぇ」
「こっちで住んでいる以上は、仕事は手伝いなさいよ」
今日、俺が訪れたのは、LDSでの塾。
その塾は舞網市に存在する数多のデュエル塾の中でも最大の規模を誇り、融合、シンクロ、エクシーズなど様々な召喚方法を教えている。
生徒から多くのプロデュエリストを輩出しているらしい。
「なんというか、塾なのにここまで大きいのか」
そう呟きながら、俺は塾の中にある様子を見ていた。
そうして、俺達は別行動をしながら、塾の中を取材していた。
そんな最中で見かけたのは。
「んっ」
それはデュエルを行うフィールド。
そのフィールドの中央で
「俺、レアで強いカードが好きでねぇ、弱いカードを入れるの嫌なんだよねぇ」
「あぁ」
聞こえた声と共に、俺は何が起きているのか近づく。
そこは、LDSでも、わりと大きな所であるセンターコート。
かなりの大きさを誇っている。
だが、そこで行われているのは、小さな虐めのような現場。
「おい、そこで何をやっているんだ」
「あぁ、なにおっさんが何の用?」
「おっさんでもなんでも良い。それよりもてめぇこそ何をやっているんだ」
「何って、そこにいる有名な遊矢君が親切にもペンデュラムカードをくれた所だよ」
そう、まるで自慢げに言っているが。
「嘘だよ!遊矢兄ちゃんのカードを無理矢理奪ったんだ!」
「おいおい、そんな小さな子供の戯れ言を信じるのか」
にやにやと、いやらしく浮かべる笑顔。
それで、一発で分かった。
「そうだな、戯れ言は信じねぇよ、さっさとそいつにカードを返しな」
それはまるで信じられないような表情をしているが。
「匂うんだよ、てめぇからは嘘つきな臭いが」
「なんだと」
そうして、奴は、怒りを隠せない様子で、こちらに近づく。
対して、俺は、その手にあるデュエルディスクを前に突き出す。
「エンゲージ」『帝具使い!』
それと共に、俺のデュエルディスクにデッキが現れる。
「勝負しろよ、デュエリストなんだろ。俺が勝ったら、てめぇがこいつの奪ったカード、返せ」
「はっ、そんなの何の意味があるんだ」
「そうだな、俺が負けたら、お前らのさっきの言葉、ネットに流さないで置くよ」
そう、先程のやり取りを俺はわざと流した。
「なってめぇ」
「有名なんだろ、そのカード。それを使っている所を見られて、この映像が流されたら、お前はおしまいだろ」
「良いぜ、やってやるよ!後悔させてやるよ」
そう、互いに既にデュエルディスクを構えた。
「いや、遊矢、あの人にやらせておいて良いの」
「そう言われても」
後ろの奴らは騒ぐが。
「悪いが手を出すなよ」
俺はそう、構える。
「こいつは、既に俺の得物だ。それに久し振りに俺自身も暴れたかったからな」
「・・・良いだろう、生意気な大人をぶっ潰すのも、やってみたかったしな!」
そうして、互いに構える。
同時に、俺はそのまま、デュエルディスクは、頭上にかがげる。
それは、デュエルの開始のように。
「あぁ、なんだ、これは」
それと共に、周囲に変化が起きる。
『いざ掴め!ナンバーワン!』
「えっ誰!」
そう、俺の背後にソリットビジョンで現れたのは、応援団。
これまで、あまり出していなかったが、今回、久し振りにあれを使う事もあり、出てきた。
『GO!GO!GO!ゴジュウジャー!』
その応援歌と共に俺は歩き出す。
「見つけ出してやるぜ、勝利と願い。はぐれ一匹。不動ホエル。ここで見せてやるぜ、見た事のないデュエルを」
「あぁ、なんだ、その格好良いの、だったら『デュエル!!』あぁてめぇ!」
目の前にいる奴が名乗る前に、応援団の奴が叫ぶ。
同時に構える。
「「デュエル!!」」