※この作品はR-18です。

遊戯王 ナンバーワンを目指す者   作:ボルメテウスさん

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腹を満たすように

デュエルを終えた後。

最初に俺が行ったのは、対戦相手の沢渡が奪ったと思われるカードを手に取る。

 

「さて、俺が勝者だ。という事で、このカードは俺が貰う」

 

そうしながら、俺はそう盗難されたカードを持って、先程までのカードの持ち主だと思われる奴の元に向かう。

 

「ほらよ」

「えっ、あっありがとうございます」

「じゃ、そういう事で」

 

それだけ告げて、俺はそのまま立ち去ろうとしたが。

 

「えっ、いや、その前にさっきのはなんだったんですか」

「あぁ、さっきの?」

 

俺がそのまま帰ろうとすると、その少年が大声で質問してきた。

 

「その、リンク召喚でしたっけ?あれって一体」

「そっそうよね、私も知らないし、皆は」

「僕も、融合でもシンクロでもエクシーズでもない。ましてやペンデュラムでもない召喚方法なんて」

 

それを皮切りに、俺に対して疑問を次々と投げかけてくるが。

 

「あぁ、リンク召喚ね、あれはなぁ」

「あれは」

 

そう、全員が疑問に期待する目で見ているが。

 

「俺も知らん内に使えるようになった。というよりも、デッキにいつの間にか入っていた」

「えぇ」

 

俺の言葉に、全員が大声で出す。

しかし、実際の所、このゴジュウウルフは、俺にも分からない部分がある。

ただ、どんなにデッキを変えても、必ずエクストラデッキに入っている。

 

「という事で、俺はこれで。そろそろ仕事に戻らないと怒られるからなぁ」

「えぇ」

 

そのまま、引き留めようとする彼らを無視して、俺はそのまま離れる事にした。

それにしても、リンク召喚を久し振りにやったが、やっぱりどうも他の召喚方法とは違う感じがする。

まるで、これだけ異物のような。

とにかく、嫌な予感がする。

こういう風に目立つと後が面倒なので、俺はすぐにその場から離れる事にした。

後で明里さんに怒られるかもしれないが、仕方ない。

そうして、俺はLDSから早々と逃げていく。

道中では、追っ手がいないか確認していくが。

 

「んっ?」

 

逃げている最中で、何か気配があった。

俺は、それが何なのか分からなかった。

けれど、それを感じて、向かう事にした。

そこでは。

 

「へぇ、エクシーズがここにもいるんだぁ」

「くっ」

 

現場で行われているのは、まさしくデュエルを行おうとしているのか。

紫の髪の少女と、青髪の少年が対峙している。

少女の年齢は、高校生ぐらいなのは一目で分かるが、それ以上に疲弊している様子。

対して、少年の方はまるで得物を狙うハンターのようにしている。

状況も分からないが、分かるのは、デュエルを行うとしている事だけ。

そして。

 

「匂うな」「んっ」「誰ですか」

 

俺の声に、彼らは反応する。

 

「そこにいるお前、強いだろ」

「へぇ、さっきの見た事のない召喚方法をしたお兄さんじゃないか。すぐにいなくなって、探したけどそっちから来てくれるなんて」

 

すると、少年の方は、興味は俺の方に向けていた。

対して俺は、既にデッキを構えていた。

 

「そうか、それは悪かった。だけど探していたんだったら丁度良い。俺はさっきのデュエルじゃ食い足りないんだ。今は誰でも良いからデュエルをしたかったんだよ」『KMF』

「へぇ、そうなんだ、それじゃ僕が勝ったら、さっきのモンスター、僕にくれない」

「奪えるもんだったらな」

 

既に互いに戦うのは変わりない。

そう、同時に構えながら、戦いは始まる。

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