※この作品はR-18です。

ヤるだけの関係で繋がる性生活   作:きまぐれおじさん

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8 一休憩

 オレがシャワーから上がって帰ってくると、美弥はまたシャツ一枚になって、オレの精液と美弥の愛液、そして二人の汗の混じるシーツを片付けていた。

 そして入れ替わるように美弥は脱衣所に向かって行き、洗濯機を動かす音がする。

 リビングに行けば氷たっぷりのコーヒーが置いてあった。シロップとミルクもご丁寧に置いてある。

 

「気遣い……できるなあ」

 

 ブラックのままコーヒーを一口飲んだ。

 

「ああ、落ち着く」

 

 女のいるところで落ち着くことはなかった気がする。どちらかと言えば、再戦のために欲情しているか、とっとと帰るための理由を考えているか。

 美弥はどうやら気持ちいいことを求めるだけで、余計な感情は入れてこないような気がした。

 

 シャワーを浴びてきた彼女は、無防備なうなじを濡らして帰ってくる。テーブルの向かいに座ってモジモジしていた。

 

「あの……遅くなりました」

「ああ、大丈夫。ゆっくりさせてもらってたよ」

「なかなか……全部、出てこなくて」

「ああ、ザーメン」

「はっ、はいっ」

 

 なんというか、驚くぐらいの射精する量が増える。その分イっている時間が長くて気持ちいい。

 

「あ……の……聞いても、いいですか?」

「聞きたいこと?」

「その……してる時、言ってたことなんですけど」

 

 オドオドした感じが少しずつ和らいできているような気がする。普通に話してくれた方が聞き取りやすいってもんだ。

 

「なに言ったんだっけ?」

「わ、私……三本指に入るって」

「ああ、言った言った」

 

 指同士を絡めている美弥がどこか話しづらそうに見える。上目遣いに様子をうかがっていた。

 

「なに聞きたい?」

「えっと……先輩……何人ともしてるって聞いてて、何人くらいの人としてたのかなあって……気になって……それに、初体験……いつなのかなあって」

「ああ、そんなことか。聞いてて面白くないかもよ?」

「そんなことないです! 聞きたいです!」

 

 テーブルに手を付いて身を乗り出した美弥。ぴっちりしたシャツも大きな胸には敵わないようだ。ぶるんっと揺れていた。

 

「まあ、初体験は中学校2年生の時の家庭教師だったな」

「中学生……」

「それから中学三年から、高校、大学っておんなじくらいの年代が大半で、年上とか後輩ともししてたな」

 

 初体験が中学と聞いた時、美弥は一瞬目が曇りはしたものの、興味津々でオレの話を聞いていった。

 社会人になってからはマッチングアプリを使ったりしたことを。

 

「同じ会社の人……とはしなかったんですか?」

「数人いる」

「私も……」

「うちは大きい会社、とは言っても、噂を広げたくないし、口の固い人限定でな。それで、今までしたことあるって人数は……何人かってのは覚えてないけど、50人は余裕で超えてるはず」

「その中の……」

 

 色々な女と比べているのにイヤな顔せずに、むしろ嬉しそうにしている。

 むしろ、俯き加減でニヤニヤしていた。

 

「三人に……」

 

 体の相性は1番だと思う。ただ、まんこの具合の1番は揺るぎない。少なくとも美弥ではない。

 

「わ、私、何番目に……良かったですか?」

「1番じゃない。2番か3番だなあ」

「そ、そう、ですか」

 

 シュンとしてしまった。が、すぐに顔を上げる。髪を上げたその大人になりきれない可愛い顔が興味ありげだ。

 

「1番って、どんな人だったんですか?」

 

 いい思い出ではない。むしろ話してしまっていいものかと躊躇うことだ。

 

「誰にも言わないって約束できるか?」

「え? え? なにか、まずいこと、なんですか?」

 

 オレは頷いて答える。

 

「誰にも言いません。……そもそも話す相手もいないし」

 

 可愛そうに。なんでこんなに美弥は人との接触がないのか。

 

「わかった。聞いてて軽蔑しないでくれよ。オレだって騙されたんだ」

「騙された?」

 

 溜息が出てしまう。あの時のことを思い出すと。

 

「あれはオレが大学4年の時だったか。だから、5年前か」

 

 美弥は興味津々にテーブルに前のめりに、その大きな胸を置き、しっかり聞く姿勢を取っていた。

 

 夏の一日は長い。昼食を食べて一戦交えてもまだ日が落ちる気配はない。

 美弥の身体を貪るにはまだ時間はたっぷりあるのだ。

 4年前の思い出話を美弥に聞かせることにした。

 一番しまりのいい、あの小さな女のことを。




次回

明平紬編~回想回に入ります。
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