再就職先は、ホロライブに決まりました外伝 作:DXフルーツパフェ
ruiruidayo様、評価して頂きありがとうございます。
朝日が昇るまでフブキと肌を重ねていた俊太郎は、彼女に搾り取られ精も根も尽き果ててしまい、客室のベッドにたどり着くことが出来ず、リビングルームのソファで深い眠りについていた。
その頃、まつりの部屋では……。
「お願います! 私もシュンくんとエッチすることを認めて下さい!」
まつりは仏頂面でゲームチェアに座り、フブキが土下座で懇願する姿を見て、どうしたものかと思案していた。
昨日までの高圧的な態度はうってかわって、今日は俊太郎との関係を公認してもらいたいのか土下座までしているのだ。
「そんなに、俊太郎とのエッチが気持ち良かった?」
「うっ、うん……。私を気遣ってエッチしてくれたし……。それに、まつりちゃんに内緒でしたくないんだよ……」
土下座の状態でぎこちなく答えるフブキに、まつりはため息を吐く。
発情期の状態といえど自分を脅してまで俊太郎と関係を持ったフブキにまつりは憤るが、彼女の気持ちは分からないでもない。
俊太郎は優しく気遣いも出来て、おまけに男娼の経験もあるので床上手だ。
例えば、まつりが「俊太郎の顔を見ながらイきたい」と言えば、俊太郎は正常位などの顔が見れる体位でしかしなくなった。そして、まつりがセックスした後、疲労で気を失うと俊太郎は体をタオルで拭いてパジャマに着替えさせてベッドに寝かせるという気遣いもしてくれるのだ。
取り敢えず、土下座のままでは話し合いは無理だと判断したまつりは頭を上げるように促す。
「土下座なんかやめてさ、取り敢えずそこのソファに座ってよ」
「うっ、うん……」
まつりがそう言うと、ようやくフブキは頭を上げて言われるままにソファに座った。
俊太郎とセックスをした影響なのか発情状態は鎮まり、表情は生気に満ちているのを見たまつりは若干であるがイラっとしつつ、彼女に質問する。
「ところで、その質問は俊太郎にするべきじゃないの?」
「それは……。シュンくんがまつりちゃんに許可をとって欲しいって言ったから……」
そう言うと、フブキは顔を俯いて黙り込んでしまった。
まつりはため息を吐きたい衝動を抑え考えを巡らす。本音を言えば俊太郎を独占したいが、フブキが発情状態になったらなし崩しにセックスをするのが目に見えているし、結局は認めざるを得ないのだ。
「分かったわよ。認めるわよ」
まつりが認めると思わなかったので、フブキは顔を上げて驚きの声を上げる。
「いいの? まつりちゃん!?」
「いいも何も、発情状態になったら俊太郎とエッチするでしょ? 認めるしかないじゃない……」
「あの時はその……。ごめんなさい……」
罪悪感があったのかフブキは反省するも、彼女はまつりにある提案をする。
「あのさ、まつりちゃん。私と一緒に住まない?」
「えっ!?」
意外な提案にまつりは戸惑うが、フブキは続けて理由を述べる。
「一緒に住んだほうがシュンくんも負担にはならない思うんだ……。シュンくんも私達の近くに住むように手配するからさ。もちろん、家賃は全額私が負担するから……」
突然の申し出にまつりは考えを巡らす暇も無く答えを窮するが、部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「おはようございます。入ってもいいでしょうか?」
「入っていいわよ」
声の主は俊太郎だった。
時計を見ると9時を過ぎており、事務所から何か連絡があったのかと思い部屋に入るようにまつりが促すと、げっそりとした顔をした俊太郎が部屋に入って来た。
「俊太郎!? ふっ、フブキ! どれだけ搾り取ったのよ!!」
「いやっ、その……。私は部屋を出たほうがいいかな?」
俊太郎のげっそりとした表情を見たまつりはビックリしてしまいフブキを責めるが、彼女は顔を真っ赤にして苦笑いを浮かべながらそそくさと部屋を出ようとしたが彼が止めに入る。
「白上さんも長谷川さんに聞かされると思いますから、ここにいても構いませんよ」
「長谷川さんから? いったい、どんな話なんだい?」
話の内容が分からずフブキだけでなくまつりも首を傾げるが、俊太郎は構わず口を開く。
「1週間後、タレント専用のマンションを建設するために、事務所の会議室で如月相談役が説明会を開くそうです」
「「えっ!?」」
俊太郎の言葉を聞き、二人は思わず声を上げる。
「私達の専用のマンションを建てるってホントなの!?」
「はい。えーちゃんさんの話によれば、さまざまな企業の資金提供を受けて建設すると言ってました」
如月はホロメンファーストを掲げており、ホロメンが安心して活動することを最優先に考えており、まつりは様々な施設を併設するマンションになるだろうと予想するが、対するフブキは表情を曇らせて口を開く。
「そうなると、シュンくんと気軽に会えなくなるんじゃ……」
「いえっ。それがですね……。僕たちマネージャーも、そのマンションに移り住むことになったんですよ」
「ホントなの!?」
「私達のマンションに住むって、どうして……」
フブキだけでなくまつりも、どうしてマネージャーまで一緒に住むのか疑問に感じてしまい首を傾げる。その疑問に答えるために、俊太郎が口を開く。
「今から話すことは内緒にして欲しいんですけど……」
そう言うと、彼女達は首を縦に振り、それを確認すると俊太郎は話し続ける。
「ホロライブ事務所がテロリストに襲撃*1事件が起こる前に、長谷川さんが住むマンションにテロリストが忍び込んだことがあったんです」
「うっ、うそでしょ!?」
「ニュースで報道されたけど、長谷川さんはそんなこと言ってないんだけど……」
「長谷川さんから聞いたんですけど、警視庁からはこの話は内密にって言われているんですよ。そのこともあって、如月相談役はマネージャーの安全を確保するために、タレント達と一緒に住まわせることを決めたそうです」
話し終えると、ホロメンと共に俊太郎と住めることに喜んだのはまつりは喜びの声を上げる。
「ホロメンと一緒に住めるならコラボ配信も気軽にできるし、俊太郎ともエッチ出来るから私は満足かな」
一方、フブキは俊太郎の話を聞いて考え込んでいたが、覚悟を決めたのか意を決して口を開く。
「決めた! ゴメンだけど、今から事務所に行ってくるね!」
そう言うと、フブキは身支度を整えて慌ただしく部屋を飛び出した。
「フブキさん、どうしたんでしょうね?」
「さあね。それより、私はこれから食事の用意をするから、俊太郎はシャワーを浴びなさいよ」
フブキと交わった淫臭が気になったのか、まつりは俊太郎にシャワーを浴びるように促した。
そして、その日の夜。
フブキがS N Sで「長期休暇のため配信活動を休止します」と発表したのだ。
誰もが予想していなかった発表に彼女のファンのみならず、彼女を知らない一般人ですら様々な意見が飛び交うほどだ。
「これはいったい……」
自宅に帰った俊太郎は、スマホでこの発表を見てそう呟くと電話が入りスマホが震え出した。知らない番号で普段の俊太郎なら出ないが、このタイミングで電話が鳴るということは、フブキかもしれないと覚悟を決めて電話に出る。
「もっ、もしもし。もしかして、白上さんですか?」
「ピンポーン♪ よく分かったね、シュンくん」
電話に出ると、かなりご機嫌なフブキだった。どうして自分の電話番号を知っているのか分からず、俊太郎は彼女に質問する。
「あの、どうして自分の電話番号を知っているんですか?」
「それはね、君が私のマネージャーに決定したからだよ」
「えっ!?」
突然の決定に俊太郎は驚いてしまい、どう答えていいのか分からず戸惑う。なぜなら、フブキはホロライブのエース級のタレントであり、まつり以上に仕事をしているので、自分にマネージャーとして彼女を支えられるのかと疑問に思っていたが、それを察したフブキが答える。
「シュンくんの負担にならないように、長期休暇を取ったんだから安心して良いよ。企業案件も今ある分は仕事するけど、もう案件の仕事はしない予定だよ♪」
「どうして、そこまでして……」
フブキが活動を停止してまで自分をマネージャーにするのか俊太郎は理解出来なかったが、彼女は理由を話すために口を開く。
「それはね、君に興味があるからだよ」
「興味、ですか?」
「うん。初めてエッチするとき、乱暴に抱かれるだろうと覚悟していたんだけど、君は私を気遣いながら抱いたのがきっかけかな。それにまつりちゃんから許可をもらったからさ、これからはいっぱいエッチしようね♪ じゃあね、シュンくん」
そう言いながら、彼女は電話を切った。
フブキが長期休暇を取ったことで、ネットの掲示板では様々な憶測がされていた。だが、現実は俊太郎とセックスするためだけに長期休暇を取り、このことがバレたらただでは済まないと冷や汗をかく俊太郎だった。