【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした 作:かくろう
◇思わぬ課題◇
一晩かけてたっぷりと愛し合った
この【エロ同人】というのも非常にご都合主義的というか、チートに過ぎる面があるようだ。
それというのも、処女喪失と共に赤く腫れ上がった粘膜が直ぐに傷を完治させていくだけではなく、まるで新品のように状態を復元させる。
感度はそのたびに上がっていき、着実にセックスが気持ち良くなれる状態を形成していった。
まさしくエロ同人だ。創作物の中では、しばしばこうした現実には有り得ない状態が起こることがある。
絶倫とかもそうだろう。普通は10回も射精したら
そして疲労感なども一切なく、自分が無敵になったのではないかとすら思えるほどバイタリティーに満ち満ちているではないか。
「ふにゃぁ……」
「おい
「ふぇ? んにゃ……くぁ……あふ。おはよう亮君」
「おはよう
「んぁ、そうだね、起きないと……って、亮君学園行くの?」
「なんだ? 一緒にサボるか?」
「ううん。じゃなくて、やっぱりいい。朝ご飯、準備するね」
何かいいかけた
おはようのキスでもしてやろうか。
「いいよ、冷蔵庫なにもないから、ドニーズのモーニング行こうか」
「そっか。じゃあ朝はそうしよっか。でも、帰りにスーパー寄って食材買いそろえよっか」
「あん? どうしてだ?」
「え、だって。亮君カップ麺ばっかり食べてるみたいだし、ちゃんとしたもの食べないと体壊しちゃうよ」
甲斐甲斐しいことだ。すっかり彼女気分である。
いや、実際にそういうことになっているのだが……。
しかし、それは普通の彼女ではない……なぜなら。
「それに、
「ああ、そうだな。
「や、やだっ♡ お嫁さんなんて、気が早いよ亮君♡」
そう、認識改変によって彼女の中の常識を改造させてもらった。
その瞳には
今の彼女にとって、男は複数の女を囲って愛する事が甲斐性のある証拠であり、
ハッキリってこれ以上ないほど洗脳だが、ハーレムを築く為には普通の常識は邪魔なのだ。
俺は
しかして今更愛し合った彼女を捨てる気はない。
絶対に捨てない為にはどうするか? 彼女が幸せを感じるポイントを改変してあげればいい。
そうすれば彼女は俺と一緒に幸せになれる。誰も不幸にならない万々歳だ。
俺っていい事するな。
◇◇◇
「えへ、えへへへ、亮君と一緒に登校できるって、なんか幸せ♡」
「そんなもんかね。大袈裟だと思うが」
ニコニコ笑顔の
完全に恋人に甘々デレデレの舞い上がり状態だ。可愛いじゃねぇか。
朝飯を近くのファミレスで済ませ、学園への道のりを一緒に歩く。
とはいっても電車にのって行かなければならないので、家が近所の俺達は自然と同じ道を駅まで歩くことになる。
今までは
多分単純にサボるっていうより、
まあその足で女をナンパして家に連れ込んでいるので全然甘酸っぱくもなんともない。単なるクズであるが。
さて、それよりも、昨日途中で打ち切った話の続きを話しておくとしようか。
まず本物の霧島亮二だが、先も言った通り既に死亡している。
死因は多分心臓発作か何かだろう。そうして脳死と共に肉体が死を迎えて魂が離れた瞬間、俺の魂が入れ替わりに定着した。
なんで断言できるかといえば、俺にもよくわからん。
というより、そうなったのが事実であって、なんで?どうして?の部分は知らないからだ。
霧島が死んだのが偶然なのか必然なのか。ここがゲームの世界であると考えると、恐らく必然だったのだろう。
仮に神と呼称するが、神的な存在が何か目的があって俺をこの世界に転生させたのだとしたら、そのために霧島は殺されたことになる。
ゲーム終盤で登場する以上、自然死とは考えにくい。
別段そのことを哀れに思ったりもしないし、なんなら
むしろバッドエンドの不穏人物であるこの男が死んでくれた事によって、メインヒロイン達が不幸になる可能性が減ったまである。
しかしバッドエンドで退場する要因はそれだけじゃない。
だから彼女達が完全に不幸な結末を回避できるかどうかは、まだまだ未知数であり、俺が動きを止めていい理由にはならない。
◇◇◇
「亮君、今日は帰ったらお夕飯の前にお部屋の掃除しよっか」
「すっかりお嫁さんだな。じゃあ一緒にやるか」
「うん♪ そうだね♪」
俺としてもあの半ゴミ屋敷状態は早めに解消したい所だったので丁度良い。
虫でも出てきそうな環境であるし、女を連れ込むのに適した衛生環境ではないからな。
いっそのこと引っ越しできればいいのだが、そんな金の余裕もないし、早い段階でなんとかしないと。
解決する方法には2つ心当たりがある。
一つはサブヒロインの金持ちお嬢様。取り込めば経済的な問題はほぼ解決する。
もう一つはヒロインの一人に高級マンションで一人暮らしをしている女がいるはずだ。
この段階だとまだ登場していない。彼女の登場は5月に入ってからだ。
実はそいつは隠しヒロインとして、全員のエンディングを見た後に攻略キャラクターとして登場する。
それまでは5月の冒頭に引っ越してきたことが示唆され、サブヒロインとしてちょこちょこ物語に顔を出すものの、ほとんど登場しない。
まあ彼女のことはその時が来たらゆっくり語るとしよう。
ここは俺にとって、前世の俺にとって非常に馴染み深い名前の駅だ。
到着した電車の扉が開き、見知った顔が入ってくるのが見える。
(お。主人公ご一行のご到着か)
一段と目立つ美少女四人とその他一人の男。
言わずと知れたヒロイン達と主人公だ。
「私、行かなきゃ…」
「え?」
すると、
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※主人公「モテてませんから。俺はいつも通りですよ
いきなり始まった怒濤の会話。まるでそこに俺がいなくなったかのように、
だが一瞬の驚きの後に、頭の中で蘇ってきた記憶で納得がいった。
そうだ。これはゲームの序盤で繰り広げられる会話だ。
ゲームだと一画面に登場人物が多すぎてテキストだと整理が大変なので、立ち絵と共に名前が表示される。
※
※主人公「いやいや、
※
※主人公「ほほう。ではその理論でいくなら
※
※主人公「昨今は女性にもセクハラが適用されるとご存じないのですか?」
※
※主人公「横暴だッ!」
※
なんて会話がラリーのように続いていく。
しばらく眺めていたが、会話に入り込む隙間が存在しない。
やはりこの世界はゲームなのだ。目の前の会話に割って入ろうという気がまったく起こらなかった。
いや、できなかったと言う方が正しい。
これは、思ったより由々しき問題かもしれない。
ゲームの会話に入れないということは、イベントや好感度変動に介入できないことを意味してしまう。
イージーモードかと思われたゲーム転生にも、思わぬ落とし穴というか、課題が存在したことを知らしめられた。