※この作品はR-18です。

【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした   作:かくろう

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第4章 宮坂舞佳 完全攻略
◇彩葉のアシスト◇


 

「よう。俺もいいか?」

「あ、霧島君。どうぞどうぞ」

「亮君、舞佳(まいか)ちゃんね、なんか少年と喧嘩しちゃったんだって」

「喧嘩? 好摩(こうま)と?」

「そうなんです……」

 

 一人だった理由は幼馴染みと喧嘩が原因らしい。

 どっちにしても一人のところを捕まえることに成功したが、こう人が多い所ではな。

 

 だが考えようによっては丁度良い。

 幼馴染みと引き離す手間が省けた。

 

 会話をするだけでもスキルは効果を現す筈だ。心の距離を縮めてしまおう。

 

 主人公と喧嘩をして心に隙ができている今なら、つけ込めるかもしれない。

 

「訳を聞いてもいいか? ひょっとして朝の俺が原因だったり?」

「あ、いえいえ。霧島君は悪くないです。あれはどっちかっていうとらっ君の方が悪いです……」

 

 舞佳(まいか)の話によると、教室に入った主人公はイライラが収まらなかったらしく、俺の悪口を言いながら二度と近づかないように幼馴染み達を説得していたらしい。

 

 まあ聞いた感じ、元の霧島の評判と相違ないレベルのことを口にしたらしいので的は射ている。

 

 だが舞佳(まいか)的にはそれが気に入らなかったらしく、(霧島)の悪口に対して酷く腹が立ったという。

 

「なるほど。まあ彼の言うことは一定数間違っていない。今までろくでもないことをしてきたのは紛れもない事実だからな」

「それでもっ、あんな言い方しなくたって」

「まあ許してやれよ。宮坂のことをそれだけ心配してるって証拠じゃないか」

 

「そうでしょうか……舞佳(まいか)には子供じみた癇癪(かんしゃく)を起こしてるように見えました」

 

 舞佳(まいか)が俺を擁護したがるのは無理もない。

 よほど物事を多角的に捉える思考の持ち主でなければ、その人の印象を決める材料は好感度だ。

 

 客観的にモノを考えろ、と人は簡単に言うが、文字通りそれは簡単ではない。

 

 誰しもが主観で生きているし、ましてや舞佳(まいか)のように感情優先の少女では尚更難しいだろう。

 

 舞佳(まいか)が俺に傾くのも植え付けたスキルの種によって、俺への好感度が無意識にアップしているからに他ならない。

 

 態度の善し悪しは確かに子供じみているが、つい先日までの俺の普段の行動を知っている人間からすれば、彼の警戒は至極当然の反応と言える。

 

「俺と交友を持つかどうかは宮坂自身が決めればいいと思うが、大事な幼馴染みとの関係性が悪くなるのは、なんか悪い気がしてな」

 

「霧島君、本当に変わったんですね。前とはまるで別人みたいです」

「いつまでも子供じゃいられないからな」

 

 繰り返すようだが中身が入れ替わっているので文字通り別人だ。

 

 舞佳(まいか)の俺への好感度がドンドン上がっているのが分かる。

 

 別に幼馴染みを嫌いになる必要はない。恋慕の情の対象が変わればいいのだ。

 

 だが一旦俺に完全に傾いてもらう為には、幼馴染みと仲違いしてもらうのが手っ取り早い。

 

 その後で関係性を修復するかどうかは舞佳(まいか)自身が決めればいい。

 

 このまま主人公が子供じみた癇癪(かんしゃく)を続けて起こしてくれれば、俺の計画も順調に進むだろう。

 

舞佳(まいか)ちゃん、とりあえず気分転換でもしない?」

「気分転換ですか?」

「今日さ、亮君の家でご飯作るんだけど、良かったら一緒にどう?」

「え、舞佳(まいか)もですか?」

 

「でも今日はダメだろ?」

「あ、そうか。じゃあ明日はどう?」

「今日は何かあるんですか?」

 

「実はネェ。亮君の家いま半分ゴミ屋敷状態でね。私がお掃除手伝うことになってるの」

「あ、それなら舞佳(まいか)も手伝いますよ。色々迷惑かけちゃったし」

 

「気にしなくて良いが……。まあ手伝ってくれるなら有り難いな」

 

 予想外だったが、彩葉(いろは)のナイスなアシストによって舞佳(まいか)を家に呼ぶことに成功した。

 

 その時、俺の隣に座る彩葉(いろは)の指が俺の太ももをちょんちょんと触った。

 

(ん? なんだ?)

 

 すると、彼女は視線を舞佳(まいか)から外さないまま談話をしている。

 しかし手の指先が俺の太ももを何度も往復しており、何かを伝えていることが分かった。

 そしてスキルによって繋がった心から伝わってくる感情は「褒めて」だった。

 

(まさか彩葉(いろは)の奴……)

 

 俺が舞佳(まいか)を狙っていることを理解しているのだろうか?

 そうだとしたら手駒として思った以上に優秀だったことになるな。

 

 そして、それは事実であったことが発覚するのは、この数時間後なのであった。

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