※この作品はR-18です。

【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした   作:かくろう

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第1章 格闘少女・宮坂舞佳
◇格闘美少女 宮坂 舞佳◇


【side舞佳(まいか)】

 

 まったく。らっ君にも困ったものです。

 舞佳(まいか)のこといっつも子供扱いしてくれちゃって。

 

 楽人(らくひと)君とは小っちゃい頃からの幼馴染みです。ほんのりとした気持ちを抱いていることに気が付いたのは、最近になってから。

 

 舞佳(まいか)は町で武術のジムをやっているお父さんに鍛えられ、わんぱくで男の子と遊ぶことが多かったんですけど、らっ君と知り合ってから、女の子らしいことを意識するようになりました。

 

 優しくて、ちょっと優柔不断でデリカシーのないところはあるけど、一緒にいて楽しいらっ君のことが、舞佳(まいか)は好きになっていたのです。

 

 でも、多分それは叶わない恋なんです。

 だってライバルが強すぎるんだもん。

 

 家事完璧で料理上手。面倒見が良くて幼稚園からの幼馴染みの優奈(ゆうな)ちゃん。

 か弱くて守りたくなっちゃう美少女の小雪(こゆき)ちゃん。

 そしてエロと美少女を凝縮したような爆乳お姉ちゃんの初音(はつね)ちゃん。

 

 こんな美少女に囲まれて、舞佳(まいか)の入り込む隙なんてどこにもないですよ。

 

「はぁ……今日もらっ君に話しかけるのが精一杯だったなぁ。舞佳(まいか)のことどう思ってるんだろう」

 

 やっぱり小雪(こゆき)ちゃんみたいに小っちゃくて可愛らしかったら似合うんだろうけど……、舞佳(まいか)みたいながさつな女はダメだろうなぁ。

 

「やあ、宮坂さん」

「え? あ、霧島(きりしま)君」

 

 舞佳(まいか)がトボトボと家路を歩いていると、不意に知り合いが声を掛けてきた。

 

 昔ジムに通っていた一つ年上の元ジム生、霧島(きりしま)亮二君だった。

 態度が粗暴で暴れ回るから、破門にされた人。

 

 正直苦手なタイプだ。ずっとジムで鍛え続けてきた今なら負けないだろうけど、体が大きくて目付きが怖くて、あんまり良い噂を聞かない人だ。

 

 周りに女の人がいっぱいで、学校にもあんまり来てない。

 でも今日は珍しく来てたな……。

 

(あれ?)

 

 前に比べると、なんだか目付きが優しくなってるような……。

 

 それに、いつもヒゲを蓄えてるのに今日はスッキリしてる。

 全体的に空気感が柔らかい……。

 

 それに、良い匂いもするような……。

 

 頭がぽわぽわして……なんだろう……?

 

「あ、あれ? らっ君?」

「舞佳(まいか)」

 

 たった今霧島(きりしま)君がいたような気がしたんだけど、まあいいや……。

 

 らっ君、やっぱり格好いいなぁ。抜けてる感じがまた良い。

 

「なあ舞佳(まいか)……」

 

 なんだか甘い匂いがする……。らっ君の声が心地良い。

 あれ? なんだろう……。腰の辺りがムズムズしてきた。

 

 あれ? あれ? あれ? なんでエッチな気分になってるの?

 

 らっ君と、エッチしたいなぁ。

 どうせ叶わない恋なら、せめて初めてだけでもらっ君にもらってほしい。

 

◇◇◇

 

 

 宮坂舞佳(まいか)は主人公の近所に住んでいる武術ジムの跡取り娘であり、自身も格闘技をたしなんでいる健康美少女である。

 

 人見知りをしない明るい性格で、お調子者で軽口を叩くけども、それは心を許した主人公に対してのみであり、周りからの評価はしっかり者の印象だ。

 

 自分の記憶の中で、彼女は霧島(きりしま)亮二とは顔見知りらしい。

 

 どうやら舞佳(まいか)のジムに通っていた時期があり、そこでは顔見知りだったようだ。

 

 とはいえ、それはその他大勢に対して示す反応と同じであり、主人公に対する特別なそれとは違う。

 

 まずは接点のある舞佳(まいか)から攻略していくとしようか。

 チートスキルの性能も試したいしな。

 

 その日の放課後、俺は早速舞佳(まいか)と接触するために以前通っていたジムの方へと足を向ける。

 

「やあ、宮坂さん」

「ん? あ、霧島(きりしま)君」

 

 ジムに差し掛かる帰り道の途中で舞佳(まいか)を発見し、俺は後ろから声を掛けた。

 

(さて、こっからが異世界転生のチートスキルの出番だ)

 

『スキル、エロ同人発動しますよー♡ 次のシチュエーションから好きな物を選んでくださいね~』

 

(来やがったなアホ妖精)

 

 頭の中に響き渡る無駄にハイテンションな声。

 俺は妖精さんと呼んでいるが、この頭の中で弦楽器を掻き鳴らすような甲高い声はなんとかならんものか。

 

 そして声に続き、頭の中に浮かんでくる選択肢。

 それがこれから始まるR18行為のシチュエーションを選択することになる。

 

『私のオススメは①番ですよー。舞佳(まいか)ちゃんは結構スケベですからねぇ』

 

 ①認識改変催眠エッチ ②レイプ ③土下座で拝み倒す

 

 まず③は無理だろう。今の時点で舞佳(まいか)は主人公に対して想いを寄せており、頼んだ程度でセックスさせてもらえるとは思えない。

 

 ②は論外だ。俺はレイプが好きじゃない。

 確かにこれから俺は主人公から彼女達を奪い取る。

 

 そして意にそぐわない気持ちを強要することになるだろう。

 

 俺はそのことに対して躊躇するつもりはない。

 

 しかし、そこには幾つかのポリシーを持つと決めている。

 

 ・俺とのセックスがトラウマになるような行為は絶対にしない。

 ・手段や経緯はどうあれ、最終的にヒロイン達を幸せにする。

 ・主人公を積極的に不幸にはしない。

 

 細かいことはまたの機会に説明するとして、とりあえず今回は①の催眠エッチ一択だろう。

 

『はいはーいっ。それでは行ってみましょう♡ 催眠能力を付与しますよー。後は好きに使っちゃってくださーい♪』

 

(むむっ、これは……)

 

 自分の中に未知の感覚が入り込んでくるのが分かる。

 その感覚に従って意識を集中させ、目の前の舞佳(まいか)にエネルギーを向けて注入するイメージをする。

 

「ほえ?」

 

 あっと言う間に舞佳(まいか)の瞳がぼんやりと光を失い、意識を失ったかのように立ち尽くした。

 

 そして一瞬の後、舞佳(まいか)の認識は反転した。

 

「あ、あれ? らッ君」

 

 今の舞佳(まいか)には俺が主人公に見えている筈だ。

 さて、ここからがお楽しみだぜ。

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